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AI半導体の新スター・ブロードコム NVIDIAと戦えるか

2024-12-14 15:16:41 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業

 

13日の米株式市場は半導体大手ブロードコムの話題で持ちきりだった。四半期決算で収益の先行きに強気の見方を示したのをきっかけに株価が急伸。時価総額は初めて1兆ドル(約154兆円)を超えた。新スターの誕生に市場は沸き立った。

ブロードコムの株価は13日、前日比24.4%高の224.80ドルで終えた。米国の半導体企業の時価総額が1兆ドルの大台に乗せたのはエヌビディアに次いで2社目だ。人工知能(AI)向け半導体の販売が収益の拡大をけん引し、株価はさらに上値を追うとの期待が広がっている。

 

 

株価が大幅に上昇したきっかけは、ブロードコムが12日夕に発表した2024年8〜10月期の決算だ。売上高は前年同期比で51%増の140億5400万ドルと大幅な増収となった。

24年11月〜25年1月期の売上高は146億ドルになる見通しで、QUICK・ファクトセットが集計した市場予想(145億5000万ドル)を上回った。

 

好材料はこれだけではない。ホック・タン最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、主要顧客3社に対するAI向け半導体の収益機会が27年10月期に600億〜900億ドルに膨らむとの予想を示した。

24年10月期は150億〜200億ドルとしており、数年間で大幅に拡大する。

 

キーバンク・キャピタル・マーケッツのアナリストによれば、ブロードコムが抱える主要顧客3社とはグーグルとメタプラットフォームズ、動画共有アプリTikTok(ティックトック)を運営する中国のバイトダンスとされる。

タンCEOは「今後3年間におけるAI向け半導体の事業チャンスは非常に大きい」とみている。

 

アナリストの間では目標株価の引き上げが相次いだ。トゥルイスト証券はAI向け半導体の伸びが「大企業としては驚異的だ」と指摘。目標株価を205ドルから245ドルに上方修正した。エバコアISIは250ドルと、従来の201ドルから改めた。

ネットメディアのジ・インフォメーションによれば、ブロードコムはアップルとAI向け半導体で提携している。アップルに対する売り上げの伸びが期待されたのも投資家を強気に傾けた要因といえる。

 

 

バーンスタインのアナリストはブロードコムのタンCEOについて13日付のリポートで「革ジャンが似合うかもしれない」と記した。

革ジャンはエヌビディアのジェンスン・ファンCEOが講演などの際に着用し、同氏のトレードマークとなっている。エヌビディアに次ぐAI向け半導体の担い手として存在感を強めることへの期待を示す賛辞だ。

 

もっとも、13日のダウ工業株30種平均は下落した。半導体の競争激化への懸念からエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が下げたほか、その他のハイテク株への売りも目立った。

ブロードコム株を買う資金を手当てするために幅広い銘柄に売りが出たとの見方がある。ブロードコムが米株相場のけん引役になるには、新規資金の流入が活発化するのを待つ必要があるかもしれない。

(NQNニューヨーク=川上純平)

 

 

 
 
 
 

マーケットコラム「ウォール街ラウンドアップ」の一覧ページです。2024年10月1日、コラム名称を「NY特急便」から変更しました。

 

 

 

日経記事2024.12.14より引用

 

 

 

 


アサド氏、親族も知らず出国 「ロシア援軍来る」と欺く

2024-12-14 15:09:22 | 中東情勢・基礎知識・歴史・問題・真実


政権を追われたアサド大統領(2019年)=AP

 

【イスタンブール=時事】

旧反体制派の進攻で政権を追われたシリアのアサド大統領が、慌てて国外へ脱出するまでの経緯が欧米メディアの報道で明らかになってきた。

軍や治安当局の高官には出国直前まで「ロシアの軍事支援が来る」とうそをつき、側近や親族にも告げないまま逃亡したという。

 


ロイター通信は13日、10人以上の関係者の証言を伝えた。それによると、アサド氏は脱出直前の7日も国防省で軍関係者らと会合を開き、政権軍の地上部隊に抵抗を促した。

アサド氏は旧反体制派が攻勢を始めた翌日にロシアを訪問。攻勢を阻むためロシアに軍事介入を要請したが、聞き入れられなかった。

 

アサド氏はロシアと同じく後ろ盾となっていたイランには支援を求めなかった。イランが介入すれば、イスラエルがシリアやイラン国内へ攻撃を強める口実になると懸念したとされる。

戦況は不利と判断し、出国を決断したアサド氏はアラブ首長国連邦(UAE)に受け入れを求めたが、UAE側は国際的な反発を恐れて拒否

 

米ブルームバーグ通信によれば、アサド氏はロシアから身の安全を保証され、シリア北西部にあるロシア空軍基地を経由しモスクワへ向かった。ロシアではアスマ夫人と子供たちが待機していたという。

