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★ウクライナ起業家「日本」をお届け 越境ECゼングループ

2023-10-14 21:32:10 | 日本経済・金融・給料・年金制度

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞

 

ウクライナ出身の起業家が立ち上げた新興企業、ZenGroup(ゼングループ、大阪市)が越境EC(電子商取引)で日本の商品を世界各国に広めている。ロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルスの感染拡大など危機に直面したが、4人の最高経営責任者(CEO)が乗り越えてきた。ベンチャーキャピタル(VC)から資金調達しない独自の資本政策をとりながら、世界に「日本」を売り込んでいる。

 

 

ゼングループのCEOは3人がウクライナ出身で、1人がロシア出身だ。日本の大学や大学院で同期だったつながりで、2014年に会社を設立した。CEOの一人、スロヴェイ・ヴィヤチェスラヴ氏はウクライナで生まれ、国立キーウ大学で日本語を学んでいた

同じCEOのソン・マルガリータ氏はロシア生まれで、富山大学や東京大学に留学するまでロシアに住んでいた。スロヴェイ氏の妻でもある。

 

ロシアへ出荷停止

売上高の9割以上を占めるのは、日本の通販サイトの商品を代理で購入し、海外の顧客に配送する越境ECサービスの「ゼンマーケット」だ。

そのなかでロシア向けの売上高は1億円程度だが、出荷数ベースでは全体の12%ほどを占めていた。だが22年2月、ロシアのウクライナ侵攻で状況は一変した。

「生まれてからこんなことは経験したことがない。キーウが攻撃されるなんて」。

スロヴェイ氏は大阪のオフィスでウクライナ侵攻のニュースを耳にした。侵攻によりロシアへの配送手段がなくなり、ロシアからの支払いもすぐに停止された。「ロシアへの出荷はゼロになった」(スロヴェイ氏)


ウクライナに住む従業員への対応にも奔走した。ゼンマーケットを通じて商品を購入した消費者への問い合わせに対応するカスタマーサポート(CS)を中心に、現地には20人近くの従業員がいた。停電で仕事にならない人や移住してしまった人もいた。

1年半が経った今でも、ロシアのウクライナ侵攻は続いている。スロヴェイ氏は「こんなに長期化するとは信じたくなかった」と肩を落とす。それでもウクライナ向けの出荷が侵攻開始時よりも増えるなど、事業への影響はやわらいできた。

ウクライナ侵攻にも動揺が少なかったのは、新型コロナウイルスの感染拡大という危機も乗り越え着実に業績を伸ばしていたからだ。


独自の配送網

配送を頼っていた業者が新型コロナで機能しなくなった後、ゼングループは独自の配送網の構築に動いた。例えば日本から香港まで配送する業者を見つけ、そこからさらにヨーロッパまで運送する業者を見つける。

ヨーロッパからは陸送するトラック業者を手配するといった具合だ。スロヴェイ氏は「物流は未知の世界だったが、自力で何とかすることができ、刺激になった」と振り返る。

 

 

 

 

自社で海外配送網を築いたことで、20年の夏以降は徐々に出荷量が回復した。21年6月期の売上高は72億円と過去最高となった。

その後も着実に収益を積み上げ、22年6月期に102億円、23年6月期に120億円と成長を続ける。24年6月期は前期比5割増の180億円を目指す。内部留保はせず新規事業やマーケティングに投資を続けているため少額だが、最終損益は黒字を続ける。

ゼングループの次の課題は事業の多角化だ。現在は売上高の9割以上がゼンマーケットと一つの事業に集中する。

新事業は4つある。1つ目は日本のお菓子などをボックスに詰め、海外の消費者に定期的に配送するサブスクの「ゼンポップ」だ。2つ目は小売事業者が出店するECサイト「ゼンプラス」で、3つ目は日本のブランドの海外展開を支援するコンサルティング事業「ゼンプロモ」だ。

23年にもスタートしたいと考えるのが航空・海運会社などから貨物スペースを仕入れ、荷主に提供するフォワーディング事業だ。独自の海外配送網を生かし、他社の荷物を海外に届ける。

