長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

斯界に激震走る!!あのプリキュアがクックルン魔法少女怪人に闇堕ち!?

2024年12月21日 11時19分10秒 | アニメらへん
TVシリーズ『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』(6代目 2024年4月~放送中 NHK Eテレ)
第89話『魔法少女に何が起こったか』(12月17日放送)
ゲスト怪人 …… 魔法少女マジカルクリームーン(声・依田菜津)

※マジカルクリームーンは、かつて2・3・4代目クックルンと死闘を繰り広げていた怪人・魔法少女マジカル☆クリーミー(声・新田早規)の妹である。
※マジカルクリームーンの声を演じる依田菜津は、プリキュアシリーズ第17作『ヒーリングっど♥プリキュア』(2020~21年放送)にて、通算62人目の正統プリキュア(オールスターズ参加有資格プリキュア)にして通算11人目の青キュアであるキュアフォンテーヌ(沢泉ちゆ)を演じている。




≪こいつぁ天下の大事件だ!! 本文マダヨ≫
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生ける伝説!! 岡山のプリキュアさん「キュアまこぴー」を見よ!! ~本文~

2023年10月22日 11時22分28秒 | アニメらへん
≪知る人ぞ知る伝説のプリキュア「キュアまこぴー」に関する詳細は、こちら!≫

 え~、それで本題なんですけれどもね。

 前置きはほんとに省略しちゃうんですが、まず日本の中国地方に実在するプリキュアさんの話をする前に、その前提として2004年から続く東映アニメーション、そしてテレビ朝日「ニチアサ枠」の伝統シリーズである「プリキュアシリーズ」に関する極私的なつれづれをば、ほんとにちょっとだけ。
 今さらプリキュアシリーズの説明など、我が『長岡京エイリアン』を訪れるようなもの好きな方々には不要かと思われるのですが、今年2023年はシリーズにとって特に重要なアニバーサリーイヤーに設定されているようで、今年の2月から放送されているシリーズ第20作『ひろがるスカイ!プリキュア』は「シリーズ20周年記念作品」という金看板がついており、来月9月に公開される予定の映画もまた、歴代シリーズの人気プリキュアたちが大挙して登場する『プリキュアオールスターズ』シリーズの最新作となるようです。ものすごい活況!
 ただ個人的には、2004年放送開始のシリーズの「20周年記念作品」が2023年放送開始の作品というのが、ちょっと釈然としないものがあるのですが……振り返るとプリキュアシリーズの10周年記念作品が、ふつうに2014年放送の『ハピネスチャージプリキュア!』だっただけに、なおさら気になるんですよね。なにをかさほどに急ぐことやは、ある!?
 わたくしの推測では、このプリキュアシリーズの不思議なカウントルールの変更は、おそらく同じように今年2023年が「放送開始10周年」というアニバーサリーイヤーとなる『キッチン戦隊クックルン』シリーズをつぶしにかかるための奇策かと思われるのですが……真相はよくわかりません。同じ変身ヒロイン同士、仲良くしてくだされ! 3代目クックルン、万歳!!

 また、男性である私とプリキュアシリーズとの関係の遍歴をかいつまんで語らせていただきますと(ほんと、個人ブログでしかできない愉悦……)、はっきり言いまして私が本格的に興味を持ち始めたのは、恥ずかしながらもシリーズ開始からだいぶ時間が経過した2014年の『ハピネスチャージプリキュア!』からでして、それも生活上の必要があってなんとなく勉強してみた、みたいなビジネスライクな始まり方だったのです。
 それからまぁ10年くらい時が経ちまして、さすがにシリーズ全話を毎週チェックするような時間的余裕も持ち合わせておらず、特に日曜日の朝なんかグースカ寝てるに決まってるみたいな生活サイクルにもなっていましたので、過去作品も併せて全体的になんとな~く知ってると言えるくらいの知識は持ったかな、みたいなゆるさにとどまっている状態です。
 我が『長岡京エイリアン』でも、劇場版作品の諸作をレビューする「準備だけはできている」という状態の記事がゴロゴロ塩漬けになっているていたらくなのですが、これはやっぱり、アニメ作品として非常に質の高いテーマ性が込められている意欲作が多いからなんですよね。芸能人ゲストの声優起用という「悪癖」はありながらも、基本的には実力のあるプロの声優さんがたが一堂に会するシリーズですし。
 いやほんと、これらの劇場版作品群のレビューは、いつか必ずやります! 需要があるかどうかは度外視ですが……待っておられるなんていう奇特な方、もしもいらっしゃったら、ほんとすんません!!

 まぁそんなこんなで、もはや日本人であったら聞いたことがない人はいないのではないかという一大ブランドとなったプリキュアシリーズなのですが、親御さんが安心してお子さんに見せられる子供向けアニメという性質上、守るべきルールはガッチリありながらも、例えば今年の『ひろがるスカイ!プリキュア』においては「イメージカラーが青のプリキュアが主人公」、「シングル家庭で育ったプリキュアの登場」といったように、社会情勢の変化に応じた史上初の試みがアグレッシブに取り入れられており、その中でも特に話題性が高いのが、「史上初のレギュラー男性プリキュア」というトピックなのではないでしょうか。

 女児向けのアニメ番組なのに、男のプリキュア!? 唐突に効くとビックリしてしまうような話ではあるのですが、さすがは20年の歴史を擁するシリーズといいますか、今年の男性プリキュア=キュアウイングの誕生に至るまで、シリーズでは徳川家康に匹敵する忍耐強さで製作スタッフ陣がこつこつと前提土壌を醸成してきたあゆみがありました。
 すなはち、「男性のプリキュア支援者(『フレッシュプリキュア!』など)」、「妄想の中で語られた男性プリキュアの可能性(『ハートキャッチプリキュア!』)」、「プリキュア好きが高じてプリキュアを名乗った男性芸能人(『スマイルプリキュア!』)」、「プリキュアの超能力のみを科学的分析で搭載したスーツを着装した男性(『ドキドキ!プリキュア』)」、「女性プリキュアに変身する男性悪役(『ハピネスチャージプリキュア!』)」、「きわめてプリキュアに近い超能力を有した男性(『キラキラ☆プリキュアアラモード』)」、「特例的に一度だけプリキュアになった男性(『HUGっとプリキュア!』)」、「もはや老若男女分け隔ての無い人類プリキュア補完計画(同じく『HUGっとプリキュア!』)」、そして昨年の「プリキュアとレギュラー出演的頻度で共闘する男性ヒーロー(『デリシャスパーティ♡プリキュア』)ときて、満を持しての今年のレギュラー男性プリキュアと……これまさに、石橋たたきまくりの慎重の上に慎重を期した隠忍自重の歴史!!
 しかも、よくよく観てみれば今年の男性プリキュアだって、「人類ホモサピエンスの男性プリキュア」じゃありませんからね。鳥類! 鳥類のオスのプリキュアですから。禽獣史上初のプリキュア(いわゆる禽プリ)としては画期的なのかも知れませんが、ここが完全無欠なゴールではないということで、来年以降も、「男とプリキュア」という大問題は継続して審議されてゆくことでしょう。深いな~!!

 ここでちょっとただし書きを入れておきますが、シリーズ20周年記念企画の一環として現在、シリーズ史上初の「オリジナル演劇作品」として、『 Dancing☆Star プリキュア』(2023年10・11月 東京・大阪で上演予定)というタイトルがアナウンスされており、そこに登場する新プリキュア5名が全員、人間の男子高校生らしいという驚天動地の新情報が入っております。でも、これ……いや、大いにがんばっていただきたいところなのですが、公式のお達しとはいえ、はいそうですかとすんなり受け入れる気にならないんだなぁ~、わたし! なんか釈然としないというか、プリキュアとして認識できないというか……私が男だからなのか、作品をホイホイ見に行けない地方在住だからなのか、『テニミュ』みたいなイケメンステージ文化に全く疎いからなのか。まずまず、今は静観しましょう。彼らがアニメの世界に、ゲスト扱いでも何でもいいから入ってきたら、認める!!

 でもまぁ、20年という歳月を費やしても、鳥のオスがプリキュアになれるのがやっとってんですから、人間の男性がレギュラー出演クラスのプリキュアになるのって、そんなに難しいことなんだなぁ。宇宙人とか精神体とかもののけ(人魚)だってプリキュアになれるのに! どんだけ高い未踏峰なのでありましょうか。

 されど、されど。

 日本の中国地方に、ひとり、公式プリキュアシリーズがこれほどまでに過酷なハードルと想定していた「男性」という壁を、キュアウイングをさかのぼること実に13年前、あっという間に軽々と乗り越えて変身を遂げたプリキュアが、すでにいたのだ!! 男性……? いや、性別はプリキュアです!!

 まず、これだけは声を大にして言わなければならないのですが、キュアまこぴーさんは化粧はしっかりしていても、「着ぐるみ」を着ているわけでは絶対にありません。ほぼ素顔でプリキュアに変身しているのです。
 これ、ほんとにものすごい難行ですよ……しかも、「旅の恥はかき捨て」的に、自分の実生活に関係の無い遠方に出かけて変身しているわけじゃないんです。がっつり自分が居住して仕事をしている生活圏内でほぼ定期的に変身しているんですよ!
 とてつもないことです。当然、変身を13年続けているその体力も尋常ではないのですが、まずその行動の原動力として、「自らの行いにいっさいやましい部分が無い」、つまりは何も隠す必要が無いという精神の硬度が、もう人を超えてダイヤモンド級ですよね。生きながら神話になりつつあるお方なのじゃ……
 このようなお方を、最近ちょっとニュースになりかけた性犯罪者と一緒にしちゃあ、いけませんよね。これこそが、仮装と変身の違いなんですよ。「何も隠さずにすべてをなげうつこと」こそが、真のプリキュアに変身できるようになる最低条件なのです。そういう意味で、プリキュアの変身は、昭和の仮面ライダーの変身とは微妙に違うニュアンスがあるんですよね。プリキュアはどっちかというと、人類のために命をささげる行為が認められて変身できるようになるウルトラシリーズのほうに近い自己犠牲の精神があると思います。昭和ライダーは、行き過ぎた科学の犠牲になって変身する身体になってしまったという哀しみもあるし。

 変身し続けるキュアまこぴーさんは言わずもがななんですが、周囲の倉敷市および岡山県の皆さんの中にも、その活躍を認めたり、むしろ応援したりする方が多いということにも驚きます。これが、10年以上続けるという時の重みのなせる業なんですかね……ふつうの一般市民だったら、プリキュアの応援なんかしてられずに、ほうほうのていで悪者から避難するのがやっとですよ。岡山の皆さんは応援どころか、激烈なバトルのすぐ近くで海水浴とかスキーに興じてられるんだもんね。さすがは桃太郎の故郷ですわ。

 完全に余談なのですが、私、千葉県で独り暮らしをしていた時に、松戸市の大きな公園で開催された市民フェスティバルに運営ボランティアで参加したことがあるんですよ。その時に、当時の最新プリキュアチームのコスプレをした4~5人の集まりを見かけたのですが、遠巻きに見て笑う人はいても、直接声をかけたり一緒に写真を撮ってもらおうとしたりする猛者な親子連れは、まずいなかったですよ。ご本人たちの振る舞いや意図に関わらず、やっぱりこういったコスプレ扮装って、コミケやハロウィンといったそうとう強力な「場の空気」というか、参加者全員の「そういう人たちがいてもおかしくないところ」という意識共有がちゃんとできていないと、明らかな異質感というか、「やばい人がいる……」みたいな張り詰めた緊張が走るもんなんだと思います。決して悪いことをしてるわけでもないのに、ほぼ瞬間的に「見ちゃいけないもの」に指定してしまう脳みそが確実にあるんですよね。例えが適切でないことを承知の上で言いますが、電車の中に一風変わった人がいる時って、車内の他の人達って一言も話したり目を合わせていなくても、「あの人、見ちゃだめ……」みたいな警戒アラームが気づいた全員の脳内に発信されるじゃないですか。ことの重大性が全然違いますが、コスプレしてる人って、周囲に与える影響の種類がそれに通じるところはあると思うんですよ。やっぱり見る人が無意識に身構えてしまう危険性を感じてしまうというか。こういう感覚におちいると、私達人類も今でこそ霊長類だとかなんとかデカい口をたたいてはいますが、その DNAにはいにしえのご先祖ネズミさまの危険察知本能が残っているのだなぁ、としみじみ実感いたします。インパラとかシマウマみたい。
 ともかく言いたいのは、そこが休日のイベント会場であろうと、コスプレをされている方に近づいたり話しかけたりするのは、そうとうな勇気が必要になる抵抗が発生してしまう、ということなのです。ましてや、その方が人々の認知と親しみを集めうる日常的な風景になるなど、とてもとても……
 ところが、なんとその集団意識のハードルを乗り越え、その地のゆるキャラに近い存在になりおおせているコスプレイヤー……いやいや、プリキュアがいるというのです。それこそが、かのキュアまこぴーさん、その人なのだというのですよ!!

