長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

つつつのついに!! 待っておりました、総大将!!

2019年09月29日 16時17分12秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』10月より「最終章ぬらりひょん編」へ! ぬらりひょん役は大塚明夫 (コミックナタリー 2019年9月25日付け記事より)

 水木しげる原作による TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期が、10月6日に放送される第76話より、新章「最終章ぬらりひょん編」に突入することが明らかに。あわせて新キービジュアルと追加キャストが発表された。

 2018年4月から放送中の第6期『ゲゲゲの鬼太郎』。「最終章ぬらりひょん編」のキービジュアルには、「日本妖怪の総大将」として名高いぬらりひょんの姿と、妖怪の思いと人間の思いを綴った文字がびっしりと収められている。新キャラクターのぬらりひょん役は大塚明夫、ぬらりひょんとともに登場する妖怪・朱の盆役はチョーが担当。東映アニメーションの永富大地プロデューサーは「史上最高にカッコいいぬらりひょん」と大塚の演技をアピールし、フジテレビの狩野雄太プロデューサーは「新しい章では、更にパワーアップしてスケール感もあり、なおかつ、現代性をブーストさせて展開していきます。是非ご期待ください」とコメントを寄せている。

狩野雄太(フジテレビ編成局 / 『ゲゲゲの鬼太郎』プロデューサー)コメント
 大塚さん、チョーさんというこれまた素晴らしいキャストの方に演じて頂けることになり大変光栄に思います。果たしてぬらりひょんがどんな事を仕掛けてくるのか? そして、鬼太郎たちはそれにどう対面するのか? 新しい章では、更にパワーアップしてスケール感もあり、なおかつ、現代性をブーストさせて展開していきます。是非ご期待ください。

永富大地(東映アニメーション / 『ゲゲゲの鬼太郎』プロデューサー)コメント
 ぬらりひょんは妖怪の親玉……このイメージを長い時間かけて定着させたのは実はアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』なんです! そしてついに現在放送中の第6期にもぬらりひょんが登場します。しかも演じるのは名優・大塚明夫さん! ご存知の方も多いと思いますが、大塚さんのお父様は第1期、第2期のねずみ男を演じていた大塚周夫さんでして、親子二代に渡ってアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』にご出演いただけるのも50年を超える歴史のなせる業です。そしてその50年を超える歴史の中でも史上最高にカッコいいぬらりひょんが鬼太郎の前に現れます。10月6日日曜から始まる「最終章・ぬらりひょん編」ぜひご視聴ください。



 きたきたきた~!! っていうか、今日(9月29日日曜日)放送された第75話の予告を観て初めて私は知ったんですが、この告知はもう25日からされてたのね……総大将、ごめんなさい! 喜ぶのが遅すぎました!!

 う~ん、大塚明夫さんがおぬら様……考えれば考えるほど、しっくりくる!! 「まぼろしの第6期」ともとれなくもない、映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』(2017年12月公開)版の鬼太郎ファミリーで大塚さんがねずみ男役を演じていた以上、ここですでに親子二代の襲名披露は行われていたわけですが、そうなると、本家のアニメ第6期に大塚さんが出るのはそれ以上のネームバリュー&衝撃度のあるキャスティングでなければ難しいのではないか……とふんでいたのですが、まさか、『ぬらりひょんの孫』をからませての親子二代襲名アゲインとは!! まったく畏れ入りました。
 しかも、大塚さん登場の前週のメイン敵ゲストが田中敦子さんて!! 少佐殿を露払いにするたぁ、バトーさんもえらくなったもんだ!!

