(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2月物は前週末比0.22ドル(0.3%)安の1バレル69.24ドルで取引を終えた。
ドルが主要通貨に対して上昇し、ドル建てで取引される原油先物の割高感が意識された。
23日の外国為替市場ではドルが幅広い通貨に対して買いが優勢となった。主要通貨に対するドルの強さを示すドル指数は前週に付けた2022年11月以来の高水準付近で推移した。
「新たな取引材料に乏しいなか、ドル高が原油先物相場の重荷になっている」(プライス・フューチャーズ・グループのフィル・フリン氏)との声が聞かれた。
中国の原油需要を巡る不透明感が意識される一方、来年の世界の原油供給は過剰になるとの観測が強いことも相場の重荷となったとの見方もあった。
原油先物相場は売り一巡後は下げ渋った。25日のクリスマスを控え、米国では年末年始にかけて連休に入る投資家が多いとみられる。薄商いとなるなか、相場は方向感が出にくくなったとの指摘があった。
ニューヨーク金先物相場は反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である2月物は前週末比16.9ドル(0.6%)安の1トロイオンス2628.2ドルで取引を終えた。
米長期金利が上昇し、金利の付かない資産である金の先物の投資妙味が薄れるとみた売りが優勢になった。ドル高も、ドルの代替投資先とされる金先物の相場の重荷となった。