弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事(特許)】経営の予見性と特許

2021年09月06日 12時03分07秒 | 知財記事コメント
こんにちは!
雨が降り出しました、@湘南地方です。

また一つ歳を取りました。
今朝、早朝ハーフ⛳に行ってきましたが、年齢よりも少なく上がれてゴキゲンな誕生日です。

さて、今日はこんな記事

(産経新聞より引用)
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特許収入めぐり法廷対決 ノーベル賞・本庶氏が出廷

がん免疫治療薬「オプジーボ」の特許をめぐり、平成30(2018)年にノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑(ほんじょ・たすく)京都大特別教授が、製造販売元の小野薬品工業(大阪市)に約262億円の支払いを求めた訴訟の口頭弁論が2日、大阪地裁(谷有恒裁判長)で開かれた。出廷した本庶氏は「米製薬会社との訴訟で小野薬側が得た和解金の40%を支払うという社長の提案が、なかったことにされた」と訴えた。

(以下略)
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(引用終わり)

経緯を見る限り、職務発明の「相当の利益」というより、和解交渉にあたっての寄与分の配分を巡る争いのように見える。
その金額の話を、口頭で約束するかねぇ…という疑念が頭をもたげる。
記事からは真相はなんともわからないが、ノーベル賞受賞者がそこまで“頑張ら”なくたって良いような気がしてしまう。

まあ争いとは無関係だけど、ノーベル賞の賞金って1000万クローナ(日本円で128百万円)だそうな。
和解金の1%は支払われているわけで、それだけでも5,6億円程度は支払われていることになる計算。
研究室としては資金があるに越したことは無いだろうけど、連携先の企業との関係性を破綻させてまですることなのかな、という気も。。

ま、本件については情報が不十分なので何とも言えない点もあるけれども、多少なりとも違和感を感じたところをコメントしてみた。
コメント
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