長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

あけましておめで……もう後半!?

2025年01月19日 08時56分55秒 | 日記
 みなさま、どうもおはようございます! そうだいでございます。

 いやぁ、2025年明けましておめで……って挨拶するタイミングを完全に逸してしまいました。もう1月後半かい。早いな~、時の流れが!

 ま、その、今回は特にまとめて取り上げるべきテーマもなく、なんとな~くつらつらと。

 ちょっと年をはさんで、ただでさえ更新頻度の少ない我が『長岡京エイリアン』の記事アップがさらに遅くなっているのですが、これは別に体調を崩したとか、仕事が忙しいとかいうことでもないんでございますが。
 なんと申したらよいのか難しいのですが、簡単にいうと「やるべきことのやり方」が変わりまして、「期限はないが常に作り続けねばならない課題(でも完成は早ければ早いほどいい)」が、今年から私の生活にがっつり入ってしまったからでして、ちょっとこのモヤモヤをはっきりさせないと記事更新にも身が入らないということで、ぱったりストップしているわけなのでございます。

 何をやってんだかはっきりしない言い方で申し訳ないのですが、要するにこれは、転職するための修行の卒業テストなんですよ。提出期限としてはいちおう「3ヶ月~半年」みたいなものはあるのですが、火がつけばもっと早く出せるものだし、私も若くはないのでさっさとこちらの新職業に鞍替えしておまんまをいただけるようになりたいんです。でも……難しいんだよなぁ! 正直、「期限が迫ってるから」を言い訳に見切り発車で出しちゃう方がラクなんだよな……ゆるゆるな期限の課題は「これでええんか! これで出してええねんな!?」という自分との闘いがキツイんですよね、な~んてカッコいいことも言いたいのですが、要するに現在の仕事の忙しさにかまけて完成がズルズル引き延ばしになってんのよね。ええい、このつれづれ記事で優柔不断な自分をたたっ斬ったる! 来週には提出するでぇ~。

 そんなこんなウジウジしてます内に、新年の1月も半ばを過ぎてしまいましたので、2・3、記事にするまでもない雑感をつぶやいて失礼したいと思います。


1、帝王デイヴィッド=リンチ、ご卒去!!
 今年も、けっこう早くからかなりの大物が亡くなってしまわれた……結局、あの『インランド・エンパイア』(2006年)が最後の長編映画になってしまったか。ま、あの時点でもはや映画じゃない「なにか」になっていたので、遺作でもいいかもしんない。

 70代だったのか! やっぱり去年の日本芸能界での訃報の多くでも感じましたが、いくら「100歳あたりまえ時代の到来」といいましても、若いうちから無理をしてると「70代」というのがかなり厳しい壁になるみたいですね。だってリンチ監督、8歳から喫煙してたんでしょ……逆に今年までよく生きてこられたな!

 ほんと、リンチワールドは大好きなのですが、その仕事の1作1作を我が『長岡京エイリアン』で記事にして取り上げるなんて、とてもじゃないですができそうにありませんよ。黒澤明だってヒッチコックだって聖タルコフスキーでさえ評してやろうとしてる傲岸不遜なブログではあるのですが、さすがにリンチは難しい……アメリカ英語わかんないとなぁ。

 わけわかんないことしてお金とっていいのはリンチ監督だけだと思います。わけわかんなくても圧倒的な映像センスが面白さを補償してくれるから! 笑いのセンスも抜群だし。

 『フェイブルマンズ』(2022年)での、あのおいしすぎるチョイ役出演が最後のお姿になってしまわれた……でも、あの部分だけ完全にスピルバーグ監督じゃなくてリンチ監督作品になってましたよね!? 熱い友情の籠もった応援合戦……感動しました。


2、映画『機動戦士ガンダム・ジークアクス ビギニング』観ましたよ~
 これこれ! これをつぶやきたかったんですよぉ。

 あの、私はめっちゃくちゃ面白く感じました! 個人的には、もうちょっとネット上の評価を見てしばらくしてから映画館に行くつもりだったのですが、評価もなにも、公開初日から「とにかく観て! 観ないと話できない!!」の反応一辺倒で、それも好印象でハイテンションな雰囲気のものばかりでしたので、やや風邪気味で体調不良だったにもかかわらず、辛抱たまらず昨夜の最終回を観に行ってしまいました。客層が絵に描いたように男ばっかりだった……しかも、40代の私がまるで浮かないナイスミドルな年齢層という。でも、そうなるよねぇ。

 とっても面白かったので、いつもならばさっそく独立した記事にして1万字なり2万字なりの駄文をつぶやくところなのですが、この映画、非常に困ったことに「本編開始0秒からネタバレ禁止」というていになっているので、いくらなんでもこの感想をネタバレなしでつぶやくのは無理筋ではということで、感想記事を今このタイミングで挙げることは断念させていただきました。たぶん、TVシリーズが放送開始された頃くらいまで待たないと感想は言えないのでは……

 スタジオジブリ亡き(?)今、このスタジオカラーほど新作にかかる期待ハードルとプレッシャーが激烈な制作集団もないかと思われるのですが、今回はみごとにそこを乗り越えるサプライズ展開とワクワク感を提供してくれたと感嘆しました。これはやっぱ、大スクリーンで観ないと!

 私なんか、実は大きな意味での「ガンダムシリーズ」には全くの門外漢で、ちゃんと観たと言えるのは『機動戦士ガンダム』~『逆襲のシャア』の「狭義の宇宙世紀シリーズ」とその周辺のみで、もう20年ちかくシリーズの新作なんかチェックしてないし、ましてや TVシリーズなんか一生で一度もリアルタイム視聴した経験がありません。ファーストガンダムはかろうじて山形の地方再放送で観ましたが、『 Z』、『 ZZ』、『0080』、『0083』などなどはのきなみビデオレンタルで。「あなたにとっての『ホームタウン』的ガンダム作品は?」と問われれば、迷わず、なんなら喰いぎみに「佐藤元先生の『爆笑戦士!SDガンダム』であります!!」と答える始末。

 このような私でも、というかこんな感じだからこそなのか、そうとう久しぶりにガンダム関連作品にお金を落とすこととなったわけなのですが、非常に満足感のある鑑賞となりました。

 言い方が難しいんですが、要するにこれ、『シン・ウルトラマン』の冒頭20秒くらいの「ファンサービス」を、思いッきり今回の映画の90分どころか、これから始まるであろう TVシリーズ全体にまで拡大させちゃった奇策だったわけなんですね。昔からガンダムが好きな人はもちろんのこと、昔のガンダムだけ大好きという方にでも余裕でぶっ刺さる非常に巧妙な戦略であるとみました。みごとに引っかかっちゃったよ!