例えば自社のECサイトを持っているが、海外の消費者への配送能力がない小売事業者の配送を肩代わりすれば、顧客を広げられる。

フォワーディングを含めた新規事業の成長で、約3年後に売上高に占めるゼンマーケットの比率を5割程度まで引き下げる考えだ。

「アニメや漫画など、日本のブランドが発信しているメッセージは強い。食品もユニークで、ファッションも電化製品もなんでもそろっている」とスロヴェイ氏は語る。世界の越境EC市場における日本の市場規模は5%程度とされるが、「20%のポテンシャルがある」と指摘する。



出荷量半減を経験

ゼングループ(大阪市)にとって、ロシアのウクライナ侵攻に加えて甚大な影響をもたらしたのが、新型コロナウイルスの感染拡大だった。その経験がゼングループを強くした。

これは危機的な瞬間だ――。2020年4月ごろ、大阪の倉庫に3000個もの大量の段ボールが運び込まれてきた。海外の消費者向けに配送したはずの商品が、関西空港から次々と戻ってきた。

配送を担っていた日本郵便は3月に中国向けの国際郵便物の一時引き受け停止を通告すると、4月には引き受け停止の地域や、遅延の地域が増えていった。

 


新型コロナ禍で一時、大阪の倉庫に大量の荷物が積み上がった

 

 

大阪の倉庫のキャパシティーには限りがある。出荷できない大量の荷物が邪魔になると、出荷が可能な地域に配送するための作業が滞りかねない。

そこで最高経営責任者(CEO)のスロヴェイ・ヴィヤチェスラヴ氏は共同創業者のナウモヴ・アンドリイ氏とともに倉庫を訪れ、昼夜を徹して荷物を積み直した。深夜1時まで段ボールを運び続けていた日もあった。

海外向けの配送が滞ったことで、20年4月の出荷量は半減した。消費者の需要が一時的に冷え込み、一部地域は配送受付停止、配送できても新型コロナの特別料金が上乗せされて配送費用がかさむという三重苦の状態だった。

スロヴェイ氏は会社のかじをとるため、社員を鼓舞した。ゼングループは出社が原則だが、4月からリモートワークに切り替えていた。

不安を募らせる社員に、社内のビジネスチャットツールで飛行機の機長をイメージしてメッセージを送った。「乗客の皆さん、ごきげんよう。ただいま乱気流による機体の揺れが生じているため、シートベルトを締めて、お席を立たないようにお願いします」

新型コロナで業績の見通しが一時的に危うくなったときも、ロシアがウクライナに侵攻したときも、4人のCEOの連携で乗り越えることができた。「経営しているとストレスもたまるので、対等に話し合える相手がいるのはありがたい」(スロヴェイ氏)と話す。


株式は同数保有

4人の関係は対等で株式も同数ずつ持ち合う「四頭体制」だ。これまで社外の第三者に株式を割り当てて増資したこともない。

意思決定は4人の合議で行う。4人ともいつも出社し、仕事する部屋も同じだ。「毎日朝から晩まで一緒で外食も一緒。土日も旅行することがあるので、いつでも取締役会みたいだ」(同)

4人の役割分担はできつつある。スロヴェイ氏が楽観的なタイプで、新事業に積極果敢に攻めようとするのに対し、他のCEOは慎重に事業が成立する前提条件を問いただす。スロヴェイ氏は「ブレーンストーミングをしても、4人だとアイデアが出る。1人が行き過ぎているときは他の3人が止めてくれる。システムとして成り立っている」と指摘する。

 

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         4人のCEOは交流し「いつでも取締役会だ」

 

ゼングループは創業から数年が経過した17年ごろ、ベンチャーキャピタル(VC)からの出資を検討していた時期がある。面談の際、投資家からは口々に「4人もCEOがいると分かりにくい。

1人に絞ってくれないと投資できない」と告げられた。スロヴェイ氏は「我々は1人になってしまうとシステムがバランスを失ってむしろ危ない」と判断。VCからの資金調達をあきらめるほど、共同CEOへの信頼が厚かった。


IPOより新事業

とはいえ、商品を代理購入するというゼンマーケットのビジネスモデル上、運転資金の確保は必要だ。そこで救いの手を差し伸べたのが三井住友銀行だった。

17年、創業わずか数年の新興企業に8000万円近くの融資に踏み切った。「最初に融資してくれたのはありがたかった」(同)と振り返る。


VCのファンドは一般的に10年間で期限を迎えるため、投資先には新規株式公開(IPO)やM&A(合併・買収)を通じた持ち株売却(エグジット)の機会を求めることになる。VCから出資を受けていないゼングループにはこうしたプレッシャーがかからず、リソースを新規事業や売り上げの増大に費やすことができる。


