なにげにこの方の作品結構好きです。まだ全部読んだ
わけではありませんが。
もとは児童文学作家としてデビュー、その後は直木賞
受賞作品など一般文学なども書いていますが、今回読
んだ作品は、児童文学と一般文学の中間みたいな感じ。
違うもの、正反対のものがミックスされたときの相乗
効果ってありますよね、たとえば「甘酸っぱい」です
とか「あったかい+冷たい」みたいな。
これも配分やタイミングを間違うと悲劇になってしま
うのですが、この『カラフル』は、児童文学と一般文
学をちょうどいい配分でミックスしたような。
(ぼく)は、なんらかの理由で死んで(あの世)にい
ます。そこに天使がやってきて「あなたは本来は生ま
れ変わりが許されないのですが今回は特別チャンス」
というのです。
しかし(ぼく)は、なぜ死んだのかその理由を覚えて
おらず、そればかりか自分がどこの誰で名前も思い出
せません。ですが、生きていたころの(あっちの世界
には戻りたくないな)という思いだけはあります。
しかし天使、名前は「プラプラ」というのですが、こ
の(再挑戦)の決定は覆せないというのです。決定し
たのは天使のボス、つまり神。神の決定を覆せるはず
はありません。
ところで(再挑戦)とは何なのか。
・(ぼく)はどうやら前世で大罪を犯したらしいので
本来は生まれ変わりが出来ないが、抽選により生まれ
変われる、らしい。
・下界に戻って、見ず知らずの誰かの体を借りて一定
の期間をその(誰か)として過ごす
(この(誰か)の家族と過ごすことを天使の業界では
「ホームステイ」というらしい)
・一定期間を過ごすと、前世の記憶を思い出すことが
でき、そのときに自覚して悔い改めれば終了、今度は
正式に輪廻できます
さっそく(ぼく)はプラプラに連れられて下界へ。
(再挑戦)は「小林真」という、睡眠薬自殺を図った
中学生の体を借りることに。(ぼく)は目を覚ましま
す。するとベッドの横にいた男性と女性が「真ー!」
「真が生き返った!」と大騒ぎ。
じつはこの何分か前に医者に「ご臨終です」と宣告さ
れた直後だったので大騒ぎ。
(ぼく)のホームステイ先の小林家は、目覚めたとき
に横にいた男女、つまり真の両親と、兄の満。
「優しそうな人たちだな」と思ったのですが、天使の
プラプラのガイドによると、父は自己中心な人間で、
母はフラメンコ教室の講師と不倫中、兄の満はいつも
真を「お前はちびで不細工でバカだ」と見下します。
ところで、真は現在、中学3年生で、半年後には高校
受験があります。退院して自宅療養して、いよいよ学
校に行く(ぼく)こと小林真。
そこで気付きます。小林真には友達がいないというこ
とを。自殺未遂ではなく病気で入院ということにして
いたのですがクラスに入ってもだれも話しかけてきま
せん。さらに明るめの声であいさつをしただけで教室
がざわざわします。
昼休み。いきなり知らない女子生徒が話しかけてきま
す。どうやら極端に内向的だった小林真が明るくなっ
た秘密を探りたいようですが、まさか別の人間だとは
言えません。真はプラプラにあの女子は誰か聞きます
が、ガイドブックには掲載されていません。
放課後。どうやら真は美術部員で絵を書くことは好き
で才能もあるらしいのです。美術室に行くと、そこに
は女子が。そして「真くん、ひさしぶり」と。
プラプラのガイドによると、この女子は(ひろか)と
いって、真はひそかに好きだったらしいです。
(ひろか)は、真の製作途中の作品を心待ちにしてい
るらしいのですが、するとそこにさっきのうるさい女
子が・・・
真は(ぼく)も驚くほど勉強ができません。進路も、
自分が行けそうな高校ならどこでもというスタンス。
ところが父親から「満が医学部を受験するのでお金
がないから私立ではなく公立にしてくれ」と頼まれ
てしまったので、受験勉強をはじめますが・・・
小林真が自殺未遂をした原因とは。それによって真
と家族の関係、さらに学校での人間関係がどう変わ
ってゆくのか。そして、(ぼく)はいったいどこの
誰で、前世で犯した(大罪)とは。
話のオチこそ「おおっ!」とはなりましたが、それ
にしても、学生の辛い現実みたいなのを描くのは、
それが(リアル)なのでしょうが、ぶっちゃけ食傷
ぎみ。気晴らしというか少しでもハッピーな気分に
なりたい、スッキリしたいから(小説)を読むので
あって、(リアル)を求めるならルポルタージュや
ノンフィクションがありますし、気の滅入るような
話題を見たければ、新聞やニュースでじゅうぶん。
わけではありませんが。
