幸田文さんの『台所のおと』を読んでいます。
幸田露伴の次女の文さんです。
6歳の時母親を亡くし、8歳で姉を亡くします。
再婚をした露伴の相手は、家事が不得手でした。
そこで家事一切を文さんにきびしく仕込んだそうです。
幸田文さんの文章にすごく惹かれます。
時代を越えて、きめの細かい心情などひきつけられます。
読み進んでいてページをめくると
なんと小さな花びら三枚が、
しおりのように静かにひそんでいました。
ふと、気持ちがゆらぎました。
見知らぬ人が、このページを読んでいたのだ・・・
見知らぬ人が、感動したページに思わず花びらを挿入したのだ・・・
見知らぬ人も、この本を大事に読んだのですね。