スロヴェイ氏は「IPOにフォーカスすることでKPI(重要業績評価指標)に縛られるよりも、気軽に新しいことを実験して、いろいろと挑戦できるような環境に身を置きたい」と話す。国際情勢の先行きが依然不透明なだけに、ゼングループの挑戦はまだまだ続く。

(仲井成志)

 
 
 
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みんなで応援し、ウクライナの商品も買ってあげましょう。
 
 
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北朝鮮、ロシアに軍事装備品や弾薬を提供 米政府分析

2023-10-14 21:22:59 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢

 

NSCが北朝鮮によるロシアへの武器提供に関する発表に合わせ公開した衛星画像など=NSC提供・共同

【ワシントン=中村亮】バイデン米政権は13日、北朝鮮が軍事装備品や弾薬を詰めた1000個以上のコンテナをロシアに送ったとの分析を明らかにした。見返りとして北朝鮮が戦闘機や地対空ミサイルの提供を求めていると指摘した。

米ホワイトハウスによると、北朝鮮は9月7日にコンテナの輸送を始めた。コンテナは船舶と鉄道を使って10月1日にロシア南西部に到着した。ホワイトハウスは証拠とする衛星写真を公開した。


米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は記者団に対し、ロシアが装備品や弾薬をウクライナ侵攻で使う可能性があると懸念を示した。ロシアは米欧の制裁を受けており、弾薬確保が急務になっている。

北朝鮮はロシアから戦闘機や地対空ミサイル、装甲車などの調達を目指しているという。カービー氏は詳細に触れなかったが、ロシアから北朝鮮への軍事物資の提供が始まった可能性があるとの分析に言及した。

カービー氏は「ロシアから北朝鮮への技術移転を含めて両国の軍事協力の拡大は地域の安定などを傷つける」と非難した。


北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は9月、ロシア極東を訪れてプーチン大統領と会談した。バイデン政権は両国が軍事協力を強化するとみて警戒を強めてきた。


 

 

 

日経記事  2023.10.14より引用

 

 

 

 

 

 


フリメーソン、フランクリンと科学技術

2023-10-14 17:03:09 | 秘密結社 フリーメーソン、イルミナティ、秘密結社など、


    ベンジャミン・フランクリン(1705-1790)
       Benjamin Franklin

    アメリカ建国の父の一人、フリーメーソン
アメリカの政治学者、物理学者。 勤勉性、探究心の強さ、合理主義
社会活動への参加という18世紀における近代的人間像を象徴する人物

 

 

アメリカのフリーメーソンを代表する人物は、ベンジャミン・フランクリンです。 1734年6月17日、

『ペンシルヴェニア・ガゼット』紙は、そのコラム記事で、「先週の月曜日にウォーター・ストリートのタン・タヴァンで開かれたフリーメーソンのロッジにおいて、フランクリンが次年度のグランド・マスターに選ばれた」ことを報じています。

同じ年、フランクリンはアンダーソンの『フリーメーソン憲章』のリプリント版を出版していますが、それは北アメリカで印刷された最初のフリーメーソンに関する文献でした。

 

雄弁にフランクリンのフリーメーソン精神を物語っているのは、1706年に生まれ、1790年に亡くなるまでの、彼の経歴そのものがフリーメーソンの誕生とその発展の時期とぴったり重なることです。

フランクリンが典型的に示しているのは、づりーメーソンでもアメリカ精神でもなく、18世紀のヨーロッパの時代精神なのです。

言いかえれば、ヨーロッパ18世紀の時代精神、『自由』『平等』『博愛』『理性』『科学技術』という『啓蒙主義』の受け皿がアメリカであったという事です。


フランクリンは、ボストンの蝋燭・石鹸の製造職人であったチチノ17人の子のうちの15番目の子として生まれました。 兄ジェイムズの印刷所に徒弟奉公に入ったことが、フランクリンの生涯を決定づけることになります。

彼はそこで印刷技術を身に付けただけではなく、兄の新聞『ニュイー・イングrンド・クラーント』の自由主義的な論調に大きな影響を受けました。 その後、彼は兄と対立してフィラデルフィアへ行き、印刷者として独立を目指します。