 要するにキュアまこぴーさんは、一般市民のみなさんに浸透しているヘンな格好の人への警戒感を、休日の変身出動の愚直なまでの繰り返しと回数の積み重ねによって、「でも、けっこうよく来る人よ。」だったり「昔からいるよなぁ。」という認識を加えることで少しずつ無効化しちゃってるんですよね。この、「なにやってんだあいつ……」という冷たい視線を受けながらも、いつか来る共存共栄の日のため耐えて耐えて耐え抜く姿って、もはや聖人としか言いようのない域に達していると思います。行基上人みたいな無心無欲の草の根活動ですよね。一体なんのためにやってるんだろうって……そりゃあんた、岡山の平和を守るために決まってますよ!
 まさに雨だれ石を穿つといいますか、さざ波が海岸の巌を削っていくかのような、見返りをいっさい求めない努力の日々。この、岡山県民の心の ATフィールドをクイックルワイパーで拭い去ってゆくかのような行の日々こそが、キュアまこぴーさんの偉業の本質なのではないでしょうか。これもう、ヒロインっていうか修験者や修行僧の世界よ……

 余談ですが、そういえば岡山県倉敷市って、毎年秋に「金田一耕助1000人コスプレ大行進」みたいなイベントも自治体主催でやってらっしゃいますよね。コスプレに寛容な土地柄なのか? ちなみに、こっちのイベントは2009年から始まってるらしいですよ。なんか、2010年から始まったキュアまこぴーさんの活動と妙に歩調が合っているような……よもや両者には、なんらかの相関関係があるとでもいうのか!? きぃちがいじゃがしかたがない!!

 ここで、キュアまこぴーさんの2010~21年、計49話にいたる変身と孤独な闘いの悠久の歴史を振り返ってみたいと思います。2023年の10月時点で、2021年のキュアアース回以降、待望の最新第50話はいまだ発表されていないのですが、ご自身が全くお変わりなく元気に休日変身を続けておられるご様子は、キュアまこぴーさんの SNS日記でもうかがえます。どうやら今年の夏はキュアバタフライに変身する機会が多かったようですね。そうくると思ったよ~!
 さらに、実はつい先月の9月24日には、キュアアースとラテ様が登場する『とりあえずプリキュアに変身してアレを守ってきた』という最新エピソードが更新されているのですが、こちらは当時話題となっていた大手中古車販売業者の保険金不正請求問題をネタにした、写真画像にして7枚で終わる4コママンガ的ショートストーリーになっていますので、我が『長岡京エイリアン』としましては、こちらは話数カウントに入れないことにさせていただきます。記念すべき第50話は、いつになるかナ~!?

 先ほど、「キュアまこぴーさんが今年変身するならキュアバタフライだろう」と申しましたが、実は、キュアまこぴーさんが変身するプリキュアには、ファンならすぐにピンとくる法則性のようなものがあります。
 前回の資料編でもまとめたように、キュアまこぴーさんが『とりプリ』シリーズで変身した主人公プリキュアは、第1シーズン(全14話)の共通主人公であるキュアパッションから最新第49話のキュアアースにいたるまで21名いるわけですが、ここで、彼女たちの特徴に応じた内訳を分析してみましょう(特徴の重複は便宜上省略しています)。

〇へその出ている衣装のプリキュア …… キュアベリー、キュアメロディ、キュアサンシャイン、キュアマーメイド、キュアエール
〇 TV版の主人公プリキュア    …… キュアピーチ、キュアブロッサム、キュアハッピー、キュアハート、キュアラブリー、キュアミラクル
〇光堕ちしたプリキュア      …… キュアパッション、キュアビート
〇黄色の衣装のプリキュア     …… キュアパイン、キュアハニー
〇紫色の衣装のプリキュア     …… キュアソード、キュアアース
〇その他             …… キュアアクア(青)、キュアリズム(白)、キュアショコラ(赤)、キュアミルキー(緑)

 かなりざっくりとした分け方で恐縮なのですが、こうして見ると、キュアまこぴーさんが変身に選ぶプリキュアの条件がほの見えてくるのではないでしょうか。やっぱへそだね~!!
 すなはち、シリーズ草創期は当時すでに放送されていた『フレッシュプリキュア!』(2009年)のキュアパッションを中心にエピソードを作り(2010~11年)、その後は漸次リアルタイムで放送されていたプリキュアシリーズの主人公を主軸に置いたエピソードを制作する発展期に入っていきます(『ハートキャッチプリキュア!』~『魔法つかいプリキュア!』の2011~16年)。そして、それ以降は一般的に最も人気のある主人公プリキュアにこだわらず、ご自身の変身したいプリキュアをシリーズ作品ごとに選んでいく円熟期(2017年~)を迎えて現在に至るわけですね。なるほど、そうすると『とりプリ』は3期に分けることができるわけか! 歴史の厚みを感じます。

 これはファンにとっては周知の事実なのですが、キュアまこぴーさんは単にプリキュア愛がちょっぴり度を越しているというだけにとどまらず、『アイカツ!』や『ポケモン』といったアニメの他作品への造詣も深く、世界のボードゲームや昭和末~平成初期のパソコンゲームにも尋常ならざる情熱を注ぐ多彩な趣味人としても知られています。あと、地域の子どもの交通安全と自動車運転の法規順守にも、地元の警察署で表彰されるほどの意識の高さを見せておられますね。とにかく、社会人として模範的常識を徹頭徹尾身に着けた岡山紳士であるというわけです。
 そんなキュアまこぴーさんですから、おそらく『とりプリ』シリーズの発足当初は、当時放送終了したばかりの『フレプリ』を元にした写真投稿作品を作ってみようという程の発想で、ちょちょっと始めてみたのかもしれません。それがここまで続くとは……

 それにしても、キュアまこぴーさんが『フレプリ』の中でも、なぜに主人公のキュアピーチでなく、まずキュアパッションに変身したのかという疑問には興味があります。キュアパッションと言えば、最初はそれなりに人気もあった悪の組織の女幹部イースが、キュアピーチの不動明王のごとき愛にあふれた鉄拳によって正義の道に目覚め、いったん死亡してから転生してプリキュアの追加戦士になったという、正史プリキュア史上でも特筆すべき経歴をたどった「光堕ち」の草分け的キャラクターです。この紆余曲折の人物を最初の変身に選んだというあたり、キュアまこぴーさん自身にも、そうとうに山あり谷ありな前半生があったのではないでしょうか。そう考えてみると、キュアパッションの人となりを語る上で欠かせない口癖「精一杯がんばるわ!」にも、現在に至るまでのキュアまこぴーさんの行動原理に通じるものがあるような気がしてきます。変身すること自体は少なくなっても、キュアまこぴーさんの原点は、やっぱりキュアパッションなんですね。

 実は私にとってもキュアパッションというキャラクターは、今や80名近い大所帯になってしまったプリキュアオールスターズたちの中でもちょっと特別な存在でして、最初に申したように私自身は本格的にプリキュアシリーズへの興味を持つようになったのは『ハピネスチャージプリキュア!』からなのですが、当時私にプリキュアシリーズの面白さを教えてくれた恩人が大好きだったのがキュアパッションという縁があったのでした。その人、ことあるごとに「ぱぁ~っしょん! ぱぁ~っしょん!」って連呼してたもんね。時期的に見て、おそらくその人は『フレプリ』本放送よりもオールスターズ映画を観てキュアパッションのことが好きになったようなのですが、それにしても『フレプリ』放送終了から5年経過してもなおその人気ですから。やっぱりキュアパッションって、別格の人気キャラクターだったんですね。千葉のプリキュア師匠のあの人、元気にしてるかなぁ。

 話を本筋に戻しますが、『とりプリ』のキュアパッション編はそれほどの思い入れを持って約1年間連載されたシリーズではありましたが、いかんせんそれは『フレプリ』の放送終了後から始まった作品でありますし、それだけならば、単なるファンによる同人作品として楽しまれていたのみだったのかもしれません。しかし、そこからキュアまこぴーさんは当時放送されていたリアルタイムのプリキュアシリーズに寄り添う形で次々と変身対象を変えていき、その闘いの日々の中に「岡山の名所の四季を織り込んでいく」というオリジナリティを創出せしめたことによって、実在する日本の土地を舞台にするといってもせいぜい横浜みなとみらいどまりだった正史プリキュアシリーズとは全く別の宇宙を生み出すことに成功したわけだったのです。春は倉敷市の玉島の森公園、夏は沙美海岸、秋は玉野市おもちゃ王国、冬は鏡野町の恩原高原スキー場……キュアまこぴーさんに、闘いのない平穏の日々は訪れないのか!?

 どの地での闘いも非常に味わい深い『とりプリ』シリーズなのですが、その中でも特に私が推したいベストバウトは、やはり第2部第19話『雪上の大決戦!キュアサンシャインの孤独な戦い』(2015年2月)になります。これはすごいですよ……
 雪山よ? 一面の銀世界よ!? それなのに、よりにもよってなぜキュアサンシャインに変身すんの!? キュアサンシャインって、へそ出しはもちろんのこと、なみいるプリキュアオールスターズの中でも特に露出度が高いことで有名なんですよ!? 凍死もいとわぬ気か!?
 ましてやキュアサンシャインって、当時から見ても5年も前に放送終了した『ハートキャッチプリキュア!』のキャラクターですからね。2015年に変身する必然性が無いのに……なぜ?
 時期的に見ても、そこは行楽地と言えども厳寒の冬の雪山であることを考慮して、布の多いキュアエースあたりを変身対象に選ぶのが人の常かと思います。しかしそこを曲げて、最も困難なキュアサンシャインの道を選ぶこと。この狂気、この心意気!! これこそが、キュアまこぴーさんをキュアまこぴーさんたらしめる情熱の源泉と言いますか……変身ヒロインの業というものなのでありましょう。

