映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』(2015年3月21日公開 95分 東映)
『スーパーヒーロー大戦GP(グランプリ)仮面ライダー3号』は、特撮映画作品。
「仮面ライダーシリーズ」と「スーパー戦隊シリーズ」のクロスオーバーを描く「スーパーヒーロー大戦シリーズ」の通算第4作にあたる。前作『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(2014年)に引き続き、仮面ライダーを物語の主軸にした本作では、上映当時のシリーズ最新作『仮面ライダードライブ』が主演として登場する。過去の「スーパーヒーロー大戦シリーズ」とは違ってスーパー戦隊の登場は限定的となっている。興行収入は6.5億円。
物語のクライマックスでの仮面ライダーたちによるレース対決「仮面ライダーグランプリ」は、『仮面ライダードライブ』の「車に乗る仮面ライダー」という要素が強調されたもので、撮影は栃木県のツインリンクもてぎで行われた。
春の東映ヒーロー映画の恒例となった歴代仮面ライダーに変身する人物の出演については、本作では南光太郎(仮面ライダーBLACK / 仮面ライダーBLACK RX)役の倉田てつを、乾巧(仮面ライダー555)役の半田健人、橘朔也(仮面ライダーギャレン)役の天野浩成、桜井侑斗(仮面ライダーゼロノス)役の中村優一などが顔を揃えた。物語の中心人物となる黒井響一郎(仮面ライダー3号)の役は及川光博が演じる。また、声のみの出演であるが、仮面ライダーブレイド役は椿隆之、仮面ライダーカリス役は森本亮治、仮面ライダーレンゲル役は俳優業を引退した北条隆博が担当しており、『仮面ライダー剣』のオリジナルキャストが10年ぶりに再集結した。
あらすじ
1973年2月10日、悪の秘密結社ショッカーならびにゲルショッカーを統括していた大首領は、仮面ライダー1号・2号に追い詰められて浜名湖のアジトごと爆死し、世界に平和が訪れたように見えた。だがその直後、ショッカーが生み出した最強の戦士・仮面ライダー3号が現れる。1号と2号は最後の力を振り絞って立ち向かうが、3号の圧倒的な力に敵わず戦死してしまう。その結果、ショッカーは復活して力を取り戻し、ついに世界征服を達成してしまった。
そして時は流れ、現代。仮面ライダードライブ(泊進ノ介)と詩島霧子のいる2015年もまた、ショッカーによって完全に支配された世界になっていた。そこは、1号と2号の死後にも続々と生み出された仮面ライダーたちが「正義」と「悪」の二派に分かれており、正義の仮面ライダーたちは世界をショッカーから解放するため、悪の仮面ライダーたちはショッカーライダーとして正義の仮面ライダーを完全抹殺するため、互いに戦う世界となっていた。だが霧子だけは、この世界に違和感を感じていた。
進ノ介はショッカーライダーに属しており、「すべてのライダーを倒す」と息巻いていたが、正義の仮面ライダーである仮面ライダーBLACK(南光太郎)の「子どもたちの未来を守る」という叫びを聞いたことに加え、それとは対照的に平然と子どもを盾に取るショッカーの姿を見て、「間違っているのは自分たちではないか」との疑念を抱くようになる。そんな折、霧子が傷ついた光太郎を匿ったことにより、進ノ介もショッカーへの反逆者とみなされ、追われる身となってしまう。
光太郎や上司の本願寺、そして霧子までもがショッカーによって殺害され、絶望に打ちひしがれる進ノ介の前に黒井響一郎と名乗る男が現れた。「正義に目覚めた者同士、協力してショッカーを倒そう」と提案する響一郎に、進ノ介も賛同する。だがこの響一郎こそが、この狂った歴史を生み出した元凶・仮面ライダー3号であったのだ。
おもな登場人物、マシン、組織
黒井 響一郎 / 仮面ライダー3号 …… 及川 光博(45歳)
本作におけるもう1人の主人公。ショッカーによる改造手術を受け、ショッカー史上最強の戦士となった青年。勝利に異常に執着しており、すでに戦闘不能となった仮面ライダーに対しても、完膚なきまで攻撃を加える。また「歴史」については「勝てば『正義』、負ければ『悪』」という考えを持っている。感情が昂ると右手が震え、それを左手で押さえることで気持ちを落ち着かせるという癖を持つ。
1973年に仮面ライダー1号と2号を倒しショッカーの世界征服を確実なものにしたが、2015年の世界では正義の仮面ライダーの1人として登場。進ノ介や侑斗、剛と共にライダータウンへ向かうが、実際はショッカーの作戦で動いており、正義の仮面ライダー殲滅のための芝居だった。