さらに1724年には印刷の関係の仕事でロンドンに向かいます。


1724年といえば、創設後間もないロンドンのグランド・ロッジがアンダーソンに委託した『フリーメーソン憲章』の出版された翌年です。

フランクリンがロンドンで、フリーメーソンの活動を直接見聞したと推測してもおかしくはありません。
ロンドンでは、印刷職人として働いていましたが、当時印刷の活字を起こしていたウィリアム・ウラストンの『自然宗教論』に飽き足らず、自分で執筆をはじめました。

これがフランクリンの最初の著作『自由と必然、快楽と苦痛について』であり、かれはそこでハッキリと理神論の立場に立つことを表明しました。


1726年、フィラデルフィアに戻ったフランクリンは、印刷所を始め『ペンシルヴェニア・ガゼット』という自分の新聞も発行します。  アメリカ植民地のフリーメーソンに関する情報だけではな滞英中に自分自身でも直接知る機会のあったロンドンのグランド・ロッジに関する記事がこの新聞に掲載されました。


1731年、フランクリンは「セント・ジョンズ・ロッジ」において、フリーメーソンに加入します。ボストンでもそうでしたが、フィラデルフィアのロッジも、知事・判事・富裕商人・学者などのエリートが集まるクラブというべきものでありました。

フリーメーソンとしてのフランクリンの活動歴は、1732年にジュニア・グランド・ウォーデン、1738年にはセクレタリー、1749年にはプロヴィンシャル・グランド・マスター、1750年には福グランド・マスターとなっていることが記録されています。

1752年にはフィラデルフィアのロッジ専用の建物、メイソンズ・ホールを建設する計画に関わっています。


フランクリンとフリーメーソンとの関係で、忘れてはいけない事があります。 それは凧揚げの実験で知られているように、稲妻と電気が同じものであることを証明した事始め、自然科学の分野においても顕著な業績を上げている事実です。

彼は、イギリスのロイヤル・ソサイティとフランス・科学アカデミーの会員にもなっています。フランクリンの場合、単に理論だけではなく、避雷針の発明のように実用性を重視した点に特徴があります。

18世紀のフリーメーソンは、理神論・啓蒙主義と歩調を合わせており、自然科学はフリーメーソンの「思想体系」の一部となっていました。


イギリスの代表的なフリーメーソンとして、ロンドンのグランド・ロッジを指導したデザギュリエと、アメリカ植民地時代の代表的なフリーメーソンであったフランクリンがともに自然科学者であったという事実は、フリーメーソンと自然科学の密接な関係をなにより、ハッキリと示しています。

 

 

 

 

(関連情報)


・フリーメーソン
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a6473d150793ed855d2092bca83217e0

・フリーメーソン年表
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e78e1a6aa748dc2a1cf88944666033f9

・フリーメーソン人名録(基本年代順)概要
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/8a7696a91d139133b82a0f7da8bf7925

・フリーメーソン(分派)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/5809b9012aa0fe4caabd5357942cd9b3

・中国(清)に進出したフリーメーソン
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/753a6bc27abfadb73ee19501888ff6f4

・都市伝説・陰謀論を語る前に知るべき『イルミナティの歴史』
https://www.youtube.com/watch?v=TPudfZRFs5s

・映画 『イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社』 公式予告https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/4ec5459ad4d81804dfb83ecb1d4de65f

・サバタイ派・フランキストとは何か
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/83dc7a8b2d527a7eb8b1ee3b0e5c4ebf

・ハザール王国
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0174267f87508fe1933ac4dc3fe5e0cf

・ユダヤ教の聖典とタルムード
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f475a6216f55bce31732d2c378158bf6

・秘密結社イルミナティと啓蒙思想、そしてフリーメーソンhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/99379628d151606e0abd60929462d284

・バーコードで管理されている人類
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ece88d2bbf1d64310e7720e2981a13a5

・イタリア統一運動とイルミナティ、そしてアルバート・パイクの世界統一思想https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e83fd662e0eaf27127efa1b25eb6b1aa

・西欧神秘主義とフリーメーソン 西欧文明に流れる始原(アルケー)への夢https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/158c1b959ffd61936a06920ddc8333e1

・薔薇十字団 ( ばらじゅうじだん 、 ( 独: Rosenkreuzer、ローゼンクロイツァー)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/d973d086bbbbf9188a6472b89a36500b

