しるべの記し

教会音楽家でクリスチャン・エッセイストのしるべです。
イエスさまの十字架を「道しるべ」として歩んでいます。

たったひとつのクリスマス・ツリー

2005年12月18日 | 信仰 平和
中世ドイツではクリスマス・イヴに教会の前で、キリスト降誕祭の一部として「エデンの園におけるアダムとイブの罪の物語」劇が演じられていました。このとき舞台の中央に禁断の果実がなった木がおかれていて、これがツリーの起源になったといわれています。そして、常緑樹であるモミの木を「生命力」、「永遠の命」の象徴として使われるようになりました。

ツリーの飾りにはそれぞれ意味があります。てっぺんの星は「キリストの降誕を知らせる星」、ロウソクは「この世の光」を象徴するキリスト、りんご(赤いボール)は「禁断の実」、または「神の恵み」、ベルは「魔よけ」、または「羊飼いのベル」、松・松ぼっくりは「豊穣」、クリスマス・カラーの赤は「キリストが流した血」、クリスマス・カラーの緑は「生命の象徴である緑」「自然」だそうです。

アメリカに住んでいた家の近くに、ガーデン・ショップがありました。クリスマスのシーズンになると、そのお店はクリスマス一色になります。店内に、一歩入るとそこは別世界でした。色々なツリーが所せましと並んでいます。あるツリーはリボン一色、あるツリーは動物、あるツリーは果物・・・。そして、色も赤に統一したものや、金・銀のバージョン・・。とにかく、どのツリーも「自分のクリスマス・ツリー」、独創性のあるものとして並べられていました。お店の人に相談すれば、自分だけの個性あるオリジナル・ツリーが創作できるわけです。
それらを見て、クリスマスに、自分だけの心のツリーを神さまに捧げたいと思いました。自分だけしか捧げられないオリジナル・ツリーを。

私だけが捧げられることって何だろう。それは決して豪華なツリーでないかもしれませんが、心から捧げる時、神さまは、「たった一つのクリスマス・ツリー」として、それを喜んで受けてくださるのだろうと思ったのでした。