最近、やたら露出の多い脳科学の研究者。もっとも、宇宙と同じ
くらいのミステリアスな領域なので、結局のところ「ここまでは
わかってるんですけどね」というふうに、人間が理解できる限界
を論ずるわけで、それ以上は倫理的にも技術的にも踏み込めない
からこそミステリアスだったりするわけです。
『ブレインヴァレー』というタイトルは、日本にある村に建てられた
脳科学、生理学研究施設「ブレインテック」があり、アメリカのシリ
コンヴァレーになぞらえて、そう呼ばれるようになった、というもの。
で、なにをする施設かというと、表向きは脳科学の研究なのですが、
所長の北川は、「新たな神を創る」という野望というか信念を持って
いるのです。
神とは、人間の幻覚で、それが気持ちよかったり、ポジティブなこと
だったりしたことを超自然的に「神」と形容し崇めはじめた、という
のですが、つまり、ある物質が人間の脳内のある部分で多くなれば、
幻覚が見やすくなるというもので、それじゃあその物質を人工的に
増やすようにして、「優れた脳」を作れば、さらに「優れた神」を
創造できるのではないか・・・
まあ、いわばマッドサイエンティストに近い発想です。だって、人体
実験も厭わないわけですから。
この施設、ものすごい辺境の村にあるのですが、この村には、代々、
神秘的な能力を持つ巫女のような女性がいて、その女性を詳しく調べ
ていけば、高レベルな脳を創り出せると目論む所長一派。
ダン・ブラウンの『天使と悪魔』という作品も、宗教と科学をテーマ
にしていましたが、人智を超えた「存在」や「意識」を解明しようと
したり研究したりするのは結構なことですが、じゃあそれですべてが
解明できたとして、平和がもたらされるのかといえば、それはない。
とにかく、専門用語のオンパレード。読んでいて、なんとか理解しよう
と努力しましたが、途中で断念。なんとなく読み進んでしまいました。
くらいのミステリアスな領域なので、結局のところ「ここまでは
わかってるんですけどね」というふうに、人間が理解できる限界
を論ずるわけで、それ以上は倫理的にも技術的にも踏み込めない
からこそミステリアスだったりするわけです。
『ブレインヴァレー』というタイトルは、日本にある村に建てられた
脳科学、生理学研究施設「ブレインテック」があり、アメリカのシリ
コンヴァレーになぞらえて、そう呼ばれるようになった、というもの。
で、なにをする施設かというと、表向きは脳科学の研究なのですが、
所長の北川は、「新たな神を創る」という野望というか信念を持って
いるのです。
神とは、人間の幻覚で、それが気持ちよかったり、ポジティブなこと
だったりしたことを超自然的に「神」と形容し崇めはじめた、という
のですが、つまり、ある物質が人間の脳内のある部分で多くなれば、
幻覚が見やすくなるというもので、それじゃあその物質を人工的に
増やすようにして、「優れた脳」を作れば、さらに「優れた神」を
創造できるのではないか・・・
まあ、いわばマッドサイエンティストに近い発想です。だって、人体
実験も厭わないわけですから。
この施設、ものすごい辺境の村にあるのですが、この村には、代々、
神秘的な能力を持つ巫女のような女性がいて、その女性を詳しく調べ
ていけば、高レベルな脳を創り出せると目論む所長一派。
ダン・ブラウンの『天使と悪魔』という作品も、宗教と科学をテーマ
にしていましたが、人智を超えた「存在」や「意識」を解明しようと
したり研究したりするのは結構なことですが、じゃあそれですべてが
解明できたとして、平和がもたらされるのかといえば、それはない。
とにかく、専門用語のオンパレード。読んでいて、なんとか理解しよう
と努力しましたが、途中で断念。なんとなく読み進んでしまいました。