・アルバート・パイクの世界大戦に関する予言
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6ac8c60a42df3daa26f8df5a4f7a0a62

・近代自然科学を先取りした薔薇十字運動
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1ca9ffd964a9ef28339578d0bf78dc34

・スカル&ボーンズ(米国版イルミナティ)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/838b2645668bec299e52924811ee39ca

・フリーメーソンと「百科事典」
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/24c8f895f413e807ff12894e9d467381

・植民地アメリカ合衆国とフリーメーソン
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ae9b85808ea46414d369b35ad5864a63

・独立戦争の立役者となったフリーメーソンたち
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/fce4b740b3a0d249bbcb2f323b6b0afc

・トマス・ペインとフリーメーソン精神
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/00adc1545e7bbb1b0444977ea6f806ec

・「独立宣言」が宣言した18世紀西欧の終結と「近代」の開幕
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/538d820399620488ae23e60c1742656a

・フリメーソン、フランクリンと科学技術
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/2693c1548cdce48241e8132e71539801



 

 

 

(おまけ)

・ロスチャイルド財閥-111 国際金融財閥の序列
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/af41696ec05203f68b46d63b897e9b3d

・ロスチャイルド財閥-215 ロスチャイルド当主 ANAホテル(赤坂)でのプライベート会合
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/15e42c79348485224e0b9ae63ca899e4

・ロスチャイルド財閥ー85 ヴェネチアの黒い貴族: 人類史絶対勝者のルーツhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ee17d9c2af99e8fb646a1c44d6e8e129

・ロスチャイルド財閥ー19 キューリー夫人とRTZ(リオ・チント・ジンク)そして原子力産業 
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/3f899728fe268d13f0714305cf0ad65b

・ロスチャイルド財閥ー12 ワデスドンマナー
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/85e7f5f8045775dd842672d531813728

・ロスチャイルド財閥ー220 シオニズム運動https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/9a6c68c76fcb17fc31f4be46f4d932d8

・ロスチャイルド財閥ー222 スカル&ボーンズ(米国版イルミナティ)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/42763195526a62c0ca739f0f9f8ac3ee

・ロスチャイルド財閥ー223 ネオコンhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ec25633641a286c475b6cc36a5033f10

 




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哲学・宗教・思想 ここまでの投稿記事一覧
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ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (1/3)
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世界の財閥 ここまでの投稿記事リスト
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「独立宣言」が宣言した18世紀西欧の終結と「近代」の開幕

2023-10-14 11:22:59 | 秘密結社 フリーメーソン、イルミナティ、秘密結社など、


   Thomas Jefferson(1743 - 1826)
     第三代アメリカ合衆国 大統領

 

 

ペインの『コモン・センス』が出版されるまで、アメリカ植民地は、イギリス議会がアメリカの同意なしに、あるいはアメリカの利益代表を欠いたまま法律が制定されたことに抵抗していたのであり、抵抗の対象はイギリス議会であって、イギリス王ジョージ三世ではありませんでした。

1776年7月4日、「独立宣言」が採択されます。 文字通りそれは、アメリカ植民地のさまざまな思惑を、イギリスからの完全な独立という目標に終結させました。

起草の中心人物は、トーマス・ジェファーソンであり、ジョン・アダムズとベンジャミン・フランクリンがそれに協力しました。

 

宣言は自然法に基づく人間の権利と革命権を論じ、イギリス王がアメリカ市民の権利を著しく奪ったことを明らかにしています。 

人間は生まれながらに「平等」であり、「生命」「自由」「平等」追及の権利を持ち、その権利を剥奪する政府・国家を否定する権利を持つという主張が、ジョン・ロックの政治思想に源流を求めることができます。

「国家」とは「地上の神」です。 独立とは、「個人」はこの「地上の神」から自立ることを意味します。 

生まれながらに「自由」と「平等」を約束されている個人は、それを侵害する政府=国家の超越的な権威を否定する権利を持つという姿勢は、個人の理性が承認できないような超越神の啓示性を否定する理神論と啓蒙主義、そしてフリーメーソンの姿勢の延長上にあります。

 

つまり、「独立宣言」は18世紀のヨーロッパのひとつの終結点であり、それは正しい意味での「近代」の幕開きでもあったのです。

 

