え~、毎度おなじみ……でもなくなってしまいました、お久しぶりの『長岡京エイリアン』でございます。
もうねぇ、気がつけば実に9ヶ月ぶりの記事更新ですよ。いやはや……
時間ができない、のよねぇ。おかげさまで元気に年を重ねてはいるんですが、もうね、ブログ更新なんて夢のまた夢、って感じで。体力はまだあると思うんだけど、他にいっぱいあるわけなのよね、やらなきゃなんないことが。そういう言い訳に走っちゃうのが、若くなくなるってことなのかしらねぇ。
のっけからタイトルと全く関係のない話題をするんですが、始まりましたねぇ、『ゲゲゲの鬼太郎』第6期!! 待ってましたよ、2010年代エディション!
いや~、ちゃんと怖いし、今やる意味もちゃんと盛り込まれてるし。かなり甘口になってた感のある第5期を踏まえた上でダークな作風に舵を切っている英断に賛辞を贈りたいです。100話いってほしいね、どんどん!
『ゲゲゲの鬼太郎』の放送開始に合わせて記事を更新しようかとも思ってたんですが、そこはそれ、我が『長岡京エイリアン』ではほら、やっぱり「あのお方」が出てきてこその『ゲゲゲ』でございますから! 放送は始まって当たり前。あのお方がぬらっとご出馬なさった瞬間こそが、本当の意味での「陰と陽」、「闇と光」の物語の始まりなんでありますよ。
楽しみだなぁ、どんな演出、どんなお姿で出てこられるか。今までのシリーズとの差別化を図って極端に出番や役割が縮小される可能性もあるでしょうが、少なくとも第1期のように1話ぶんでは相当インパクトのある悪役として、思う存分暴れまわっていただきたい! 1話だけでもいいのよぉ、ヒース=レジャーだって1回しかジョーカーやってないんですから。
今となっては、やたらとおぬら様が暗躍してた感のある第4期だって、初登場は実に放送開始から10ヶ月以上も経ってからの第46話ですからね! 待ちますよ私は~、いつまでも。
そんなこんなで、今回そうとう久し振りにえっちらおっちらとつぶやくお話は、これまたかんなり久し振りに映画館に足を運んで拝見した映画についてであります。
映画館、ほんとに行かなくなっちゃった! まぁ、その分うちで DVDをしっかり観てるんで、そんなに映画を観てないって気はしてないんですけれども。最近は、タルコフスキー監督と、実相寺昭雄監督の諸作を見直しておりました。『サクリファイス』と『シルバー仮面2006』……遺作って、ほんとにその方の「業」っていうか、追い求めていたものがはっきり出てきますよね。『悪徳の栄え』、おもしろかったなぁ。
そんな古臭いこと言ってますけれども、今回観たのは、伝統のシリーズの最新作!
アニメ映画『ゴジラ 決戦機動増殖都市』(2018年5月18日公開 101分 東宝)
監督 …… 静野 孔文、瀬下 寛之
原案・脚本 …… 虚淵 玄
音楽 …… 服部 隆之
制作 …… ポリゴン・ピクチュアズ
アニメ映画『GODZILLA(ゴジラ)』3部作は、ゴジラシリーズ第30~32作目にして、シリーズ初の長編アニメーション映画作品となる。
全3部作構成で、第1章『怪獣惑星』が2017年11月17日に、第2章『決戦機動増殖都市』が2018年5月18日に公開され、最終章『星を喰う者』が2018年11月に公開予定。
主なあらすじ(一部、登場キャラクターの呼称を昭和風にしております)
1999年以降、地球人類は環境変化が原因で地球上に出現した巨大生物「怪獣」の脅威に晒されるようになった。中でも他の怪獣を駆逐する力をもった大怪獣「ゴジラ」の暴威は凄まじく、半世紀に渡り敗走を重ねた人類は種全体の存続を図り、一部の人間を他星に移住させる計画を立案する。2048年3月14日、恒星間移民船のひとつ「アラトラム号」は、コンピュータによって選抜された一部の人間と、同盟を結んでいた異星人種「X星人」と「ブラックホール第3惑星人」の人員を乗せ、11.9光年彼方の惑星くじら座タウ星eを目指して旅立った。
出発から20年後。アラトラム号は遂にくじら座タウ星eに到着するが、そこで判明したのはその星は人類が生存するには適さない環境という事実であった。
これを受けて中央委員会はタウ星eへの入植を断念し、今後の対応策を協議するが、最終的に船長ウンベルト・モーリは地球への帰還を決定する。アラトラム号は長距離亜空間航行を用い、往路よりもはるかに短い時間で地球への帰還を果たすが、地球では亜空間航行の影響で約2万年もの歳月が経過しており、さらに調査の結果いまだにゴジラが生存していることが判明。中央委員会は帰還を諦めようとするが、X星人の提案により地球人ハルオ・サカキの「対ゴジラ戦術」が採用され、地球への部隊派遣が決定する。
地球に到着したハルオたちは作戦通りにゴジラを誘い込み、ハルオは自らパワードスーツに乗り込んでゴジラに肉薄し止めを刺した。多くの犠牲を出しながら念願のゴジラの抹殺を果たし隊員たちは喜ぶが、倒したゴジラは2万年前に現れたゴジラとは別個体であり、そこにかつて人類文明を滅ぼし、それから2万年もの間生存と進化を続けてきた「ゴジラ・アース」が姿を現す。ハルオは部隊に退却を命令するが、ゴジラの攻撃によって部隊はまたたく間に壊滅させられてしまった。
