「自分しかいないと勇気」横断旗で応戦 71歳の学童誘導員 男児切りつけ事件
(時事通信社 2013年6月29日付け記事などより)
東京・練馬の小学校前で下校中の小学1年生3名が男に切られて、負傷した事件。刃物を振り回す男にひるまず、手にした横断旗で立ち向かった学童誘導員の広戸勇さん(71歳)の奮戦で、最悪の事態は避けられた。事件から一夜明けた29日、広戸さんが取材に応じ「とにかく子供を守るのは自分しかいないと必死だった。」と振り返った。
広戸さんはシルバー人材センターから派遣され、週2回ほど通学路の安全指導を担当。この日も校門から1年生の集団下校に付き添っていた。児童たちは、初めてのプール授業の話を楽しそうにしていたという。
信号が変わり、児童が横断歩道を渡り始めてすぐに「キャー」という悲鳴が響いた。恐怖で座り込んで動けない児童が数人おり、広戸さんは血を流す男児と男の間に立ちふさがり、長さ約1メートルの木製の横断旗をひたすら振り回した。
「恐怖心はあったが、血を見て『この野郎』という言葉が先に出た。とにかく必死で男の顔も覚えていない。」と話す。
広戸さんの抵抗もあり、男は逃走。広戸さんは「痛い痛い」と泣く男児を励まし、ハンカチで傷口を押さえ続けたという。
事件は、発生約40分後に犯人とみられる男の身柄を確保するスピード解決となった。
男は車で逃走し、その様子を見ていた同じ方向に車を運転していた女性が追いかけていた。女性は逃走車両の真後ろに張りつき、「青のステーションワゴンタイプ、練馬ナンバー」であることを警視庁に情報提供したという。警視庁は埼玉県警に捜査協力を依頼。警視庁と埼玉県警は航空隊のヘリや覆面パトカーを出動させ、検問も行った。
容疑者の身柄が確保された埼玉県三芳町の現場近くでは、28日午後に交通事故が発生。東入間署の警察官が事故処理をしていた最中に、容疑者の車が偶然通りかかった。「青い車だ。間違いない。」警察官が車を誘導し、逮捕につなげた。捜査幹部は「組織的な初動捜査がうまくいった結果だ。」と強調した。
いや~、すばらしいニュースですね。
事件が実際に起こってしまった以上は不幸というより仕方がないのですが、その絶望のパワーに、複数の「自分たちなりの正義にのっとって当然のことをした人たち」の努力の集合が打ち克ったという、この事実! ほんとうによろこばしいことです。
私もこんな70代になれるように、今から日々精進しなきゃあなんねぇよ。こういうのはたぶん、想定の中でのシミュレーションとか筋肉トレーニングとかの積み重ねも必要っちゃあ必要かもしれないけど、その場その瞬間で迷わず「この野郎!!」と一歩前に進みだせる瞬発力がなにより大切なんじゃないかしら。だとしたら、これは人生全体の経験値と「筋金」の問題ですよね。精進、精進だね~。
とはいっても、ほとんど多くの人々はそういった不幸に出遭うことのない毎日を過ごしているわけで、その、普段は動いていないエンジンを「ある事態」に対してギュギュンッといつでもすぐにふかせるようにしておくこと。そこが人の「実力」、なのかなぁ。人生はやっぱり、奥が深いですのう!
余談ですが、このニュースを見てそうとう久方ぶりに思い出した、自分の古い記憶がありました。
小学校時代、私は通学路の数ヶ所に置いてあった「横断歩道を渡るとき用の旗」(黄色くて布かビニール製のやつ)の場所と本数を確認して、いつでも非常時にそれを最短時間で確保して外敵に対抗するシミュレーションを脳内で組み立ててたっけなぁ……ひとりで。
まぁ、、そのときに私が思い描いていた「外敵」は、刃物を持った通り魔ではなくてキョンシーだったんですけどね。
なつかしすぎる……私がガキンチョのころに大流行していたキョンシー映画って、キョンシーに対抗する中国の道士さま(ラム=チェンインきたぁああああ)がとにかく道教で神聖視されている「黄色い」ファッションとグッズに身を固めていて、確か作品によっては、特殊な法力のこめられた旗をふるってキョンシーを打ち倒すアクションもあったはずなんですよ。
ヘッヘッヘ。キョンシーよ、いつでもこの通学路に飛び込んできやがれ……横断歩道用の旗と、ランドセルの中に常備している手づくりのお札で返り討ちにしてやるゼ!!
