最近は母の運動不足解消に付き合って
夕食後の川沿い散歩を繰り返している。
(勿論、私の運動不足解消の為でもあるのだが)
そのお散歩道中に『サビィ』の家がある。
いつも小さな釣り用の折畳み椅子に座って
夕涼みしながら、川にいる鯉や鳩、カモの親子に
ご飯やパンの食べ残しをあげている
優しいおじいさんが飼い主だ。
と、言っても飼い主のおじいさんはいつも
「野良猫なんよ。懐こいけどね。」
と、ポツリ言う。
当の本人は飼い主のつもりではないらしい。
それにしても、ちゃんとご飯は貰っているようで
おじいさんが家から出て来ると
足元にピタリとくっ付いて離れない。
知らない人にはちゃんと警戒心たっぷりの仕種で
即、退散。
でも不思議と愛嬌のある顔をしていて雌なのに、
大きな顔と大きな足が魅力的なサビ猫さん。
声がまた、体に似合わず
ハスキーなウィスパー・ヴォイスで可愛い。
実は夕方散歩を始める随分と前からこの『サビィ』とは
知り合いなのだが、この近所に住む猫好きのおじさんの話に寄ると、
この猫はご飯をあげてもなかなか懐かないらしいのだ。
「近付いても触れさせてはくれない」と、
猫好きのおじさんは不満たっぷりで言う。
以前から知ってはいたが、不思議でならないのは
初対面からかなりフレンドリーな子だったので、
やっぱり飼い猫さんだもんね、と独り腑に落ちていたのだ。
どうやら、『サビィ』は人を選んでいるらしい。
ちょっと嬉しい情報を貰ってニヤニヤしながら、
いつも会いに行くのが楽しかったりする。
大雨の次の日、久々に再会した『サビィ』は
何処を歩けばそうなるのか、
くもの巣まみれの頭で親愛の頭突きを食らわせてくれた。
それにしても人間だったら多分、
ギャップだらけの面白女子になっていただろう。
昨日は?位
←いつもありがとうございます。
昨日は?位
←感謝、感謝でございます。