ゴジラ・アースの攻撃で負傷し、意識を失ったハルオは、人類の末裔と思しき人型種族「インファント」の小美人ミアナに助けられていた。ミアナの双子の姉マイナたちによって保護されていたハルオの部下タニ・ユウコたち残存勢力と合流を果たしたハルオは、インファントの民がゴジラに抗う力はないと語る中でも、ゴジラ殲滅に執念を燃やす。そんな時、ブラックホール第3惑星人ガルグは、インファントが使う狩猟道具に、かつて対ゴジラ用最終決戦兵器として建造された「メカゴジラ」の構成素材「ナノメタル」が使われていることに気づき、その生産プラントが残されている可能性を見出す。アラトラム号の中央委員会が太陽系からの離脱に傾く中、ハルオたちはメカゴジラが建造されていた旧富士山麓へと向かい、そこでナノメタルが増殖を続けた結果生じた「メカゴジラシティ」とも言うべき大規模な都市を発見する。ゴジラ・アース撃退の目算が立ったハルオたちは、メカゴジラシティを対ゴジラ要塞としてフル活用しゴジラを撃退する戦術を立案し、ゴジラ・アース撃退に望む。
登場する怪獣
ゴジラ
体高50メートル、体重1万トン(2030年時点)。
1999年から地球上に現れ始めた怪獣の中でも別格の存在に位置付けられる、植物を起源とした超進化生命体。
命名は戦略生物学教授のキョウヘイ・ヤマネ博士らによるもので、小笠原諸島の大戸島に伝わる龍神「呉爾羅」に由来する。
骨格は存在せず、金属成分を多く含有した超進化植物の繊維で構成される。植物は遺伝子の水平伝播によってさまざまな生物の特性遺伝子を取り込んでいるとされ、優れた耐久性、耐熱性、再生能力をもつ。その防御性能は、体細胞を強力な電磁石として機能させ、背びれの「生体内増幅器官」から桁外れの高周波電磁パルスを放射することで、表皮直下にありとあらゆる物理干渉を遮断する電磁メタマテリアルの「非対称性透過シールド」を展開することによる。また、表皮は多層泡状構造を形成することで熱核攻撃にも耐える超高熱耐性を有している。シールド、泡状表皮、再生力の組み合わせにより無敵に近い存在ではあるが、 狭い範囲に大量の攻撃エネルギーを集中させると、1/10000~1/3500秒ほど、シールド無効時間となる周期的な「ノイズ」が発生するという弱点がある。このノイズを干渉波攻撃で拡大することによりメタマテリアルのシールドに隙間を作ることが可能で、その間に同調攻撃で増幅機関を破壊し、組織が修復されるまでの数十秒に EMPプローブを体内に打ち込み内部から体内を破壊すれば理論上は打倒できるとされていた。
攻撃手段として、口から放つ高加速荷電粒子ビーム「熱線」があり、頑強な他の怪獣の甲羅をも貫くどころか山さえも吹き飛ばす。胴体は荷電粒子砲の加速機器に相当する機能を持つ。さらに威力を高めると螺旋を描く真紅の柱のような攻撃へと変化、月と同等の質量を持つ小惑星を地球から狙撃して粉砕し、その余波で異星人の技術で強化されたシールドさえ破る強烈な電磁波が発生、300km以上離れた地点の電子機器すら破壊する。なお、増幅機関である背びれが破壊されただけなら熱線発射能力は損なわれない。
体表はあらゆる電波を吸収する性質を持ち、熱線発射時を除けば赤外線も放射線もほとんど感知できない。その完璧な隠密性から発見が困難で、ほとんどの精密誘導兵器も機能しない。電磁推進器官の存在が示唆されるほどに優れた遊泳速度は2040年代の最新鋭潜水艦を上回るとされ、優れたステルス性も加わり異星人の技術を持ってしても海中での追跡は困難であった。
高度な知性を持つことが推察できる行動を取ることが確認されており、2042年の妖星ゴラスや2046年の決戦兵器メカゴジラなど、自身の脅威になると判断した存在を積極的に排除しようとする。自ら人類を探し出して攻撃を行うことから「決して人類を見逃さない」と評され、加えて人間のみならず自分以外の怪獣に対しても強い敵愾心を見せるという習性を持つ。普段は放射線はほとんど観測できないが、通過した経路には高濃度の放射線が、場所によっては人間の致死量を上回るほどに残留、さらに破壊の跡にはその放射能汚染に引き寄せられるかのように数多くの怪獣が出現する。
2030年以降、20年に満たない活動期間のうちに、人類から地球の霊長の座を奪い、直接的な被害だけで6億人を超える死傷者を生み、人類の生存圏から北アメリカ大陸とユーラシア大陸を喪失させ、地球外への移民計画を実行させるほどに人類を追い詰めた。その脅威から、真の霊長、怪獣王、破壊神、究極生物、恐怖の象徴、神の獣などと呼ばれた。
元は太平洋に生息しており、2030年5月29日、大戸島に打ち上げられた怪獣カメーバの死骸からその存在が明るみになり、ヤマネ博士らが調査に派遣された。この時は発見に至らなかったがそのまま海中を東へ移動し、同年、アメリカ西エリアにて初めて姿が確認され(同時に怪獣アンギラス、バラン、バラゴンも出現したが、すべてゴジラによって殲滅された)、初出現時にはロサンゼルスとサンフランシスコを壊滅に追い込み海に消え、その間だけで推定870万人を死傷させる。翌2031年にワシントン沖でアメリカ海軍を奇襲した後にシアトルを蹂躙し、12月24日にはコロラドスプリングズにてアメリカ軍との総力戦に圧勝、インディアナポリスでは40メガトン相当の熱核攻撃に耐えるとメキシコ湾から海へ戻っていった。これにより、アメリカ合衆国は事実上壊滅状態となる。それから1年後の2034年に西ヨーロッパに上陸、パリ防衛戦と称される EUの総攻撃も時間稼ぎにしかならず、そのまま進行を続けてドイツ全土を焼き尽くす。アルプス山脈を越えてイタリアへ向かうかと思われていたが、2037年のザルツブルグ陽動作戦後、突如パリへ引き返し、海に消えるまでに推定600万人が死傷する。その後、北極海へと移動する前に、8月ごろ怪獣バトラと交戦して背びれを2枚以上失う深手を負ったと推察されている。