ロイターによると、アサド氏は軍高官を務めていた弟マーヘル氏や母方のいとこにも出国意思を伏せた。マーヘル氏はイラクへ逃れた後にロシア入り。いとこ2人は陸路レバノンへ脱出を試みたものの、旧反体制派戦闘員に襲われ、1人は殺害されたとの情報がある

 
 
 
 
日経記事2024.12.14より引用

住友理工、16年ぶりにショールーム刷新 材料400種展示

2024-12-14 15:03:45 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


ゴム・樹脂製品の材料を約400種類展示(13日、愛知県小牧市)

 

住友理工は技術研究所「テクノピア」(愛知県小牧市)のショールームを16年ぶりに刷新し、13日に見学会を開いた。

ゴム素材や配合技術、各製品を紹介するほか、面談スペースも設けた。取引先などとのコミュニケーションの場として活用する。一般向けには非公開。

 

住友理工は自動車用防振ゴムの世界大手で、ゴムや樹脂の材料配合技術に強みを持つ。ショールームでは約400種類の材料を展示したり、配合による特性変化をモニターで解説したりする。

音や振動の制御技術も、実際の製品を使いながら仕組みを披露する。電気自動車(EV)向け防振ゴムなど新製品も展示する。

 

ショールームは2008年に開設したが、従来は社史の紹介などが中心だったという。研究開発部の米山史紀さんは「実際に製品の性能を体験できるなど、自社技術を分かりやすく伝えられるように見直した」と話した。

 
 
 
日経記事2024.12.14より引用
 

米半導体ブロードコム、時価総額「1兆ドルクラブ」入り

2024-12-14 14:57:35 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


ブロードコムはAI需要の高まりで株価が急伸している(米カリフォルニア州のオフィス)=ロイター

 

【シリコンバレー=清水孝輔】

米半導体大手ブロードコムの時価総額が13日、1兆ドル(約150兆円)を突破した。株価は前日終値に比べ約24%上昇した。

12日時点で1兆ドルを超える米企業はアップルなど7社に限られる。2024年10月期通期の人工知能(AI)向け売上高が前の期に比べ3.2倍に増え、米エヌビディアに次ぐAI銘柄として成長期待が高まっている。

 

ブロードコムが12日発表した24年10月期の通期決算は、売上高が前の期比44%増の515億7400万ドルだった。AI関連の売上高は24年10月期に122億ドルと前の期比で約3.2倍に増えた。半導体全体の売上高の約4割を占めた。

ブロードコムのホック・タン最高経営責任者(CEO)は12日、新たにハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)2社がブロードコム製の採用を決めたと明らかにした。27年にかけてAI向けが業績拡大のけん引役になるという見方を示した。

 

ブロードコムは通信向け半導体に強みを持つ。生成AI需要の高まりを受け、足元ではデータセンター向けAI半導体に力を入れる。

エヌビディアが汎用型の画像処理半導体(GPU)を展開する一方、ブロードコムは顧客の特定の用途に適した製品を手がける。

 

QUICK・ファクトセットによると、米S&P500種株価指数の採用銘柄で時価総額が1兆ドルを超えているのはアップル、エヌビディア、マイクロソフトアマゾン・ドット・コムアルファベット、メタ、テスラの7社(12日時点)だ。

半導体業界の時価総額ではエヌビディアが首位を保っている。ブロードコムの時価総額は米企業として2位で、米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)の約5倍、米インテルの10倍以上の規模まで膨らんでいる。

 

 

 

パソコンやスマホの半導体や、電気自動車(EV)に使われるパワー半導体とは。TSMCやラピダス、キオクシアなどのメーカーの動向や供給不足、シェア推移など関連業界や市場の最新ニュース・解説をタイムリーに発信します。

 

 

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米IBM幹部「ラピダスの半導体、消費電力75%少なく」

2024-12-14 14:52:41 | 自己紹介・人気記事


セミコン・ジャパンで講演する米IBM半導体部門のムケシュ・カレ氏(13日、東京都江東区)

 

IBMの半導体部門を統括するムケシュ・カレ氏は13日、最先端の半導体の量産を目指すラピダスが狙う2ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体は「『7ナノ』のものに比べ電力消費が75%少ない」と話した。

生成AI(人工知能)の普及で世界で電力消費が膨らんでおり、省電力を強みにできるとの見方を示した。

 

同日、東京ビッグサイト(東京・江東)で開催中の半導体の国際展示会「セミコン・ジャパン」で講演した。

IBMは最先端半導体を製造するのに必要な技術をラピダスに供与している。ラピダスは2027年の量産開始を目指している。

 

現在、7ナノ台の半導体は台湾の台湾積体電路製造(TSMC)や米インテルなどが生産する先端品だ。

IBMとラピダスは22年、さらに線幅が微細な2ナノの半導体の製造で提携した。

 

カレ氏は講演でラピダスが北海道千歳市に建設中の新工場を訪れたことを明かした。

カレ氏は「施設を見て素晴らしかった。2つの大国が先端半導体をつくる大きなミッションで協力する一例だ」と述べた。