ライダーグランプリでは、進ノ介や仲間のはずのショッカーライダーたちまでを攻撃して勝利を得ようとしたが、それは自身が実は脳改造を受けていなかったうえ、1号と2号を倒したことも後悔しており、その迷いを断ち切りたいがための行動だった。
脚本の米村正二によれば、黒井はかつて妻子をショッカーに殺害されているが、それを1号のせいだと誤解しているという設定があったが、客層を考慮して描写はカットされたという。
仮面ライダー3号
黒井響一郎が変身ベルト「タイフーン」で変身する改造人間。別名「ショッカーライダー3号」。
基本的な外見は仮面ライダー1号や2号に似ているが、全体的に旧1号を連想させるダークトーンで複眼は黄色、コンバーターラング、クラッシャー、グローブやブーツは青緑色、肩から脚にかけて伸びるライン3本とマフラーは金色。クラッシャーは上下に鋭い牙が覗く形状となっている。また手首と足首にはショッカーのシンボルマークが刻まれた手枷と足枷がはまっており、それぞれに引きちぎったような鎖が繋がっている。
登場シーンでは所々に無数の黒い羽毛が舞い落ちる演出がなされる。
旧1号と同様のダークトーンのカラーリングとなっているのは、ショッカー基地で改造されていることから、強化前の1号と2号と同様にするため。手足の枷は、後悔や運命から逃れられない黒井の心情と、起動時に鎖を改造手術台から引きちぎって起き上がったというパワフルなイメージを具象化したものとなっている。昆虫の触覚のようなアンテナやベルト脇の小型推進器など、随所に石ノ森章太郎によるコミカライズ版のイメージを加えている。
「最新にして原点」というデザインテーマから、スーツは旧1号のようなレザー調となっている。
トライサイクロン
仮面ライダー3号専用の自動車型マシン。全長4.4m、出力3.333馬力、最高時速600km。仮面ライダー旧1号の旧サイクロン号の配色を自動車に落とし込んだようなデザインをしている。
巨大なスーパーチャージャーユニットをフロントに載せており、メインエンジンとジェットエンジンを併用することで驚異的な加速力を誇る。武器としてミサイルの他、リトラクタブル・ヘッドライトを機関砲2基に換装し、両前輪のホイール部にサイクロン電磁ドリルと車体後部に6本の追加マフラーとロケットエンジンを装備。自動走行も可能である。立花レーシングチームのマークが描かれている。
ベース車両 …… MAZDA ユーノス・ロードスター
南 光太郎 / 仮面ライダーBLACK / RX …… 倉田 てつを(46歳)
子どもたちの夢を守るために、ショッカーに対して反旗を翻し仮面ライダーBLACK として戦っていた。この行動が、ショッカーライダーとなっていた泊進ノ介(仮面ライダードライブ)がショッカーから離反するきっかけを作った。
乾 巧 / 仮面ライダーファイズ …… 半田 健人(30歳)
ショッカーの支配する2015年の世界で、ライダータウンに向かう正義の仮面ライダーたちの前に姿を現す。ブレイドの街では、黒井響一郎(仮面ライダー3号)、桜井侑斗(仮面ライダーゼロノス)、詩島剛(仮面ライダーマッハ)に襲いかかる。しかし本人はショッカーに洗脳されておらず、守るべき対象の存在しない戦いに疑問を感じており、独立した立場にいた。
桜井 侑斗 / 仮面ライダーゼロノス …… 中村 優一(27歳)
黒井 響一郎(仮面ライダー3号)の行動に疑念を抱き監視する。
橘 朔也 / 仮面ライダーギャレン …… 天野 浩成(36歳)
2015年の世界でショッカー幹部となった仮面ライダーレンゲルの配下にいたが、アンデッド開発に異論を持って仮面ライダーブレイドと共に妨害を図ったため、反逆者として追われていると進ノ介に語る。
立花 藤兵衛 …… 井手 らっきょ(55歳)
TV 版ではなく、石ノ森章太郎によるコミカライズ版に準拠した、頭が禿げ上がり口ひげをたくわえた本郷家の執事として登場する。本郷家に立ち寄った桜井侑斗(仮面ライダーゼロノス)に地下室を見せるが、そこにあったのはショッカー首領の意識が宿った電子頭脳であり、藤兵衛もヒルカメレオンが化けた姿に過ぎなかった。
ショッカー(ゲルショッカーも含む)
1970年代に仮面ライダー1号と2号が戦っていた悪の組織。本来の歴史上ではショッカー大首領が倒された時点で壊滅したが、改変された歴史上では仮面ライダー3号によって1号と2号が倒されたことを機に勢力を再び拡大させ、世界を手中に収めた。
