今、面白い本を読んでいます。
以下抜粋します。
人間の意識は、意識できているのは1割未満で9割は無意識だと
言われています。
この9割の無意識の経験が基盤になって、我々が何か判断しなければ
ならない時には、瞬時に過去の経験に照らし合わせながら判断を
下している。
それはいわゆる「感」とか「第六感」と呼ばれているものであり、
「第六感」が働く人は無意識にではあるが、何となく判断が正しい
場合の人も少なくない。
この場合に、過去の経験が多い人ほど、無意識にその多くの経験を
確率的に導き出している場合が多い。
第六感は六番目の感覚であるが、五感としての視覚・聴覚・臭覚・
味覚・触覚の五つの感覚が発達しているほど、第六感も発達する。
すなわち、人間は無意識に過去の経験に基づいており、判断の下と
なる経験が多いほうが第六感も多くなる。
想像力は、頭の中ではどのようにも展開できるが、空想的な想像では
なく、現実的な想像力を働かせるためには、見たり聞いたりするなどの
現実の五感を使った経験があるほど、無意識のうちにその五感を
使った判断力や行動力も高まっていく。
したがって子どもたちには、地域の自然体験・生活体験・社会体験など
五感を使う機会を多くするほど、現実的な創造力や判断力などが
高まり、長期的な発達を促していく。
これらは学力のように直接的に得点で表せるわけではないが、
無意識の中で高まる潜在的な能力である。
以上『子どもの地域生活と生活体験活動』を参照しました。