 へそ、ですかね……やっぱ。
 正史プリキュアシリーズとの伴走に加えて岡山固有のプリキュアというオンリーワンな立ち位置を手にした『とりプリ』シリーズですが、確固たる地位を手にしたのちは、特に最新プリキュアシリーズの人気キャラクターにあやかろうとはせず、主に「へそが出ているかどうか」を基準にして変身対象を選んでいきます。『とりプリ』シリーズの投稿が停まっている現在でも、キュアサマーにキュアバタフライと、へそ出しへのこだわりは徹底したものがあります。あとは、キュアアースとかキュアスパイシーとか、奥ゆかしい性格のプリキュアがお好きですよね。
 いや、とにかくキュアまこぴーさんの変身にかける情熱と、それを支える肉体管理、スタイル保持の努力は並々ならぬものがありますよ。私の解釈に間違いがなければ、失礼ながらキュアまこぴーさんはご年齢、50歳を超えておられますよね。それであのへそ周りの細さと開脚の見事さ、そしてお肌のきれいさよ!? 大人も大人、オトナプリキュアを正史よりもとっくに昔からやっておられるワケよ!!
 今月10月から放送を開始して非常に好評なアニメ『キボウノチカラ オトナプリキュア`23』に出てくる彼女達だって、2006~07年のプリキュア活躍時に13~15歳だったわけですから、大人といってもせいぜいアラサーじゃないですか。キュアまこぴーさんはアラフィフなんだぜ!? 人生のレベルがまるで違います。

 こんな感じでくっちゃべっている内に、例によってこの記事の文章も1万字を超えましたので、ここらへんでお開きとしたいのですが、ともかくキュアまこぴーさんの魅力を語るには、これだけでは全く足りません。まずはともかく、ネット上への写真投稿というきわめて不安定な保存状態にある『とりプリ』シリーズを、消えないうちにちゃんと楽しんでいただくこと! そして、これはかくいう私も達成できてはいないのですが、聖地岡山に赴いてキュアまこぴーさんのご活躍を肉眼で確認すること。これに尽きると思います。精悍無比なキュアまこぴーさんだって、普段は一般人として日々、プリキュアのぬいぐるみとステッカーにいろどられたスズキ・ワゴンR で出勤する人間であります。それはもちろん、いつまでもお元気に変身し続けてはいただきたいのですが、人生にいつまでも変わらなく保証されたものなんて、ひとっつもありませんからね……だからこそ人生はすばらしいんですが。

 キュアまこぴーさんの SNS日記をのぞき見させていただくと、どうやら最近、キュアまこぴーさんはプリキュアに変身する上で非常に大切な存在であったある方とのつらい別れを経験してしまっておられるようです。人間、元気だからこそプリキュアに変身もできるわけでね。
 なので今年、映画『プリキュアオールスターズF 』や TVの『オトナプリキュア』といった記念作品を観るだに、キュアまこぴーさんは「あの人も観ることができていたら、どんなに喜んだことか……」という感慨を得ておられるようです。こういった心の痛みを乗り越えて、キュアまこぴーさんは明日からも、岡山の平和と子ども達の未来を守るために立ち上がり、変身していかれるのでしょう。ぷいきゅあ、がんばれー!!

 いちファンとして待望の第50話を気長に待ちつつ、自分自身も岡山の地におもむいて、キュアまこぴーさんのご活躍を応援しに行くチャンスを虎視眈々と狙いたいと思います。金田一耕助コスプレイベントもあるしね!

 昔はよく行ってる時期あったんだけどなー、岡山! ほんと、いい所ですよね。
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生ける伝説!! 岡山のプリキュアさん「キュアまこぴー」を見よ!! ~資料編~

2023年08月22日 21時36分43秒 | アニメらへん
『とりあえずプリキュアに変身して』シリーズとは
 『とりあえずプリキュアに変身して』シリーズとは、2ちゃんねるのニュース速報( VIP)板に不定期に投稿されているスレッドシリーズである。
 とりあえずプリキュアに変身して、様々な人の暮らしと平和を守るために活躍する勇気ある人々の物語が、「ほぼ完全実写撮影」で描かれている。スレッド上でスレ主が投稿する画像と書き込みに対して、スレ住人達がツッコミを入れるというやり取りの応酬が、当シリーズの最大の特徴となっている。
 なお、画像内に写っているプリキュア達や近めに写った一般人の顔は、画像処理によって隠されている。
 舞台は主に岡山県倉敷市(スレ主のキュアまこぴー氏が在住している聖地)と、その周辺の西日本地域となっている。

その反響
 このスレッドが初めて投稿された時、スレ住人達は「よく捕まらなかったな」、「どう反応したらいいんだ」、「歩く災害」、「子供は泣くのか喜ぶのか」などといった書き込みが相次いだ。だが、そのスレッドが撮影された時点で子供達からは一緒に写真撮影をねだられるといった好反応があり、公式のショーに出演していたプリキュア達と普通に絡むなどの証拠画像もアップされ、スレ住人達の予想を大きく裏切る状況が明らかになった。なお、シリーズが続くにつれて子供達だけでなく大人達にも大人気となっている。
 それから暫くして、スレ主がイオン倉敷ショッピングセンターに行ったことをレポートしたスレッド上にて、舞台となったイオンの従業員と思われる人物の報告により、スレ主は「いつもの人」扱いとなっていたことが明らかにされた。
 シリーズが継続されるにつれて、スレ住民のみならず、実際に遭遇した人達からの注目度も高くなっていっている。

 スレ主は、無駄に徹底して管理された身体のスタイル(特に足の綺麗さ)をスレ住人達から絶賛されている。プリキュアに変身してしまった以上、一般人との会話は精神的にかなり辛いものだと思われるが、どんな人物とも普通に会話しているプリキュア達の様子を観て驚くスレ住人は多い。
 プリキュアに変身した状態でイベント行った際は、ほとんどの場合、警備員もプリキュアをスルーしており、ましてや警察に通報されたことも無いらしく、スレ主いわく「プリキュアなので通報はされません。」とのことである。
 イオン倉敷ショッピングセンターでは、関係者から「プリキュアが行くと子供達が集まって大変な状態になるから、なるべくプリキュアに変身して来ないでください」と言われたという。しかし、これは出禁にされたというわけではない。
 プリキュアに変身した状態でレストランなどのお店で食事を取ることもある。その様子を周囲から見物されることもあるが、難なく乗り切っているところを察すると、スレ主を筆頭にプリキュアに変身した者達の精神力と適応力は相当に高いものであると思われる。
 第2話にて、あるスレ住人から「男とか女じゃなくてキュアパッション。それでいいじゃないか」というレスが付いた。それ以降、変身したプリキュア達に対して「こいつ男だろ」などのレスが付くと、決まって「プリキュアです」といったレスが返されるようになり、このやり取りはスレッド上における大きな特徴のひとつとなっている。
 また第5話にて、あるスレ住人から「客の中でキュアピーチが一番大きいとは」というレスが付いた。そのレスに対して他のスレ住人から「違うだろ。これは遠近法でそう見えるだけ。ピーチが大きいわけない」というレスが付いた。以降、プリキュア達が他の人や物と比べてかなり大きいように見えるのは「作画崩壊か遠近法のせい」ということになっている。
 スレ主のキュアまこぴー氏は、プリキュアに変身する際は化粧をするという。化粧は基本的に化粧下地、コンシーラ、ファンデーション、アイシャドウ、アイライン、マスカラ、チーク、リップグロスを使用しているという本格ぶりである。
 このスレッドシリーズにアップされる画像の加工技術は非常に高く、「プリキュアが叩きつけられた壁にヒビが入る」といった演出も見られる。
 今のところ、プリキュアシリーズ本家の東映アニメーション関係者から抗議は来たことが無いという。これも、子供達の夢を守るスレ主および製作関係者の弛まぬ努力があってこそだと、私、信じてる。


各話リスト
第1部
第1話『キュアパッションの孤独な戦い』(2010年3月24日水曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して子供達を守ってきた
 「ラビリンスが出現する」という情報と聞き、岡山県玉野市の遊園地「おもちゃ王国」へやって来たキュアパッション。真意を確かめるために入場して調べていくが……果たして、遊園地で楽しく遊ぶ子供達をラビリンスの襲撃から守れるか?

第2話『公園を守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年4月10日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して近所の公園を守ってきた
 岡山県倉敷市の玉島の森公園で、キュアピーチと一緒にダンスの練習を行う予定だったキュアパッション。待ち合わせの時計塔広場に向かうが、どうやらピーチは寝坊の模様。ピーチが到着するまでベンチで待っていたら、子供達の悲鳴が! 現場に急行するとナケワメーケが現れていて……

第3話『シフォンを救え!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年5月1日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して駅地下街を守ってきた
 キュアピーチと買い物をするために JR岡山駅隣街までやってきたキュアパッション。待ち合わせ場所の石像に行くとピーチから電話がかかってきて、ピーチは「シフォンが居なくなっちゃったの!」と悲鳴を上げる。そこでパッションはピーチと共にシフォンを探すことになり……

第4話『ショッピングモールを守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年5月8日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してショッピングモールを守ってきた
 キュアブロッサムとキュアマリンのパートナーである妖精シプレとコフレから「おしゃれガーデン」というイベントに遊びに来てと誘われたキュアパッション。イベントが催される四国のイオンショッピングセンターへ到着すると……

第5話『プリキュアを救え!キュアピーチの孤独な戦い!』(2010年5月22日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して遊園地を守ってきた
 ショッピングモールでのイベントでフラワータクトを持ち帰り忘れたキュアマリンにタクトを届けるために、ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク遊園地にやってきたキュアピーチ。せっかくなので、マリンが登場するイベントが始まるまでピーチはアトラクションで遊ぶことにするが……

第6話『村人を救え!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年6月5日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して田舎の村を守ってきた
 「ラビリンスに支配されている村がある」という情報を聞きつけ、とある里へやってきたキュアパッション。村人を救うべく調査をし続けると、みろくの里を発見する。邪悪な気配を察し、パッションは意を決して村のゲートをくぐっていく。

第7話『アイドルを守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年6月19日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してアイドルを守ってきた
 ダンスがなかなか上手くいかず、ミユキさんから知り合いのライブを観に行くよう勧められ、ライブハウスにやってきたキュアパッション。そのミユキさん達の知り合いというのは、なんと女性アイドルグループの Berryz工房だった! キュアピーチは彼女達の大ファンだという。さらに、キュアブラックやキュアホワイト、シャイニールミナスとも友達らしい。彼女達から多くのことを学ぶべく、パッションはライブ会場へと足を運ぶが……

第8話『撮影会を守れ!キュアベリーの孤独な戦い』(2010年7月10日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してピーチたちを助けてきた
 イオンショッピングセンターにやってきたキュアベリー。キュアパッションとキュアピーチがこの中でイベントを催すと聞き、2人に内緒で観にきたのだ。ついでにベリーは、イベント開始までの間にショッピングすることを決めてモール内を探索するが……

第9話『森の動物を守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年7月24日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して動物たちを守ってきた
 近くの森までピクニックにやってきたキュアパッション。キュアピーチと合流するまでの間に森林浴を楽しみ広場で昼食の準備をしていると、傍で大きな衝撃音が! 森から動物達が逃げ出している。急いで物音がした場所へ向かうと、そこではナケワメーケが暴れていて……

第10話『海水浴場を守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年8月14日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して海水浴場を守ってきた
 キュアピーチ、キュアベリー、キュアパインと共に海水浴場へとやってきたキュアパッション。ジャンケンの結果、ピーチとパインはおやつとジュースの買出しへ、パッションとベリーはビーチで遊ぶための準備へ。実は海に来たのは初めてのパッション。スイカ割りや子供達との交流など、パッションは初めての海を満喫する。しかし、そこにナケワメーケが現れて……

第11話『シフォンとお出かけ!キュアパッションの平和な一日』(2010年8月28日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してシフォンと出かけてきた
 『ハートキャッチプリキュア!』のイベント「わくわくガーデン」に行きたいというシフォンのために、高松三越デパートへ一緒にいくことになったキュアパッション。パッションはシフォンと共に、イベントでの展示物やスタンプラリーを楽しむが……

第12話『スタンプラリーを守れ!キュアパッションの孤独な戦い!』(2010年9月18日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してスタンプラリーを守ってきた
 キュアブロッサム達から「関西でプリキュアのスタンプラリーをやっているからぜひ遊びに来て」というメールが届き、キュアピーチ達には内緒で参加したキュアパッション。順調にラリーを進めていくが、スタンプが無くなっている場所に遭遇する。すると、そこにナケワメーケが!