正義の仮面ライダーたちの大半を倒して大首領の電子頭脳(歴史改変マシン)で洗脳し、ショッカーライダーとして支配する。街では監視隊員が市民の言動に目を光らせており、ショッカーによる支配に反発する者や、仮面ライダーを「正義の象徴」と唱える者などには、それが子どもであっても容赦せず弾圧し、正義の仮面ライダーを倒すためなら子どもに刃を向けることも辞さない。
ショッカー(ゲルショッカー)大首領 …… 関 智一(声の出演 42歳)
『仮面ライダー』本編と同様に、1973年2月10日に仮面ライダー1号・2号に敗れるが、その魂を電子頭脳に移して生き延びていていたことが明らかになる。
ブラック将軍 / ヒルカメレオン …… 髙田 延彦(52歳)
過去作『レッツゴー仮面ライダー』(2011年)と同じ衣装でショッカー(ゲルショッカー)大幹部として登場する。本作でも用意周到な面は健在で、立花藤兵衛に化けて罠を張る。透明化能力を駆使して仮面ライダーを翻弄する。
チーターカタツムリ / 追田 現八郎 …… 井俣 太良(39歳)
本作オリジナルのショッカー(ゲルショッカー)の合成改造人間で、歴史の改変された世界での追田現八郎の正体。触手から噴射するカタツムリ粘液や伸縮自在の触手で敵の動きを鈍らせ、チーターの速度で電光石火の攻撃を仕掛ける。本来の歴史ではうっかりした一面を持ちつつも正義感溢れる刑事だったが、改変後の世界では、ショッカーを裏切った者には同僚でも容赦のない制裁を加えるなど、TV 本編の面影がまったく見られない冷酷非情なショッカーの手先となっている。
デザインを担当した竹谷隆之によると、ゲルショッカーで印象的な特徴だった左右非対称のデザインを取り入れている。
ショッカーライダー
ショッカーに敗れた正義の仮面ライダーたちが洗脳された際の名称。『仮面ライダー』本編に登場していたショッカーライダーとは無関係である。
本作ではほぼすべてのライダーが洗脳されており、洗脳されていないのは仮面ライダーBLACK やファイズ、ゼロノス、マッハのみ。一方で BLACKなどの正義ライダーの影響で洗脳が解ける者も存在し、ドライブら一部の仮面ライダーは自力で洗脳を解いた。
2015年のショッカーの幹部、構成戦力
……魔進チェイサー、ジェネラルシャドウ、大神官ダロム、ジャーク将軍、ロブスターオルフェノク、ン・ガミオ・ゼダ、ウェザードーパント、超銀河王、サジタリウスノヴァ、フェニックス、デェムシュ進化体
その他のキャスティング
泊 進ノ介(仮面ライダードライブ)…… 竹内 涼真(21歳)
詩島 剛(仮面ライダーマッハ) …… 稲葉 友(22歳)
詩島 霧子 …… 内田 理央(23歳)
沢神 りんな …… 吉井 怜(33歳)
西城 究 …… 浜野 謙太(33歳)
本願寺 純 …… 片岡 鶴太郎(60歳)
ベルトさん …… クリス=ペプラー(57歳)
仮面ライダーブレイド …… 椿 隆之(声の出演 32歳)
仮面ライダーカリス …… 森本 亮治(声の出演 32歳)
仮面ライダーレンゲル …… 北条 隆博(声の出演 28歳)
仮面ライダー1号 …… 稲田 徹(声の出演 42歳)
仮面ライダー2号 …… 河本 邦弘(声の出演 39歳)
おもなスタッフ
脚本 …… 米村 正二(51歳)
クリーチャーデザイン …… 竹谷 隆之(51歳)
アクション監督 …… 宮崎 剛(51歳)
特撮監督 …… 佛田 洋(53歳)
監督 …… 柴﨑 貴行(36歳)
主題歌『 Who's That Guy』(歌・及川光博)
dビデオスペシャル『仮面ライダー4号』(2015年3~4月配信 全3話)
映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』の後日談となるスピンオフ作品。また『仮面ライダー555』の後日談ともとれる内容となっている。
本作オリジナルの仮面ライダーとして、作品タイトルにもなっている仮面ライダー4号が登場する。
あらすじ
世界征服を企むショッカーによる仮面ライダー3号にまつわる事件は解決し、世界はある一点(詩島剛の死)を除き正常を取り戻した、はずだった。