もとは児童文学作家としてデビュー、その後は直木賞
受賞作品など一般文学なども書いていますが、今回読
んだ作品は、児童文学と一般文学の中間みたいな感じ。
違うもの、正反対のものがミックスされたときの相乗
効果ってありますよね、たとえば「甘酸っぱい」です
とか「あったかい+冷たい」みたいな。
これも配分やタイミングを間違うと悲劇になってしま
うのですが、この『カラフル』は、児童文学と一般文
学をちょうどいい配分でミックスしたような。
(ぼく)は、なんらかの理由で死んで(あの世)にい
ます。そこに天使がやってきて「あなたは本来は生ま
れ変わりが許されないのですが今回は特別チャンス」
というのです。
しかし(ぼく)は、なぜ死んだのかその理由を覚えて
おらず、そればかりか自分がどこの誰で名前も思い出
せません。ですが、生きていたころの(あっちの世界
には戻りたくないな)という思いだけはあります。
しかし天使、名前は「プラプラ」というのですが、こ
の(再挑戦)の決定は覆せないというのです。決定し
たのは天使のボス、つまり神。神の決定を覆せるはず
はありません。
ところで(再挑戦)とは何なのか。
・(ぼく)はどうやら前世で大罪を犯したらしいので
本来は生まれ変わりが出来ないが、抽選により生まれ
変われる、らしい。
・下界に戻って、見ず知らずの誰かの体を借りて一定
の期間をその(誰か)として過ごす
(この(誰か)の家族と過ごすことを天使の業界では
「ホームステイ」というらしい)
・一定期間を過ごすと、前世の記憶を思い出すことが
でき、そのときに自覚して悔い改めれば終了、今度は
正式に輪廻できます
さっそく(ぼく)はプラプラに連れられて下界へ。
(再挑戦)は「小林真」という、睡眠薬自殺を図った
中学生の体を借りることに。(ぼく)は目を覚ましま
す。するとベッドの横にいた男性と女性が「真ー!」
「真が生き返った!」と大騒ぎ。
じつはこの何分か前に医者に「ご臨終です」と宣告さ
れた直後だったので大騒ぎ。
(ぼく)のホームステイ先の小林家は、目覚めたとき
に横にいた男女、つまり真の両親と、兄の満。
「優しそうな人たちだな」と思ったのですが、天使の
プラプラのガイドによると、父は自己中心な人間で、
母はフラメンコ教室の講師と不倫中、兄の満はいつも
真を「お前はちびで不細工でバカだ」と見下します。
ところで、真は現在、中学3年生で、半年後には高校
受験があります。退院して自宅療養して、いよいよ学
校に行く(ぼく)こと小林真。
そこで気付きます。小林真には友達がいないというこ
とを。自殺未遂ではなく病気で入院ということにして
いたのですがクラスに入ってもだれも話しかけてきま
せん。さらに明るめの声であいさつをしただけで教室
がざわざわします。
昼休み。いきなり知らない女子生徒が話しかけてきま
す。どうやら極端に内向的だった小林真が明るくなっ
た秘密を探りたいようですが、まさか別の人間だとは
言えません。真はプラプラにあの女子は誰か聞きます
が、ガイドブックには掲載されていません。
放課後。どうやら真は美術部員で絵を書くことは好き
で才能もあるらしいのです。美術室に行くと、そこに
は女子が。そして「真くん、ひさしぶり」と。
プラプラのガイドによると、この女子は(ひろか)と
いって、真はひそかに好きだったらしいです。
(ひろか)は、真の製作途中の作品を心待ちにしてい
るらしいのですが、するとそこにさっきのうるさい女
子が・・・
真は(ぼく)も驚くほど勉強ができません。進路も、
自分が行けそうな高校ならどこでもというスタンス。
ところが父親から「満が医学部を受験するのでお金
がないから私立ではなく公立にしてくれ」と頼まれ
てしまったので、受験勉強をはじめますが・・・
小林真が自殺未遂をした原因とは。それによって真
と家族の関係、さらに学校での人間関係がどう変わ
ってゆくのか。そして、(ぼく)はいったいどこの
誰で、前世で犯した(大罪)とは。
話のオチこそ「おおっ!」とはなりましたが、それ
にしても、学生の辛い現実みたいなのを描くのは、
それが(リアル)なのでしょうが、ぶっちゃけ食傷
ぎみ。気晴らしというか少しでもハッピーな気分に
なりたい、スッキリしたいから(小説)を読むので
あって、(リアル)を求めるならルポルタージュや
ノンフィクションがありますし、気の滅入るような
話題を見たければ、新聞やニュースでじゅうぶん。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます