しるべの記し

教会音楽家でクリスチャン・エッセイストのしるべです。
イエスさまの十字架を「道しるべ」として歩んでいます。

ルオーの祈り

2009年06月05日 | 鑑賞・観戦
大好きな画家、「ルオー展」が町田市立国際版画美術館で開かれていたのですが、私はなかなか行かれず、なんとか先週行くことができました。

ルオーは「キリスト」と「ピエロ」を題材にすることが多いのですが、どれも重厚な質感(マチエール)が素晴らしいの一言です!!

ルオーの描くキリストは、街や村に住む貧しい人々のただ中に、白い衣を着てまぎれこんでいます。人々と接するキリスト・・。

そして、ピエロ。
なぜルオーはピエロを描いたのか?
おどけた演技の奥に、ルオーが見つめたものは人間本来の苦悩と愛と祈りの姿。

「わたしたちは誰もが 多かれ少なかれ 道化師なのです。
 わたしたちは皆 『金ぴか衣装』をつけているのです。」(ルオー)

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