 あと、スタジオカラーと庵野秀明監督をむやみに同一視するのもどうかと思うのですが、『キューティーハニー』以来、自身の「エヴァンゲリオンシリーズ」も含めて、過去の既成作品をどう「シン化」するのかという試行錯誤を繰り返してきた経歴の中で、今回の『ジークアクス』は間違いなく「商業的には」最高の成功を収めるものなのではないでしょうか。だって、昔からのファンは全員観るでしょ! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』や『シン・仮面ライダー』のように「名前は同じだけどなんか別世界っぽい」じゃあないんだもんね。観ずにはおられないと思うんだよなぁ。
 これってつまり、ガンダムシリーズの「宇宙世紀」が、日本の歴史の中の「源平合戦」とか「戦国時代」、「江戸幕末~明治維新の動乱期」、『忠臣蔵』とか『源氏物語』なみに「マンネリでも予定調和でも全然OK!」な古典文化の域に入ってるってことですよね。すごいことです……新しい角度や「ちょっとした変化」を加えるだけで、あとはもう観客が勝手に登場人物たちの心境をおしはかって盛り上がってくれるんだもの。もうあれですよ、年末大型時代劇のノリでガンダム放送してもいい時代なんじゃないでしょうか。おっ、今年のアムロはこの人が演じるのかぁ、今度のシャアはこういうキャラ解釈なのかぁ!みたいな。

 ただ、正直申しまして、本作から初めて活躍するマチュやシュウジといったフレッシュな面々がどこまで、並みいる「諸先輩方」に伍する魅力を発揮するのかは未知数と感じましたし、声優さんがたの演技が聞こえづらくなるうるささで挿入歌を流す演出には大いに疑念が残りますが、本作の後半である宇宙世紀0085パートは、あくまでも序章というか PVだと感じましたので、そこは今後の展開に期待したいと思います。「シュウジ」っていうネーミングって、明らかにマチュくらいの年齢の思春期の男女が熱に浮かされる寺山修司とか太宰治(本名は津島修治)が由来ですよね……おいおい、マチュを見る時の首の角度がまんま第17使徒タブリスでねぇか!! また魔少年か……でも、私の脳裏にひらめいたのは『爆笑戦士!』のぷっつんカミーユなのよねぇ。

 商業的には大成功だろうと申しましたが、その一方で、今回の『ジークアクス』ほど過去作品に依存した(依存どころかあーた……)シン作品も無かったわけで、その点では、怪獣の名前とある形態時期の見た目と伊福部サウンドくらいしか過去作品から拝借しなかった『シン・ゴジラ』とはまるで正反対のベクトルにあるとも言えると思います。そして、私としては「現役の創作者」の仕事の姿勢として圧倒的にストイックで美しいのは『シン・ゴジラ』のほうだと思いますので、100%『ジークアクス』を称賛して「カラー最高! これからもどんどん、この方向でいって!!」とは絶対に言いたくない、「1発こっきりの禁じ手」にしてくださいネという但し書きが付くのですが、それでも、非常に満足のいくサプライズイベントになっていると思います。のらなきゃソンソン!

 そうとう昔に我が『長岡京エイリアン』でも取り上げた、私が大大大好きな「あのお方」も一瞬だけながら出てきたし、しかも声優があの人だったし! これから先の TVシリーズで、まだ生存しているはずのあの方やあの方が出てきて、さらにあんなんやこんなんも出てきちゃったら~!? と楽しい妄想は際限なく広がっていきますよね。詳しいことは言えませんが、この戦略で行くのならば「風呂敷の畳み方」も自由ですし! 本放送、がんばっていただきたいですね~。

 あと最後の望みとして、あの世界でも無事に生まれているはずのあのお方が、『ジークアクス』の世界で天真爛漫に育って、元気に『おやじの海』を謳い上げてくださったら、こんなに嬉しいことはない。わかってくれ……ないか。うみぃいぃわぁよぉお~!!


3、謎の「蛇ブーム」到来
 今年の干支が「巳」ということで、なぜか私の中でヘビのぬいぐるみを集めるブームが燃えております。なんで……

 きっかけは、非常にマイナーな生物のぬいぐるみをネット販売している、東京の「足立区生物園」で売っていたアオダイショウやニシキヘビのかわいいぬいぐるみを去年くらいから買い求めていたことだったのですが、意外とグリーンパイソンとかハブのぬいぐるみも流通しているということで、今年はなにか自分的にがんばった際のご褒美にヘビのぬいぐるみを買うというテーマでいこうと思っておる次第です。どんなに高くても5000円いかないし、最近はホントに怪獣系のフィギュアが高くなっちゃったしねぇ……そんな、気軽にポンポン2、3万円出せませんってプレバンさまぁ!!

 目標としては、「8匹」集めて終了としたいところです。区切りがいいですよね、これならホームパーティの席で「スサノオのオロチ退治」も披露できるし。去年の『カミノフデ』を観てしみじみ感じたのですが、やっぱりヤマタノオロチは首が8本ないと。

 そういえば、「8マタなんだったら首9本なんじゃね?」というファッキンどうでもいい疑問に一日中頭を悩ませていた少年時代も、私にありました……なつかしいですね。


 よぉし、言うこと言ったから、また課題づくりに戻るぞぉ~!! まだまだ寒い日は続きますが、みなさまどうぞ、お元気に。
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今年もよろしくお願いします&雑感

2024年01月08日 09時23分04秒 | 日記
 2024年、明けましておめでとうございます! そうだいでございます~。

 いや~、ついに今年も始まってしまいましたね、今年が!! 何を言ってるんでしょうか。
 もう、日本人の平均寿命の半分くらいも通り過ぎてしまったわたくしにとりましては、もう今年が何年で自分が何歳かどうかなんか、もはや感慨が湧くわけもないことがらなのですが、まぁそれでも、特に事故もなく大病もせず新年を迎えられたことは、本当にありがたいことであります。

