韓国ドラマ「ロマンスは別冊付録」あらすじと感想、最終回。
本作は出版社を舞台にイ・ジョンソクが作家で出版社の最年少編集長チャ・ウンホ役を演じ、イ・ナヨンが結婚や出産などでキャリアを絶たれたバツイチ女性カン・ダニ役を演じ、ファン待望のラブコメに初挑戦したイ・ジョンソクの年上女性(イ・ナヨン)との恋物語です。
彼は以前から、イ・ナヨンの大ファンでウォンビンとの熱愛報道が出たとき、「全てを失った」と言って大きなショックを受けたようです(笑)今回、憧れの女性との共演は彼にとって成功だったのでしょうか?(笑) 私はリアルなお二人の演技は少しも違和感なく、とても良かったと思いました。
また、イ・ナヨンは大スターのウォンビンと結婚してママになり、本作は約9年ぶりのドラマ復帰です。私にとってイ・ナヨンは韓流初期のヨン様のドラマ「愛の群像」でヨン様の妹役を演じた美人女学生の印象が強く心に残っています。この時は清純で綺麗な女優さんだと感じました。その彼女は本作で、イ・ジョンソクをドキドキさせる口うるさいヌナ(年上女性)を演じていますが、いまだに衰えない美貌と演技力は抜群で、特にコミカル演技は爆笑でウケますよ。一方、イ・ジョンソクが年上の彼女に翻弄され、思い通りに進まない恋にイライラし不器用で可愛い年下男子を演じ、劇中ヌナ~ヌナ~と叫びながらも本作の年の差LOVEは胸キュン度も高く期待できます(笑)欲を言えば彼のコメディ演技に物足りなさがあり、もっと崩れた姿も見たかったです。また、舞台となっている出版社の内部の仕事や人間関係もリアルで思わず共感してしまうエピソードなどがたっぷり描かれていて思いっきり楽しめるラブコメドラマです。
あらすじ(ネタバレあり)
①②③④⑤突然夫の浮気でバツイチになり家もお金もすべて失った37歳のダニ(イ・ナヨン)は結婚前の経歴を生かして再就職を試みますが50回目の面接さえも落ちてしまいます。生きていくために手段を選んでいられないダニ(イ・ナヨン)は、弟同然のキョル出版社編集長ウンホ(イ・ジョンソク)の家に家政婦のふりをして密かに入り込み、映画パラサイトのような生活を送っています(笑)。そこでウンホの会社キョル出版社の業務支援チームの新入社員採用広告をみて応募しますが、なんと合格! ダニは自分の力で新たな人生を切り開きフィリピンに留学している娘ジェヒのためにもお金を稼がないとなりません。
ウンホは合格したダニに「会社では赤の他人だ、知っているふりもするな、助けてもらおうと思うな」と大好きなダニに心にないことを言ってしまうのです。
なんとか社会復帰できたものの出版業界でアシスタントとしてゼロからのスタートは慣れない雑用仕事に四苦八苦するダニ。そんなダニを見て結局放っておけないウンホは影でこっそりサポートします。そしてついにバレてしまった居候もダニの切実な状況を知り、部屋を1つ用意してあげるウンホですが、お姉さん気取りのダニに説教されながらも、ただの弟にしか見てもらえないことにもどかしさを感じるウンホです。
また社会復帰をするもクールで聡明な上司のコ理事を見て社内での上下関係を思い知るのです。10人入ったら3年で一人だけ残ると言った先輩の言葉を実感するダニは契約職や新入社員のアイデアを奪って上司たちが生き残っていくことを知ります。ウンホはあれくらいどうってことないよと言い、アイデアが1つ採択されたからって能力が証明されるわけでもないから、とにかくこれからもいろいろなことが起こるがこの会社で生き残るために頑張れと教えます。ダニは意地悪なコ理事からの指示にも負けず、新刊のアイデアを発表しソン代理(チョン・ユジン)と仕事を進めていきます。でもそんなダニが自分の家にいることがとても嬉しいウンホなのです。
⑥⑦⑧⑨⑩一方、キャリアウーマンのソン代理(チョン・ユジン)が片想いの相手がウンホ(イ・ジョンソク)です。仕事仲間ですが、酔った勢いでウンホの家に押しかけたり、自分の両親のお店に連れて行って紹介したり、何かとアタックを続けていますが、そんな時恋敵のダニ(イ・ナヨン)が配属されウザい存在になります。
また、そんなダニの前に酔っ払いからダニを助けてくれたチ・ソジュン(ウィ・ハジュン)が現れます。お互いの名前も知らずに仲良くなった二人ですが、ソジュンはダニが気になって仕方ありません。また同じころ、ウンホは本の挿絵画家のチ・ソジュンと本の出版のことで、もめ事がありお互いに良い印象がありません。そんなウンホとダニが同居していることを知ったソジュンはウンホに敵対心が燃えていきます。そしてさっそくソジュンはダニにデートを申し込むのです(笑)