5年間の休眠を経て、2042年に復活した際には北極の氷を融解させながら地球に接近していた妖星ゴラスを熱線で狙撃し完全に粉砕、海を南下して大西洋でオペレーション・ルネッサンス中の輸送船団ごと連合艦隊の主力を壊滅させると北アメリカ大陸に再上陸、地球連合首都兼武装都市となったニューヨークを一夜で滅ぼし、異星種族X星人とブラックホール第3惑星人の母船の核融合炉を暴走させたことによってクリーブランドを消滅させた「オペレーション・プロメテウス」攻撃にも耐え、さらに「プロジェクト・メカゴジラ」のための時間稼ぎとして行われた「オペレーション・ロングマーチ」にてユーラシア大陸の奥地へ誘導されるまでに北アフリカと中央アジアで甚大な被害をもたらしている。これら計8回の出現を経て、2044年には世界各地にて推定3億人以上の犠牲者を生んだ。2045年、人類がX星人およびブラックホール第3惑星人と共同で発足させた地球連合による「オペレーション・グレートウォール」の際、一度は2000発の熱核兵器でヒマラヤ山脈付近に形成された大断層帯に閉じ込められるが、熱量を溜め込んで山脈内部に膨大なマグマだまりを形成すると、その中を泳いで移動を開始、1年後の2046年1月に、熱線で大断層帯を破壊して復活する。史上初の「怪獣由来の火山活動」により大噴火を引き起こし、火砕流で周辺に展開する地球連合の部隊を壊滅させ、そのままインド防衛線を突破してベンガル湾に消え、同年3月の日本列島遠州灘での地球連合海軍総戦力による富士山麓防衛戦では、艦隊も航空機も無視して決戦兵器メカゴジラの開発工場を狙撃、妨害する艦隊の大半を壊滅させると浜松に上陸して富士へ向かい、対ゴジラ最終決戦となった「富士裾野決戦」で地上部隊も殲滅する。さらに翌日、東京湾を北上して芝浦埠頭から東京に上陸し、わずか3時間足らずで首都圏を蹂躙、日本列島を壊滅させ消息不明となる。この時だけでユーラシア大陸にて2億人、日本にて1億人近い犠牲を生み出し、7億人までに減少した人類を地球から脱出せざるを得ない状況まで追い込んだ。
その2年後、2048年3月にはアラトラム号出向を目前にリオデジャネイロを襲撃、3月11日にリオデジャネイロ郊外の JSS3宇宙港を壊滅させ、13日には防衛軍の最終防衛線を突破されたことで本部施設を核自爆させることになる。それから3ヶ月間、未だ市民の残るサンパウロやサルヴァドールなどを攻撃して2億人以上を死傷させ、さらに南アメリカ大陸を横断してエクアドルやペルーを焼き尽くし、7月31日には地球連合新本部ブエナベントゥラへ進行するも、怪獣モスラによって撃退される。8月15日に再出現し、地球連合最後の作戦「オペレーション・クレードル」の陽動部隊と対峙した。
ゴジラ・アース
体高300メートル、体重10万トン。
アラトラム号が帰還した2万年後の地球では、ゴジラ細胞由来の生物で構成された新しい生態系の頂点に君臨。2万年の間に成長し続けた結果さらに巨大化しており、それに伴い超大音量の咆哮による共振現象で対象を粉砕する「超振動波攻撃」、背びれから集中させた超高出力のプラズマをマッハ3~4の超音速で尾を振り回しながらスパークさせることで発生する長さ600m の「プラズマカッター」など、新たな能力も獲得している。
日本列島の元丹沢大関門付近から突如出現、別個体ゴジラ・フィリウスを撃破したハルオ・サカキたち先遣隊に攻撃を仕掛け、超振動波攻撃とプラズマカッターによって部隊を壊滅状態に追い込む。
監督の瀬下寛之は、「進化の最終存在」として、「地球上の生命体の中で一番大きく一番寿命が長い樹木」をイメージコンセプトとして挙げている。超進化した植物が他類の強者の特徴を合成した「想像上の生き物」をモチーフとし、伝説や神話の生物が具現化したかのような、御神木や巨大な古木のような威厳があるようなデザイン。頭部は、従来のゴジラのイメージから離れすぎない程度で神獣としての「獅子」をイメージし、「肉食感」を強めないように口・顎も大きくはなく、眼に高い知性を感じさせる。表皮は枯れ木のようなシルエットだが、色は金属のような鈍く光る紺碧、表面には苔が生えている。脊椎に沿って3列に並ぶ背びれは、肉厚なヒイラギの葉のような形状、背中中央部が一番大きく、表面は葉脈のようで、高出力の電磁波を発生させる際、この脈に沿って光が移動しヒレ全体を発光させる。腕は屈めば自分の足先に届くくらいに長く、手は人間並みに器用な動きができる印象、爪は植物のトゲが進化した印象である。脚は太く力強く、いざとなったら前傾姿勢でダッシュできるような可能性を残した形状となっている。長大な尾は3本目の足として体を支えるが、下側の接地面積が少ない形状をしており、繊維質なので触手のように伸縮し、鋭利な先端で攻撃もできる。
