魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

入籍前夜。

2007-11-24 19:03:38 | 結婚できるかな編
婚姻届を出しに行く前日。

午前中に一緒に出しに行くために、またわたしは新幹線に乗りました。

夜、ふたりで鍋を食べてあったまり、最後に書類を確認していました。

母から、彼にあてた手紙を預かって来ていました。

それを彼と一緒に読みました。

それには

結納を終えてほっとして、父も母もずいぶん眠ったこと。

リツコがとても嬉しそうだったこと。

ご両親に失礼があったことを申し訳なく思っていること。

そしてこれからはリツコをよろしく頼みます、と書いてありました。

涙が出ました。

あれほどゴネにゴネていた母は、結納が終わってから静かなものでした。

憑きものが落ちたみたいに。
ついに諦めたみたいでした。

この結婚がもめにもめた原因、破談の危機はすべて母から発生したものだったので、わたしは本当に母を憎く思いました。
でもやはり親なんだなあ

手紙を読んだ彼は「やっぱりお母さんはリツコのお母さんだな」と言い、泣いているわたしを抱きしめてくれました。

入籍してもしばらく仕事の関係で別居する予定になっています。

「しばらく離れて暮らすことになってしまうけど、これからどうぞよろしくお願いします」

正座して、彼に言いました。

「こっちに来てくれて、ありがとうな。これから一緒に頑張っていこうな」

そう言って、彼も正座して、ふたりで顔を見合せて笑いました。

とてもしあわせな気持ちで、眠りました


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