ダニもソジュンのことが少し気になるようです。
ここから、ダニを巡ってウンホVSソジュンの三角関係の恋の火花がバチバチ、嫉妬の炎がメラメラと燃え上がるのです(笑)
ソジュンはもっとダニのことを知りたいので3か月だけ付き合ってみませんか?と話し、本の挿絵画家であるソジュンはダニがいるキョル出版社と契約をします。
その話をウンホに聞かせますがウンホはムカつき、ウンホは大ピンチになります(笑)
そして降りはじめた雪をウンホと二人で庭で眺めていたダニは昔ウンホが話した言葉で月が綺麗だという言葉はあなたを愛していますと同じ意味があることを思い出します。月が綺麗だと言うウンホを見て、もしかして私のこと好きなの・・・と、やっとウンホの気持ちに気付くダニでした(笑)お互いに動揺する二人ですが、ダニは「私のこと好きじゃないよね?何でもない方がお互いに楽でしょ?」と言うダニに「違うよ、これでいいか?」とダニの気持ちを楽にするためにそう答えます。
その後、ウンホが会社を休み3日間連絡が取れずに心配するダニ。その時ウンホはカピョンにいるある作家の身体の傷の手当てをしながら涙を流します。そこへ出版社代表のジェミン(キム・テウ)もやってきて「ウンホがそばにいるから安心して寝ていらっしゃるんだ」とウンホを慰めます。ウンホにはある作家との秘密がありました・・・
3日後、家に帰ったウンホはダニに「ずっと好きだった」と愛を告白します「でも無理やり押し付けるつもりはない、姉さんは今まで通りにやりたいことだけして、ソジュンと付き合いたければ付き合えばいいよ」といいますが、「でも時々抑えきれない日がある」と言って突然ダニにキスをします。
⑪⑫⑬⑭⑮思わぬキスのハプニングとウンホの積極的な態度に気が動転し、どうしたらいいのか分からない年上のダニ。ウンホは「僕と恋愛できない理由は何?」と聞くとダニは1つずつ例を挙げながら説明しますが、ダニはこの世で唯一頼れる人だから「恋人になって別れるようなことをしたくない」と答えます。でもウンホにはそんなダニの言葉が自分を好きだと言っているように思えるのです。ダニは挿絵画家のソジュンに前のような友達でいましょうと伝え、弟分だったウンホと少しずつ距離を縮めていきます。
一方職場では朗読会直前に担当のソ・チーム長の家族が事故に遭い大問題が生じてしまいますが、ウンホは一緒に準備したダニに進行するように言います。できないというダニにウンホは以前いた広告会社でイベントはたくさん経験しただろう、その時のようにすればいいと勇気づけます。
今の職場で初めて役に立ち大成功を収めたダニでしたが、その後ダニの履歴書の学歴詐称が分かり、ウンホはコ理事からダニを契約解除するように言われ、すべての望みを失うような絶望感を味わい、ウンホは難しい決断を迫られることになりました。
ウンホはダニの履歴書を持って、いろいろな職場を探し回りますが、7年ものキャリア断絶が理由で迎えてくれる企業はありませんでした。力になれなくてごめんというウンホです。
職場の仲間たちにも高学歴と高いキャリアだったことのすべてが分かってしまい、その微妙な雰囲気を感じとったダニは自ら退職願いを提出します。
そして、会社を去りバス停で泣いているダニを抱きしめるウンホです。
翌日ウンホは会社を休んで二人でラブラブな1日を過ごします。このラブラブなシーン、夫のウォンビンはどんな気持ちで見ているのかなぁぁ~?! とても自然な甘いお二人でした(笑)
そして、退職願を提出したダニになんと、コ理事から連絡があり新しい就職先を見つけるのですが、そこは経営難の小さな出版会社で、毎日こき使われる忙しい会社でした(笑)
またある日、ダニはウンホの家の大掃除をしていると突然姿を消し世間で注目されている作家カン・ビョンジュンの原稿と日記が入ったダンボール箱を見つけます。そしてダニはカン・ビョンジュン作家に息子がいたことを知ります。