メカゴジラ
体高50メートル、体重3万トン(2046年時点)。
人類が異星種族ブラックホール第3惑星人の協力を受けて極秘裏に開発した、自律思考金属体「ナノメタル」製の対ゴジラ決戦兵器。
ブラックホール第3惑星人の科学技術の総力がつぎ込まれており、建造には3万トン以上の超重質量ナノメタルが使用されている。動力源はナノメタル粒子間連結組成による発電細胞用機関で、体内大量生成から高出力で発電した電力を常時大量蓄電し、行動用電力を随時放出する。制御はゴジラの電磁場による通信障害を電磁シールド技術で軽減、そのうえで散布ナノメタル粒子によるネットワークを形成し、内部AIから中央制御システムまでの半径50キロ圏内での常時接続を保証している。武装はナノメタルの自在変形機能を最大限活用したもので、ナノメタルの自在変形、自己修復・増殖機能により破損部位の多くは瞬時復旧が可能である。ただし、破損領域の数や破損面積に比例して復旧所用時間と復旧用電力は非線形に増加する。
西暦2042年、拡大するゴジラの暴威に鑑みて、恒星間移民船の建造を除く人類の全てのリソースが注ぎ込まれる形で、当時世界で最も優れた工業生産力を維持していた極東自治区(旧日本)の富士山麓にて建造を開始。富士山麓宝永第一火口縁南方2km地点の地下200m に築かれた「地球連合軍・戦略技術研究所・ナノメタル研究センター併設メカゴジラ開発プラント」にて、専用の熱核融合炉4基からの大電力供給を受けて地下ナノメタル生成棟・機体組立棟・AI製造棟を稼働させ、計736名の人員によって進められた。ゴジラを地上に押し留める「オペレーション・ロングマーチ」およびゴジラを地中深くに閉じ込める「オペレーション・グレートウォール」の間に機体そのものは完成したが、2046年3月の「富士裾野決戦」で何らかの理由から起動に失敗し、遠州灘からゴジラに熱線で工場を狙撃され破壊された。
しかし、打ち捨てられたナノメタルは機能を停止することなく増殖を続け、2万年かけて工場周囲の直径14km に「メカゴジラシティ」を形成するに至った。
セルヴァム
体長10メートル、体重不明。
2万年後の地球に生息するゴジラの亜種生物。身体はほかの動植物同様、ゴジラ細胞で構成される。ワーム型と翼を持つ飛翔型の2種類が存在する(『決戦機動増殖都市』にワーム型は登場せず)。性格は獰猛で、地球に降下した人類揚陸部隊を襲撃する。
モスラ
翼長250メートル、体重1万5千トン。
アニメ映画3部作の前日譚である小説『ゴジラ 怪獣黙示録』および『ゴジラ プロジェクト・メカゴジラ』に登場。南アメリカ大陸のアマゾン奥地に生息する、人類に比較的友好的な怪獣で、テレパシー能力を持つ先住民族「モスラの民」に遥か昔から神として崇められていた存在。金色の鱗粉は、ばら撒くことでゴジラの熱線をも反射する最強の盾となり、さらに非対称性透過シールドに干渉することでゴジラ本体にも影響を与える効果を秘めているほか、傷を癒す効果や強力な虫除け効果がある。生成する糸はシルクのような質感で、熱への耐性を持つ。また、本来はバトラとつがいの怪獣であり、2体が共闘すればゴジラにも対抗できる力になり得るとされる。
人類の地球外惑星移民計画が発動して数ヶ月が経過した2048年7月31日、地球連合軍の残存勢力が結集する都市ブエナベントゥラを襲撃したゴジラの前に出現。鱗粉による防御で熱線を跳ね返すなど善戦し、自身も攻撃の余波で負傷しながらもゴジラを退却に追い込む。しかし1体だけではゴジラを倒すことが叶わないため、モスラの民や彼らと共生する道を選んだ人々のグループ「コスモス」の提案で、残された卵は連合軍の「オペレーション・クレードル」によって日本に移送されることになり、傷ついた成虫は8月15日に陽動部隊と合同でゴジラを迎え撃った。
『決戦機動増殖都市』にモスラは登場しないが、インファントの発言により、2万年後にも日本の地下にモスラの卵が眠り続けているという事実が示唆されている。
……ということで、観た感想は、あいも変わらずの「また次回」ということで!
わたし、実はアニメゴジラ第1作の『怪獣惑星』を観てないスットコドッコイなんですが、ストーリーはすっごくわかりやすかった!
そして、私個人はか・な・り、おもしろく観ました! え? メカゴジラはあれでいいのかって?
そりゃああなた、脳内で『ゴジラ対メカゴジラ』での壮絶な死闘を同時再生して、多少の齟齬はあっても、「あれの2万年後の続編」って解釈して観ればいいんですよ! よくぞ生き残ってくれた!! 『メカゴジラの逆襲』の続編には、ちょっとならないと思うんだけどねぇ。
なんてったって、「ブラックホール第3惑星人のメカゴジラ」が帰ってきてくれたってのがうれしいやね!
そして次回作では、X星人の……がやってくるのかしら?
たんのしみですねぇ~! おぬら様とおんなじくらいに大好きなあの大悪役が、この秋スクリーンに!!
なにはなくとも、健康第一で今年もがんばろ~っと。
え~、ま、そんなこんなで、詳しいことはまた次回~!