第13話『妖精を守れ!キュアピーチの孤独な戦い!』(2010年10月16日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して妖精を守ってきた
 キュアブロッサムとキュアマリンがイベントを催すと聞きつけ、岡山県玉野市の「おもちゃ王国」にやってきたキュアピーチ。イベントが始まるまでの間に他のアトラクションで暇を潰そうとしたピーチだが、そこで妖精ポプリと出会う。ポプリは自分のパートナー(プリキュア)となる人物を探しており、ピーチはポプリのために一緒に探すこととなるが……

第14話『届け心の光☆奇跡のプリキュア大復活!』(2010年11月6日土曜日投稿)『とりプリクロスオーバー』第1作
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身しておもちゃの国を守ってきた
 先月に引き続き玉野市おもちゃ王国に遊びに来たキュアピーチとキュアパッション。ピーチは全てのプリキュアに連絡をしたもののほとんどが用事で来られず、結局誘えたのはキュアブラックとキュアホワイトの2人だけだった。そして、いつもの如くキュアブロッサム達のイベントが始まるまでの間に、4人で色々なアトラクションで遊ぶことにするが……
※登場プリキュア:キュアパッション、キュアピーチ、キュアブラック、キュアホワイト

第15話『みんなの笑顔を守れ!キュアパインの大変な一日』(2010年11月27日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して子供たちと遊んできた
 キュアパッションとキュアピーチのお出かけのため、シフォンのお世話役を押し付けられたキュアパイン。しかし、ピーチからシフォン専用の飲み物を預かっていなかったため、他の食べ物や飲み物を与えようとしても、シフォンは拒んでしまう。悩んだパインは、パッション達が出かけたイオンショッピングセンターへシフォンを連れて行くことにするが……

第16話『少年野球を守れ!プリキュア達の孤独な戦い!』(2010年12月17日金曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して野球場を守ってきた
 近くのグラウンドで大輔が野球の試合に出場すると聞き、キュアピーチに「応援に行こうよ!」と誘われたキュアパッションは、張り切ってこの誘いに乗る。しかしグラウンドには誰もおらず、ピッチャーマウンド上でナケワメーケが暴れていた。ナケワメーケは無数のボールを投げつけ、パッション達はうまく対抗しきれない。そこでピーチは、野球でナケワメーケとの決着をつけることを思いつき、パッションもその案に賛同した。遅ればせながら応援に駆けつけたキュアベリーとキュアパインを加えて、いざ、ナケワメーケとの野球対決に挑む!

第17話(第1部最終回)『世界を守れ!プリキュア達の孤独な戦い』(2011年1月29日土曜日投稿)『フレッシュプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して世界を守ってきた
 ある日曜日の朝に『ハートキャッチプリキュア!』をシフォンと共に視聴していたキュアパッションとキュアピーチ。しかし、突然 TVの映像が乱れだす。故障かと思ったが、その後、ラビリンスの総帥メビウスの姿が現れた! メビウスは全てのパラレルワールドを統治下にすると宣言、プリキュア達にシフォンを差し出せと要求してきたのだ。急いでキュアベリーとキュアパインへ知らせに走るピーチ。一方パッションは、仲間を巻き込むまいと単身ラビリンスの元へ赴く。全てを終わらせるため、ラビリンスの幹部イースだった頃の行いを償うために……果たして、全てのパラレルワールド、そして、プリキュア達の運命や如何に!?

第2部
第1話『劇場版プリキュア上映記念!プリキュアたちの休日』(2011年4月2日土曜日投稿)『とりプリクロスオーバー』第2作
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して映画館を守ってきた
 プリキュア達が活躍する映画『プリキュアオールスターズDX3 未来に届け! 世界をつなぐ☆虹色の花』を鑑賞するために近くのショッピングモールへやってきたキュアブロッサム。待ち合わせしているキュアピーチと2人で映画館に向かうと、そこにキュアドリームの姿が……
※登場プリキュア:キュアブロッサム、キュアピーチ、キュアドリーム、イース

第2話『友情を守れ!キュアメロディの孤独な戦い!』(2011年5月7日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して友達を守ってきた!
 休日に遊園地でキュアリズムとダンスイベントをやる事になったキュアメロディ。イベントステージに行くと先に来ていたキュアリズムから30分遅刻だと怒られてしまう。リズムと喧嘩別れしたメロディは一人遊園地で遊ぶが……

第3話『祝☆おもちゃ王国建国15周年記念!プリキュア達の休日』(2011年6月11日土曜日投稿)『Yes プリキュア5 GoGo!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して王国の式典に参加してきた♪
 岡山県玉野市にあるおもちゃ王国は、今年で建国15周年。普段からプリキュアがお世話になってるおもちゃ王国にお祝いのあいさつするためにやってきたキュアアクア。キュアミント、キュアルージュ、キュアレモネードも合流し王国を歩いていると、茂みにハミィの姿が……

第4話『プリキュアオールスターズDX3発売記念!ブルーレイを取り戻せ!』(2011年9月3日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して夏休みを守ってきた♪
 夏休み最終日の午後、キュアメロディは夏休みの楽しいイベントの数々を回想していた。キュアブルームやキュアホワイト、キュアレモネードと一緒に旅行した事、みんなで買い物した事、映画を見た事、子供達と遊んだ事。スタンプラリーに参加した事。するとそこに、キュアリズムが『プリキュアオールスターズ DX3』のブルーレイディスクを持ってやって来た。

第5話『ピクニックは大混乱!プリキュア達の孤独な戦い!』(2011年11月5日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してピクニックを守ってきた
 公園にピクニックにやって来たキュアメロディとキュアリズム。シートを敷いてひと通り準備が終わり、メロディとリズムはエレンが来るまでの間、公園で楽しく遊ぶ。しかし二人が戻ると、用意していたおやつが滅茶苦茶にされていた……ネガトーンの仕業に違いない!

第6話『ショッピングモールは大混乱?プリキュア達の日曜日』(2011年12月10日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して幼女たちを助けてきた!
 イオンモール綾川に出かけるキュアリズム。キュアビート、キュアミューズと会う約束だったが、待ち合わせ場所にはビートの姿しか無く……

第7話『パーキングエリアは大混乱!キュアビートの孤独な戦い!』(2012年3月31日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して瀬戸大橋を守ってきた
 ハミィに連れられて瀬戸大橋の与島パーキングエリアにやってきたキュアビート。ハミィによれば、この瀬戸大橋に音符があるらしいのだが……

第8話『イベントステージは大混乱!プリキュア達の戦い!』(2012年5月26日土曜日投稿)『ハートキャッチプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してのど自慢大会を守ってきた!
 キュアビートが今度の日曜日に、須磨浦山上遊園で開かれるのど自慢大会に出場すると言う。ぜひ応援に来てねと言われたキュアサンシャインは山陽電鉄電車で向かう。須磨浦公園駅でキュアムーンライトと合流したサンシャインは、ロープウェイ、リフトを乗り継いでのど自慢大会が開かれる須磨浦山上遊園に到着。会場で準備中のビート達と談笑するが、そこに砂漠の使徒の幹部クモジャキーがやってきて……

第9話『海水浴場は大混乱!プリキュア達の孤独な戦い』(2012年9月8日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して夏のビーチを守ってきた
 岡山県倉敷市の沙美海岸に遊びに来たキュアメロディ、キュアリズム、キュアビート、ハミィ。メロディはスイカ割りを知らないビートやハミィに手本を見せるが、力余ってスイカを粉々にしてしまう。リズムに怒られたメロディは代わりのスイカを買って来るが、そこにネガトーンの姿が……

第10話『博物館は大混乱!キュアビートの孤独な戦い!』(2012年11月17日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して恐竜を守ってきた
 キュアビートとハミィは、岡山県笠岡市にあるカブトガニ博物館併設の恐竜公園に、音符探しにやってきた。恐竜の復元模型が展示されている不思議な公園を探し歩いていると、そこにキュアパインがやって来て……

第11話『目指せスタンプコンプリート!キュアメロディの孤独な戦い!』(2013年2月2日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してローソンに行ってきた!
 キュアメロディとハミィは、ローソンで行われるプリキュアスタンプラリーでスタンプの全種類コンプリートを目指す。朝から倉敷市内のローソンを回ってスタンプを集めるも、メロディのスタンプだけがどうしても見つからない。そんな時、キュアハッピーとキャンディがやって来て……

第12話『劇場を守れ!プリキュアオールスターズ奇跡の大集合!』(2013年3月23日土曜日投稿)『とりプリオールスターズ』第1作
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してコンサートを守ってきた
 大阪の梅田芸術劇場で行われるプリキュアコンサートに出演するべく会場に向かう『スマイルプリキュア!』チームとキュアエコー。しかし劇場に到着すると、そこにいたのはバッドエンド王国のウルフルン、砂漠の使徒のコブラージャ、ダークプリキュア、スナッキー、そしてラビリンスのウエスターという敵役オールスターズの姿であった。今ここに、コンサートを守るためのプリキュア達の壮絶な戦いが始まる……
※登場プリキュア:キュアハッピー、キュアサニー、キュアビューティ、キュアピース、キュアマーチ、キュアエコー、ダークプリキュア、キュアブラック、キュアブルーム、キュアピーチ、キュアベリー、キュアパイン、キュアブロッサム、キュアマリン、キュアサンシャイン、キュアムーンライト、キュアメロディ、キュアビート、キュアミューズ(総勢19名)

第13話『イベントステージは大混乱!プリキュア達の孤独な戦い!』(2013年6月8日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して音楽会を守ってきた
 キュアメロディとキュアリズムとハミィは、加音町で行われる音楽会のイベントステージのゲストとして呼ばれる。ステージに来てみると、そこには『リルぷりっ』の雪森りんごやアイドルグループAKB48のメンバー、そしてあの超時空シンデレラのランカちゃんといった豪華ゲストの姿があった。メロディはランカちゃんの所へ挨拶に行き、今回のステージを盛り上げようと誓い合う。だがステージにあった音符を探し当てたネガトーンが襲来、メロディとリズムが立ち向かうも敵の音波攻撃に苦戦する。その時「閃け!ホーリーソード」の声とともに光の剣がネガトーンに降り注ぐ……

第14話『夏の海に邪悪な気配が!プリキュア達の孤独な戦い!』(2013年8月31日土曜日投稿)『ドキドキ!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して海の家を守ってきた
 まこぴーのファン感謝祭が開催される海辺のステージにやってきた、まこぴーことキュアソードとダビィ。ステージが始まるまで海辺を散策していると、修行中のキュアサンシャインがいた。彼女の話によると夏休み明けの武術大会に向けて鍛えているとのこと。海の家でかき氷を買い求めたりして海を満喫しているソードであったが、そのすぐ近くでジコチューが出現してしまい……

第15話『楽しいクリスマスに邪悪な気配が!プリキュア達の孤独な戦い!』(2013年12月21日土曜日投稿)『ドキドキ!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してクリスマスを守ってきた!
 キュアハートとシャルルとアイちゃんは、JR倉敷駅の向かいにあるアリオ倉敷にやって来た。今日はこの建物にあるキャラポート倉敷店でプリキュアのイベントが開かれるのである。子供達も大勢やってくるので楽しみなキュアハート。しかし、クリスマスムード一色の店内で「クリスマスなんて無くなってしまえばいいのに」と毒づく男がジコチューと化してしまい……「メリークルシミマース!!」

第16話『お花見会場は大混乱!キュアビートの孤独な戦い!』(2014年4月19日土曜日投稿)『スイートプリキュア♪』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してお花見を守ってきた
 岡山県倉敷市の種松山公園西園地にやって来たキュアビートとハミィ。キュアミューズから「プリキュアの皆でお花見をしよう」との誘いがあったのでやって来たのだ。だが集合時間よりも早く来たため、まだ他のプリキュアは来ていない。時間になるまでビートとハミィは、アスレチック遊具で子供たちと遊び楽しんでいた。しかしそこにお花見ネガトーンがあらわれ公園は大混乱に。

第17話『守れ楽しい海水浴!プリキュアたちの孤独な戦い』(2014年7月26日土曜日投稿)『ハピネスチャージプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して夏の海を守ってきた
 本格的な夏が到来した岡山県倉敷市の沙美海岸ビーチ。「夢が大盛り、てんこも~り~♪」とごきげんに唄うキュアハニーは、「海の家 おおもりご飯」の夏限定オープン準備の真っ最中。そんな中、キュアハッピーとキャンディがスイカ割りをしている光景を見かける。スイカは砂浜に直置き状態……スイカが(食材的に)危ない。急げキュアハニー!!

