いまさら、とか、ようやく、とか、とにかく世間でいわゆるブーム
状態にある時には、生来の天邪鬼で読まないのですが、あと、
本屋で流行モノを買うときに「ああ、この客ミーハーだわね」な
んて思われたくないという、これまた生来の小心者もあって、
まあ、そんなこんなで読みました。
作品は、オムニバス形式で描かれていて、ホームレス、売れない
アイドル、そのアイドルの狂信的ファン、コメディアン等々、それぞれ
てんでばらばらですが、どこかしらで接点があり、それが最終章で
ああ、そういう関係だったのかと、構成の巧みさに驚きました。
もっとも、作者の本業であるネタでも構成の上手さは分かります。
それを考えると、この作品は、ひょっとしたら作者はこういうネタを
舞台でやりたかったのではないのか、と。
これを一人芝居で、けっこう長時間演じるとなると、演者の技量も
かなりの高レベルが必要となってきますが、それよりも、観客にも
高い理解度が要求されます。
この作品を立体化するには、映画というかたちをとるよりも、作者
自身が「芸人、劇団ひとり」として一人芝居のオムニバス形式で
複数役を演じたほうが、見ごたえのあるものになったのではない
かと思うのです。
ゴングショー的なお笑い番組に慣れてしまってる客層からは支持
されないでしょうけど。
状態にある時には、生来の天邪鬼で読まないのですが、あと、
本屋で流行モノを買うときに「ああ、この客ミーハーだわね」な
んて思われたくないという、これまた生来の小心者もあって、
まあ、そんなこんなで読みました。
作品は、オムニバス形式で描かれていて、ホームレス、売れない
アイドル、そのアイドルの狂信的ファン、コメディアン等々、それぞれ
てんでばらばらですが、どこかしらで接点があり、それが最終章で
ああ、そういう関係だったのかと、構成の巧みさに驚きました。
もっとも、作者の本業であるネタでも構成の上手さは分かります。
それを考えると、この作品は、ひょっとしたら作者はこういうネタを
舞台でやりたかったのではないのか、と。
これを一人芝居で、けっこう長時間演じるとなると、演者の技量も
かなりの高レベルが必要となってきますが、それよりも、観客にも
高い理解度が要求されます。
この作品を立体化するには、映画というかたちをとるよりも、作者
自身が「芸人、劇団ひとり」として一人芝居のオムニバス形式で
複数役を演じたほうが、見ごたえのあるものになったのではない
かと思うのです。
ゴングショー的なお笑い番組に慣れてしまってる客層からは支持
されないでしょうけど。