携帯に電話してきた、夫の第一声がこれでした。
やっと姉の家に着いて、ほっとしてきょうだいが迎えてくれたとき、夫の帰宅時間でした。
携帯に出たわたしに
「お前、どこにいるんだ?これからお前の実家に電話するからな」
夫はそう言いました。
わたしは娘を姉に抱いてもらい、別室に移動しました。
「書置き見たの?」
夫は見てない、今帰ってきたばかりだ、とのこと。
それ見てから電話してきて、と言いましたが夫は電話を切らず、
「お前がしてること、お義父さんたちに言うからな」
などとまくしたてました。
「両親に言うと大事になるよ、それこそ『帰って来い、離婚しろ』って言われるよ」
と強く出たら、やっと黙りました。
今は大事にしたくない、離れたほうがいい、そう思ったから出て行った。
時間をおいて考えたい。だからしばらくそっとしておいてほしい、そう言いました。
夫は
「いいか、休みになったら迎えに行くからな、りお渡せよ」
と捨て台詞を吐いて電話を切りました。
暗い顔をして戻ったわたしに
「どうした?大丈夫?」
と声をかけてくれた姉の、携帯がすぐに鳴りました。
夫からでした。
姉はまた別室に行き、応対してくれました。
「まあ、今子供が小さくて大変な時だから、ちょっと離れて冷静になって・・・」
「わたしも子供小さいとき、主人としょっちゅう喧嘩してましたよ~」
なんてなだめる声が聞こえました。
姉はいつも主人を責めたりしません。めったに人に対して怒ることはない人です。
でも夫は姉を怒らせたことがありました。
わたしが出産た日の深夜の電話、早朝から病室に来たこと、それにまいって姉にわたしが泣いて電話して、夫に来るのをやめてくれと言ってほしいと頼んで、姉が電話したのです。
でも夫はやめませんでした。
姉に「わかりました」と言って、すぐその日の昼も夜も来たのです。
それで姉が切れて夫に電話したことがありましたね・・・姉を良く知る、わたしの以前勤めていた会社の社長が「え?切れたの?めずらしい・・・よっぽどだね、だんな」と驚いていましたっけ。
上手く姉に慰められたようです。
「あんたも大変だね~」
と姉が出てきました。
「あんなことして、出て行かないと思っているのか?」
とわたしは思いました。相当甘く見られているのでしょうか。
こうして書いてきていると、「ほんとにひどいな~」って思います。
今、夫は大人しく、休みになると娘が好きなバスや電車に乗せて、連れ出してわたしに時間を作ってくれます。
でも、3人一緒では出かけないのです。
一緒にいるとイライラするから、それがよく分かってるんでしょう。
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