 特に今年は、ねぇ。ホントにホントの初日から、日本には大変な災害が巻き起こっているわけでして。ひどいことです。
 私の住む山形県もいちおう日本海側の県なので、地震の発生後にお気遣いいただくメールも知人・友人・先輩のみなさま方からいただいたのですが、うちは内陸なので本震で家が揺れただけで被害はゼロのようでした。幸運ですね。
 でも思い起こせば、2011年の千葉のアパートは、今回の比じゃなくもっと揺れてたんだっけ。あれも、ひと干支以上昔のことになったのかぁ。時が過ぎるのは……もう言い飽きました。

 そんな感じで、ちょっと今年は元日からお正月気分でなんかいられない状況になっている気がするのですが、こんな月は1月だけにしてほしいですね。ともあれ、さっさと気を引き締めて頑張ってまいる所存です。今年は雪も全然少ないことだし、どんどん外に向かって踏み出していこう!

 あっ、そうそう! 谷口賢志さん、ご結婚まことにおめでとうございます!! ほんと、令和6年のお正月の良いニュースはこれだけですよ。

 そんでま、特にここ数日で何があったとかいう訳でもないのですが、いちおう生存確認とご挨拶ということで投稿させていただきました。なので、最近の暮らしっぷりと、夕べついに始まった大河ドラマ最新作『光る君へ』の初回放送を観た感想なんぞを、チョチョイっと。


 昨年から私、現在勤めさせていただいている職場での勤務時間を調整させていただいておりまして、余裕のある時間を確保しやすくなりました。ありがたいことです。
 理由は、心身ともに若くなくなってきたからということもあるのですが、新しい働き方も模索してみたいな~と思い立ったからでありまして、現在のお仕事をセーブさせている分、いちおう新ジャンルに挑戦するための勉強を続けております。
 予定としては、今年いっぱい勉強して、できれば来年にでも独り立ちできれば……と考えているのですが、どこのお仕事も熾烈な実力勝負の世界でありましょうから、どうなることやら。でも、乗り出す以上は悔いの無いように全力で参りたいと思います。ま、まずは焦らずじっくりと。

 それで昨年からは自宅で残業に追われることも少なくなりまして、山形県に帰って来て現在のお仕事を始めてからこっち、実に7~8年以上も買うだけで積ん読状態にしてしまっていた本の数々を、ムチムチとカイコが桑の葉をはむように読んで消化しております。飛ばし読みをしても意味はありませんから、そこは腰を落ち着けてゆっくりと。
 それにしても、私も歳とったなぁとしみじみ実感してしまうのは、ベッドで横になりながら読書することができなくなったことね! 2ページくらい読んだら必ず眠くなっちゃうんですよ。嗚呼、物語に夢中になって気がつけば徹夜をしていた、あの集中力と体力は、いずこ……
 まぁそういうこともありまして、昨年は私の人生史上で初めて「趣味・喫茶店めぐり」が確立した記念すべき年でもありました。なんだ、そのシャレオツなプロフィールは!! お前もえらくなったもんじゃのう!!
 でも、人のいる空間に出向いて読まないと眠くなっちゃうんだもん……近所のお店から、手当たり次第に通う日々であります。もしあなたの町の喫茶店に、猫背で眉間にしわを寄せて文庫本にかじりついているヘンなおっさんがいたら、それはそうだいかも知れませんよ……(『魔法使いサリー』完)

 ほんと、昨年になってやっと読めた本が「2017年」の刊行だなんて、ざらですからね。読まれずに、さぞ無念だったことじゃろう……成仏してくれ!!

 「消化」といえば、もしかしたらもうお気づきという超奇特な方もおられるかも知れませんが、読書以外の時間の使い方として、我が『長岡京エイリアン』にて、主に私が山形で働き始めた2015年あたりから爆発的に増加した「 Wikipediaの記事をのっけただけで本文がちっとも書かれやしない」塩漬け記事の再始動・完成も、ほんとにおっせーペースなのですが、昨年から少しずつ始めております。
 これまた、4~5年は凍結状態になっているタイトルがゴロッゴロ横たわっていて本当になさけない体たらくなのですが、気の向いた記事からランダムにつづっておりますので、もしおヒマでしたら、「あの話題どうなってるんだろう」みたいな感じでたまに過去記事を覗いていただければ望外の喜びであります。ご覧の通りの自己満足の零細ブログでございますし需要があるかどうかわかったもんじゃないので、いちいち「20××年×月の記事を完成させました~。」みたいな通知はしませんが、地味にやっておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

 こんな感じで、昔したためたノートやメモをひっぱり出して過去の亡霊記事の復活にも注力しております都合上、例年どおりに今年のブログ記事もアップは月1~2回ぐらいの生存確認ペースになるかと思いますが、面白い映画を観た時などに随時つづるつもりですので、長い目でお見守りください。たぶん、今年ものんきに生きていきます!

 面白い映画と言えば、昨年も映画館に足を運んでいろいろ楽しみましたので、せっかくですからランキングでもつけときますか。どうにもこうにも個人ブログだにゃ~。

≪けっこう観たんですよ 極私的2023年公開の映画ベスト10≫
1位『ベネデッタ』 監督・ポール=ヴァーホーヴェン(3月鑑賞)
2位『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 監督・古賀豪(12月鑑賞)
3位『マッドゴッド』 監督・フィル=ティペット(1月鑑賞)
4位『バビロン』 監督・デイミアン=チャゼル(2月鑑賞)
5位『プリキュアオールスターズF 』 監督・田中裕太(9月鑑賞)
6位『地球防衛軍 4Kリマスター版』 監督・本多猪四郎(8月鑑賞)
7位『バービー』 監督・グレタ=ガーウィグ(8月鑑賞)
8位『ヒトラーのための虐殺会議』 監督・マッティ=ゲショネック(3月鑑賞)
9位『フェイブルマンズ』 監督・スティーヴン=スピルバーグ(4月鑑賞)
10位『ザ・フラッシュ』 監督・アンディ=ムスキエティ(6月鑑賞)

 ざっとこんな感じでしょうか。順当ですよね?
 「あれっ? もっと他の映画の感想、記事にしてたじゃない?」と思われる方もおられるかと思いますが、『レジェンド&バタフライ』とか『シン・仮面ライダー』とか、『ハロウィン THE END』、『ドラキュラ デメテル号最期の航海』、『ゴジラ -1.0』、『首』といったその他もろもろの作品はぜんぶ11位以下です。さんざん記事のネタにしておいてこの扱い……でも、こんなもんよね。信長だライダーだゴジラだという超有名コンテンツにあぐらをかいてるとは言いませんが、「攻め」の姿勢が足りないような気がしたので。その点、『ゲゲゲの謎』や『オールスターズF 』は、鬼太郎や現役ひろプリ組の人気に全く頼ろうとしないヒリヒリした緊張感を感じたので、そこが全然違うと思った次第です。1位は本当は2023年の映画ではないのですが、とにかく圧倒的でした。3位もそうですが、じいちゃんヤバすぎ!!

