撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

秩父鉄道 三峰口(2019.5.1) 鉄道車両公園 展示車両 電気機関車デキ1、ED38-1、緩急車ワフ51

2019年05月02日 20時55分51秒 | 中小私鉄
昨日、秩父鉄道 三峰口駅に隣接する鉄道車両公園に展示中の電気機関車デキ1形、ED38形、緩急車ワフ51を撮りました。
デキ1形は、1922年の秩父鉄道の電化時にアメリカのウェスティングハウス・エレクトリックで5両が製造、輸入されました。
秩父鉄道一筋に貨物輸送の主力として活躍していましたが、老朽化、貨物輸送量の減少により、1984~94年に引退しました。

ED38形は、1930年に阪和電気鉄道(現JR西日本 阪和線)でロコ1000形として3両が登場しました。
1942年に追加新造が新製され、1944年の鉄道省への買収後に1両が完成しています。
鉄道省への買収、国鉄への移管が有りましたが、阪和線一筋に貨物列車で活躍し、1952年には国鉄称号のED38形に改番されました。
後継車ED60形の登場により、1959年にED38-4は三岐鉄道に貸出後に返却され、1964年に廃車となりました。
1960年にED38-1、3は秩父鉄道、ED38-2は大井川鐡道に譲渡されましたが、1967年にED38-2も秩父鉄道に再譲渡されて3両が揃いました。
後継車の登場時より、1980年にED38-2、1981年にED38-3、1988年にED38-1が引退しました。

ワフ50形は、在来車の老朽化により1963年に登場しました。
1987年には貨物列車への緩急車の廃止により、1988年に引退しました。

1枚目は、展示中のデキ1です。
前照灯などは失われています。



2枚目の左側は展示中のED38-1、右側はワフ51です。
ED38も前照灯、ナンバープレートの一部などが失われています。



何れも矢折れ刀尽きた状態で、安全上の理由からも撤去はやむを得ない状態です。
もう少し対処の仕方がなかったのか、悔やまれるところです。
願わくは鉄道車両公園のSL関連設備の充実を図られて、観光客の増加により、少しでも経営に寄与できれば良いのですが。


【お詫び】
本文中に誤りが有りましたので訂正しました。