4月4日。特状課で居眠りをしていた泊進ノ介は、詩島霧子からの電話で叩き起こされる。霧子とその弟である剛と一緒に映画を見る約束を忘れていた進ノ介は、腑に落ちない様子でドライブピットに向かうが、そこへ仮面ライダーファイズ(乾巧)と仮面ライダーゼロノス(桜井侑斗)が現れ、進ノ介に「街でショッカーが暴れている」と告げる。しかし、進ノ介はショッカーという名前にも、そもそもこの2人の男にも見覚えがない。釈然としないまま2人と共に街へ駆けつけた進ノ介の目の前には、まさしく人々を襲う改造人間たちの姿があった。仮面ライダーに変身して敢然と戦う巧と侑斗の姿を目にした進ノ介は原因不明の頭痛を感じると同時に、彼らが共にショッカーと戦った仲間であることを思い出し、すぐさま仮面ライダードライブに変身する。進ノ介と合流した剛(仮面ライダーマッハ)を加えた4人のライダーの活躍でショッカーの改造人間チーターカタツムリは倒されるが、チーターカタツムリの自爆の道連れになって剛が命を落としてしまう。悲しみに暮れる進ノ介と霧子たち。すると世界を謎の緑の光が包む。
気づいた時には、進ノ介は4月4日の特状課にいた。この時進ノ介は、再びライダーの歴史が狂っていることに気づいてなかった。
おもな登場人物、マシン
仮面ライダー4号 …… 松岡 充(43歳)
ショッカーが仮面ライダー3号に続いて新たに作り出した4人目の仮面ライダー。素材となった人間の素性は不明。旧・大日本帝国海軍の特攻隊員を思わせる飛行服ベースのボディの他、顔やタイフーンの形状は1号と2号、3号に近いが、クラッシャーはバッタではなく、本来の4号であるライダーマンのように人間の口を模した形状となっている。一人称は「俺」。
圧倒的な防御力と攻撃力を持ち、ドライブとファイズ、ゼロノスの3人ライダーを同時に相手にしても圧倒する実力を持つ。また、ムササビのように飛行服を広げて空中を高速滑空することができる。
スカイサイクロン
仮面ライダー4号が操縦する高性能爆撃機。全長12m、出力4,444馬力、最高時速824km。
凄まじいスピードで飛び回り、機関砲と強烈なミサイルを連続で放つ。4号が操縦していなくても自動戦闘機能で飛行や攻撃をすることが可能である。さらに両翼にショッカー戦闘機を合体させ飛行することができる。トライサイクロンと同様に、理由は不明だが立花レーシングチームのマークが描かれている。
ショッカー(ゲルショッカー)大首領 …… 関 智一(声の出演 42歳 アリマンモスと2役)
前作『仮面ライダー3号』で消滅したかと思われていたが実際には倒されておらず、再起動した歴史改変マシンから現れる。
アリマンモス …… 関 智一(声の出演 42歳 ショッカー大首領と2役)
本作オリジナルの合成改造人間。
アリの俊敏さとマンモスのパワーを併せ持つが、野太い声と高い声の別々で喋るというコミカルな面も持ち合わせる。パワーを活かした突進攻撃と分身能力を用いる。
デザインを担当した竹谷隆之によると、ゲルショッカーの改造人間を意識して黄色いブーツを履いている。
チーターカタツムリ / 追田 現八郎 …… 井俣 太良(39歳)
前作『仮面ライダー3号』と同様に、改変世界でのショッカー改造人間として、アリマンモスやヒルカメレオンとともに破壊活動を行う。
ヒルカメレオン …… 小柳 良寛(声の出演 ?歳)
ブラック将軍の姿では登場せずショッカーの改造人間として登場し、透明化能力を駆使して仮面ライダードライブに襲いかかる。
ショッカーライダー
……仮面ライダー王蛇、仮面ライダーサソード、仮面ライダーダークキバ、仮面ライダーバロン
ショッカーの配下となっている4人の仮面ライダー。ショッカーの改造人間よりも階級は低いようで、劇中では彼らの命令で動くこともある。
乾 巧(仮面ライダーファイズ) …… 半田 健人(30歳)
ショッカーの世界征服を止めるために、侑斗と共に泊進ノ介(仮面ライダードライブ)のもとへ現れる。海堂直也に身を引けと忠告されるが戦い続けている。
海堂 直也(スネークオルフェノク)…… 唐橋 充(37歳)
ショッカーの陰謀に翻弄される乾巧たちの前に突然現れ、全ての真相を知っている素ぶりを見せる。巧にショッカーとの戦いから身を引くことを要求し、巧たちに拒まれつつも警告を重ねる。その真意は、歴史改変装置が破壊されて巧が再び死者となることで、オルフェノクで唯一の生き残りとして自分が再び孤独になることを恐れたためであった。
桜井 侑斗(仮面ライダーゼロノス)…… 中村 優一(27歳)
乾巧や進ノ介と共に「正義の仮面ライダー」としてショッカーに立ち向かう。
その他のキャスティング
泊 進ノ介(仮面ライダードライブ)…… 竹内 涼真(21歳)
詩島 剛(仮面ライダーマッハ) …… 稲葉 友(22歳)
詩島 霧子 …… 内田 理央(23歳)
ベルトさん …… クリス=ペプラー(57歳)
おもなスタッフ
脚本 …… 毛利 亘宏(39歳)
アクション監督 …… 宮崎 剛(51歳)
特撮監督 …… 佛田 洋(53歳)
監督 …… 山口 恭平(34歳)