 結局、昨年は2~30本映画館で映画を観たのですが、ちょっと今年はそのペースは難しいかも。でも、アリ=アスター監督の最新作とか『ジョーカー2』とか、いよいよ日本公開の『オッペンハイマー』とかは必ず観る予定です。え? 『ゴジラ×コング』? 知らん。
 実はもう一つ、これは絶対に観なきゃという作品があるのですが、それは次の話題にからめて。

 いや~、大河ドラマ『光る君へ』、ついにスタートしましたね!
 60作以上の悠久の歴史を持つ NHK大河ドラマの中でも初の平安時代中期を舞台とした作品なのですが、華々しい合戦も無いし(刀伊入寇は大戦争だけど)、誰もが聞いたことはあるというレベルの歴史上の偉人も藤原道長と紫式部と清少納言くらい、出てくる奴はのきなみ藤原さんばっかという、なかなかハードルの高い作品かと思うのですが、初回からそうとうに飛ばしまくる展開でしたね! いや~大石静脚本、エンジンふかしまくり!!
 大石静作品の大河ドラマといえば、あの『功名が辻』(2006年)があったわけなのですが、登場人物たちの動向がそこそこ詳しく記録に残っている戦国時代末期を舞台とした前作と違って、今回は肝心の主人公でさえ半生がほとんどはっきりしていない位の自由度ですから、史実がどうとか堅苦しくかまえずに大石静ワールドのフィクションとして楽しむべきですよね。なんか、第1回から「ハウス世界名作劇場」なみに主人公の家庭に降りかかる悲劇……容赦ないな!
 まず、第1回は主人公の幼少時代なので、主演の吉高さんと柄本さんはまだ出てこないのですが、吉高さんの幼少期を演じるのが、あの『鎌倉殿の13人』で悲劇の大姫を演じた子役さんだって言うんだから、なんかイヤな予感がしたんだよなぁ! そしたらあの展開なんだもの。子役さん、キツすぎるだろ!!
 でも、ただ主人公を悲劇のヒロインにするだけでなく、「わたくしは帝の血を引く姫なのよ……」などという妄想を炸裂させる「ちょっとヘンな娘」というクセをつけるあたり、さすがは大石脚本という余裕を感じました。そうそう、今回のドラマの主人公は、将軍でもお姫さまでもなく「趣味で小説を書いている家庭教師」なんですもんね。そのくらいの変人で当り前よ!

 まだまだ登場人物は出そろっていないのですが、ともかく第1回の話題をかっさらっていったのは、藤原道長の母・時姫役を演じる三石琴乃さんと、うさんくさいにも程のある中流貴族・安倍晴明を演じるユースケ・サンタマリアのお2人だったかと思います。

 三石さんはもう、過去の大河ドラマにおける声優出演枠と比較しても破格の出ずっぱり大活躍でしたよね! 『軍師官兵衛』で安国寺恵瓊を演じた山路和弘さんもかなり重要だったけど、三石さんは十二単姿でゴージャスだし、娘役の吉田羊さんとどっちが母親なのか分からなくなるくらいの美しさ……とまではいかないけど、素晴らしかった。詮子がちょっと大人びすぎてるのよね。
 三石さんがお出ましになって第1回のタイトルが『約束の月』ってんですから、これはもう確信犯だろう! おい道兼、月に代わっておしおきされなかっただけ、命冥加だと思えい!!
 たぶんこれ、三石さん演じる時姫が、道長かみひろに『かぐや姫の物語』の話をするシーン、絶対にあるぞ! 非常にたのすみだ。

 そしてもう一人の大注目人物である安倍晴明(あべのはるあきら!)役のユースケさんなのですが、冒頭から登場して、本業の天文観察のお仕事風景を見せてくれます。この調子で、怨霊を調伏したり式神に酒をつがせて昼間っから飲んだくれたり、スケートリンクでくるくる回るだけが陰陽師ではないぞという、下っ端国家公務員としての実態を明らかにしてほしいと思います。でも、主人公のみひろがまだまだ幼少の段階で晴明はご覧の通りの老成っぷりですので、果たして放送第何回くらいまで顔を出してくれるのか……注目していきたいですね。
 そうとう昔の話になるのですが、ここらへんの紫式部、藤原道長と安倍晴明の時代的な世代関係は、我が『長岡京エイリアン』で映画『源氏物語 千年の謎』(2011年)を扱った時の記事で触れておりますので、お時間がありましたら是非そちらをご照覧ください。大滝秀治さんの晴明、観たかった~!!
 ちなみに、第1回の時代設定は貞元元(977)年ですが、この時点で史実の晴明は数え年57歳です。没年は寛弘二(1005)年。命みじかし、励めよ晴明!!

 さらにちなみに触れておきますと、道長の父である右大臣・藤原兼家の上司にしてライバルというポジションにある左大臣・源雅信(「まさざね」と読むのが正しい 演・益岡徹)という人物が劇中に登場しますが、その名からも予想のつく通り、彼はかの晴明のワトスン役として名高い貴族・源博雅の親戚にあたります。雅信卿のおじいさんと博雅卿のひいおじいさんが同じ宇多天皇なんですね。年齢に関しては、『光る君へ』第1回時点の貞元元(977)年でいうと雅信卿は58歳、博雅卿はドラマには出てきませんが60歳ということになります。博雅卿の没年は天元三(980)年……博雅くん、出るなら今しかない!!