もうねぇ、気がつけば実に9ヶ月ぶりの記事更新ですよ。いやはや……
時間ができない、のよねぇ。おかげさまで元気に年を重ねてはいるんですが、もうね、ブログ更新なんて夢のまた夢、って感じで。体力はまだあると思うんだけど、他にいっぱいあるわけなのよね、やらなきゃなんないことが。そういう言い訳に走っちゃうのが、若くなくなるってことなのかしらねぇ。
のっけからタイトルと全く関係のない話題をするんですが、始まりましたねぇ、『ゲゲゲの鬼太郎』第6期!! 待ってましたよ、2010年代エディション!
いや~、ちゃんと怖いし、今やる意味もちゃんと盛り込まれてるし。かなり甘口になってた感のある第5期を踏まえた上でダークな作風に舵を切っている英断に賛辞を贈りたいです。100話いってほしいね、どんどん!
『ゲゲゲの鬼太郎』の放送開始に合わせて記事を更新しようかとも思ってたんですが、そこはそれ、我が『長岡京エイリアン』ではほら、やっぱり「あのお方」が出てきてこその『ゲゲゲ』でございますから! 放送は始まって当たり前。あのお方がぬらっとご出馬なさった瞬間こそが、本当の意味での「陰と陽」、「闇と光」の物語の始まりなんでありますよ。
楽しみだなぁ、どんな演出、どんなお姿で出てこられるか。今までのシリーズとの差別化を図って極端に出番や役割が縮小される可能性もあるでしょうが、少なくとも第1期のように1話ぶんでは相当インパクトのある悪役として、思う存分暴れまわっていただきたい! 1話だけでもいいのよぉ、ヒース=レジャーだって1回しかジョーカーやってないんですから。
今となっては、やたらとおぬら様が暗躍してた感のある第4期だって、初登場は実に放送開始から10ヶ月以上も経ってからの第46話ですからね! 待ちますよ私は~、いつまでも。
そんなこんなで、今回そうとう久し振りにえっちらおっちらとつぶやくお話は、これまたかんなり久し振りに映画館に足を運んで拝見した映画についてであります。
映画館、ほんとに行かなくなっちゃった! まぁ、その分うちで DVDをしっかり観てるんで、そんなに映画を観てないって気はしてないんですけれども。最近は、タルコフスキー監督と、実相寺昭雄監督の諸作を見直しておりました。『サクリファイス』と『シルバー仮面2006』……遺作って、ほんとにその方の「業」っていうか、追い求めていたものがはっきり出てきますよね。『悪徳の栄え』、おもしろかったなぁ。
そんな古臭いこと言ってますけれども、今回観たのは、伝統のシリーズの最新作!
アニメ映画『ゴジラ 決戦機動増殖都市』(2018年5月18日公開 101分 東宝)
監督 …… 静野 孔文、瀬下 寛之
原案・脚本 …… 虚淵 玄
音楽 …… 服部 隆之
制作 …… ポリゴン・ピクチュアズ
アニメ映画『GODZILLA(ゴジラ)』3部作は、ゴジラシリーズ第30~32作目にして、シリーズ初の長編アニメーション映画作品となる。
全3部作構成で、第1章『怪獣惑星』が2017年11月17日に、第2章『決戦機動増殖都市』が2018年5月18日に公開され、最終章『星を喰う者』が2018年11月に公開予定。
主なあらすじ(一部、登場キャラクターの呼称を昭和風にしております)
1999年以降、地球人類は環境変化が原因で地球上に出現した巨大生物「怪獣」の脅威に晒されるようになった。中でも他の怪獣を駆逐する力をもった大怪獣「ゴジラ」の暴威は凄まじく、半世紀に渡り敗走を重ねた人類は種全体の存続を図り、一部の人間を他星に移住させる計画を立案する。2048年3月14日、恒星間移民船のひとつ「アラトラム号」は、コンピュータによって選抜された一部の人間と、同盟を結んでいた異星人種「X星人」と「ブラックホール第3惑星人」の人員を乗せ、11.9光年彼方の惑星くじら座タウ星eを目指して旅立った。
出発から20年後。アラトラム号は遂にくじら座タウ星eに到着するが、そこで判明したのはその星は人類が生存するには適さない環境という事実であった。
これを受けて中央委員会はタウ星eへの入植を断念し、今後の対応策を協議するが、最終的に船長ウンベルト・モーリは地球への帰還を決定する。アラトラム号は長距離亜空間航行を用い、往路よりもはるかに短い時間で地球への帰還を果たすが、地球では亜空間航行の影響で約2万年もの歳月が経過しており、さらに調査の結果いまだにゴジラが生存していることが判明。中央委員会は帰還を諦めようとするが、X星人の提案により地球人ハルオ・サカキの「対ゴジラ戦術」が採用され、地球への部隊派遣が決定する。
地球に到着したハルオたちは作戦通りにゴジラを誘い込み、ハルオは自らパワードスーツに乗り込んでゴジラに肉薄し止めを刺した。多くの犠牲を出しながら念願のゴジラの抹殺を果たし隊員たちは喜ぶが、倒したゴジラは2万年前に現れたゴジラとは別個体であり、そこにかつて人類文明を滅ぼし、それから2万年もの間生存と進化を続けてきた「ゴジラ・アース」が姿を現す。ハルオは部隊に退却を命令するが、ゴジラの攻撃によって部隊はまたたく間に壊滅させられてしまった。
