あちこち散歩みち

近畿圏内を小さくあちこち歩き・たまに寺社めぐり・日々のとりとめない暮らしなどを書いています

花びらのしおり

2023年02月07日 | 暮らし

幸田文さんの『台所のおと』を読んでいます。

幸田露伴の次女の文さんです。

6歳の時母親を亡くし、8歳で姉を亡くします。

 

再婚をした露伴の相手は、家事が不得手でした。

そこで家事一切を文さんにきびしく仕込んだそうです。

 

幸田文さんの文章にすごく惹かれます。

時代を越えて、きめの細かい心情などひきつけられます。

 

読み進んでいてページをめくると

なんと小さな花びら三枚が、

しおりのように静かにひそんでいました。

 

ふと、気持ちがゆらぎました。

見知らぬ人が、このページを読んでいたのだ・・・

見知らぬ人が、感動したページに思わず花びらを挿入したのだ・・・

見知らぬ人も、この本を大事に読んだのですね。

 

コメント
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