今ごろになって佐々木譲にハマッております。ただ、残念なのが、
けっこう厚いページ数でも読み始めたら1日か2日で読み終わって
しまうところ。面白いからまあ苦情でもなんでもありませんが。
北海道の十勝平野のはじっこ、道警本部釧路方面広尾警察署管内の
志茂別駐在所の、いわば「駐在さん」である川久保が主人公。
「笑う警官」でもあったように、不祥事が発覚して、道警では
その対策としてひとつの職場に長く在籍させないでコロコロ人事
異動させるというものがあって、たとえばべテランの刑事といった
人がいなくなる弊害もあります。
そんな川久保も、札幌から道東の駐在さんに。基本的に駐在所勤務
は家族同伴なのですが、家族は札幌に残して単身赴任。
「逸説」では、高校生が行方不明だと母親が連絡。どうやら調べて
いくうちに高校の同級生とトラブルに・・・
「遺恨」では、ある牧場で飼っている犬が散弾銃で射殺され、その
聞き込みをしているうちに、篠崎という大規模牧場のオーナーと
殺された犬の飼い主とのあいだにトラブルがあったと知り、さらに
篠崎家の父親が殺され・・・
「割れガラス」では、前科持ちの大工がやってきて、車上狙いが多発
するようになり、疑いの目が・・・
「感知器」では、放火や不審火が相次いで起き、はじめはホームレス
か本州から来る旅行者が疑われていたのですが・・・
そして「仮装祭」では、13年前に起きた少女の失踪事件と似たこと
が今年の祭でもあって、この地域のさまざまな問題が浮き彫りに・・・
川久保は、地元に詳しい元郵便局員に地区のことや人間関係について
教わります。地域の”有力者”が、ときに捜査の妨げになったり、
都会で起きる華々しい事件とは違って、田舎の”しがらみ”といいま
すか、この地域のコミュニティそのものと川久保は闘っているのでは
ないか、と感じました。
けっこう厚いページ数でも読み始めたら1日か2日で読み終わって
しまうところ。面白いからまあ苦情でもなんでもありませんが。
北海道の十勝平野のはじっこ、道警本部釧路方面広尾警察署管内の
志茂別駐在所の、いわば「駐在さん」である川久保が主人公。
「笑う警官」でもあったように、不祥事が発覚して、道警では
その対策としてひとつの職場に長く在籍させないでコロコロ人事
異動させるというものがあって、たとえばべテランの刑事といった
人がいなくなる弊害もあります。
そんな川久保も、札幌から道東の駐在さんに。基本的に駐在所勤務
は家族同伴なのですが、家族は札幌に残して単身赴任。
「逸説」では、高校生が行方不明だと母親が連絡。どうやら調べて
いくうちに高校の同級生とトラブルに・・・
「遺恨」では、ある牧場で飼っている犬が散弾銃で射殺され、その
聞き込みをしているうちに、篠崎という大規模牧場のオーナーと
殺された犬の飼い主とのあいだにトラブルがあったと知り、さらに
篠崎家の父親が殺され・・・
「割れガラス」では、前科持ちの大工がやってきて、車上狙いが多発
するようになり、疑いの目が・・・
「感知器」では、放火や不審火が相次いで起き、はじめはホームレス
か本州から来る旅行者が疑われていたのですが・・・
そして「仮装祭」では、13年前に起きた少女の失踪事件と似たこと
が今年の祭でもあって、この地域のさまざまな問題が浮き彫りに・・・
川久保は、地元に詳しい元郵便局員に地区のことや人間関係について
教わります。地域の”有力者”が、ときに捜査の妨げになったり、
都会で起きる華々しい事件とは違って、田舎の”しがらみ”といいま
すか、この地域のコミュニティそのものと川久保は闘っているのでは
ないか、と感じました。
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