ケビン・ウォーシュ元米連邦準備理事会(FRB)理事が次期財務長官の有力候補になっている=ロイター
【ワシントン=高見浩輔】
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは21日、トランプ次期米大統領が財務長官に元米連邦準備理事会(FRB)理事のケビン・ウォーシュ氏(54)の起用を検討していると報じた。
トランプ氏は20日に面接を終えており、近く指名を公表する公算が大きい。
事情に詳しい複数の関係者の話として伝えた。ウォーシュ氏は2026年5月に任期を終えるFRBのパウエル議長の後任候補でもある。
同紙はウォーシュ氏が財務長官の任期途中でFRB議長にスライドする可能性があると伝えた。
トランプ氏は財務長官候補だった投資家のスコット・ベッセント氏(62)を国家経済会議(NEC)委員長に就任させ、ウォーシュ氏がFRB議長に移った場合はベッセント氏が財務長官になる案を検討しているという。
ウォーシュ氏は過去に高関税など保護主義的な政策に慎重な考えを示しており、トランプ氏との考えの違いを問題視する側近もいるもようだ。次期政権の財務長官人事は難航しており、複数の候補の名前が取り沙汰されている。
英紙フィナンシャル・タイムズは19日、米投資ファンド大手アポロ・グローバル・マネジメント最高経営責任者(CEO)のマーク・ローワン氏(62)が最有力候補に浮上したと報じた。
日経記事2024.11.24より引用