ゴジラ・アースの攻撃で負傷し、意識を失ったハルオは、人類の末裔と思しき人型種族「インファント」の小美人ミアナに助けられていた。ミアナの双子の姉マイナたちによって保護されていたハルオの部下タニ・ユウコたち残存勢力と合流を果たしたハルオは、インファントの民がゴジラに抗う力はないと語る中でも、ゴジラ殲滅に執念を燃やす。そんな時、ブラックホール第3惑星人ガルグは、インファントが使う狩猟道具に、かつて対ゴジラ用最終決戦兵器として建造された「メカゴジラ」の構成素材「ナノメタル」が使われていることに気づき、その生産プラントが残されている可能性を見出す。アラトラム号の中央委員会が太陽系からの離脱に傾く中、ハルオたちはメカゴジラが建造されていた旧富士山麓へと向かい、そこでナノメタルが増殖を続けた結果生じた「メカゴジラシティ」とも言うべき大規模な都市を発見する。ゴジラ・アース撃退の目算が立ったハルオたちは、メカゴジラシティを対ゴジラ要塞としてフル活用しゴジラを撃退する戦術を立案し、ゴジラ・アース撃退に望む。
登場する怪獣
ゴジラ
体高50メートル、体重1万トン(2030年時点)。
1999年から地球上に現れ始めた怪獣の中でも別格の存在に位置付けられる、植物を起源とした超進化生命体。
命名は戦略生物学教授のキョウヘイ・ヤマネ博士らによるもので、小笠原諸島の大戸島に伝わる龍神「呉爾羅」に由来する。
骨格は存在せず、金属成分を多く含有した超進化植物の繊維で構成される。植物は遺伝子の水平伝播によってさまざまな生物の特性遺伝子を取り込んでいるとされ、優れた耐久性、耐熱性、再生能力をもつ。その防御性能は、体細胞を強力な電磁石として機能させ、背びれの「生体内増幅器官」から桁外れの高周波電磁パルスを放射することで、表皮直下にありとあらゆる物理干渉を遮断する電磁メタマテリアルの「非対称性透過シールド」を展開することによる。また、表皮は多層泡状構造を形成することで熱核攻撃にも耐える超高熱耐性を有している。シールド、泡状表皮、再生力の組み合わせにより無敵に近い存在ではあるが、 狭い範囲に大量の攻撃エネルギーを集中させると、1/10000~1/3500秒ほど、シールド無効時間となる周期的な「ノイズ」が発生するという弱点がある。このノイズを干渉波攻撃で拡大することによりメタマテリアルのシールドに隙間を作ることが可能で、その間に同調攻撃で増幅機関を破壊し、組織が修復されるまでの数十秒に EMPプローブを体内に打ち込み内部から体内を破壊すれば理論上は打倒できるとされていた。
攻撃手段として、口から放つ高加速荷電粒子ビーム「熱線」があり、頑強な他の怪獣の甲羅をも貫くどころか山さえも吹き飛ばす。胴体は荷電粒子砲の加速機器に相当する機能を持つ。さらに威力を高めると螺旋を描く真紅の柱のような攻撃へと変化、月と同等の質量を持つ小惑星を地球から狙撃して粉砕し、その余波で異星人の技術で強化されたシールドさえ破る強烈な電磁波が発生、300km以上離れた地点の電子機器すら破壊する。なお、増幅機関である背びれが破壊されただけなら熱線発射能力は損なわれない。
体表はあらゆる電波を吸収する性質を持ち、熱線発射時を除けば赤外線も放射線もほとんど感知できない。その完璧な隠密性から発見が困難で、ほとんどの精密誘導兵器も機能しない。電磁推進器官の存在が示唆されるほどに優れた遊泳速度は2040年代の最新鋭潜水艦を上回るとされ、優れたステルス性も加わり異星人の技術を持ってしても海中での追跡は困難であった。
高度な知性を持つことが推察できる行動を取ることが確認されており、2042年の妖星ゴラスや2046年の決戦兵器メカゴジラなど、自身の脅威になると判断した存在を積極的に排除しようとする。自ら人類を探し出して攻撃を行うことから「決して人類を見逃さない」と評され、加えて人間のみならず自分以外の怪獣に対しても強い敵愾心を見せるという習性を持つ。普段は放射線はほとんど観測できないが、通過した経路には高濃度の放射線が、場所によっては人間の致死量を上回るほどに残留、さらに破壊の跡にはその放射能汚染に引き寄せられるかのように数多くの怪獣が出現する。
2030年以降、20年に満たない活動期間のうちに、人類から地球の霊長の座を奪い、直接的な被害だけで6億人を超える死傷者を生み、人類の生存圏から北アメリカ大陸とユーラシア大陸を喪失させ、地球外への移民計画を実行させるほどに人類を追い詰めた。その脅威から、真の霊長、怪獣王、破壊神、究極生物、恐怖の象徴、神の獣などと呼ばれた。
元は太平洋に生息しており、2030年5月29日、大戸島に打ち上げられた怪獣カメーバの死骸からその存在が明るみになり、ヤマネ博士らが調査に派遣された。この時は発見に至らなかったがそのまま海中を東へ移動し、同年、アメリカ西エリアにて初めて姿が確認され(同時に怪獣アンギラス、バラン、バラゴンも出現したが、すべてゴジラによって殲滅された)、初出現時にはロサンゼルスとサンフランシスコを壊滅に追い込み海に消え、その間だけで推定870万人を死傷させる。翌2031年にワシントン沖でアメリカ海軍を奇襲した後にシアトルを蹂躙し、12月24日にはコロラドスプリングズにてアメリカ軍との総力戦に圧勝、インディアナポリスでは40メガトン相当の熱核攻撃に耐えるとメキシコ湾から海へ戻っていった。これにより、アメリカ合衆国は事実上壊滅状態となる。それから1年後の2034年に西ヨーロッパに上陸、パリ防衛戦と称される EUの総攻撃も時間稼ぎにしかならず、そのまま進行を続けてドイツ全土を焼き尽くす。アルプス山脈を越えてイタリアへ向かうかと思われていたが、2037年のザルツブルグ陽動作戦後、突如パリへ引き返し、海に消えるまでに推定600万人が死傷する。その後、北極海へと移動する前に、8月ごろ怪獣バトラと交戦して背びれを2枚以上失う深手を負ったと推察されている。