 もともと、アニメ第6期放送開始前の時点から思い起こしますと、青野武老師のご遠行後、わたくしとしましては、もしも2010年代の『ゲゲゲの鬼太郎』が製作されるのならば、ぬらりひょん役には島田敏氏が最もふさわしいのではなかろうか、と考えておりました。『ちびまる子ちゃん』を始めとして、老師の衣鉢を立派に継がれている縁も多いですし、アニメ第4期版での悪魔ブエルの役では、青野ぬらりひょんを彷彿とさせる見事な「んぬはははは!!」笑いを聴かせてくれました。

 ところが、島田氏は先ほどの『妖怪ウォッチ シャドウサイド』でなんと目玉の親父を演じ、そしてほんとに実現したアニメ第6期では、子泣き爺と塗り壁の役を兼任することに! これでは、ぬらりひょんの役を演じるのはちと厳しいか。
 だとしたら、それ以上の適任は……もう、大塚さんをおいて他にはいないわけなんですよねぇ。『妖怪ウォッチ シャドウサイド』つながりで子安さんでもおもしろかったんでしょうが、そこはほら、『ぬらりひょんの孫』で縁のできた遊佐浩二さん、藤原啓治さんとご一緒に、「第7期以降のぬらりひょん」候補枠で待っていただくことにいたしましょう。ヒエ~、ぬらりひょんベンチが異常に充実してるよ!!

 青野老師が、ぬらりひょんと目玉の親父のどちらも演じておられる(1回だけでなくもっと聴きたかった!)、そして原作マンガ版『妖怪ぬらりひょん』に目玉の親父はいっさい登場していない……という超意味深なファクターについては、もうすでに指摘させていただいた通りですが、そこらへんの重要さを知悉した上での、第6期制作陣の75話ぶん、なんと1年半にもおよぶ「おぬら様放置プレイ」。ながかった……でも、待った甲斐は十二分に、あった!!

 次週から始まる新章(最終章なんていわないで……)、ほんっっっっとに!! たんのすみだなぁ~オイ!!


追記
 肝心のおぬら様はそれで一応留飲を下げたとして、「もうひとり」、アニメ第6期で不思議なハブられ方をされてしまっている、「つつつのドラキュラ伯爵」は、いったいどうなってしまうのでしょうか……? ゲーム版ですごくいい仕事をされていた大塚さんがいなくなっちゃったし、これから最終章なんでしょ? 登場できる時間、あるかな……でも、このまんまカミーラごときに座を奪われたまんまじゃないだろうし。ワンチャン劇場版でのメイン敵、とかかな?
 ドラキュラ伯爵役も、ちょっとやそっとの声優さんじゃ厳しいぞ……だって、エリートが中尾さんで、ラ・セーヌでさえ飛田さんだもんなぁ。ハードル高いよ~!


追記の追記 「九尾の狐姉弟について」
 いや~、次週の話題で放っておいてしまったけれども、先週・今週の「玉藻前」編も、おもしろかったですねぇ!
 まさか『ゲゲゲの鬼太郎』において、弟のチーをさしおいてお姉さまがズズズイとしゃしゃり出て来るとは。しかも、実に実に玉藻前らしい「色じかけまる出し」の攻め方!! それでおいて、戦っても、よりによってあの閻魔大王をコテンパンにのめす余裕のスタイル。さすがです……声が田中さんなだけはある。

 ところで、言うまでもなく九尾の狐の「お姉さんのほう」がアニメ版に登場するのは今回が初めてだったわけですが(別の作品世界では、ご存知の通りぬらりひょんと縁浅からぬライバルとして京都を恐怖のズンドコに叩き落としていましたけど)、実は彼女、原作マンガでは一度、鬼太郎とちゃんと戦ってるんですよね!!

 いや、戦ったっちゅうかなんちゅうか……まぁ、「一戦まじえてる」っちゅうか?

