「子どもをおいて出て行け」と言われたわたしは、急に怖くなりました。
娘から引き離されるかもしれない。
そう思い始めました。
明日は夫は仕事。次の日はまた休み。
だったら明日、出て行くしかない。
夫にも、義両親にも分からない、追ってこられないところに逃げなければ。
そう思いました。
本当に、あのときは怖かった。
次の日、夫が出かけてから荷物を詰めたり、当座必要な額のお金を用意したり。
でもずっと怖かった。
今逃げなければ、この人たちから逃げなければ。
萎えてしまいそうな気持ちを奮い立たせて、とにかく大宮まで出て、どこに行くか考えよう、そう思いました。
その時、姉から電話が来たのです。
わたしは、つい夫と義両親のことを話してしまいました。
「もう出て行くよ。どこに行くか決めてないけど、とにかくここを出ないと」
と。
そしたら姉が
「明日からわたし達は両親の家に行くし、1週間後に弟夫婦も帰省するから、とりあえずうちにおいで」
と。
だれもいないから、犬はいるけど、ゆっくりしたら?と。
その時は、もうこのまま家を出て、死んでしまおうかとも考えていたので、夫への置手紙にも「姉のところにも行かない」と書いていました。
でも、姉が
「大事にする前にちょっと離れて考えてみたら?」
と言ってくれました。
「お母さん達には内緒にしておくから」
と、姉は本当に両親は何も知らないと思って、ずっと隠し通してくれていたのです。
それで、わたし達はようやく姉のところに行くために新幹線に乗りました。
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