路地猫~rojineko~

路地で出会った猫と人。気付かなければ出会う事のない風景がある。カメラで紡いだ、小さな小さな物語。

月と六ペンス

2019-04-12 | ★ほんの日常




100年以上前の小説とは思えないけれど。


「月と六ペンス」 サマセット・モーム著



衝撃的なミステリーでもなければ、恋愛小説でもなく、冒険小説でもないのに

何故か最後まで読者を惹き付けるこの作品。

あの有名なゴーギャンをモデルに書いたと言われているけれども

そもそも伝記でもなければ、実在しない天才画家の半生なのですが。

この天才画家の描いた絵が見たくなるのもまた、読後感。笑。





ロンドンの株式仲買人ストリックランドは40歳の時、仕事も家も妻子も捨てて

単身パリにおもむく…後に天才画家と評されるまでの壮絶で数奇な半生を

作家の目線で描いています。






天才というのはこのようにして神(悪魔)に選ばれるものなのかも知れない。

「描かずにはいられない」

この衝動に身を預けた者にしか見えない風景。





私はどちらかというと、旅行が苦手なのですが

この本を読むと何だか旅も悪くはないものだと思えて来る。



「生まれる場所を間違えた人々がいる。彼らは生まれたところで暮らしてはいるが、

いつも見たことのない故郷を懐かしむ。生まれた土地にいながら異邦人なのだ。」



私も、いつか自分の故郷を探してみたい。











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コメント (2)
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