5年間の休眠を経て、2042年に復活した際には北極の氷を融解させながら地球に接近していた妖星ゴラスを熱線で狙撃し完全に粉砕、海を南下して大西洋でオペレーション・ルネッサンス中の輸送船団ごと連合艦隊の主力を壊滅させると北アメリカ大陸に再上陸、地球連合首都兼武装都市となったニューヨークを一夜で滅ぼし、異星種族X星人とブラックホール第3惑星人の母船の核融合炉を暴走させたことによってクリーブランドを消滅させた「オペレーション・プロメテウス」攻撃にも耐え、さらに「プロジェクト・メカゴジラ」のための時間稼ぎとして行われた「オペレーション・ロングマーチ」にてユーラシア大陸の奥地へ誘導されるまでに北アフリカと中央アジアで甚大な被害をもたらしている。これら計8回の出現を経て、2044年には世界各地にて推定3億人以上の犠牲者を生んだ。2045年、人類がX星人およびブラックホール第3惑星人と共同で発足させた地球連合による「オペレーション・グレートウォール」の際、一度は2000発の熱核兵器でヒマラヤ山脈付近に形成された大断層帯に閉じ込められるが、熱量を溜め込んで山脈内部に膨大なマグマだまりを形成すると、その中を泳いで移動を開始、1年後の2046年1月に、熱線で大断層帯を破壊して復活する。史上初の「怪獣由来の火山活動」により大噴火を引き起こし、火砕流で周辺に展開する地球連合の部隊を壊滅させ、そのままインド防衛線を突破してベンガル湾に消え、同年3月の日本列島遠州灘での地球連合海軍総戦力による富士山麓防衛戦では、艦隊も航空機も無視して決戦兵器メカゴジラの開発工場を狙撃、妨害する艦隊の大半を壊滅させると浜松に上陸して富士へ向かい、対ゴジラ最終決戦となった「富士裾野決戦」で地上部隊も殲滅する。さらに翌日、東京湾を北上して芝浦埠頭から東京に上陸し、わずか3時間足らずで首都圏を蹂躙、日本列島を壊滅させ消息不明となる。この時だけでユーラシア大陸にて2億人、日本にて1億人近い犠牲を生み出し、7億人までに減少した人類を地球から脱出せざるを得ない状況まで追い込んだ。
その2年後、2048年3月にはアラトラム号出向を目前にリオデジャネイロを襲撃、3月11日にリオデジャネイロ郊外の JSS3宇宙港を壊滅させ、13日には防衛軍の最終防衛線を突破されたことで本部施設を核自爆させることになる。それから3ヶ月間、未だ市民の残るサンパウロやサルヴァドールなどを攻撃して2億人以上を死傷させ、さらに南アメリカ大陸を横断してエクアドルやペルーを焼き尽くし、7月31日には地球連合新本部ブエナベントゥラへ進行するも、怪獣モスラによって撃退される。8月15日に再出現し、地球連合最後の作戦「オペレーション・クレードル」の陽動部隊と対峙した。
ゴジラ・アース
体高300メートル、体重10万トン。
アラトラム号が帰還した2万年後の地球では、ゴジラ細胞由来の生物で構成された新しい生態系の頂点に君臨。2万年の間に成長し続けた結果さらに巨大化しており、それに伴い超大音量の咆哮による共振現象で対象を粉砕する「超振動波攻撃」、背びれから集中させた超高出力のプラズマをマッハ3~4の超音速で尾を振り回しながらスパークさせることで発生する長さ600m の「プラズマカッター」など、新たな能力も獲得している。
日本列島の元丹沢大関門付近から突如出現、別個体ゴジラ・フィリウスを撃破したハルオ・サカキたち先遣隊に攻撃を仕掛け、超振動波攻撃とプラズマカッターによって部隊を壊滅状態に追い込む。
監督の瀬下寛之は、「進化の最終存在」として、「地球上の生命体の中で一番大きく一番寿命が長い樹木」をイメージコンセプトとして挙げている。超進化した植物が他類の強者の特徴を合成した「想像上の生き物」をモチーフとし、伝説や神話の生物が具現化したかのような、御神木や巨大な古木のような威厳があるようなデザイン。頭部は、従来のゴジラのイメージから離れすぎない程度で神獣としての「獅子」をイメージし、「肉食感」を強めないように口・顎も大きくはなく、眼に高い知性を感じさせる。表皮は枯れ木のようなシルエットだが、色は金属のような鈍く光る紺碧、表面には苔が生えている。脊椎に沿って3列に並ぶ背びれは、肉厚なヒイラギの葉のような形状、背中中央部が一番大きく、表面は葉脈のようで、高出力の電磁波を発生させる際、この脈に沿って光が移動しヒレ全体を発光させる。腕は屈めば自分の足先に届くくらいに長く、手は人間並みに器用な動きができる印象、爪は植物のトゲが進化した印象である。脚は太く力強く、いざとなったら前傾姿勢でダッシュできるような可能性を残した形状となっている。長大な尾は3本目の足として体を支えるが、下側の接地面積が少ない形状をしており、繊維質なので触手のように伸縮し、鋭利な先端で攻撃もできる。