 それはともかくとして、「顔が真っ白けなニヤニヤ美青年妖術師」という20年ものの古臭いイメージを一掃してもらうべく、ユースケさんには『麒麟がくる』の朝倉義景同様に頑張っていただきたいと思います。急急如律令!!
 でも、まず晴明にくっついて離れない従者の役を DAIKIさんが演じている時点で、あの実相寺昭雄監督の映画『帝都物語』(1988年)へのオマージュになっていることは間違いありませんね。志高し! いいですよ~。
 あっ、そういえば、その狩衣姿、最近どこかで見たことがあるな~と思ったら、『光る君へ』で藤原宣孝の役を演じる佐々木蔵之介さんも安倍晴明を演じたことがありましたよね(2020年のスペシャルドラマ『陰陽師』)……けっこう面白かったんですけど、なんであのタイミングで放送されたんだろう!?

 そしてそして、陰陽師・安倍晴明といえば忘れてならないのは、今年の春に夢枕獏さんの『陰陽師』シリーズの映画最新作が公開されるんですって!
 タイトル、その名も『陰陽師0(ゼロ)』!! え、えぇ~……主演・山崎賢人!? えぇ~……

 なんか、映画館でチラシを見かけた時、その古色蒼然過ぎるビジュアルイメージにかなりゲンナリして「誰が観に行くか!!」と舌打ちをしたのですが(そのくらい、私の心に映画『陰陽師Ⅱ』のトラウマは深く根差しているのです)、チラシの隅っこに小さく書いてあった、

監督・佐藤嗣麻子

 という文字を見て、俄然ぜったいに観に行こうと翻心したのでありました。それを早く言いなさい。
 でも、予告編を観るだにそうとうキッツい鑑賞になりそうなんですが……陰陽師の仕事は天気予報とカレンダー作りでしょ!!
 ここは、監督の腕を信じて耐えよう。染谷将太さんも奈緒さんも出るし、たぶん佐藤嗣麻子監督のダンナの白組さんも手伝ってくれるだろうし。

 確かに、大河ドラマに晴明が出るっていうんですから、今年2024年に晴明の映画をやらない手はありませんよね。ま、がんばって……

 最後に話を『光る君へ』に戻しますが、私は当然、毎週チェックしていきたいと思います。まず、今まで全く触れられなかった時代に挑戦するという意気込みがいいですよね。大石静脚本も、その実力を堪能させていただこうと思います。できれば『軍師官兵衛』みたいな全話視聴日記もつけたいくらいなのですが、さすがにそれはムリか。

 それに、やっぱり吉高由里子さんの活躍が大いに楽しみです!
 吉高さんといえば、TV でしょっちゅう流れている銀行の CMを観てもわかる通り、その美貌からはちょっと想像がつかないヘンな声質が個性的ですよね。でも、私はそんな彼女の「へげ声」とでも表現したくなるようなウィークポイントが最高だと思うんだよな! あれはまさに、さとう珠緒さん以来の逸材ですよ。
 なんだかんだ言っても吉高さんは朝ドラ主演の実績もある第一線の女優さんですし、紫式部は美声でなければならないなんていう縛りもありませんから、オンリーワンの魅力を発揮して走りきってほしいなと思います。ヘンな声、ばんざい!!

 あと、『光る君へ』のオープニングもなかなか斬新でしたよね。
 オープニング映像に主演の人が出ること自体は、昨今の大河ドラマでは別に珍しくもなんともないのですが、後半の盛り上がりのところで吉高さんのかんばせがやっと鮮明に映ってカメラ目線になり、そこに2回目のタイトルだめ押しドーン!という演出はちょっとビックリしました。吉高さんをグイグイ推しますね~!!

 でもあれ多分、紫式部は部屋とか外の野っぱらをうわの空でほっつき歩きながら手を上下させて、「こいつとそいつがくっついて、それをあいつが知ってドロドロの修羅場に……よし、いける!」みたいに『源氏物語』のゲスい展開を悶々と練っているところなんでしょうね。
 今も昔も、日本人は下世話なゴシップが好きよのう!

 ま、今年もしゃっちょこばらず気負わずに、自分に正直に生きてまいりましょう~。
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過分のしあわせ!!そうだい二度目の上洛 ~奈良の都もすばらしかった~

2019年01月15日 21時10分06秒 | 日記
そうだいの第二次上洛(2019年1月12~14日)
 いや~まさか、生きているうちに2度も京の都の土を踏めるとは! 職員旅行さまさまでございます……今回も、有意義な旅にするぞ!!

行程
一日目(曇天)
・天台宗 頂法寺六角堂
 …… トップバッターは、京都市街地の宿泊ホテルから歩いていける距離にあった、こちら。ほんとにビル街の谷間にひっそりとたたずんでいるといった感じだが、やはり参拝客は多い。普通の入母屋造りの本堂の斜め奥に、二階建ての六角堂が半分融合しているような形でつながっているため、巨大なサザエのような異様な迫力がある。この複雑なデザインイメージは、いい! 明治建築になるが、山形の旧・済生館病院本館に通じる空間密度を感じました。あのゴツゴツ、ゴチャゴチャ感……たまんない!!

・京都万華鏡ミュージアム
 …… さらに、歩いていける距離にあった万華鏡博物館へ。これまたささやかな印象の建物なのだが、中身は充実しまくりで、精巧な手作りカレイドスコープやらテレイドスコープの宝石箱! こちらも親子客やカップル客でにぎわっていました。宮城県・仙台の秋保温泉にある仙台万華鏡美術館も華やかで良いのですが、こちらも負けていない、古都らしいおしゃれな雰囲気がありました。

・真言宗根本道場 東寺
 …… 前回に来た時は新幹線で帰る直前だったので五重塔のチラ見くらいしかできなかった東寺を、じっくりと拝観。金堂、講堂、食堂、五重塔~!! ほんとにこれだけのオールスターラインナップが現代も楽しめるのは、素晴らしい!! この東寺一ヶ所だけで、普通の観光地だったら十二分に成立してもいいくらいの見どころ満載っぷり。薬師如来さま、大日如来さま、四天王さまといった仏教界大スターも実際に拝むことができて、もう言うことありません……こういった神社仏閣は、実際に今もおつとめをしている神人さまやお坊様がいらっしゃる場合が多いので、城郭とは違った「生きている感覚」が建物にも横溢しているのがいいですよね。どんなに古い木材でできていても、やわらかさがあるんだよなぁ。使う人がいなくなった途端に建物が朽ちて崩壊するっていうのも、わかる気がします。