第18話『おもちゃの国に邪悪な気配が!キュアソードの孤独な戦い!』(2014年11月8日土曜日投稿)『ドキドキ!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身しておもちゃ王国を守ってきた!
 ここは岡山県玉野市おもちゃ王国。キュアソードの母国トランプ王国とは友好関係にある。おもちゃ王国国王シーゲルンの招待を受け、キュアソードはダビィと一緒におもちゃ王国へとやって来た。トランプ王国がジコチューに侵略されて以来、不安がっているおもちゃ王国の国民を安心させてほしいとのシーゲルンの頼みを引き受け、おもちゃ王国を見て回るキュアソード。だがそんな時、ついにおもちゃ王国にもジコチューが現れて……

第19話『雪上の大決戦!キュアサンシャインの孤独な戦い』(2015年2月14日土曜日投稿)『ハートキャッチプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してスキー場を守ってきた
 来月の空手大会に向けて、冬の雪山で特訓を行うキュアサンシャイン。基本の鍛錬を一通り終えてロッジで休憩していると、そこにスナッキーの姿が!! サンシャインとポプリは追跡を開始するが、スナッキーが向かった先には、砂漠の使徒幹部のクモジャキーの姿があった。邪悪な計画を止められるか、キュアサンシャイン!

第20話『守れドイツの美しい街!プリキュア達の戦い!』(2015年4月25日土曜日投稿)『ハートキャッチプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してドイツを守ってきた
 幻影帝国のプリキュアハンター・ファントムを何とか撃退した『ハピネスチャージプリキュア!』の4人は、息抜きとして岡山県赤磐市にある岡山農業公園ドイツの森クローネンベルクへとやってきた。食事・観光・買い物を全力でエンジョイする4人であったが、ここにも幻影帝国の魔の手が迫っていた。帝国幹部ホッシーワがサイアークを召喚してきたのだ……

第21話『夏の海辺でごきげんよう!プリキュア達の孤独な戦い!』(2015年8月22日土曜日投稿)『Go!プリンセスプリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して海辺を守ってきた
 岡山県倉敷市の沙美海岸にやって来たキュアマーメイドとパフ。ノーブル学園の課外授業で海事研修を行うので、その下見としてビーチにやって来たのだ。海の家でかき氷に舌鼓をうったり、たまたま出会ったキュアメロディやハミィとスイカ割りを楽しんだりと夏のビーチを満喫していたのだが、ビーチに危険が迫る……

第22話『守れおいしいごはん!プリキュアたちの孤独な戦い』(2016年6月11日土曜日投稿)『ハートキャッチプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して牧場を守ってきた
 キュアハニーとリボンは、店で使う商品の仕入れのため岡山県真庭市のひるぜんジャージーランドにやってきた。ハニーは仕入れの前にヨーグルト工場での製造過程や牧場の牛を見学する。完成品だけでなく途中経過を見る事も、店のメニューを考える上では重要なのだ。お腹がすいた2人は牧場のレストランへと赴く。そうこうしている間に幻影帝国幹部オレスキーが放ったサイアークの気配が迫り……

第23話『真夏の海に奇跡の魔法!プリキュアたちの戦い』(2016年8月6日土曜日投稿)『魔法つかいプリキュア!』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して夏の砂浜を守ってきた
 シリーズ恒例の沙美海岸に海水浴にやってきたキュアミラクル、キュアマジカル、モフルン。マジカルにとっては初めてのナシマホウ界の海である。魔法でスイカ割りをしたり海の家に行ったりと夏の海を満喫する一行であったが、闇の者がヨクバールを召喚してしまった……

第24話『商店街に邪悪な気配が!プリキュア達の孤独な戦い!』(2016年10月29日土曜日投稿)『ドキドキ!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身してハロウィンを守ってきた
 明日に迫ったハロウィンパーティに備えてお菓子や飾りを買おうと、岡山県岡山市北区の岡山表町商店街を訪れたキュアハート、アイちゃん、シャルル。まず天満屋デパート岡山本店内のロフト岡山での買い物を済ませ外に出ると、偶然商店街で迷子になっていたキュアマジカルと出会う。マジカルの目的地であるキュアミラクルとの待ち合わせ場所を探そうと協力するハートだったが、その一方で商店街では、一般人をジコチューに変えようとするジコチュートリオのイーラが現れて!?

第25話『夏のスイーツに迫る危機!プリキュア達の戦い!』(2017年8月5日土曜日投稿)『キラキラ☆プリキュアアラモード』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して海のスイーツを守ってきた
 キュアホイップからキラパティの夏限定ショップを出店したと聞いて、いつもの沙美海岸にやって来たキュアショコラ。しばらく砂浜を探すがなかなか店は見つからず、そのうちに偶然遊びに来ていたキュアリズム、キュアハッピー、キャンディと出会う。おっちょこちょいなハッピーが落として割ったスイカを使って見事なスイーツを作るリズムの腕前(家がケーキショップ)に、初対面のショコラも思わず感心してしまう。しかしそこに、リズムのスイーツのキラキラルを奪うノワールの魔の手が伸びてきて……

第26話『海のお魚さん達ごきげんよう!プリキュア達の戦い!』(2017年10月14日土曜日投稿)『Go!プリンセスプリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して水族館を守ってきた
 ノーブル学園の課外授業の下見として、60年以上の歴史を持つ市立玉野海洋博物館「渋川マリン水族館」にやって来たキュアマーメイドとパフ。180種2000点もの海の生物を前にして、パフに博学な知識をあまさず披露するマーメイドもやや興奮ぎみだ。そこに、キュアブロッサムとの勉強会をすっぽかして水族館で油を売っていたキュアマリンとコフレが現れて同行することになるが、やる気あふれる水族館の学芸員を絶望の檻に閉じ込める、ディスダーク幹部クローズが出現した! どうする、マーメイド!?

第27話『輝く空に邪悪な気配が!プリキュア達の戦い!』(2018年6月9日土曜日投稿)『ドキドキ!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して天文台を守ってきた
 岡山県井原市美星町の美星天文台。そこで開催される星空コンサートにスペシャルゲストとして出演するキュアソードとダビィは、早めに天文台に来て日本の天文科学技術を勉強することにする。膨大な数の展示資料や参考文献に興味津々のソードだったが、そこに天文台の見学者を襲うジコチューが現れて……

第28話『楽しい夏休みに迫る暗い影!プリキュア達の戦い!』(2018年8月4日土曜日投稿)『HUGっと!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身していつもの海岸を守ってきた
 夏休みのある日。はぐたんの初めての海水浴にと定番の沙美海岸にやって来たキュアエール、キュアアンジュ、キュアエトワール。はぐたんと共に夏の海を満喫する3人だったが、クライアス社の幹部パップルが駆るオシマイダーが現れて海岸は大混乱に!

第29話『楽しい雪まつりに迫る暗い影!プリキュアの孤独な戦い!』(2019年2月23日土曜日投稿)『HUGっと!プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して雪まつりをまもってきた
 はぐたんの初めての雪遊びにと、岡山県鏡野町の恩原高原スキー場にやって来たキュアエールとハリー。ちょうどそこでは第27回氷紋まつりが開催されていた。雪まつりの巨大雪像、スキー場での雪合戦、屋台村のおしること冬を思いきり楽しむ3人だったが、そこにまたパップルが現れて……

第30話『激闘!真夏の海は大騒ぎ☆プリキュア達の戦い!』(2019年8月3日土曜日投稿)『スター☆トゥインクルプリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して今年も海水浴場を守ってきた
 本物の地球の海を見るために、恒例の沙美海岸にやって来たキュアミルキーとプルンス。キュアスター、キュアソレイユ、キュアセレーネとも合流して初体験のスイカ割りに挑戦するが、そこにノットレイダーの幹部アイワーンが使役するノットリガーが出現して、海岸はいつも通りの大混乱に!

第31話『思い出の公園を守れ!プリキュアの孤独な戦い!』(2020年4月18日土曜日投稿)『とりプリオールスターズ』第2作
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して公園を10年ぶりに守ってきた
 他のプリキュア達とのショッピングの待ち合わせで、岡山県倉敷市の玉島の森公園に来たキュアパッション。この公園で10年前にラビリンスのナケワメーケと闘った記憶を思い出し感慨にふけるパッションだったが、そこに突如として新型のソレワターセが現れ、パッションを時空のかなたに吹き飛ばしてしまう。パッションが気がつくと、そこは同じ公園だったのだが、目の前にはなぜか10年前に倒したはずのナケワメーケがいて……?
登場プリキュア:キュアパッション、キュアメロディ、キュアソード、キュアマジカル、キュアミルキー

第32話『展望台を緊急お手当て プリキュア達の戦い!』(2021年1月16日土曜日投稿)『ヒーリングっど♡プリキュア』
スレッドタイトル:とりあえずプリキュアに変身して初日の出をまもってきた
 自宅の TVでラテと共に大晦日のニュースを見ていたキュアアースは、コロナウイルスの流行に苦しむ地球人類のために、翌日の新年2021年の初日の出を詣でて祈ろうと思い立つ。さっそく岡山県倉敷市の瀬戸内海国立公園「鷲羽山ビジターセンター」を訪れたアースとラテだったが、鷲羽山の山頂でたまたまキャンプをしていたキュアコスモとプルンスに出会う。初体面ながらも親交を深めるアースとコスモ。しかしそこにビョーゲンズの幹部シンドイーネが召喚したメガビョーゲンが出現して暴れ出した!