クリーチャーデザイン …… 竹谷 隆之(51歳)
主題歌『 time』(歌・松岡充)
『スーパーヒーロー大戦GP(グランプリ)仮面ライダー3号』は、特撮映画作品。
「仮面ライダーシリーズ」と「スーパー戦隊シリーズ」のクロスオーバーを描く「スーパーヒーロー大戦シリーズ」の通算第4作にあたる。前作『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(2014年)に引き続き、仮面ライダーを物語の主軸にした本作では、上映当時のシリーズ最新作『仮面ライダードライブ』が主演として登場する。過去の「スーパーヒーロー大戦シリーズ」とは違ってスーパー戦隊の登場は限定的となっている。興行収入は6.5億円。
物語のクライマックスでの仮面ライダーたちによるレース対決「仮面ライダーグランプリ」は、『仮面ライダードライブ』の「車に乗る仮面ライダー」という要素が強調されたもので、撮影は栃木県のツインリンクもてぎで行われた。
春の東映ヒーロー映画の恒例となった歴代仮面ライダーに変身する人物の出演については、本作では南光太郎(仮面ライダーBLACK / 仮面ライダーBLACK RX)役の倉田てつを、乾巧(仮面ライダー555)役の半田健人、橘朔也(仮面ライダーギャレン)役の天野浩成、桜井侑斗(仮面ライダーゼロノス)役の中村優一などが顔を揃えた。物語の中心人物となる黒井響一郎(仮面ライダー3号)の役は及川光博が演じる。また、声のみの出演であるが、仮面ライダーブレイド役は椿隆之、仮面ライダーカリス役は森本亮治、仮面ライダーレンゲル役は俳優業を引退した北条隆博が担当しており、『仮面ライダー剣』のオリジナルキャストが10年ぶりに再集結した。
あらすじ
1973年2月10日、悪の秘密結社ショッカーならびにゲルショッカーを統括していた大首領は、仮面ライダー1号・2号に追い詰められて浜名湖のアジトごと爆死し、世界に平和が訪れたように見えた。だがその直後、ショッカーが生み出した最強の戦士・仮面ライダー3号が現れる。1号と2号は最後の力を振り絞って立ち向かうが、3号の圧倒的な力に敵わず戦死してしまう。その結果、ショッカーは復活して力を取り戻し、ついに世界征服を達成してしまった。
そして時は流れ、現代。仮面ライダードライブ(泊進ノ介)と詩島霧子のいる2015年もまた、ショッカーによって完全に支配された世界になっていた。そこは、1号と2号の死後にも続々と生み出された仮面ライダーたちが「正義」と「悪」の二派に分かれており、正義の仮面ライダーたちは世界をショッカーから解放するため、悪の仮面ライダーたちはショッカーライダーとして正義の仮面ライダーを完全抹殺するため、互いに戦う世界となっていた。だが霧子だけは、この世界に違和感を感じていた。
進ノ介はショッカーライダーに属しており、「すべてのライダーを倒す」と息巻いていたが、正義の仮面ライダーである仮面ライダーBLACK(南光太郎)の「子どもたちの未来を守る」という叫びを聞いたことに加え、それとは対照的に平然と子どもを盾に取るショッカーの姿を見て、「間違っているのは自分たちではないか」との疑念を抱くようになる。そんな折、霧子が傷ついた光太郎を匿ったことにより、進ノ介もショッカーへの反逆者とみなされ、追われる身となってしまう。
光太郎や上司の本願寺、そして霧子までもがショッカーによって殺害され、絶望に打ちひしがれる進ノ介の前に黒井響一郎と名乗る男が現れた。「正義に目覚めた者同士、協力してショッカーを倒そう」と提案する響一郎に、進ノ介も賛同する。だがこの響一郎こそが、この狂った歴史を生み出した元凶・仮面ライダー3号であったのだ。
おもな登場人物、マシン、組織
黒井 響一郎 / 仮面ライダー3号 …… 及川 光博(45歳)
本作におけるもう1人の主人公。ショッカーによる改造手術を受け、ショッカー史上最強の戦士となった青年。勝利に異常に執着しており、すでに戦闘不能となった仮面ライダーに対しても、完膚なきまで攻撃を加える。また「歴史」については「勝てば『正義』、負ければ『悪』」という考えを持っている。感情が昂ると右手が震え、それを左手で押さえることで気持ちを落ち着かせるという癖を持つ。
1973年に仮面ライダー1号と2号を倒しショッカーの世界征服を確実なものにしたが、2015年の世界では正義の仮面ライダーの1人として登場。進ノ介や侑斗、剛と共にライダータウンへ向かうが、実際はショッカーの作戦で動いており、正義の仮面ライダー殲滅のための芝居だった。