・京都水族館
 …… 東寺でかなり時間を使って夕方になりかけていたのですが、無理をして最後に、歩いていける距離にあった京都水族館へ。早足での観覧になっちゃったのでゆっくりイルカショーも楽しめなかったのですが、異様にオオサンショウウオを推していたのが印象的でした。オオサンショウウオのぬいぐるみ買いたかったけど……止めておいただけ、俺も高校修学旅行の時より成長したのだなぁ。そりゃ四半世紀経ってんだから当たり前か。

二日目(晴天)
・宇治市源氏物語ミュージアム
 …… ここ、行きたかったんだよな~!! 開館直後だったのでいい感じに中も閑散としていて、かなりお金のかかっている展示物や寝殿造りの実物大セットでよみがえる平安王朝の世界を堪能することができました。展示上映の映像作品も、ホリ・ヒロシの人形劇に白石加代子さまのドラマの二本立てだぜ!? すごすぎ……平安貴族の香合再現チャレンジコーナーで完全正解したのがうれしかったけど、スタンプだけじゃなくて、なんかもうちょっと当て甲斐のあるノベリティ、ないかなぁ!?
 日本史の世界で親しんでいると、京の都に宇治なんてすぐ近所のような印象を受けるのですが、各駅停車の電車で約30分かかったのが地味に驚きでした。けっこう遠い!

・世界文化遺産 平等院鳳凰堂
 …… 来た来た来た~! 宇治と言えば、鳳凰堂!! さすがにこちらは外国人のお客さんもわんさかいて超満員でしたね~。お天気も暑いくらいのピーカンで、まさに拝観日和でしたわ。こちらもまた、うわさに聞いていた通りのコンパクトな建築だったのですが、藤原頼通殿下の執着した「極楽の可視化」システムが現代でもちゃんと機能して、多くの人を魅了していることを確認いたしました。お土産で買った「鳳凰堂の天人トランプ」が、非常に良かった。子ども、喜ばねぇ~!!

・源三位頼政公の墓
 …… 平等院のかたわらにひっそりとたたずむ、日本を代表するモンスターハンター・源頼政公の墓も忘れずにお参り。大河ドラマ『義経』で頼政を演じられた最晩年の丹波哲郎さん、かなりやつれてたけど凄絶でカッコよかったなぁ~!
 頼政公は、さすがに日本史でも以仁王の挙兵にかかわる超重要人物なので大河ドラマとかでしょっちゅうピックアップされるんだけど、肝心カナメの「大妖怪・ぬえ」が、21世紀に入ってからあんまりいいポジションで復活していないのが、ぬえで大学の卒論を書いた身としてはちょっと寂しいですね。って言っても、復活したのはアニメ第5・6期の『ゲゲゲの鬼太郎』だけなんですが、5期はよくわかんない正義の神獣になっちゃったし、6期は地獄四天王の最弱のかませだもんねぇ。もうちょっとしっかりしてヨ!! まぁ、名前をつまみ食いしただけの『ぬらりひょんの孫』よりは3億倍ましですが。

・山城国 槇島城
 …… そしてそして! 宇治に来た最大の理由は、平等院じゃなくて、こっち!! 足利家の室町幕府終焉の地・槇島城よ!! 最後の将軍・足利義昭公がここにあった槇島城に籠城し、にっくき織田信長に対して最後の挙兵を断行し、2週間ちょいで降伏した(実際の戦闘は半日弱)地なのです。これは行かないわけにはいきません。んで、実際に行ってみたんだけど……いまやここは、当時あった巨椋池(おぐらいけ)も完全に干拓されてごくごくフツーの住宅街と化し、城跡の雰囲気をいっさい感じさせないこぢんまりとした公園になっていました。親子が1~2組、お天気の良い昼近くにブランコやシーソーでたわむれている光景……なんか、平等院とは真逆のベクトルで涙が出てきてしまいました。槇島城の解説板はあったけど、ねぇ。まぁ、来てよかった。山形から宇治に来たのに、なぜか15年以上独り暮らしをしていた千葉の、そこらじゅうにあった公園のある平和な風景を思い出してしんみりしちゃいました。なんでわざわざ京都に来て、千葉のノスタルジィ!?

・法相宗大本山 興福寺
 ……ここからは、京を離れて奈良県の史跡めぐりですね。んもぉ~言うことありません。さすがは、天下の藤原一族ゆかりの氏寺!! 足利義昭公も門跡だったし、ここも行かなきゃ。中金堂、東金堂、五重塔、国宝館!! もう、おなかいっぱいでございます。阿修羅像はやっぱスゲー!!
仏像もすごいんだけど、それを守る建造物の大きさ、黒さ、そしてやわらかさが、悠久の木造建築独特の力をはなち続けていますね。感服。

・華厳宗大本山 東大寺
 ……奈良に来たからには、ここにも行っとかなきゃ! 東寺も平等院も興福寺も観光客であふれかえっていましたが、やっぱりこの東大寺がにぎわいナンバーワンですよね。だって、人海にシカがプラスされちゃってんだもんね! 熱中症やら人酔いやらに合わせて、毘盧遮那仏をはじめとする巨大な仏像のサイズ酔いにもクラクラきてしまいました。センターの大仏様で目立たないんだけど、周りにいる如意輪観音さま、虚空蔵菩薩さま、広目天さまと多聞天さまのスペシャルユニットもたいがい巨大ですよね。ここに怪獣の恐怖感を見出した奥浩哉先生は、やはり天才。

・大和国 多聞山城
 ……ここも、宇治の槇島城にならんで今回のメインスポットと目していた、あの「元祖覇王(?)」こと松永弾正久秀の政治的本拠だった城!!の、跡。実に哀しいことに、城の雰囲気を残すものは空堀跡くらいで、大部分は現在、奈良市立若草中学校の敷地になっておりますが……槇島城よりはマシよね。実際の敷地には石碑くらいしか残っていないのですが、すぐふもとの町にある若草公民館の中に、城の再現ミニチュアや資料が展示されていました。今でも、松永弾正の城は地域に愛されているんですねぇ。角川映画の『伊賀忍法帖』が公開された時は、地元のみなさんはどんなリアクションだったんでしょうかね……今でもタブーだったりして。とにかく、本丸のあった若草中学校の高さから見る奈良の町は、東大寺もバッチリ見れて最高の立地でした。多聞山城のすぐ隣に、あの聖武天皇夫妻の陵があるのも、うなずけますね。