グールドの『フリーメーソンの歴史』のように、「独立宣言」に署名した56人のうち、3人を除くとそのすべてが府r-メーソンであったという見方があります。

コイルは『フリーメーソン』との対話において、少なくとも次の9人がどこのロッジに所属していtか、記録に残るフリーメーソンであったことを確認しています。

 

① ジョン・ハンコック 
    「セント・ンドルーズ・ロッジ」(ボストン、マサチューセッツ)


② ベンジャミン・フランクリン
    「セント・ジョンズ・ロッジ」 (フィラデルフィア、ペンシルヴェニア)



③ ウィリアム・フーパー

    「ハノーヴァー・ロッジ」   (メインズバラ、ノース・カロライナ)

 

④ ウィリアム・フィップル

    「セント・ジョンズ・ロッジ」 (ポーツマス、ニューハンプシャー)

 

⑤ ジュゼフ・ヒューズ 

    「ユナミニティ・ロッジ・ナンバー1」(イーデントン、ノース・カロライナ)

 

⑥ ロバート・トリート・ペイン

    「グランド・ロッジ」 (ロクスベリ、マサチューセッツ)

 

⑦ リチャード・ストックストン

    「セント・ジョンズ・ロッジ」 (プリンストン、ニュージャージー)

 

⑧ ジョージ・ウォルトン

    「ソロモンズ・ロッジ・ナンバー1」 (サヴァンナ、ジョージア)

 

⑨ ウィリアム・エラリー

    「ファースト・ロッジ」 (ボストン、マサチューセッツ)

 

 

 

 

(関連情報)


・フリーメーソン
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a6473d150793ed855d2092bca83217e0

・フリーメーソン年表
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e78e1a6aa748dc2a1cf88944666033f9

・フリーメーソン人名録(基本年代順)概要
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/8a7696a91d139133b82a0f7da8bf7925

・フリーメーソン(分派)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/5809b9012aa0fe4caabd5357942cd9b3

・中国(清)に進出したフリーメーソン
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/753a6bc27abfadb73ee19501888ff6f4

・都市伝説・陰謀論を語る前に知るべき『イルミナティの歴史』
https://www.youtube.com/watch?v=TPudfZRFs5s

・映画 『イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社』 公式予告https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/4ec5459ad4d81804dfb83ecb1d4de65f

・サバタイ派・フランキストとは何か
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/83dc7a8b2d527a7eb8b1ee3b0e5c4ebf

・ハザール王国
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0174267f87508fe1933ac4dc3fe5e0cf

・ユダヤ教の聖典とタルムード
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f475a6216f55bce31732d2c378158bf6

・秘密結社イルミナティと啓蒙思想、そしてフリーメーソンhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/99379628d151606e0abd60929462d284

・バーコードで管理されている人類
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ece88d2bbf1d64310e7720e2981a13a5

・イタリア統一運動とイルミナティ、そしてアルバート・パイクの世界統一思想https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e83fd662e0eaf27127efa1b25eb6b1aa

・西欧神秘主義とフリーメーソン 西欧文明に流れる始原(アルケー)への夢https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/158c1b959ffd61936a06920ddc8333e1

・薔薇十字団 ( ばらじゅうじだん 、 ( 独: Rosenkreuzer、ローゼンクロイツァー)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/d973d086bbbbf9188a6472b89a36500b

・アルバート・パイクの世界大戦に関する予言
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6ac8c60a42df3daa26f8df5a4f7a0a62

・近代自然科学を先取りした薔薇十字運動
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1ca9ffd964a9ef28339578d0bf78dc34

・スカル&ボーンズ(米国版イルミナティ)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/838b2645668bec299e52924811ee39ca

・フリーメーソンと「百科事典」
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/24c8f895f413e807ff12894e9d467381

・植民地アメリカ合衆国とフリーメーソン
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ae9b85808ea46414d369b35ad5864a63

・独立戦争の立役者となったフリーメーソンたち
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・トマス・ペインとフリーメーソン精神
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(おまけ)

・ロスチャイルド財閥-111 国際金融財閥の序列
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中東情勢緊迫、米社会にも余波 相次ぐデモ・爆破予告も

2023-10-14 08:40:26 | 安全保障、戦争・軍事・テロ・ハニトラ・スパイ・犯罪・詐欺


 イスラエルによるガザ攻撃に抗議するパレスチナ支持者らのデモ(13日、ニューヨーク市)

