だいぶ前に記事にしていた昔話の「竜宮の猫」を
改めて思い立ち、ビジュアルを作り直してみたので
再度アップしておきます。
昔むかし、
三人の娘を持った百姓があり、三人とも嫁に行った。
百姓は毎年の暮になると、三人の娘婿を呼ぶ事にしていた。
妹二人の婿は金持で、酒や炭俵を持って来たので、
舅は二人を大いにもてなした。
しかし、一番上の姉婿は大層貧乏で、いつも柴薪を持って行った。
そこで舅はこの婿は仕事に追いやって、大切にはしなかった。
ある年の暮、姉婿は柴薪をかついで家を出たものの、
毎年こき使われているよりも、今年は柴薪を竜宮様にあげようと思い、
柴薪を海に投げ込んでしまう。
そうすると、海の中から若く美しい女が出て来て礼を言い、
竜宮様がお礼を言われるから来て欲しいと男を背負って海に入った。
竜宮では大変なご馳走になり、帰る時には望みの物をやろうと言われるが、
さっきの若い女性の忠告に従って、
「猫を下さい」と言う。
竜宮様は、
「この猫ばかりはやれぬが、お前さんの望みとあらばやろう
そのかわり、この猫は一日に小豆を一合ずつ食わせると
一升分銀と金の糞をするから大切になされ」と言って猫をくれる。
姉婿は喜んでその猫を持って帰る。
家で竜宮様に教えられたとおりにすると、
どんどんお金が貯まって大金持になる。
姑が不思議がって話を根ほり葉ほり聞いたあげく
その猫をちょっと貸してくれと姉婿を叱りつけて持って行こうとする。
「そんなら、一日にきっと小豆を一合ずつ食わせてくんろ」と頼んで
猫を渡してしまう。
ところが、欲の深い姑は、
小豆を五合食わせたので猫は糞を垂れて死んでしまう。
姑は怒って姉婿の所に怒鳴り込んで来る。
姉婿は可哀想な事をしたと、猫の死骸を庭に葬ると、
そこに南天の木が生えてくる。
懐かしいので、猫の名を呼んで南天の木をゆすると
木の枝からバラバラと黄金が落ちて来て、
姉婿は大変金持になったそうな。
とっぺんぱらりのぷう。笑。
このビジュアルに使ったものを何にするかは
明日のお楽しみです。
昨日は?位

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