ライダーグランプリでは、進ノ介や仲間のはずのショッカーライダーたちまでを攻撃して勝利を得ようとしたが、それは自身が実は脳改造を受けていなかったうえ、1号と2号を倒したことも後悔しており、その迷いを断ち切りたいがための行動だった。
脚本の米村正二によれば、黒井はかつて妻子をショッカーに殺害されているが、それを1号のせいだと誤解しているという設定があったが、客層を考慮して描写はカットされたという。
仮面ライダー3号
黒井響一郎が変身ベルト「タイフーン」で変身する改造人間。別名「ショッカーライダー3号」。
基本的な外見は仮面ライダー1号や2号に似ているが、全体的に旧1号を連想させるダークトーンで複眼は黄色、コンバーターラング、クラッシャー、グローブやブーツは青緑色、肩から脚にかけて伸びるライン3本とマフラーは金色。クラッシャーは上下に鋭い牙が覗く形状となっている。また手首と足首にはショッカーのシンボルマークが刻まれた手枷と足枷がはまっており、それぞれに引きちぎったような鎖が繋がっている。
登場シーンでは所々に無数の黒い羽毛が舞い落ちる演出がなされる。
旧1号と同様のダークトーンのカラーリングとなっているのは、ショッカー基地で改造されていることから、強化前の1号と2号と同様にするため。手足の枷は、後悔や運命から逃れられない黒井の心情と、起動時に鎖を改造手術台から引きちぎって起き上がったというパワフルなイメージを具象化したものとなっている。昆虫の触覚のようなアンテナやベルト脇の小型推進器など、随所に石ノ森章太郎によるコミカライズ版のイメージを加えている。
「最新にして原点」というデザインテーマから、スーツは旧1号のようなレザー調となっている。
トライサイクロン
仮面ライダー3号専用の自動車型マシン。全長4.4m、出力3.333馬力、最高時速600km。仮面ライダー旧1号の旧サイクロン号の配色を自動車に落とし込んだようなデザインをしている。
巨大なスーパーチャージャーユニットをフロントに載せており、メインエンジンとジェットエンジンを併用することで驚異的な加速力を誇る。武器としてミサイルの他、リトラクタブル・ヘッドライトを機関砲2基に換装し、両前輪のホイール部にサイクロン電磁ドリルと車体後部に6本の追加マフラーとロケットエンジンを装備。自動走行も可能である。立花レーシングチームのマークが描かれている。
ベース車両 …… MAZDA ユーノス・ロードスター
南 光太郎 / 仮面ライダーBLACK / RX …… 倉田 てつを(46歳)
子どもたちの夢を守るために、ショッカーに対して反旗を翻し仮面ライダーBLACK として戦っていた。この行動が、ショッカーライダーとなっていた泊進ノ介(仮面ライダードライブ)がショッカーから離反するきっかけを作った。
乾 巧 / 仮面ライダーファイズ …… 半田 健人(30歳)
ショッカーの支配する2015年の世界で、ライダータウンに向かう正義の仮面ライダーたちの前に姿を現す。ブレイドの街では、黒井響一郎(仮面ライダー3号)、桜井侑斗(仮面ライダーゼロノス)、詩島剛(仮面ライダーマッハ)に襲いかかる。しかし本人はショッカーに洗脳されておらず、守るべき対象の存在しない戦いに疑問を感じており、独立した立場にいた。
桜井 侑斗 / 仮面ライダーゼロノス …… 中村 優一(27歳)
黒井 響一郎(仮面ライダー3号)の行動に疑念を抱き監視する。
橘 朔也 / 仮面ライダーギャレン …… 天野 浩成(36歳)
2015年の世界でショッカー幹部となった仮面ライダーレンゲルの配下にいたが、アンデッド開発に異論を持って仮面ライダーブレイドと共に妨害を図ったため、反逆者として追われていると進ノ介に語る。
立花 藤兵衛 …… 井手 らっきょ(55歳)
TV 版ではなく、石ノ森章太郎によるコミカライズ版に準拠した、頭が禿げ上がり口ひげをたくわえた本郷家の執事として登場する。本郷家に立ち寄った桜井侑斗(仮面ライダーゼロノス)に地下室を見せるが、そこにあったのはショッカー首領の意識が宿った電子頭脳であり、藤兵衛もヒルカメレオンが化けた姿に過ぎなかった。
ショッカー(ゲルショッカーも含む)
1970年代に仮面ライダー1号と2号が戦っていた悪の組織。本来の歴史上ではショッカー大首領が倒された時点で壊滅したが、改変された歴史上では仮面ライダー3号によって1号と2号が倒されたことを機に勢力を再び拡大させ、世界を手中に収めた。