 


イスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突は、多民族社会の米国にも動揺を広げている。

親パレスチナと親イスラエルの両派が各地でそれぞれ集会や抗議活動を繰り広げ、一部では暴力事件にも発展した。治安の悪化に備え、警察は警備を強化している。

「パレスチナに自由を」「米国はイスラエル支援をやめろ」

ハマスの指導者が「怒りの日」と呼んでイスラム教徒らに行動を呼びかけた13日、ニューヨーク市最大の繁華街タイムズスクエアでパレスチナ支持者が集まり大規模な抗議デモがおこなわれた。

デモに参加したパレスチナ出身のセリーナさんは「イスラエル政府がやっていることはジェノサイド(大量虐殺)だ。さらに被害が広がる前に米国と国際機関が仲介に入るべきだ」と憤りをあらわにした。

道を隔てた反対側にはイスラエル支持者らが集まり、対抗デモを実施。双方に多数の警官が集まり、周囲に目を配っていた。

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 パレスチナ支持者の抗議デモに対抗して集まったイスラエル支持者ら(13日、ニューヨーク市)

 

 

ニューヨークはユダヤ系とアラブ系の人々が隣り合わせで暮らしている。イスラエルとパレスチナの対立が憎悪をあおり、治安の悪化につながりかねない。

ニューヨーク市警(NYPD)も声明で「特定の信用できる脅威の情報はない」としたうえで、大規模な集会や文化施設周辺で警備を強化しているとした。

市内のイスラエル総領事館の建物は抗議活動を警戒して柵で取り囲まれ、多数の警官が警戒にあたった。鉄道駅ではライフルを持った警官がパトロールする姿もみられた。

既に事件は起きている。米メディアによると11日、ニューヨークのコロンビア大学で集会に参加していたイスラエル人学生が親パレスチナ派の学生に殴打された。

13日には親イスラエル派の市会議員がパレスチナ支持者の集会に銃器を持ち込んだとして逮捕された。




米コロンビア大学では親パレスチナ派、親イスラエル派双方が抗議活動をした(12日、ニューヨーク市内)



学校やユダヤ教施設などへの脅迫も相次ぐ。

米首都ワシントンに近い東部メリーランド州モンゴメリー郡の高校では13日朝、爆破の脅迫を受けて2時間以上にわたり生徒や職員が退避した。背景は不明。捜査の結果安全が確認されたものの、不安から登校を取りやめた生徒もいた。

モンゴメリー郡警察はX(旧ツイッター)への投稿で「明らかになっている脅威はない」としたうえで、ユダヤ教の施設周辺への警官配備を増やすなどの対応を取っていると説明した。

米メディアによると、同州のユダヤ系学校は安全のため休校を決めた。全米各地の学校やユダヤ教の礼拝施設などで脅迫による退避が報じられている。

米国内ではユダヤ系の人々に加え、アラブ系やイスラム教徒の存在感は大きい。米ピュー・リサーチ・センターによると、米国内のユダヤ系人口は約580万人。社会の要職につく人も多い。

米著名ヘッジファンド投資家ビル・アックマン氏は、ハマスによる攻撃はイスラエルが自ら招いたものだとする米ハーバード大学の一部の学生団体の声明について、声明に賛同して署名した複数の学生の名前を公表すべきだと訴えた。

一方、米国内のイスラム教徒の人口は約350万人で増加傾向にある。イスラエルによる報復の犠牲になるパレスチナの一般市民に同情を寄せる人も多い。

置かれた立場に悩む声もある。イスラエル国籍をもち、同国での従軍経験もあるエラさん(26)は13日のデモ現場で「一概に誰が悪いかを判断できる問題ではない。ハマスはテロ組織なので嫌いだが、パレスチナ人は違う」と話した。


バイデン大統領は12日、国家安全保障チームと会合を開き、米国内の安全対策について協議した。

バイデン氏はXで「大統領として、米国内と世界中の米国民の安全ほど優先度の高いものはない」と強調。「ユダヤ系、アラブ系、イスラム教徒のコミュニティーを含めた米本土を守る継続中の対策について協議した」と説明したが、混乱が収まるメドはまだ見えてこない。

(ニューヨーク=朝田賢治、弓真名、伴百江、ワシントン=芦塚智子)