おばけは しなない
びょうきも なんにもない
だから、悲しむことも泣くこともない。
なにか大きなものを失ったような気持ちになる必要も無い。
妖怪とは、それを記録している言葉が残っている限り、
それを記憶している人がいる限り、
たとえその姿が見えないのだとしても、
永遠に心の中に生き続ける存在なのだという。
だとするのならば、
彼はもうとっくに
永遠の生命を得た大妖怪なのである。
われわれの小さな頭の中から
彼の記憶、彼の残した膨大なイメージの奔流を落とすことは
もはや不可能であろう。
そして子々孫々、末代にいたるまで
われわれ人間族が
彼のかけた幸せな呪いから逃れることは
できないのであった。
ゲッ ゲッ ゲゲゲのゲ
おりから おけらや かえるたちが
彼をたたえる「ゲゲゲの歌」を うたいはじめた……
びょうきも なんにもない
だから、悲しむことも泣くこともない。
なにか大きなものを失ったような気持ちになる必要も無い。
妖怪とは、それを記録している言葉が残っている限り、
それを記憶している人がいる限り、
たとえその姿が見えないのだとしても、
永遠に心の中に生き続ける存在なのだという。
だとするのならば、
彼はもうとっくに
永遠の生命を得た大妖怪なのである。
われわれの小さな頭の中から
彼の記憶、彼の残した膨大なイメージの奔流を落とすことは
もはや不可能であろう。
そして子々孫々、末代にいたるまで
われわれ人間族が
彼のかけた幸せな呪いから逃れることは
できないのであった。
ゲッ ゲッ ゲゲゲのゲ
おりから おけらや かえるたちが
彼をたたえる「ゲゲゲの歌」を うたいはじめた……