 水木しげる先生による原作マンガの中で鬼太郎と玉藻前が対戦したのは、悠久の歴史を誇る鬼太郎サーガの中では第5のシリーズに当たる『ゲゲゲの鬼太郎 挑戦シリーズ!』(1977年に実業之日本社『週刊漫画サンデー』にて連載、全10回)における『太古の秘密 前後編』(1977年9~10月掲載)ででした。
 UFO やナスカの地上絵といった、ちょっと日本の妖怪とは違った新分野にタイトル通りに鬼太郎が挑戦していくという趣向の本シリーズでしたが、この『太古の秘密』では、なんと水木プロのアシスタントの青年の失踪を発端に、富士の樹海の謎に挑むという、これまた野心的な導入になっております。水木先生ご本人の登板とは、あの名作『朧車』のパターンか!
 そしてなんと、富士の樹海で失踪者が絶えないのは、樹海の中の超古代遺跡に住む玉藻前の妖力が元凶だったという驚愕の真実が! 現在、栃木県那須町にある「殺生石」は、あくまで討伐された玉藻前の遺骸であり、その魂は樹海に逃れ、人間の魂を吸い続けて完全復活の時を「狐」視眈々と待っていたのだった!!

 紆余曲折あり……というか、水木プロの依頼を受けてわりと早めに樹海を訪れた鬼太郎と玉藻前との、血沸き肉躍る決戦が始まるかと思いきや、実質、玉藻前とガチンコ対決をするのは、諸事情により鬼太郎の「身体の一部」に憑依した目玉の親父! 理由は……もうそのまんま、「大人の事情」ですね。子どもの鬼太郎では、玉藻前の戦うフィールドに立てないのであった!!
 だって……作中での玉藻前は、基本的に全裸の美女!! ということは、戦い方は、もう言うまでもありますまい。
 イメージで言うと、映画『スペースバンパイア』(1985年)のマチルダ=メイさんみたいなファイトスタイルですね。ファイト……? うん、ファイト。
 いや~、もう……日曜日の朝に放送できないなんてもんじゃありません。こんなの、日本のどの時間帯でも映像化は、ムリ!! 水木ワールドの桃源郷が、ここに炸裂! コキコキコキコキ!!

 現在、このエピソードは日本文化史に残る偉業とうたわれる『水木しげる 漫画大全集』(講談社刊)の第37巻に収録されているので、非常に手に入り易い状況となっているのですが、幾多のデンジャラスな毒味にあふれたエピソードを放送し続けてきたアニメ第6期であるとしても、このエピソードを直接アニメ化することなど、とうてい不可能!!
 ……といいつつ、この『太古の秘密』を逆にアニメ第6期版の絵柄でマンガ化する、志が斜め上に高すぎる同人誌が出てきそうな予感が、たまらなくする。ドリヤス工場さんとは真っ反対のスタイルですね。たぶん、それなりに売れるかとは思うんですが、大人気の猫娘さんとか、犬山さんに相当する美少女がいっさい登場しないどストレートな内容なのが玉に瑕か。

 ところで、この『太古の秘密』は、有名な玉藻前の弟チー&中国妖怪軍団が日本にカチコミをかける『妖怪反物』(1969年2~3月掲載)の8年後に展開されたお話ということになるのですが、樹海にずっと潜伏していたお姉さんは律儀な弟のリベンジマッチなど知る由もなく、いっぽうの鬼太郎親父子も、チーの「t」の発音もせずに実に新鮮な気持ちで玉藻前と戦っていました。もしかして、忘れてる……?
 よくよく考えてみたらチーもチーで、お姉さんがのうのうと復活してるのを知らないで敵討ちの復讐心に勝手に燃えていたってことになりますよね。どこまでも噛み合わない姉弟だ……でも、人間の姉と弟も、案外そんなもんなのかもね。したたかな姉と、ロマンチストな弟。水木しげるの観察眼、恐るべし!!

 おそらくはぬらりひょんの手引きという流れになるのでしょうが、アニメ第6期におけるチーの登板も、非常にたのしみだ!!
 その場合、他の中国妖怪をだしぬくような形でフライングしてしまった画皮の立場は、どうなってしまうのだろうか……先走りすぎ!!
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