・国営平城京跡歴史公園
 ……またしても一日があっという間に過ぎて夕刻が迫ってきていたのですが、無理をして平城宮跡にも行ってきました。大極殿とか朱雀門とか遣唐使船とか、当然復元ではあるのですが、やっぱり鮮やかな朱に彩られた実物大の迫力はいいですね! ロマンたっぷりなのですが、時間の都合で展示館に入れずに周辺をチャチャっと早足で歩いて退散しなければならなかったのが、無念! こりゃまた行かなきゃダメだな。広大な公園自体はだだっ広くて風情があるのですが、ちょっと離れるとすぐにビル街があるのが、古都なだけではない奈良県の今を伝えているようで印象的でした。さすがに、そこは山形とは全然違いますよね。

三日目(晴天)
・天智天皇山科稜
 ……今回は「足利義昭公ゆかりの地を歩く」というコンセプトで、槇島城、興福寺と来たわけだったのですが、最終日は、めでたく室町幕府第15代将軍となった義昭公が、三好三人衆の恐怖の襲来を受けた「本圀寺合戦」で有名な本圀寺を探訪することにしました。とは言いましても、実は現存する本圀寺は、義昭公が仮の幕府御所とした当時の土地(六条堀川)とは全く別の場所にあり、京の中心からけっこう離れた山科区の山の中なんですよね。でも、現存する以上はやっぱり行った方がいいんじゃなかろうかということで訪れたわけなんですが、非常に静かで自然豊かな散歩に格好の土地でした。そして、本圀寺のふもとあたりには、あの天智天皇の陵もひっそりとあったのです。参拝客は一人もいませんでしたが、帝のみささぎって、散策するには最高の空間ですね……山形には無い場所なので(古墳はいっぱいあるけど)、思いっきり、その独特な空気を感じてきました。

・日蓮宗大本山 本圀寺
 ……こちらもやはり参拝客は全然いなかったのですが、近くの琵琶湖第一疎水の方は散歩してる人もいたかな。最終日は新幹線の時間もあってあんまり長くはいられなかったのですが、朝のおいしい空気を、とってもぜいたくな場所でいただいてきましたよ。ありがてぇありがてぇ! 決して大きな寺院ではないようですが、山門や本堂がやたらと豪快な造りだったなぁ。さすが、あの加藤清正公と縁があるだけはある!


 そんなこんなで、前回は歴代足利将軍~足利義輝公ゆかりの地を、今回は足利義昭公ゆかりの地を訪れることをメインテーマに楽しんできた京都・奈良旅行でありました。2回もみやこに行っちゃったよ……過分のしあわせ!!
 次回はいつ行けることやら。今度は大坂にも足を運んでみたいね! あっ、忘れちゃいけない桃山・伏見城! まだまだ、畿内は広大だわ……



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生涯初、念願の上洛!! ~京のみやこはやはり素晴らしかった~

2017年01月10日 15時32分16秒 | 日記
そうだいの第一次上洛(2017年1月7~9日)

行程
一日目(晴天)
・世界遺産 元離宮 二条城
 ……大政奉還の二ノ丸大広間! 意外とそんなに広くはなかったけど、やっぱり幕府の威光を十二分に感じさせる格式美でした。
・臨済宗天龍寺派 等持院
 ……きたきたきた!! 夢にまで見た足利歴代将軍木像!! 霊陽院義昭公には無論のことお賽銭を寄進させていただきました。
・京都市考古資料館
 ……こういうなんでもない入館無料の施設でさえ展示品のクオリティが高い高い! 建物自体に歴史があるもんねぇ(1914年築)。
・白峯神宮
 ……崇徳帝のご聖地と思ってはりきって訪れたら、もともとその土地が幕末まで雨林公家の飛鳥井家の邸宅だったということで、蹴鞠=サッカーの聖地になってました。おどろおどろしいどころか、洛中でもまれに見る元気ハツラツでスポーティな神社に!
・晴明神社
 ……大学時代に完全にミーハーなファンであった以上、ここは行かざるを得なかった。今でも人気ありますねー。売店にあった色あせまくりの野村萬斎版『陰陽師』シリーズのポスターに涙が出ました。ろくなセリフもない式神やってたおねぇちゃんが国会議員様になる時代。おたかさんはお元気でしょうか。

二日目(大雨)
・琵琶湖疎水分線 哲学の道
 ……あの西田きたろう博士が散策したという美しい小径。私もいちおう考えごとをしながら歩いてみましたが、たぶん頭脳パン1コぶんくらいはかしこくなったと思います。
・世界文化遺産 東山慈照寺銀閣
 ……奇人変人オンパレードの足利将軍家の中でも随一のめんどくささを誇る慈照院義政公の宝箱。雨の日でもちゃんと美しいのがすごすぎる!
・山城国 中尾城
 ……慈照寺の裏山が、万松院義晴公・光源院義輝公父子の京奪回の夢を賭けた山城だったということで探訪。案内板が撤去されているという衝撃の事実と大雨にもめげず登るが、石垣がちょっと残ってるくらいで、たった2年の城の命にあはれを感じざるを得ない物寂しさでした。風雨に柔らかい土でできた階段も消えかかり、むしろ他に人がいたら怖いという観光スポットに大満足! 遭難しかけてこその山城探訪よ。
・山城国 将軍山城
 ……に行こうと思ったのですが、道を間違えてその手前の京都造形芸術大学のキャンパスをほっつき歩いただけで退散。でも、大学も山城みたいに複雑な斜面配置になってた! いい大学だなぁ。
・幕末維新ミュージアム 霊山歴史館
 ……もともとこれも義輝公の霊山城に行きたくて訪れたのですが、予想以上に充実した幕末史料の数々にたちまち夢中に。火縄銃とゲベール銃の性能の差に長州藩の快進撃も大納得。火縄銃おもいし(約5.5キロ)!!
・明治維新史跡 霊山官修墳墓 維新の道
 ……維新志士1356名が眠るというものすごい墓地。おめあてはもちろん河上彦斎さま。くずりゅーせん!!
・法観寺 五重塔
 ……でかいでかい! 小さな町並みにぬっと現れる高さ約50メートルの威容は怪獣そのもの。ブラックキングかアーストロン的なスタンダードスタイル。
・平安神宮
 ……ちょっとしか見られなかったけど、応天門はいいねぇ。
・京都市美術館
 ……やってたのは日展でしたが、展示品よりも1933年開館の建物自体が最高でした。怪人二十面相が出てきそうな古風さにメロメロ! 吉居寛子さんの彫像とナカジマカツさんの絵画が良かった。