正義の仮面ライダーたちの大半を倒して大首領の電子頭脳(歴史改変マシン)で洗脳し、ショッカーライダーとして支配する。街では監視隊員が市民の言動に目を光らせており、ショッカーによる支配に反発する者や、仮面ライダーを「正義の象徴」と唱える者などには、それが子どもであっても容赦せず弾圧し、正義の仮面ライダーを倒すためなら子どもに刃を向けることも辞さない。
ショッカー(ゲルショッカー)大首領 …… 関 智一(声の出演 42歳)
『仮面ライダー』本編と同様に、1973年2月10日に仮面ライダー1号・2号に敗れるが、その魂を電子頭脳に移して生き延びていていたことが明らかになる。
ブラック将軍 / ヒルカメレオン …… 髙田 延彦(52歳)
過去作『レッツゴー仮面ライダー』(2011年)と同じ衣装でショッカー(ゲルショッカー)大幹部として登場する。本作でも用意周到な面は健在で、立花藤兵衛に化けて罠を張る。透明化能力を駆使して仮面ライダーを翻弄する。
チーターカタツムリ / 追田 現八郎 …… 井俣 太良(39歳)
本作オリジナルのショッカー(ゲルショッカー)の合成改造人間で、歴史の改変された世界での追田現八郎の正体。触手から噴射するカタツムリ粘液や伸縮自在の触手で敵の動きを鈍らせ、チーターの速度で電光石火の攻撃を仕掛ける。本来の歴史ではうっかりした一面を持ちつつも正義感溢れる刑事だったが、改変後の世界では、ショッカーを裏切った者には同僚でも容赦のない制裁を加えるなど、TV 本編の面影がまったく見られない冷酷非情なショッカーの手先となっている。
デザインを担当した竹谷隆之によると、ゲルショッカーで印象的な特徴だった左右非対称のデザインを取り入れている。
ショッカーライダー
ショッカーに敗れた正義の仮面ライダーたちが洗脳された際の名称。『仮面ライダー』本編に登場していたショッカーライダーとは無関係である。
本作ではほぼすべてのライダーが洗脳されており、洗脳されていないのは仮面ライダーBLACK やファイズ、ゼロノス、マッハのみ。一方で BLACKなどの正義ライダーの影響で洗脳が解ける者も存在し、ドライブら一部の仮面ライダーは自力で洗脳を解いた。
2015年のショッカーの幹部、構成戦力
……魔進チェイサー、ジェネラルシャドウ、大神官ダロム、ジャーク将軍、ロブスターオルフェノク、ン・ガミオ・ゼダ、ウェザードーパント、超銀河王、サジタリウスノヴァ、フェニックス、デェムシュ進化体
その他のキャスティング
泊 進ノ介(仮面ライダードライブ)…… 竹内 涼真(21歳)
詩島 剛(仮面ライダーマッハ) …… 稲葉 友(22歳)
詩島 霧子 …… 内田 理央(23歳)
沢神 りんな …… 吉井 怜(33歳)
西城 究 …… 浜野 謙太(33歳)
本願寺 純 …… 片岡 鶴太郎(60歳)
ベルトさん …… クリス=ペプラー(57歳)
仮面ライダーブレイド …… 椿 隆之(声の出演 32歳)
仮面ライダーカリス …… 森本 亮治(声の出演 32歳)
仮面ライダーレンゲル …… 北条 隆博(声の出演 28歳)
仮面ライダー1号 …… 稲田 徹(声の出演 42歳)
仮面ライダー2号 …… 河本 邦弘(声の出演 39歳)
おもなスタッフ
脚本 …… 米村 正二(51歳)
クリーチャーデザイン …… 竹谷 隆之(51歳)
アクション監督 …… 宮崎 剛(51歳)
特撮監督 …… 佛田 洋(53歳)
監督 …… 柴﨑 貴行(36歳)
主題歌『 Who's That Guy』(歌・及川光博)
dビデオスペシャル『仮面ライダー4号』(2015年3~4月配信 全3話)
映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』の後日談となるスピンオフ作品。また『仮面ライダー555』の後日談ともとれる内容となっている。
本作オリジナルの仮面ライダーとして、作品タイトルにもなっている仮面ライダー4号が登場する。
あらすじ
世界征服を企むショッカーによる仮面ライダー3号にまつわる事件は解決し、世界はある一点(詩島剛の死)を除き正常を取り戻した、はずだった。
4月4日。特状課で居眠りをしていた泊進ノ介は、詩島霧子からの電話で叩き起こされる。霧子とその弟である剛と一緒に映画を見る約束を忘れていた進ノ介は、腑に落ちない様子でドライブピットに向かうが、そこへ仮面ライダーファイズ(乾巧)と仮面ライダーゼロノス(桜井侑斗)が現れ、進ノ介に「街でショッカーが暴れている」と告げる。しかし、進ノ介はショッカーという名前にも、そもそもこの2人の男にも見覚えがない。釈然としないまま2人と共に街へ駆けつけた進ノ介の目の前には、まさしく人々を襲う改造人間たちの姿があった。仮面ライダーに変身して敢然と戦う巧と侑斗の姿を目にした進ノ介は原因不明の頭痛を感じると同時に、彼らが共にショッカーと戦った仲間であることを思い出し、すぐさま仮面ライダードライブに変身する。進ノ介と合流した剛(仮面ライダーマッハ)を加えた4人のライダーの活躍でショッカーの改造人間チーターカタツムリは倒されるが、チーターカタツムリの自爆の道連れになって剛が命を落としてしまう。悲しみに暮れる進ノ介と霧子たち。すると世界を謎の緑の光が包む。
