【リビウ(ウクライナ西部)=田中孝幸】
ロシアとウクライナのドローン(無人機)攻撃の応酬が激しさを増している。
ウクライナメディアは24日、同国側がロシア中部リペツク州の国内最大級の製鉄所をドローンで攻撃し、大規模な火災が発生したと報じた。
一方、ロシア軍は25日もウクライナ各地へのドローン攻撃を続けた。ウクライナ軍は、ロシア軍が東部や南部地域に投入した18機のドローンのうち、16機を撃墜したと発表した。
ウクライナ側はロシアの継戦能力を落とすため、同国内の産業施設へのドローン攻撃に注力している。1月には北西部レニングラード州の燃料関連施設や西部ブリャンスク州の大型石油貯蔵施設を攻撃し、大規模な火災を発生させた。
国内の生産体制の拡充も進めている。ウクライナのフェドロフ副首相兼デジタル転換相は25日、年100万機のドローンを国内生産する目標について「すでに数十万機が契約に至っており、達成されるだろう」と強調した。
日経記事 2024.02.26より引用