ホテルに戻った。
彼は寝ている。全然起きねーし…
わたしが出かけたことも気づいてない。
ちょっとばたばたしていたら、目を覚ました。
「ねえ」
寝ぼけている彼に話しかけた。
「どうするの?」
「俺寝ちゃった、ごめんな」
「ねえ、決めて」
「?」
「やめる?する?どっちかに決めて」
そこでやっと彼はことの重大さに気付いたようだ。
しばらく考えて、言った。
「正直言って、すごく驚いた。あんな風に言うのって信じられなかった。
だから、交通事故に遭った時みたいに、心臓がドキドキして、消化できなかった。だから寝ちゃったんだ、もう対処できなくて。食事も終わってからしようと思っていたから、食べてなかった。だから体調も悪くなってしまった。
あんな風にいつも言われるの?」
わたしは小さい頃からずっと、どういうように言われたか、されたか、詳しく話した。
うちの母は特別だとは思わない。頑張って父と一緒に三人きょうだいを育ててくれたと思う。
ただ、あまり普通でない生い立ちがあり、とても偏ったところが時たま顔を出すのだ。
「リツコ、可哀想だったなあ」
まあ、慣れてますから。
「分かった。今回はたしかに俺が悪かった。俺のミスだと思う。これからのことを考えよう」
それから彼はわたしを抱きしめた。
この人に付いて行けるんだろうか?
やめよう、と言ってしまったこの人を、四度目に信じられるだろうか?
昨日の昼からなにも食べていない彼に、何か食べさせようと思って、またコンビニに行った。スープを買ってきて、お湯を沸かした。自分もお風呂に入った。明日は仕事だ。東京に戻らなければならない。
身支度を整えて、少し眠った。30分くらい。
帰る前に一度、彼の部屋に行って忘れた物を取ってこないといけない。
もしかしたら、もう行かないかもしれないから。
少し眠ったら彼が起きた。
スープを飲むように言って、少し寝た。
とても、とても疲れていた。
彼は寝ている。全然起きねーし…
わたしが出かけたことも気づいてない。
ちょっとばたばたしていたら、目を覚ました。
「ねえ」
寝ぼけている彼に話しかけた。
「どうするの?」
「俺寝ちゃった、ごめんな」
「ねえ、決めて」
「?」
「やめる?する?どっちかに決めて」
そこでやっと彼はことの重大さに気付いたようだ。
しばらく考えて、言った。
「正直言って、すごく驚いた。あんな風に言うのって信じられなかった。
だから、交通事故に遭った時みたいに、心臓がドキドキして、消化できなかった。だから寝ちゃったんだ、もう対処できなくて。食事も終わってからしようと思っていたから、食べてなかった。だから体調も悪くなってしまった。
あんな風にいつも言われるの?」
わたしは小さい頃からずっと、どういうように言われたか、されたか、詳しく話した。
うちの母は特別だとは思わない。頑張って父と一緒に三人きょうだいを育ててくれたと思う。
ただ、あまり普通でない生い立ちがあり、とても偏ったところが時たま顔を出すのだ。
「リツコ、可哀想だったなあ」
まあ、慣れてますから。
「分かった。今回はたしかに俺が悪かった。俺のミスだと思う。これからのことを考えよう」
それから彼はわたしを抱きしめた。
この人に付いて行けるんだろうか?
やめよう、と言ってしまったこの人を、四度目に信じられるだろうか?
昨日の昼からなにも食べていない彼に、何か食べさせようと思って、またコンビニに行った。スープを買ってきて、お湯を沸かした。自分もお風呂に入った。明日は仕事だ。東京に戻らなければならない。
身支度を整えて、少し眠った。30分くらい。
帰る前に一度、彼の部屋に行って忘れた物を取ってこないといけない。
もしかしたら、もう行かないかもしれないから。
少し眠ったら彼が起きた。
スープを飲むように言って、少し寝た。
とても、とても疲れていた。
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