この作者の作品は基本的にはフザケてます。しかし軸となってる
ミステリーの筋書きはしっかりしていて読み応えがあるんです。
そうなってくると、どこらへんまでをリアルに描くのか、たとえば
「謎解きはディナーのあとで」でいうと警察機構。そもそも超大金
持ちのお嬢様が刑事というフザケた設定のなかで警察署やら同僚先輩
もフザケて書いたら収拾がつかなくなってしまいます。
『もう誘拐なんてしない』では、北九州のヤクザが登場するのですが、
馳星周の作品に出てくるようなヤバイほうではなくて、ちょっとコミカル
に描かれていますけど、そこそこリアルにしています。
山口県下関市の大学生、翔太郎は、夏休みにバイトをしようと大学の先輩
の甲本から紹介されたたこ焼きの移動販売をはじめます。
関門海峡の向こう側、福岡県北九州市でたこ焼きを売っていると、そこに
女子高生が「助けて」と。
悪い人に追われているらしく、たこ焼きの移動販売車に乗せて逃げます。
話を聞くと悪い人とはヤクザで、女子高生に名前をたずねます。
彼女の名前は花園絵里香。
北九州で「花園」といえば「花園組」。翔太郎はおそるおそる聞いてみると、
お父さんは組長よ、とあっけらかんと答えます。
ふたりは下関に向かい、絵里香は下関の病院に連れて行って欲しいと言います。
どうやら、絵里香の異父妹が入院していて、しかしパパ(組長)からは見舞い
に行くのを許してもらえず、隠れて見舞いにきている、とのこと。
手術をすれば助かる可能性はあるのですが、妹のお父さんは亡くなってしまい、
お金がなくて困っています。
そこで翔太郎は狂言誘拐を思いつきます。つまり、絵里香を誘拐して、パパ(組長)
から身代金をもらって、それを妹の手術費用にあてるのです。
とはいっても相手はバリバリのヤクザ。そこで翔太郎は先輩の甲本に相談にのって
もらうことに。
手術費用は500万円なのですが、かりにも組長の娘を誘拐して身代金が500万では
少ないということで3,000万円にします。
一方、花園組では組長が絵里香の帰りが遅いとご立腹。そこに電話が。出てみると、
なんと娘が誘拐されたではありませんか。
狼狽する組長には任せられず、花園組の組員の山部と絵里香の姉、皐月が身代金
の受け渡しに行くことになったのですが・・・
このあと事態はなぜか殺人事件や偽札と、とんでもない方向に。
ラストの「怪人ワカメ男」には笑いました。
ミステリーの筋書きはしっかりしていて読み応えがあるんです。
そうなってくると、どこらへんまでをリアルに描くのか、たとえば
「謎解きはディナーのあとで」でいうと警察機構。そもそも超大金
持ちのお嬢様が刑事というフザケた設定のなかで警察署やら同僚先輩
もフザケて書いたら収拾がつかなくなってしまいます。
『もう誘拐なんてしない』では、北九州のヤクザが登場するのですが、
馳星周の作品に出てくるようなヤバイほうではなくて、ちょっとコミカル
に描かれていますけど、そこそこリアルにしています。
山口県下関市の大学生、翔太郎は、夏休みにバイトをしようと大学の先輩
の甲本から紹介されたたこ焼きの移動販売をはじめます。
関門海峡の向こう側、福岡県北九州市でたこ焼きを売っていると、そこに
女子高生が「助けて」と。
悪い人に追われているらしく、たこ焼きの移動販売車に乗せて逃げます。
話を聞くと悪い人とはヤクザで、女子高生に名前をたずねます。
彼女の名前は花園絵里香。
北九州で「花園」といえば「花園組」。翔太郎はおそるおそる聞いてみると、
お父さんは組長よ、とあっけらかんと答えます。
ふたりは下関に向かい、絵里香は下関の病院に連れて行って欲しいと言います。
どうやら、絵里香の異父妹が入院していて、しかしパパ(組長)からは見舞い
に行くのを許してもらえず、隠れて見舞いにきている、とのこと。
手術をすれば助かる可能性はあるのですが、妹のお父さんは亡くなってしまい、
お金がなくて困っています。
そこで翔太郎は狂言誘拐を思いつきます。つまり、絵里香を誘拐して、パパ(組長)
から身代金をもらって、それを妹の手術費用にあてるのです。
とはいっても相手はバリバリのヤクザ。そこで翔太郎は先輩の甲本に相談にのって
もらうことに。
手術費用は500万円なのですが、かりにも組長の娘を誘拐して身代金が500万では
少ないということで3,000万円にします。
一方、花園組では組長が絵里香の帰りが遅いとご立腹。そこに電話が。出てみると、
なんと娘が誘拐されたではありませんか。
狼狽する組長には任せられず、花園組の組員の山部と絵里香の姉、皐月が身代金
の受け渡しに行くことになったのですが・・・
このあと事態はなぜか殺人事件や偽札と、とんでもない方向に。
ラストの「怪人ワカメ男」には笑いました。
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