ロゴス古書

 年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず 

賢治のつめくさ

2010年05月24日 | 随想・日記

 

 つめくさはナデシコ科の草のことですが、宮沢賢治の使うつめくさは、牧草地に生えるマメ科のシロツメクサ〈クローバー〉のことです。

   小さなぼんぼりのやうな花。

   まるで本当の石英ランプでできている。

 などと記されている花のことです。

 また、「春と修羅 第一集と第三集」におなじ題名の「休息」(1922,5,14・1926,8,27)がありますが、第三集の「休息」には、写真(向かって左側の絵)のような「あかつめくさ」が詠まれています。

 この写真は、「宮沢賢治の読んだ本」(27)にあります 川瀬惣次郎著 「肥料学」の「第二章 緑肥」からの写真です。

 川瀬のこの「肥料学」の「第三篇 植物質肥料」には、マメ科植物のあかつめくさ等を推奨しています。

 賢治晩年の東北砕石工場用の石灰推奨チラシの「肥料用炭酸石灰」に、博を付けその重要性を示すため、多くの研究著書とともに利用されている一冊の本です。その本のなか(232ノ2頁)の写真です。

    (つづく)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。