≪とりプリシリーズ、主人公プリキュアの変遷≫
1、キュアパッション(2010~11、20年 第1~4、6、7、9~12、14、16、17、48話)通算14話
2、キュアピーチ(2010年 第5、13、14、16話)通算4話
3、キュアベリー(2010年 第8話)
4、キュアパイン(2010年 第15話)
5、キュアブロッサム(2011年 第18話)
6、キュアメロディ(2011~13年 第19、21、22、26、28、30話)通算6話
7、キュアアクア(2011年 第20話)
8、キュアリズム(2011年 第23話)
9、キュアビート(2012、14年 第24、27、33話)通算3話
10、キュアサンシャイン(2012、15年 第25、36話)通算2話
11、キュアハッピー(2013年 第29話)
12、キュアソード(2013、14、18年 第31、35、44話)通算3話
13、キュアハート(2013、16年 第32、41話)通算2話
14、キュアハニー(2014、16年 第34、39話)通算2話
15、キュアラブリー(2015年 第37話)
16、キュアマーメイド(2015、17年 第38、43話)通算2話
17、キュアミラクル(2016年 第40話)
18、キュアショコラ(2017年 第42話)
19、キュアエール(2018、19年 第45、46話)通算2話
20、キュアミルキー(2019年 第47話)
21、キュアアース(2021年 第49話)


 ……すっごいお方ですよね。
 え~、このお方に関するわたくしめの雑感は、また次回ということで。

 最新話、やってくれませんかね……無理は申しませんので、いちファンとして気長に待っております。
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嗚呼、素晴らしき哉、人生!! ~映画『かがみの孤城』・本文~

2022年12月31日 18時44分56秒 | アニメらへん
 どうもこんばんは、そうだいでございまする~。みなさま、本日も、そして今年2022年も、たいへんお疲れさまでございました!! 良い年、迎えられそうですか?
 いや~、今年ももう、おしまいですわ。この一年間も色々あくせくしてましたが、まぁ大みそかまで来て振り返ってみれば、あっという間よね。なにはともあれ、五体満足でここまで生きてこられて良かったです。来年はもうちっと他人様に迷惑をかけずに、スマートに生きたいものです……

 ごあいさつはここまでにしておきまして、年の瀬も押し迫ってまいりましたので、ちゃっちゃと本題のほうに入りたいと思います、ハイ。
 ついに公開されたアニメ映画版『かがみの孤城』。監督はあの、あの原恵一監督! んまぁ~面白くならないわけがないと!!

 実は今回、同じように年末興行として公開されたアニメ映画『すずめの戸締まり』(新海誠監督 東宝)もあったものですから、別に対抗馬だなんだと意識する必要もないのでしょうが、こんなん、「原恵一 VS 新海誠」という「ゴジラ対ガメラ」みたいなドリームカードを勝手に設定して観比べて楽しまなきゃソンソン♪ということで。『かがみの孤城』のほうは先に観ていたわけなのですが、今日やっと『すずめの戸締まり』のほうを観に行った次第なのでした。
 それにしても、今年の年末はほんとうに幸せよ。もちろん、互いに競うことを前提に制作された作品でなかったにしろ、この2作をごくごく近い期間内に大スクリーンで観られるだなんて! 消費者として、こんなに今生きていること、そして元気に映画館に足を運べることに大いに感謝せねば。昨年からジムに通っててよかったぁ。

 先に結論から申してしまうのですが、この2大巨頭対決、わたくしといたしましては『かがみの孤城』の勝ちでございました。

 この2作は、どっちも大傑作という点では共通しているわけなのですが、それ以外はほぼ正反対の要素づくめといいますか、作風のベクトルがまるで違うんですね! だからこそ、あの『ハケンアニメ!』の2大アニメ対決のように、どっちも楽しんだ消費者のしあわせ感度が倍増どころか2乗くらいになってしまう効果になっているのです。いやホント、この2作を短期間内に映画館でイッキ観するの、おすすめです!! いまの日本を、日本の文化を通観することができる4時間になると思います。日本の現在、現状そして、その可能性。

 『かがみの孤城』の勝ちといいましたが、この決戦(勝手に闘わせてしまい申し訳ございませんが)の勝敗は、大差でもないのですが、かといって僅差でもないはっきりした結果であると思います。
 なぜ『かがみの孤城』が勝った……というよりも『すずめの戸締まり』が「負けた」と観たのかといいますと、『すずめの戸締まり』は作品に「背骨がない」といいますか、ロードムービーであることをいいことに、いろいろうやむやにしてしまっているような気がしたからなのでした。
 特に気になったのは、あの白いほうの猫のキャラクターが前半と後半とでつながっていない気がしたんですね。最初は、無垢さゆえの底の知れない怖さがあるように見えたのに、終盤になるとむちゃくちゃ主人公たちにとって都合の良い役割を、自分から率先して担っちゃうじゃないですか。そんなにおとなしく引き下がっていいのか!?みたいな。中盤の、ラマンチャの男こと宗像羊朗さんとの対面でも、なんか因縁のある「あれ、もと人間?」みたいな匂わせがあったのも、キャラのスケールを縮小させるだけのように感じました。
 あの白い猫のポジションって、古来から伝承のある妖怪「七人みさき」を連想させる、なかなかに恐ろしい要素だったし、それが明らかになるくだりなんか、あの水木しげる神先生の名作『やまたのおろち』のオチを連想させるこわ~い展開だったと思うのですが……それだけに、それがあれよあれよという間にあんなに都合の良いハッピーエンドにおさまってしまうのは、ちょっとどうかと。大山鳴動してミミズ1匹というところでしょうか。
 ミミズといえば、作品にはっきりした「顔」がないのっぺらぼう状態というか、「これぞ『すずめの戸締まり』!」っていう新しいビジュアルがないと感じたことも気になりました。ひとつひとつすっごくきれいな日本の風景の連続で、声優さんがたも十二分にステキな演技を見せてくれるのですが、私のように、ほっといても余計なことをずらずら思い出してしまうオッサンが観てしまいますと、

 あ、これジブリっぽい、ダイダラボッチっぽい、使徒っぽい、『君の名は。』っぽい、『2020年の挑戦』っぽい、伊藤潤二っぽい、そして全体的に『帝都物語』っぽい……

 と、既視感だらけになってしまうのです。な~んか、いちいちどっかでもう観たような気がしてきちゃうんですよね。いや、どれもきれいな絵に仕上がっているし、単なるオマージュでなくちゃんと作品の血肉に取り込んでるんだろうとは思うのですが、新しい感動があるかというと、う~ん。

 あと、四国の民宿で出された煮魚があんまりそんなにおいしくなさそうに見えたのと(個人の感想です)、猫の名前が「うだいじん」と「さだいじん」だったのも、私といたしましてはいただけなかった。なんじゃ、今風をきどりおって! そこは「こてらのおとど」と「あてらのおとど」でしょうが!! でも、「おとど」じゃ SNSでバズりませんやね。

 ま、ともかくそんな感じでありまして、『すずめの戸締まり』は、歴史に残るほどの名作、すくなくとも『君の名は。』を超える出来には、なっていないのではなかろうかと感じた次第なのでありました。
 約40年前に大ベストセラーとなった『帝都物語』では、たしか辰宮恵子というヒロインが文字通りの犠牲となって、関東大地震以上の大災害を未然に防ぎました。でも、いまどきの世間に受け入れられる作品では、観音さまのような海よりも深い「自己犠牲」というのは流行らないんですかね。それだけ「個人の愛」が尊重されるようになった令和の現在って、昭和よりも進化しているのか、それとも……

 『すずめの戸締まり』ばっかで話が長くなってしまいましたが、そんなわけで、私としては「面白いことは間違いないんだけど、そんなには……」だったわけなんです。ただ、東日本大震災の話題を、あそこまではっきりと作品に取り込んだその覚悟、そしてそれを万人に受け入れられるエンタテインメントに錬成させた新海監督の手腕は、さすがですよね。結果大ヒットしたからよかったですけど、あんなにどぎつく警報アラームとか被災の状況を映像に入れるのって、そうとうな勇気が必要だったと思いますよ。新海監督の鋼のような意志の強さを感じました。
 でも、『君の名は』で「くちかみ酒」という変態度MAX なアイテムを作品の主軸にドンと据えた新海監督にしては、今回のせいぜい「真・人間椅子プレイ」程度の描写どまりはまったくの肩透かしだったかと思います。そんなもんじゃないでしょ! あんなに走り回ってるんだから、汗のにおいとか、もっといろいろ倒錯しまくった展開あっただろ!! すずめなんだから、クライマックスはすずめちゃんが第2使徒リリスばりに身長15000kmくらいまで巨大化して、ミミズをさきイカのようにつままなきゃ。最後はもちろん、常世じゅうに降り注ぐ、蛭子能収もかくやという汗のゲリラ豪雨ですよね。これだったら、『かがみの孤城』に勝てたかも。

 結局、やっぱり2時間サイズの映画を作りたいのであれば、それはやっぱり、お話はプロの脚本家さんにお願いするべきなのではないのでしょうか。監督も脚本も自分でやった方が、創作意図は通りやすいのかも知れませんが、2時間も整合性と緊張感を保てる物語を作りおおせるのって、その道のプロじゃないと難しいものがあるんじゃないかな~と。これは別に、新海誠監督だけに限った話ではないと思うんですが。シンガーソングライターじゃないんですから、そんなポンポンと長編映画の脚本なんて、兼業で簡単に作れるものじゃないと思うんだよなぁ。新海監督は、自身の映画の小説化も手掛けておられるそうなのですが、それはおもしろいのかなぁ。『すずめの戸締まり』の来場者特典で短編小説ももらったけど、そんな、まぁ……ふーん、っていう感じでした。
 やっぱ、映像には文章の、できれば小説の形での「しっかりした背骨」がちゃんと備わってないとダメじゃないかと思うんですよ。これは、私が『世にも奇妙な物語』を夢中で観ていた小学生時代からの持論であります。オリジナル脚本は、ちと信用がおけない! いかりや長介の『おーい、でてこーい』、サイコー!!


 はいはい! そんなこんなで、ここからは肝心カナメの『かがみの孤城』なのでありますけど、こっちはもう、東宝の力いれまくりの『すずめの戸締まり』に比べてしまえば、ごくごくつつましやかに見えるかもしれないのですが、それだけにまさしく「精巧無比な職人芸」のごとき大名作、辻村深月先生が原作小説に込めた魂と背骨をみごとにアニメ化したまごころの結晶であると観ました。大風呂敷なんか、広げなくていいんだ!!

 前回の資料編で検証したように、アニメ映画版『かがみの孤城』は、徹底して原作小説の骨子を約2時間のアニメ映画に変換することに心血を注いでいると思います。要するに、ギリギリまでお話の軽量化にこだわっているんですね。
 ただし、それは単にサイドエピソードをカットしまくればいい問題でないことは明らかで、原作小説はより低い年齢の読者層に訴えかけるために、通常の辻村ワールドよりもだいぶライトな展開になってはいるのですが(それでもしっかり重いところは重い!)、さすがというかなんというか、クライマックスの怒涛の展開に向けての伏線がまるでハリネズミのように、あの映画『ルパン三世 ルパン VS 複製人間』(1978年)の冒頭のピラミッド内の赤外線センサーのごとく張りめぐらされているのです!
 実際に、原作小説とアニメ映画版とを比較してみますと、同じ結末に向かっているとしても、その「謎の設定の仕方」においてだいぶアプローチが違っていることが分かります。原作小説は、「そんなにヒント出していいんですか!?」ってくらいに、それこそ2ページに1つくらいの感覚で伏線を出しまくっているのですが、アニメ映画版は厳選された「ビジュアル的なヒント」を、『ヘンゼルとグレーテル』のごとくポツ、ポツと巧妙に置いていってるというあんばいですね。だからこそ、原作小説もアニメ映画版も、2回以上観直す楽しみが生まれるわけなのです。
 ほんと、オオカミさまじゃないですけど、『かがみの孤城』において登場人物たちがクライマックスで知らされる真相って、7人のうちの誰かがなにげなく言ったひとことでガラガラっとわかっちゃうような、砂のお城のような絶妙なバランスの上に成り立っている謎なんですよね。でも、辻村先生が生涯の師とあおぐあの小説家の諸作をみれば、まさに「本歌取り」のように見える、尊敬の念に満ちた構成だと思うのです。『かがみの孤城』は、間違いなくミステリー小説の傑作なのです。