……八幡大菩薩よ、どうかこの哀れで超ヒマな児童に幸多き未来を! それが20年経ってこのざまだよ!!
まわりがミニ四駆だカードダスバトルだゴールドクロスだとわいのわいのやっていた時期に、これだったんですよ。いい時代だったねぇ。
たぶん、今回のニュースを TVで見て、全国各地で、
「ジジイの手は借りねぇ……オレがこの手と、この30cm じょうぎで、通り魔を冥土に送ってやるゼ。」
「いや、オレがこのサッカーボールと必殺の無回転シュートでヤツの首の骨をへし折る!」
「じゃあオレは、コンパスを耳の穴にズブッと刺してぐりぐりまーわす。」
「おい、それはやめろよ! 先生がとがった部分を人に向けんなって言ってただろ!? こいつマジひくわ~。」
「フフフ、みんなそうやって騒いでいるがいい。ボクがこの最強カードで魔獣ベヒモスを召喚しさえすれば、通り魔の検挙どころか、この世界の全てがボクのものに!!」
「あっ、こいつみんなに隠してキラキラ持ってんぜ! おぉ、ベヒモスのF形態じゃん!! も~らい~。」
「ちょっと、や~め~て~よ~……」
といったあんばいに男子どもが鼻息あらく決起してるんだろうなぁ。
いい、いい。子どもたちのテンションが上がって、暑い夏は近づいてくる。
日本はまだまだ大丈夫だ! 私も気分を引き締めなおして、来月からも仕事に試験勉強にがんばっていきま~っ、しょい~!!
(時事通信社 2013年6月29日付け記事などより)
東京・練馬の小学校前で下校中の小学1年生3名が男に切られて、負傷した事件。刃物を振り回す男にひるまず、手にした横断旗で立ち向かった学童誘導員の広戸勇さん(71歳)の奮戦で、最悪の事態は避けられた。事件から一夜明けた29日、広戸さんが取材に応じ「とにかく子供を守るのは自分しかいないと必死だった。」と振り返った。
広戸さんはシルバー人材センターから派遣され、週2回ほど通学路の安全指導を担当。この日も校門から1年生の集団下校に付き添っていた。児童たちは、初めてのプール授業の話を楽しそうにしていたという。
信号が変わり、児童が横断歩道を渡り始めてすぐに「キャー」という悲鳴が響いた。恐怖で座り込んで動けない児童が数人おり、広戸さんは血を流す男児と男の間に立ちふさがり、長さ約1メートルの木製の横断旗をひたすら振り回した。
「恐怖心はあったが、血を見て『この野郎』という言葉が先に出た。とにかく必死で男の顔も覚えていない。」と話す。
広戸さんの抵抗もあり、男は逃走。広戸さんは「痛い痛い」と泣く男児を励まし、ハンカチで傷口を押さえ続けたという。
事件は、発生約40分後に犯人とみられる男の身柄を確保するスピード解決となった。
男は車で逃走し、その様子を見ていた同じ方向に車を運転していた女性が追いかけていた。女性は逃走車両の真後ろに張りつき、「青のステーションワゴンタイプ、練馬ナンバー」であることを警視庁に情報提供したという。警視庁は埼玉県警に捜査協力を依頼。警視庁と埼玉県警は航空隊のヘリや覆面パトカーを出動させ、検問も行った。
容疑者の身柄が確保された埼玉県三芳町の現場近くでは、28日午後に交通事故が発生。東入間署の警察官が事故処理をしていた最中に、容疑者の車が偶然通りかかった。「青い車だ。間違いない。」警察官が車を誘導し、逮捕につなげた。捜査幹部は「組織的な初動捜査がうまくいった結果だ。」と強調した。
いや~、すばらしいニュースですね。
