『草原の椅子』 作:宮本輝
以下抜粋
こどもの時から勉強がよくできて、ずっと勉強ばかりして、
日本で最高と言われる大学を出て、国家権力を後ろ盾に社会人となり、
そのまま歳だけくっていった連中が学ばなかったものは何か。
それは、人情の機微なのだ。
人間は弱くて、失敗をする生き物だということを知らず、
許したり許されたりということを学ばずに来た者たちが、
国を動かしてはいけないのだ。
人間を裁いてはいけないのだ・・・・。
天下国家を論じるほど自分が立派だとは思わないが、
こんな平凡な、たいして特技もない、
社会的には何の力もない自分のような人間でもわかることが、
この国家を動かす者たちにわからないのはなぜなのか。
以上が、作中の憲太郎が思ったことです。
なんて、いいことを言っているのでしょう!
政治家に読ませたいです!