いま読んでいる本に、気になる部分があります。
あくまでも本からの受け売りですが、
興味があっておもしろい部分なので、ここに書きます。
1915-51年 「本の友の家」という書店がありました。
アドリエンヌ・モニエという女性が経営していました。
パリのオデオン通りをはさんだ近所に、
1919-41年 「シェイクスピア書店」という書店があって、
シルヴィア・ビーチという女性が経営していました。
これらは、書店兼貸本屋のていをとっていました。
「読書室」は、店内に読書空間を設けて、
そこで読むことを基本にしていたようです。
貸し出しはオプションであったため、
「読書室」とよばれていたのですね。
ここには小説家・詩人など多数の若い作家たちが常連でした。
シカゴ生まれのヘミングウェイもパリに移り住んでいて、
足しげく「シェイクスピア書店」に通っていたのです。
当時、お金の無かったヘミングウェイは、
入会金はいつでもお金があるときに払ってくれればいいと
店主から言われて、その場で貸し出しカードを作ってもらったのです。
そのようにして、
これらの二人の女性経営者は、多くの作家たちの本を出版するにあたり
力添えをして、後押しをしたそうです。
ヘミングウェイの『移動祝祭日』にその様子が書かれているとのこと
読んでみたくなりました