事件が実際に起こってしまった以上は不幸というより仕方がないのですが、その絶望のパワーに、複数の「自分たちなりの正義にのっとって当然のことをした人たち」の努力の集合が打ち克ったという、この事実! ほんとうによろこばしいことです。
私もこんな70代になれるように、今から日々精進しなきゃあなんねぇよ。こういうのはたぶん、想定の中でのシミュレーションとか筋肉トレーニングとかの積み重ねも必要っちゃあ必要かもしれないけど、その場その瞬間で迷わず「この野郎!!」と一歩前に進みだせる瞬発力がなにより大切なんじゃないかしら。だとしたら、これは人生全体の経験値と「筋金」の問題ですよね。精進、精進だね~。
とはいっても、ほとんど多くの人々はそういった不幸に出遭うことのない毎日を過ごしているわけで、その、普段は動いていないエンジンを「ある事態」に対してギュギュンッといつでもすぐにふかせるようにしておくこと。そこが人の「実力」、なのかなぁ。人生はやっぱり、奥が深いですのう!
余談ですが、このニュースを見てそうとう久方ぶりに思い出した、自分の古い記憶がありました。
小学校時代、私は通学路の数ヶ所に置いてあった「横断歩道を渡るとき用の旗」(黄色くて布かビニール製のやつ)の場所と本数を確認して、いつでも非常時にそれを最短時間で確保して外敵に対抗するシミュレーションを脳内で組み立ててたっけなぁ……ひとりで。
まぁ、、そのときに私が思い描いていた「外敵」は、刃物を持った通り魔ではなくてキョンシーだったんですけどね。
なつかしすぎる……私がガキンチョのころに大流行していたキョンシー映画って、キョンシーに対抗する中国の道士さま(ラム=チェンインきたぁああああ)がとにかく道教で神聖視されている「黄色い」ファッションとグッズに身を固めていて、確か作品によっては、特殊な法力のこめられた旗をふるってキョンシーを打ち倒すアクションもあったはずなんですよ。
ヘッヘッヘ。キョンシーよ、いつでもこの通学路に飛び込んできやがれ……横断歩道用の旗と、ランドセルの中に常備している手づくりのお札で返り討ちにしてやるゼ!!
……八幡大菩薩よ、どうかこの哀れで超ヒマな児童に幸多き未来を! それが20年経ってこのざまだよ!!
まわりがミニ四駆だカードダスバトルだゴールドクロスだとわいのわいのやっていた時期に、これだったんですよ。いい時代だったねぇ。
たぶん、今回のニュースを TVで見て、全国各地で、
「ジジイの手は借りねぇ……オレがこの手と、この30cm じょうぎで、通り魔を冥土に送ってやるゼ。」
「いや、オレがこのサッカーボールと必殺の無回転シュートでヤツの首の骨をへし折る!」
「じゃあオレは、コンパスを耳の穴にズブッと刺してぐりぐりまーわす。」
「おい、それはやめろよ! 先生がとがった部分を人に向けんなって言ってただろ!? こいつマジひくわ~。」
「フフフ、みんなそうやって騒いでいるがいい。ボクがこの最強カードで魔獣ベヒモスを召喚しさえすれば、通り魔の検挙どころか、この世界の全てがボクのものに!!」
「あっ、こいつみんなに隠してキラキラ持ってんぜ! おぉ、ベヒモスのF形態じゃん!! も~らい~。」
「ちょっと、や~め~て~よ~……」
といったあんばいに男子どもが鼻息あらく決起してるんだろうなぁ。
いい、いい。子どもたちのテンションが上がって、暑い夏は近づいてくる。
日本はまだまだ大丈夫だ! 私も気分を引き締めなおして、来月からも仕事に試験勉強にがんばっていきま~っ、しょい~!!