気づいた時には、進ノ介は4月4日の特状課にいた。この時進ノ介は、再びライダーの歴史が狂っていることに気づいてなかった。
おもな登場人物、マシン
仮面ライダー4号 …… 松岡 充(43歳)
ショッカーが仮面ライダー3号に続いて新たに作り出した4人目の仮面ライダー。素材となった人間の素性は不明。旧・大日本帝国海軍の特攻隊員を思わせる飛行服ベースのボディの他、顔やタイフーンの形状は1号と2号、3号に近いが、クラッシャーはバッタではなく、本来の4号であるライダーマンのように人間の口を模した形状となっている。一人称は「俺」。
圧倒的な防御力と攻撃力を持ち、ドライブとファイズ、ゼロノスの3人ライダーを同時に相手にしても圧倒する実力を持つ。また、ムササビのように飛行服を広げて空中を高速滑空することができる。
スカイサイクロン
仮面ライダー4号が操縦する高性能爆撃機。全長12m、出力4,444馬力、最高時速824km。
凄まじいスピードで飛び回り、機関砲と強烈なミサイルを連続で放つ。4号が操縦していなくても自動戦闘機能で飛行や攻撃をすることが可能である。さらに両翼にショッカー戦闘機を合体させ飛行することができる。トライサイクロンと同様に、理由は不明だが立花レーシングチームのマークが描かれている。
ショッカー(ゲルショッカー)大首領 …… 関 智一(声の出演 42歳 アリマンモスと2役)
前作『仮面ライダー3号』で消滅したかと思われていたが実際には倒されておらず、再起動した歴史改変マシンから現れる。
アリマンモス …… 関 智一(声の出演 42歳 ショッカー大首領と2役)
本作オリジナルの合成改造人間。
アリの俊敏さとマンモスのパワーを併せ持つが、野太い声と高い声の別々で喋るというコミカルな面も持ち合わせる。パワーを活かした突進攻撃と分身能力を用いる。
デザインを担当した竹谷隆之によると、ゲルショッカーの改造人間を意識して黄色いブーツを履いている。
チーターカタツムリ / 追田 現八郎 …… 井俣 太良(39歳)
前作『仮面ライダー3号』と同様に、改変世界でのショッカー改造人間として、アリマンモスやヒルカメレオンとともに破壊活動を行う。
ヒルカメレオン …… 小柳 良寛(声の出演 ?歳)
ブラック将軍の姿では登場せずショッカーの改造人間として登場し、透明化能力を駆使して仮面ライダードライブに襲いかかる。
ショッカーライダー
……仮面ライダー王蛇、仮面ライダーサソード、仮面ライダーダークキバ、仮面ライダーバロン
ショッカーの配下となっている4人の仮面ライダー。ショッカーの改造人間よりも階級は低いようで、劇中では彼らの命令で動くこともある。
乾 巧(仮面ライダーファイズ) …… 半田 健人(30歳)
ショッカーの世界征服を止めるために、侑斗と共に泊進ノ介(仮面ライダードライブ)のもとへ現れる。海堂直也に身を引けと忠告されるが戦い続けている。
海堂 直也(スネークオルフェノク)…… 唐橋 充(37歳)
ショッカーの陰謀に翻弄される乾巧たちの前に突然現れ、全ての真相を知っている素ぶりを見せる。巧にショッカーとの戦いから身を引くことを要求し、巧たちに拒まれつつも警告を重ねる。その真意は、歴史改変装置が破壊されて巧が再び死者となることで、オルフェノクで唯一の生き残りとして自分が再び孤独になることを恐れたためであった。
桜井 侑斗(仮面ライダーゼロノス)…… 中村 優一(27歳)
乾巧や進ノ介と共に「正義の仮面ライダー」としてショッカーに立ち向かう。
その他のキャスティング
泊 進ノ介(仮面ライダードライブ)…… 竹内 涼真(21歳)
詩島 剛(仮面ライダーマッハ) …… 稲葉 友(22歳)
詩島 霧子 …… 内田 理央(23歳)
ベルトさん …… クリス=ペプラー(57歳)
おもなスタッフ
脚本 …… 毛利 亘宏(39歳)
アクション監督 …… 宮崎 剛(51歳)
特撮監督 …… 佛田 洋(53歳)
監督 …… 山口 恭平(34歳)
クリーチャーデザイン …… 竹谷 隆之(51歳)
主題歌『 time』(歌・松岡充)