晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

サラ・パレツキー 『サマータイム・ブルース』

2013-01-29 | 海外作家 ハ
同じタイトルの有名な歌がありますね。ですが、内容はブルースとは
特に関係ありません。まあしいていえば第1章がそのものずばり「サマー
タイム」、真夏のシカゴは暑いよ、というのがよく伝わってきます。

V・I・ウォーショースキーは、シカゴのちょっとごみごみした
地域にオフィスを構えている、女性探偵。

Vはヴィクトリアの頭文字なのですが、本人はイニシャルで自己紹介、
あるいは「ヴィク」と呼んでもらいたがってます。

それはさておき、オフィスに依頼客が来ます。その男性は、シカゴ有数の
銀行の専務で、息子といっしょにどこかに消えたガールフレンドの行方を
探し出してほしい、という依頼。

とりあえず、息子ピーターの家を訪ねてみると、そこにはピーターの死体が。

ヴィクの父親はもう亡くなっていますが元刑事で、父の同僚だったマロリー
警部補に連絡。さて、これは何かおかしいと、依頼主の銀行を訪ねてみると、
昨晩来たジョン・セイヤーを名乗った男は、まったくの別人だったのです。

その後わかったことは、オフィスに来た依頼主は、裏でマフィアと繋がってる
と噂のある国際労組の委員長アンドリュー・マグローで、ピーターのガール
フレンドというのはマグローの娘アニタ。

なぜマグローは、セイヤーの名刺を勝手に使って彼になりすまし、アニタの
行方を調べさせようとしたのか。それよりも、すでにピーターが死んでいる
のを知っていたのか。ひょっとしてアニタがピーターを殺したのか・・・

ピーターとアニタはともに大学生で、ピーターは「社会勉強」で、保険会社
で簡単な仕事の手伝いをしていて、ヴィクは、保険会社のラルフに話を聞いて
みますが、特に事件の足がかりになるようなことは分かりません。

オフィスに戻ると、ドアの前に見知らぬ男がいて、ヴィクに銃を突きつけます。
空手をやっているヴィクはその男を倒そうとしますが、別の男にやられて、どこ
かに連れて行かれます。たどり着いた場所には、シカゴマフィアの大物アールの
姿が。アールは、この一件から手を引け、と脅してきて・・・
自宅とオフィスは何者かに侵入されて足の踏み場もないほど荒らされていて、
犯人は、ヴィクが持っている”何か”を探したらしいのですが、その”何か”
がわかりません。そこで、ふたたびピーターの部屋へ行ってみると、ガスレンジ
の下に、伝票のような紙切れを見つけるのですが・・・

なぜピーターは殺されたのか。どうやら保険絡みということまでは推測できる
のですが、よくわかりません。そして、消えたアニタの行方は・・・

この作品は「女性探偵ウォーショースキー」シリーズ第1作で、「検屍官ケイ」
シリーズほどハマるかどうかはわかりませんが、とりあえず第2作をはやく読み
たいなあ、と。

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