「どうするつもりなの?」
そう言われたわたしは、
「わたしは、メールで聞いたことに答えて欲しい」
と言いました。
「あなたの両親は、結婚してくれるなら誰でもよかったんじゃないの?」
と。
そしたら
「そんなこと知るか」
と言ったんです
これで完全に、あったまきた
それで、
「他の人にも同じメール送ってたでしょう」と聞いたんです。
そしたら
「送ってない」
と言うので。
前の携帯持ってこさせて、そのメールを捜し出して突きつけました。
そんなこと、忘れていたのか、しらばっくれていたのか・・・。
「・・・送ってたね」
だってさ。
それから段々、低姿勢になってきた。
この際言ってしまえと思い、
「悪いけど、一年位前に携帯のメールを見た。
その時に、お義母さんへのメールで前の彼女から鍵を返してもらったってあった。
でもわたしにはそんなことはなかった、押しかけられたって言ってたよね?
そういう嘘を突き通して、それで信用できると思うの?
わたしが、どういう気持ちでずっと暮らしてきたか、あなたには分かるの?
そんな人を信頼できると思うの?
『裏切りは許さない』とか『嘘をついた』とか、ひとによく言えたもんだね」
と言いました。
涙が流れた。
流産したその日、嘘が分かった。
寒い、寒い3月だった。
11月の夫の誕生日が予定日だった。生まれていたら、4ヶ月だった。
何を信じたらよいか、分からなくなった。
そして、嘘を突き通された。
それでも、好きだったから心に蓋をした。
この人に、心はないのか?
嘘をつくことに、良心の呵責はないのか?
人を傷つけたら、その人の「人を信じる力」も殺してしまうことが、分からないのか?
なんでこんな言葉が出てくるの?
自分の選択が、まったくあやまっていたんだろうか?
でも、もうお腹に子供がいる。
ここにこの人の赤ちゃんがいるのだ。
彼が口を開いて、
「こういうメールを送っていたことは忘れていた。
当時、破談になったあと、実家を出てひとりで暮らしていて、本当に寂しかった。それで誰かと一緒に生きたいと思った。
それでリツコに連絡を取ったのだけど、それは誰でもよかったわけじゃない。
再会した時、やっぱりこの人と生きて行きたいと思ったから、結婚したんだ。」
ということをつとつとと語った。
「嘘を言ったことは、心配させたくなかったから。もう終わったことだし、わざわざ言うことでもないと思ったから。」
とも言った。
それは分かるんだけど。
でもね、嘘をつくってことが、信頼をなくすってことなんだよ。
細かいことを言ってるって、自分でも思うよ。
だけどね、わたしたちは会って、何もない状態で結婚しましょうってなったわけじゃないよね?
わたしだって、努力して、今のあなたへの気持ちがあるんだよ。
それを当たり前だと思えるの?
それはあまりにも想像力がない、能天気な考えではないだろうか。
わたしはそう思うのだ。
わたしだって人間だ。
いくら好きだからとて、傷つくし、考えも変わるだろう。
今まで←こういう状態だったのが、
←こういう状態になった時だった。
夫を、冷静に見る目が出てきたのだ。
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