 そんな原作小説を向こうに回して、アニメ映画版もみごとに作品のスリム化に成功しおおせているわけでして、その命を懸けた職人芸的ジェンガをみるような繊細な手つきに、まず感動してしまいます。
 例えば、マサムネが7人の集合期日を日付でなく「始業式の日」と言うのは、非常に賢明な脚色ですよね。伏線とエピソードの数を少なくしておきながら、クライマックスの驚きは変わらない! まるで魔法のような筆さばきです。

 ただ、私が今回のアニメ映画版を観て本当に素晴らしいと感動したのは、そういった「原作小説の良さ」を伝える仕事に専念しているようでありながらも、非常にさりげなく、しかし確実に原監督ならではのオリジナリティを差し込んでいる、そのプロフェッショナルなさじ加減なのです。ガッつかず、すっごく上品に。

 前回の資料編に挙げたように、原作小説と違った点は多くあるのですが、特に私が気になったのは、序盤の「東条萌の容姿がそれほどかわいくない」点と、「城に巨大なオルゴール盤がある」点、そして最後のエピローグからエンディングにかけて、「原作小説になかったある描写が追加されている」点の3つでした。


〇東条萌の容姿がそれほどかわいくない
 これ、原作小説がしっかり「フランス人形みたい」とか「自宅に洋書の童話絵本がズラリ」とまで描写してるのに、なんでわざととしか思えない「可もなく不可もない」、もっと言えば黒髪の長髪ポニーテールがもっさりしてるようにさえ見える感じにデザインしているのかが、最初観ている時によくわからなかったんです。
 でも、よくよく考えてみるに、アニメ映画版は東条さんを特別な存在に持ち上げたくなかったのではないでしょうか。こころや真田美織とその取り巻きのいる、雪科第五中学校一年四組の中でアイドル的な位置にいる東条さんを「いや、それほどでも……」な容姿にすることによって、こころが命に係わる大問題とまで勝手に肥大化させてしまっているクラス内ヒエラルキアを、はたから見ると滑稽なまでに「たいしたことない」感じにさらしてしまう効果を持っているのです。ほら、男女問わずクラス内のアイドルだった子って、十年くらい経って卒業アルバムを見返してみると「あれ……?」っていうことって、あるじゃないっすか。まぁ、クラスの中でゼニゴケ程度の存在でしかなかった私に、そんなこと口走る資格はないですが。
 その効果は、あれほどまでにこころを苦しめていた強大な大敵こと真田美織が、物語の中で回想シーン以外にいっさい姿を現さず、挙句の果てにゃ気のない手紙で「彼氏とは別れたからゆるしてチョ。」みたいなメッセージを最期にフェイドアウトしてしまっている点から見ても明らかなのです。つまんねー退場のしかた!! まさに、「華々しく殺す価値もない」扱いにおとしめられてしまっているという、フィクションの登場人物として、これ以上に惨めな捨てられ方があるでしょうか……結局、子どもの頃の人間関係のいざこざなんて、そんな程度のもんなのです。「いじめの対象なんてコロコロ変わるんだから、いじめられて気に病んでるだけ損だよ。」という持論は、東条さん、そして辻村深月先生の諸作に通底する教訓なのではないでしょうか。
 そうは言っても、作中の東条さんは終盤でこころに重大なヒントも与える役割があるし、軽くはないポジションにいるのですが、それでもあの城の住人には絶対になれないという、「学校の重力から解き放たれている」からこその哀しみを持った存在でもあります。この感じ、辻村先生の手による映画『ドラえもん のび太の月面探査記』(2019年)、というか大長編『ドラえもん』シリーズ全般における出木杉英才のポジションの悲劇に通じるものがあります。絶対に旅に連れて行ってもらえないジョーカー的存在……

 ともかく、アニメ映画版での東条さんのキャラクターデザインには、「こころの中で不必要に巨大化した呪縛の正体を暴く」という、大人の原監督らしい冷徹な視線が込められているのではないでしょうか。そんな美男美女、ドラマみたいにゴロゴロいるわけねぇって!


〇城に巨大なオルゴール盤がある
 これはまんま、日本語による文章のみで勝負する原作小説と違って、視覚と聴覚に訴えかけるアニメ映画の特質を利用し、『かがみの孤城』の世界観を音楽の面で体現する要素として、いかにもクラシックなオルゴール盤と、そこから奏でられるシューマンの『トロイメライ』(1839年発表 ピアノ曲集『子供の情景』第7曲)を原監督が新たに差し込んだのか、と思ったわけなのですが。
 トロイメライとは、ドイツ語の「夢」ということで、まさにかがみの孤城が現実の世界でない場所にある「うたかたの隠れ家」であることを暗示しているのかと思うのですが、それが一体「誰にとっての夢なのか?」という謎を提起していて、映画を観た後に「ああ、そういうことだったのか。」と新たな感動を引き起こす鍵となっているのです。『トロイメライ』でなくてはならなかった理由も、泣ける……

 この『トロイメライ』は、「城の中のオルゴール盤」という形だけでなく、のちに別の形で映画の終盤に登場し、観客の涙をこれでもかというほどに絞ります。これも当然、映画版ならではのオリジナルシーンであり、思わず「えっ、これ小説にあったんじゃないの!?」と見まごうばかりにさりげなく物語に編み込まれているところに、アニメ映画版スタッフの入魂のテクニックを感じてしまいます。うますぎ!!

 余談ですが、原作小説には、ひとつだけ、作中で解明されていない謎が残ることにお気づきでしょうか。すなはち、「城のクリスマスパーティで、リオンがオオカミさまにプレゼントした物は何か?」という問題です。
 これ、あの用意周到な辻村先生のことですから、クライマックスであれほどたっぷりとリオンとオオカミさまの対話シーンをつづっておいて、「回収するのを忘れた」ということはないと思われます。そして、よくよく読んでみれば、プレゼントの中身が「リオンの家にあった物」であることや、クリスマス後のオオカミ様の描写などから、「たぶんこれじゃないか」と思わせる答えは推測できるようになっています。そして、そういったやり取りから、リオンがオオカミさまの正体にうすうす目星をつけていて、オオカミさまもそんなリオンの意志を受け入れたとみられる「無言のコミュニケーション」が成立しているのです。これ、言葉がないだけに非常に高度!

 ただ、このプレゼントのくだりをまんま映像化せずに、アニメ映画版はこれをビジュアル的にさらにはっきりさせる手段として、まったく別の「オルゴール盤の『トロイメライ』」に換装してしまいました。この手練手管の妙に、小説家・辻村深月に伍するアニメ監督・原恵一の礼節と本気を思い知らされるわけなのです。こりゃもう、感動するしかないですよね。1シーン、1エピソードにこんなにも心血を注いで、2時間もの作品に紡ぎあげているんですから……そりゃもう、映画鑑賞後に少しでも経済的に支援できないものかと、40すぎたオッサンも思わず劇場限定グッズのミニ手鏡とオオカミさまのぬいぐるみ買っちゃうよ! 使い道ねぇ~!!


〇映画の終盤で原作小説になかった描写が追加されている
 これぞ、原監督!って感じのエピローグでしたよね~!! ほんと、感動のダメ押しでした。
 私が特に感動したのは、新学期の雪科第五中学校に向けて、ともに歩き始めるこころとリオンの「足元の歩調」を、かなりしっかりと時間をかけて描くという演出でした。こ、こ、これは、あの伝説的名作である映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年)での、野原ひろしの回想シーンで、若き日のみさえさんと一緒にそぞろ歩く演出と同じでねぇかァア!! 2人の未来は、約束された!

 原作小説では、こころとリオン、そして喜多嶋先生の視点から見た「その後」がつづられて終わるのですが、アニメ映画版では、彼女ら彼らを近くで温かく見つめている別の存在が、目には見えないながらも「確実にいる」ことを力強く宣言して終幕となっています。
 ここ、すっごく大事ですよね。城での約一年間を通して、7人が立派に成長したことは間違いないとしても、それは自分たちだけでなく、たとえ忘れてしまったとしても彼女ら彼らを見守る「あの人」の力によるところが大きいのだということ。人はみな、自分で勝手に生きているのでなく、周囲の人々によって生かされているということを忘れてはいけない、というテーマを、はっきりと明示している演出であるわけです。劇場限定で配られている映画オリジナルのイラストカードも、そのテーマに沿った非常にあたたかいプレゼントでしたよね。

 結局、城の日々の崩壊につながった「巨大なオオカミの暴走」だって、「アキがルールを破った」というよりは、「アキが生きることをやめようとした」ことへのオオカミさまの怒りが具現化したものなのじゃなかろうかと思うんですね。つまり、巨大なオオカミもドレスを着たオオカミさまも同じ存在なのですが、怒りと慈しみとが分裂した状態なのでしょう。なので、ルール違反だから7人全員を食べるというのは、そういう決まりだからとかいうゲーム的・事務的な作業ではなくて、オオカミさまの深い怒りと絶望をあらわす爆発だし、それでもこころを食べなかったというのは、一縷の希望を捨てきれなかった苦悩のあかしだと思うんです。そこを見誤ってはいけないですよね。オオカミさまにとっても、城の日々は失いたくない大切な時間なのですから。

 でもそう考えると、城がなくなった後、3月31日以降のオオカミさまは、原作小説でも語られなかったし、存在の仕方もまったく違うオオカミさまであるはずなのですが、以前と変わらない姿でこころやリオンたちを見つめているのは、非常に救いのある、アニメ映画版ならではのあたたかな解釈でもあると思うのです。そこらへんは、辻村先生の『ツナグ』シリーズに通じる世界観ですよね。

 ともあれ、映画を観に来た観客に対して「自分の生と、人との出逢いは大切にしなさい。」というメッセージを強く、しかし説教くさく押し付けずに印象付けるエピローグの演出は、もはやうなるしかない巧みさにいろどられていましたね。
 ンもぉ~、そんな終わり方されちゃったら、『ジョジョの奇妙な冒険第6部 ストーンオーシャン』のエンポリオばりに胸を張って生きなくちゃならなくなるじゃんかよう!! 人生って、生きてるってすばらしい!!


 え~、そんなこんなでございまして、本年も非常に幸せな締めとあいなり申した。辻村先生と原恵一監督の非常にハイレベルなタッグっぷりに、ひたすら感謝、感謝でございます!!
 やっぱり、辻村ワールドの他媒体への変換というお仕事は、携わる方々にとって非常に魅力的で、挑戦的で、刺激的なチャレンジになるようですね。次は、どの作品が変身することとなるのでしょうか? 読者としては、それも生きる糧となるわけなのでありまして。楽しみですね~!!

 今回も予想通りの駄長文となりましたし、最近は記事更新のペースもだだ落ちに落ちてしまい申し訳ないばかりなのですが、本年も、我が『長岡京エイリアン』にご来訪いただき、まことにありがとうございました! 来年は、もうちょっと多く記事を挙げていきたいと……思い、ます!!

 みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください! どうもありがとうございました。
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嗚呼、素晴らしき哉、人生!! ~映画『かがみの孤城』・資料編~

2022年12月25日 22時12分36秒 | アニメらへん
アニメ映画『かがみの孤城』(2022年12月23日公開 116分 松竹)

 『かがみの孤城(かがみのこじょう THE SOLITARY CASTLE IN THE MIRROR)』は、辻村深月による小説。2017年5月にポプラ社から刊行された。2021年3月時点で累計発行部数は100万部を突破しており、2018年に第15回本屋大賞を受賞した他、多数の文学賞を受賞している。
 雑誌『月刊ウルトラジャンプ』(集英社)にてコミカライズ版が2019年7月号から2022年3月号まで連載された(コミックス全5巻)。作画は武富智。
 本作のオーディオブック版が、2019年11月20日にオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」から配信された(主演・花守ゆみり)。
 2020年8~9月に舞台版が東京・大阪・愛知の3都市で上演された(主演・生駒里奈)。また、2022年5~6月に『辻村深月シアター』として、同じ著者の長編小説『ぼくのメジャースプーン』舞台版と共に東京・新潟の2都市で上演された(主演・田野優花)。脚本・演出は成井豊、企画・製作・主催はナッポスユナイテッド。音楽は For Tracy Hyde。
 今回のアニメ映画化にあたり、孤城の美術デザインを担当したイリヤ=クブシノブは映画パンフレットでのインタビューにおいて、ドイツ中西部の都市クロンベルク・イム・タウヌス市の古城「クロンベルク城」(12世紀中期~1220年築城)を現地取材し参考にしたと語っている。

あらすじ
 中学一年生の女の子・安西こころは、同級生から受けたいじめが原因で不登校が続き、子供育成支援教室にも通えずに部屋に引き籠る生活を続けていた。五月のある日、こころの自室の鏡が突然光り出し、吸い込まれるように鏡の中に入ると、その向こうには西洋のおとぎ話に出てくるような不思議な城と、自分と似た境遇を持つ見ず知らずの中学生六人がいた。城には狼の仮面をかぶった女の子「オオカミさま」がおり、彼女は「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも、一つだけ叶えてあげよう。」と告げる。
 その期限は約一年間。こころは戸惑いつつも鍵を探しながら六人と共に過ごすが、自分も含めた七人には、ある共通点があることがわかる。互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。そして城が七人にとって特別な居場所に変わり始めた頃、ある出来事が彼らを襲う。
 果たして鍵は見つかるのか? なぜこの七人が選ばれたのか? それぞれが胸に秘めた「人に言えない願い」とは?
 すべての謎が明らかになるとき、奇跡が7人を待ち受けることとなる……

おもな登場人物とキャスティング
安西 こころ …… 當真 あみ(16歳)
 本作の主人公。中学1年生。おとなしく内気な性格でこれといった取り柄がなく、自分に自信が持てないでいた。物事をネガティブに考えてしまい、悩むことも多かったが、城のメンバーとの交流を経て徐々に変わっていく。4月に同じクラスの中心女子の真田美織らによるいじめに遭い、唯一仲良くなれそうだった近所の転校生・東条萌からも無視されるようになり、不登校になった。部屋に閉じこもり、閉塞感と焦燥感を募らせていたところ、自室の姿見鏡が光り、鏡の向こうの城に招かれる。好きな食べ物は三色そぼろ御飯と母が作る皮から手作りの餃子。両親が共働きのため、お米は毎日自分でといでいる様子。とある経験から恋愛が苦手で、ウレシノが自分に好意を寄せていると知った時には引いていた。

井上 晶子(アキ)…… 吉柳 咲良(18歳)
 中学3年生。明るく快活そうな容姿で背が高い。気が強く、思ったことは遠慮なく口にするため、彼女の発言が元で場が険悪ムードになることもある。突拍子もない行動に出た結果、周囲のメンバーが迷惑することもあるため、スバルは「問題児ってかんじだよぁ。」と冗談交じりにつぶやいた。しかしメンバーのお姉さん的な存在で初対面のこころに真っ先に話しかけ、こころとフウカをお茶に誘い紅茶とかわいいナプキンを用意するなど女子らしい気遣いができる一面もある。物語の中盤に学校の制服を着て城に現れ、このことがメンバーの共通点を知る重要な手がかりとなる。

長久 昴(スバル)…… 板垣 李光人(りひと 20歳)
 中学3年生。背が高く色白でそばかす顔の男の子。こころからは『ハリー・ポッター』シリーズのロン似と評されている。紳士的で優しいが、物語中盤で髪を茶髪にし、皆を驚かせる。とある事情で両親と離れ、兄と共に祖父母の家で暮らしている。マサムネと仲が良く、彼が持ち込んだゲームでよく一緒に遊んでいる。ずっと城に来ていなかったこころを温かく迎え入れる。「イケメン」の意味がわからず、マサムネがリオンのことを陰で「イケメン」と言っていたのを聞いて悪口なのかと彼に尋ねていた。

政宗 青澄(マサムネ)…… 高山 みなみ(58歳)
 中学2年生。生意気で理屈っぽい性格で口が悪いため、他人と衝突しやすい。根っからのゲームオタクで愛着心が人一倍強い。自身が持っているゲームの性能の良さをしょっちゅう自慢し、ゲームに対する理解がなかったり基礎知識にとぼしかったりするメンバーにあきれ、時には喧嘩になることもある。公立中学には行く必要がないという家の方針もあり、中学には行かずに学習塾に通っている。頭は良く、全国模試の順位は良いらしい。物語の中盤でメンバーにあるお願いをする。

長谷川 風歌(フウカ)…… 横溝 菜帆(14歳)
 中学2年生。眼鏡をかけていて声が高い。ピアノが上手で幼少期から習っていたが、コンクールで受賞圏外になり伸び悩んでいる。

水守 理音(リオン)…… 北村 匠海(25歳)
 中学1年生。芸能人並みのイケメンで明るく気さくで、一癖あるこころたちメンバーにも平等に話しかけたりできるため、メンバーであることを不思議に思われている。穏やかで仲間思いな性格だが、怒らせると怖い。ウレシノがメンバーに暴言を吐いた際には「そんな言い方ないだろ」と咎めるなど、言うべきことはしっかり言う。趣味と特技はサッカー。ハワイへ留学しているが、本人は日本の公立中学へ行きたかったため、日本人であるメンバーと過ごす時間を大切に思っている。6歳の時に姉の実生を亡くしている。学校の関係で城には夕方からやってくる。メンバーにクリスマスパーティーの提案をし、母親が作ったケーキを持参した。城で過ごす中であることに気付くが、他のメンバーには言わずに胸に秘めている。

嬉野 遥(ウレシノ)…… 梶 裕貴(37歳)
 中学1年生。小太りの男の子。食べることが好きで、城に招かれて早々に食べ物はないかと気にしており、こころがリンゴを持ってきた際には大喜びしたりしている。恋愛気質で惚れっぽく、城に来て1週間ほどでアキに告白して振られた。その後、対象はこころに移り、しまいにはフウカになったため、女子陣には内心呆れられており、男子からもからかわれている。ずれた発言が多いためバカにされることが多く、本人は傷ついている。

オオカミさま …… 芦田 愛菜(18歳)
 狼の仮面をつけた少女。城の案内人。いつも西洋人形が着るようなかわいいドレスを着ている。常に尊大な口調で話し、城から逃げ出したこころや帰ろうとしたスバルに説教するなど、上から目線の態度であるため、こころは内心「ずいぶん横柄なお世話係だ」と思った。こころたちに城でのルールや過ごし方などの説明をする。メンバーとは常に一緒にいるわけではないが、呼べばすぐに現れ、呼んでいないのに突然現れることもある。意味深な発言でメンバーを翻弄する。ものは食べるらしく、クリスマスパーティーの際にリオンが持ってきたケーキを受け取り「分けてもらえるなら持ち帰らせてもらおう」と言っていた。

こころの母 …… 麻生 久美子(44歳)
喜多嶋先生 …… 宮﨑 あおい(37歳)
東条 萌  …… 池端 杏慈(あんじ 15歳)
真田 美織 …… 吉村 文香(14歳)
伊田先生  …… 藤森 慎吾(オリエンタルラジオ 39歳)
養護の先生 …… 滝沢 カレン(30歳)
水守 実生 …… 美山 加恋(26歳)
少年時代のリオン …… 矢島 晶子(55歳)

おもなスタッフ
監督 …… 原 恵一(63歳)
脚本 …… 丸尾 みほ(64歳)
キャラクターデザイン・総作画監督 …… 佐々木 啓悟(?歳)
ビジュアルコンセプト・孤城デザイン …… イリヤ=クブシノブ(32歳)
音楽 …… 富貴 晴美(37歳)
美術設定 …… 中村 隆(2021年没 遺作)
美術ボード …… 大野 広司(70歳)
主題歌 …… 優里『メリーゴーランド』
制作 …… A-1 Pictures


≪原作小説と映画版とのおもな相違点≫
〇原作での東条萌は「フランス人形のようで、まるでハーフのような、日本人離れした顔立ち」と描写されているが、映画版ではそれほど目立つ容姿ではない。ただし、真田美織からは特別視されている。
・原作での東条萌の自宅は、こころの家の2軒隣だが、映画版でははす向かいにある。
・原作での雪科第五中学校の制服は襟の部分が青緑色のセーラー服だが、映画版の制服は一般的な濃紺色のセーラー服。
・原作でのオオカミさまの仮面は「縁日で売られるような」面だが、映画版ではリアルな毛皮のついた面。
・原作でのオオカミさまの着ているドレスは最初はピンク色でその後も何着か変わるが、映画版では同じ深い緋色のドレスのまま変わらない。
・原作で最初にこころが入る鏡の世界の場所は城の門外だが、映画版では城の中庭。
・原作でこころは、鏡の世界に入った初日は城に入らず逃げるが、映画版ではオオカミさまに引きずられて初日に城に入る。
・原作でオオカミさまの身体能力に特に描写はないが、映画版では中学生のこころを片手で引きずるほどの怪力がある。
・原作では登場人物たちの鏡に名札はなく、のちに自分たちで画用紙に書いた名札を作り貼っているが、映画版では最初からそれぞれの鏡の縁にアルファベットで通称名が彫刻されている。
・原作でフウカの声は特徴的に高いという描写があるが、映画版では特に高いというわけでもない。
・原作ではオオカミさまが声を荒げると本物の狼の遠吠えが二重に聞こえる現象が起こるが、映画版ではそのような描写はない。
・原作では城の中には電力が通っており、マサムネが持ち込んだ TVを使用している描写があったが、映画版では電源がなくマサムネはポータブルゲーム機でスバルと遊んでいる。
・原作ではこころもゲーム好きで、マサムネとゲーム談義をしたりマサムネやスバルと城でゲームに興じるシーンがあるが、映画版ではゲームに関して特に興味は示さず、アキの影響もあって男子たちとは距離を取っている。
・原作ではこころの視点から城に「あるもの」が無いという指摘があるが、映画版ではその点に触れられていない。
・原作では、城の窓は中庭に面したもの以外は曇って外の状況が見えないようになっているが、映画版では城が絶海の孤島の上に建っており、周囲を大海に囲まれている様子が見える。
・原作での、こころがリオンに時間を尋ねるエピソードが映画版ではカットされている。
・原作では、フウカの8月の誕生日と、それに関するこころとウレシノのエピソードがあるが、映画版ではカットされている。
・原作での、こころがスバルに、彼が『ハリー・ポッター』シリーズの登場人物ロンに似ていると告げるエピソードが、映画版では無い。
・原作では、スバルは夏休み期間に頭髪を脱色し耳にピアスをつけたが、映画版ではピアスはつけない。
・原作での、ウレシノの「スクール」という言い方をスバルが怪訝に思うエピソードが、映画版ではカットされている。
・原作での、ショッピングモール「カレオ」のフードコートで、こころの母がこころにフランス料理店での思い出を語るくだりが、映画版ではカットされている。
・原作での城のクリスマスパーティで、リオンがオオカミさまに、マサムネが他の6人にプレゼントを贈るくだりが、映画版ではカットされている。
・原作では、マサムネは「1月10日に集まろう」と提案するが、映画版では「始業式の日に集まろう」と提案する。そのため、原作でこころが違和感を感じるくだりが映画版では存在しない。
〇城の大階段の上にある大時計の位置が、原作と映画版とで違う。また、映画版では原作の城にはなかった巨大なオルゴール盤が暖炉の間にある。


 ……いや~、今回も、良い映像化でございました。原監督なんだもの、当ったり前よね。本文は、まったじっかい~。
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