婚姻届を出しに行く前日。
午前中に一緒に出しに行くために、またわたしは新幹線に乗りました。
夜、ふたりで鍋を食べてあったまり、最後に書類を確認していました。
母から、彼にあてた手紙を預かって来ていました。
それを彼と一緒に読みました。
それには
結納を終えてほっとして、父も母もずいぶん眠ったこと。
リツコがとても嬉しそうだったこと。
ご両親に失礼があったことを申し訳なく思っていること。
そしてこれからはリツコをよろしく頼みます、と書いてありました。
涙が出ました。
あれほどゴネにゴネていた母は、結納が終わってから静かなものでした。
憑きものが落ちたみたいに。
ついに諦めたみたいでした。
この結婚がもめにもめた原因、破談の危機はすべて母から発生したものだったので、わたしは本当に母を憎く思いました。
でもやはり親なんだなあ
手紙を読んだ彼は「やっぱりお母さんはリツコのお母さんだな」と言い、泣いているわたしを抱きしめてくれました。
入籍してもしばらく仕事の関係で別居する予定になっています。
「しばらく離れて暮らすことになってしまうけど、これからどうぞよろしくお願いします」
正座して、彼に言いました。
「こっちに来てくれて、ありがとうな。これから一緒に頑張っていこうな」
そう言って、彼も正座して、ふたりで顔を見合せて笑いました。
とてもしあわせな気持ちで、眠りました
午前中に一緒に出しに行くために、またわたしは新幹線に乗りました。
夜、ふたりで鍋を食べてあったまり、最後に書類を確認していました。
母から、彼にあてた手紙を預かって来ていました。
それを彼と一緒に読みました。
それには
結納を終えてほっとして、父も母もずいぶん眠ったこと。
リツコがとても嬉しそうだったこと。
ご両親に失礼があったことを申し訳なく思っていること。
そしてこれからはリツコをよろしく頼みます、と書いてありました。
涙が出ました。
あれほどゴネにゴネていた母は、結納が終わってから静かなものでした。
憑きものが落ちたみたいに。
ついに諦めたみたいでした。
この結婚がもめにもめた原因、破談の危機はすべて母から発生したものだったので、わたしは本当に母を憎く思いました。
でもやはり親なんだなあ
手紙を読んだ彼は「やっぱりお母さんはリツコのお母さんだな」と言い、泣いているわたしを抱きしめてくれました。
入籍してもしばらく仕事の関係で別居する予定になっています。
「しばらく離れて暮らすことになってしまうけど、これからどうぞよろしくお願いします」
正座して、彼に言いました。
「こっちに来てくれて、ありがとうな。これから一緒に頑張っていこうな」
そう言って、彼も正座して、ふたりで顔を見合せて笑いました。
とてもしあわせな気持ちで、眠りました
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