三日目(曇天)
・上御霊神社
 ……崇徳帝に安倍晴明ときたら、残るはやっぱり崇道帝でしょ!! 朝の境内の静かな雰囲気が素晴らしかった。修復寄進になる記念Tシャツを買いました。枯れたいいデザイン。
・東寺
 ……時間がなかったのでちょびっとだけ。


 総じて大満足でしたが、足利父子の3山城は、またルートを確認しなおして再探訪だな! 金閣とか清水寺なんかは、いつでもいいや。足は常に鍛えとかないとダメだな~。
 数ある神社の中から、晴明神社を選んでチャレンジした今年初のおみくじの結果は、なんともしょっぱすぎる「末吉」……ちきしょう、蘆屋道満さまにいいつけてやるっ。
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毎日が大ピンチ!! 人間至る所に青山あり……でも、まだまだ生き抜いてくれるわ!!

2016年05月08日 00時00分15秒 | 日記
 うわ~お!! NHK ドラマ『トットチャンネル』で、あのプラチナエース3人組が奇跡の大復活!! でも、セリフがあるのは高橋さんだけでしたね……

 どうもどうも、たいっへんにごぶさたしておりますです、そうだいでございます。

 みなさま、ゴールデンウィークもようよう終わりにけりゆくようですが、元気してますか~?


 わしゃ、もうダメですわ……


 冒頭のような奇跡の出来事があったものですので、よっこらせっとそうとう久しぶりに文章をつらねてみたのですが、まぁそのぉ~、正直なところを言わせていただきますれば、とてもじゃないですが、本年2016年度は、記事を更新できる状況ではなくなっておりまして。

 端的に言えば「仕事が忙しい」の一言に尽きまして、そこはまぁ健康を損ねたとか事故に遭ったとか、記事を打てるような精神状態でなくなったとかいうネガティヴな理由でないところが本当に幸せ者なわけなんですが。

 いや、「仕事が忙しい」なんて、もう何年も前からこのブログで使いまわしてきた言い草だろうと思われる方もいらっしゃるかもしれないのですが、ホントにもう、まさか今年度がこんなに忙しくなるとは思いもよらなかったのよ、あたしゃ……

 私の仕事場は、年度がかわるたびに職場の大幅な人事異動が行われるのですが、わたくし、なにしろそこで働き始めて実質2年目のペーペーですもので、「まさかそこには行かされないだろう……数年後に認められてそこにいけてたら、オレもたいしたもんだよナ。」とたかをくくるようなものすんごい部署もあるんですよ。ところが、まさかのそこに配置されてしまったわけなのです、今年度、わたし!!

 いやぁ……ボス、なんであっしごときがそんな部署を一年間担当しきれるなんて思っちゃったのかなぁ!?

 もちろん、ふられたからには身命を賭して走り切る所存ではあります!! ありまするが、ホントかんべんして~やぁ……という想いで毎日が障害物競走みたいなとてつもない日々を邁進しております。

 もうこうなると、グチなんか言ってるヒマもありゃしません。昨年度なんかはしおらしく「オレ、このお仕事に向いてないかも……」とか、「辞めちゃったら、どんなにか楽だろうか……」なんてことをくよくよ考える瞬間もあったのですが、今年はもう、そんなこと妄想するヒマがあったら手を動かせ! 足を動かせ!! って感じでもう、「仕事はおまえが楽しくしろ!!」っていう心境なのであります。気分はもう、戦争よ!
 たとえば今なんかは、同時に考えなきゃいけないミッションが10コあるという戦況でして……同時にいろんなこと考えなきゃいけないのって、私ほんとうに苦手です。


 思い返せば、このブログを2010年だったかに始めてこのかた、劇団員だったときはお芝居にヒ~ヒ~、大震災があったときは非常事態にヒ~ヒ~、アルバイトをしていたときはスケジュール管理の大変さにヒ~ヒ~、そして去年は初めての就職にヒ~ヒ~と、いちいち弱音を吐きながらえっちらおっちら生きてきたわけですが、今年こそがダントツで生涯いちばんの忙しさ! ヒ~ヒ~じゃない、「ヒー!! ヒー!!」って絶叫してまわりの諸先輩がたに笑われながら突っ走れってなもんなんですよ。笑われてるうちは大丈夫。笑われなくなったらおしめぇよ。

 請け負った責任に対して私の実力がまるでつりあっていないのは、私も職場のみなさまがたもみ~んなご存知の共通認識ですので、そこはひとつ、「へんなおじさんの生きざま見とけやァ!!」の一念で、なるべ~く冗談にならないご迷惑だけは周囲にまき散らさないようにしながら、アハハオホホと楽しくやっていきたいと思います。


 ……というわけでありまして、まぁ……しばらくはまともな記事の更新なんて夢のまた夢であります。来年の3月までは、まぁ望めませんわな。

 先日も東京に行ってお芝居を観てきたのですが、感想記なんて、とてもとても……非常に無念であります。

 最近は休日になればいいアイデアが思いつかないものかと足しげく蔵王温泉に通いつめてぼーっと湯につかっているので、たぶん肌つやと運転テクニックは生涯でいちばん良いコンディションになっているかと思われるのですが、本ブログはまぁ、稼働率3~5パーセントという、半ば冬眠中みたいなていたらくで、なにとぞご寛恕いただきたいと存じます。


 笑顔、笑顔、クライアントと職場のみなみなさまがたのステキな笑顔だけが、日々の糧でございます。


 嗚呼、日本武道館は遠くなりにけり!! 久住さん、ちょっと丸くなりましたよね。
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