メカゴジラ
体高50メートル、体重3万トン(2046年時点)。
人類が異星種族ブラックホール第3惑星人の協力を受けて極秘裏に開発した、自律思考金属体「ナノメタル」製の対ゴジラ決戦兵器。
ブラックホール第3惑星人の科学技術の総力がつぎ込まれており、建造には3万トン以上の超重質量ナノメタルが使用されている。動力源はナノメタル粒子間連結組成による発電細胞用機関で、体内大量生成から高出力で発電した電力を常時大量蓄電し、行動用電力を随時放出する。制御はゴジラの電磁場による通信障害を電磁シールド技術で軽減、そのうえで散布ナノメタル粒子によるネットワークを形成し、内部AIから中央制御システムまでの半径50キロ圏内での常時接続を保証している。武装はナノメタルの自在変形機能を最大限活用したもので、ナノメタルの自在変形、自己修復・増殖機能により破損部位の多くは瞬時復旧が可能である。ただし、破損領域の数や破損面積に比例して復旧所用時間と復旧用電力は非線形に増加する。
西暦2042年、拡大するゴジラの暴威に鑑みて、恒星間移民船の建造を除く人類の全てのリソースが注ぎ込まれる形で、当時世界で最も優れた工業生産力を維持していた極東自治区(旧日本)の富士山麓にて建造を開始。富士山麓宝永第一火口縁南方2km地点の地下200m に築かれた「地球連合軍・戦略技術研究所・ナノメタル研究センター併設メカゴジラ開発プラント」にて、専用の熱核融合炉4基からの大電力供給を受けて地下ナノメタル生成棟・機体組立棟・AI製造棟を稼働させ、計736名の人員によって進められた。ゴジラを地上に押し留める「オペレーション・ロングマーチ」およびゴジラを地中深くに閉じ込める「オペレーション・グレートウォール」の間に機体そのものは完成したが、2046年3月の「富士裾野決戦」で何らかの理由から起動に失敗し、遠州灘からゴジラに熱線で工場を狙撃され破壊された。
しかし、打ち捨てられたナノメタルは機能を停止することなく増殖を続け、2万年かけて工場周囲の直径14km に「メカゴジラシティ」を形成するに至った。
セルヴァム
体長10メートル、体重不明。
2万年後の地球に生息するゴジラの亜種生物。身体はほかの動植物同様、ゴジラ細胞で構成される。ワーム型と翼を持つ飛翔型の2種類が存在する(『決戦機動増殖都市』にワーム型は登場せず)。性格は獰猛で、地球に降下した人類揚陸部隊を襲撃する。
モスラ
翼長250メートル、体重1万5千トン。
アニメ映画3部作の前日譚である小説『ゴジラ 怪獣黙示録』および『ゴジラ プロジェクト・メカゴジラ』に登場。南アメリカ大陸のアマゾン奥地に生息する、人類に比較的友好的な怪獣で、テレパシー能力を持つ先住民族「モスラの民」に遥か昔から神として崇められていた存在。金色の鱗粉は、ばら撒くことでゴジラの熱線をも反射する最強の盾となり、さらに非対称性透過シールドに干渉することでゴジラ本体にも影響を与える効果を秘めているほか、傷を癒す効果や強力な虫除け効果がある。生成する糸はシルクのような質感で、熱への耐性を持つ。また、本来はバトラとつがいの怪獣であり、2体が共闘すればゴジラにも対抗できる力になり得るとされる。
人類の地球外惑星移民計画が発動して数ヶ月が経過した2048年7月31日、地球連合軍の残存勢力が結集する都市ブエナベントゥラを襲撃したゴジラの前に出現。鱗粉による防御で熱線を跳ね返すなど善戦し、自身も攻撃の余波で負傷しながらもゴジラを退却に追い込む。しかし1体だけではゴジラを倒すことが叶わないため、モスラの民や彼らと共生する道を選んだ人々のグループ「コスモス」の提案で、残された卵は連合軍の「オペレーション・クレードル」によって日本に移送されることになり、傷ついた成虫は8月15日に陽動部隊と合同でゴジラを迎え撃った。
『決戦機動増殖都市』にモスラは登場しないが、インファントの発言により、2万年後にも日本の地下にモスラの卵が眠り続けているという事実が示唆されている。
……ということで、観た感想は、あいも変わらずの「また次回」ということで!
わたし、実はアニメゴジラ第1作の『怪獣惑星』を観てないスットコドッコイなんですが、ストーリーはすっごくわかりやすかった!
そして、私個人はか・な・り、おもしろく観ました! え? メカゴジラはあれでいいのかって?
そりゃああなた、脳内で『ゴジラ対メカゴジラ』での壮絶な死闘を同時再生して、多少の齟齬はあっても、「あれの2万年後の続編」って解釈して観ればいいんですよ! よくぞ生き残ってくれた!! 『メカゴジラの逆襲』の続編には、ちょっとならないと思うんだけどねぇ。
なんてったって、「ブラックホール第3惑星人のメカゴジラ」が帰ってきてくれたってのがうれしいやね!
そして次回作では、X星人の……がやってくるのかしら?
たんのしみですねぇ~! おぬら様とおんなじくらいに大好きなあの大悪役が、この秋スクリーンに!!
なにはなくとも、健康第一で今年もがんばろ~っと。
え~、ま、そんなこんなで、詳しいことはまた次回~!