ダニはカン・ビョンジュン作家の日記を通じて、ウンホがカン・ビョンジュン作家のために隠し通してきた事実を知ります。カン・ビョンジュン作家はアルツハイマーで、息子のようなウンホに頼ってきたのです。自殺を図ろうとするカン・ビョンジュン作家は「記憶を失った老人になりたくない、作家として生きてきたから、作家として死にたい、私の最後は病気ではなく、失踪にしてほしい」そして「私の遺書、絶筆宣言」という最後の文章を書き、ウンホに託します。カン・ビョンジュン作家に頼まれて面倒を見てきたウンホ。誰にも話せないカン・ビョンジュン作家との約束を抱えてウンホが一人で耐えてきた時間を考えてダニは胸を痛め涙を流します。そしてつらいことがあるたびに、そばで見守ってくれたウンホのように、ダニも「よく頑張った」とウンホに声を掛けてあげます。二人の深まっていく愛は本物ですね・・・
そんな時カン・ビョンジュン作家の未完成作品として知られている小説「英雄たち」が会社に送られてきます。差出人はパク・ジョンフンで連絡先は不明です。
会社に投稿された小説「英雄たち」を検討していたソン代理(チョン・ユジン)は、編集長のウンホに伝えます。ウンホは、なぜ「パク・ジョンフン」という人物がカン・ビョンジュン作家の模作を世に出したがるのか気になるのです。ところがそんな中、ソン代理はソジュンの家で破かれた小説「英雄たち」の一部があったことを思い出します。ソン代理は、そのことを伝えに急いでウンホの家に行きます。カン・ビョンジュン作家の日記の中に「息子が訪ねてきた」という文章が気になっていたダニは、ソン代理の話を聞いて小説「英雄たち」を書いたのがソジュンで、ソジュンがカン・ビョンジュン作家の息子だということを確信します。全ての秘密を知ったウンホは、ソジュンと会います。
また一方、ダニの退職後、社内公募展で満場一致によりダニのアイデアが選ばれます。ブラインド審査だったため、優勝を取り消すこともできず、どうすればいいかと聞いてくる代表のジェミンに、コ理事はいつものようにクールに会社の人事規定に「特別採用」もありますと助言します。また、ダニは今勤めている会社の他人の翻訳をそのまま使い本を出版しようとする社長のやり方に耐えきれず辞表を提出します。そしてダニをスカウトするため、キョル出版社の代表のジェミンはマーケティングチームの特別採用をダニに伝え、ダニは学力や経歴ではなく公募展受賞の実力で再び復帰することになりました。
最終回
ウンホはソジュンに「英雄たち」の原稿を渡します。続けてカン・ビョンジュン作家のファンだと主張するソジュンに「単純にファンだからといって長編小説は書けない。ずっと気になっていた。カン・ビョンジュン作家の最後の小説がなぜ4月23日というタイトルなのか。日記に書かれた息子とは誰なのか、不思議だらけだった、息子と4月23日とあなたの誕生日、理由をご存じですよね、答えてください、僕が話せるのはここまでです」と話します。続けて「ここに真実が詰まっている先生が書いた日記があるので確認してください」と言って日記を渡します。父親が認知症だったと知ったソジュンは「僕を捜さないんじゃなくて、思い出せなかったのか・・・」と涙を流します。父は息子が訪ねてきた日に、これは絶対には忘れてはならない、「4月23日、私の息子、チ・ソジュン・・・」そして、最後の小説「青い夜」というタイトルを消して4月23日と書き直します。
ソジュンは、ウンホのおかげで父であるカン・ビョンジュン作家の最後に立ち会うことができました。ソジュンは「証明したかった。父さんが僕の存在を知った後も僕を捜さないのが、息子の僕を認めたくないからだと思っていた。だから「英雄たち」を書いて認められたかった。あなたが僕を認めなくても、僕は作家の血を引いたあなたの息子だと。僕にはこれを書くことが、父を呼ぶ唯一の方法だった」と心の内を明かします。
ウンホは「でも、結局こうなったじゃないか。「英雄たち」を書いたから、こうして先生の最後に会えたじゃないか、きっとあなたをずっと待っていたはずです、4月23日が証拠です」と慰めます。ソジュンも「感謝します、おかげで答えがでました、父を支えてくれたおかげで・・・ありがとうございます」とウンホに頭を下げてお礼を言います。
そんなソジュンを心配するソン代理は「英雄たちを何度も読んだけど読むたびにハマる」と言って励ますのです。
そして、ウンホとダニも会社内の食事会の後に皆の前で恋人宣言をし、「ロマンスは別冊付録」は、happyendで幕を閉じました。
口うるさいバツイチの年上ヌナですが、
それでも気になるジョンソク君の弟にしか
見られないもどかしさが可愛かったですね!
全然、違和感ないカップルでした。