韓ドラ界でアイドル出身が重宝される“意外なワケ”。少女時代ユナや「梨泰院クラス」のクォン・ナラも。最近韓国では、アイドル出身の俳優たちが高い認知度と確かな演技力でお茶の間を駆け回っている。歌やパフォーマンスだけでなく、演技の分野でもファンから支持を得ているオールラウンダーが続々と登場しているのだ。
アイドル出身の俳優を語るうえで欠かせないのが、少女時代のイム・ユナだ。
先の俳優たちよりも一足早く演技の世界に足を踏み入れたユナは、このたびドラマ『HUSH』(原題)で約3年ぶりにお茶の間へ復帰した。
昨年韓国で公開された初の主演映画『EXIT イグジット』が累計観客動員数900万人を突破しているだけに、女優イム・ユナに対するファンからの期待は早くも熱い。
『HUSH』では役作りのためにロングヘアをばっさりカットし、注目を集めたユナ。劇中演じるイ・ジスというキャラクターもまた、新聞社に突然訪れた謎多きインターン記者という底知れぬ魅力を感じさせる。
アイドルスターたちの“お茶の間占領”について、ある芸能関係者はこう語る。
「そもそもアイドルには海外のファンが多く、いずれのプロダクションも本業のほかに基本的な演技レッスンを行う方針をとっている。そういった部分で、話題性と演技力においてある程度安心感があるのが実情だ。実際に、グローバルな活動が増えるにつれて、“オールラウンダーアイドル”に対する熱望が高まってきた。例えば中国で活動する場合、役者が歌も歌わなければならない状況が多い。そういった要求性に合わせて演技、歌、パフォーマンスなど、さまざまな分野で優れたアーティストが増えている」
制作関係者もまた、「劇団出身者もアイドル出身者も、現場での試行錯誤は似ている。ただ、アイドル出身者には海外のファンが多いため、ドラマの認知度や海外版権の面で役立った部分がある」とし、「グループ活動と同時進行する方にはスケジュール調整が必要で、その分本人たちは申し訳ないと言いながら一生懸命取り組んでいる」と現場の内情を明らかにした。
(スポーツソウル)