土曜日は買出しに忙しい。ロンドンの個人商店の多くは日曜定休、平日は夕方早くに閉店してしまう。従って、お気に入りの食材等々、土曜日の昼間に買出しをしなければならないものは多い。
その一つにコーヒー豆がある。このブログでも紹介したDuke StreetのH.R. Higginsで仕入れる。H.R. Higginsの後は、Duke Streetからクラリッジスの前を通って、Bond Streetを抜け、ピカデリーのMaison du Chocolatへ行くのがいつものコース。こちらは19時閉店なので丁度良い。
さて、今日は買出しの後、ロイヤルフェスティバルホールでの演奏会を予定していたので、その前にクラリッジスでお茶でもしようかしらん、などとぼおっと考えながら歩いていた。すると、ホテルから一人の東洋人が出てきて、私の前方数mで一瞬立ち止まりホテルの中を振り返っているようであった。
あれ、どこかで見たことのある人のような気がする。。。と思いながらも、私は直進していった。その人物の斜め前方の車道に日本人のSPらしき人が居る。も、もしや?
皇太子殿下??
最接近時には2~3メートルの距離だったように思う。でも、だれも制止しなかったので、ほぼ2秒くらいの時差で彼が立ち止まっていた場所と交差した。
第一印象は「お肌がとっても綺麗」。透明感があり、シミ一つ無いように見えた。また、上品な佇まいで(当たり前?)、とても素敵な雰囲気が醸し出されていた。
クラリッジスでお茶でも、と思っていたことなどすっかり忘れて、そのままホテルの前を通り過ぎる。私は歩みを止めることも緩めることもしなかったが、道端にイギリス人女性2人が立ち止まり、皇太子殿下を見て噂をしているようだった。
昔だったら土下座しなくては打ち首だろうか-どんな有名人やVIPに対しても、何事もないかのように振舞うのがロンドン風、でよいのかしら。
それにしても、本当にお肌が綺麗だった。どんなお手入れをしているのか、教えていただけないかしら?