路地猫~rojineko~

路地で出会った猫と人。気付かなければ出会う事のない風景がある。カメラで紡いだ、小さな小さな物語。

猫とマタタビ

2009-02-14 | 『茜』

「猫にマタタビ」とは良く言ったもので、

大抵の猫はマタタビが大好きだ。

でも、酒嫌いの人間もいる様に

猫にだって

マタタビ嫌いの猫もいたって不思議はない。




私の記憶の中での統計だけれど

意外と体格の良い雌猫にマタタビは効かない。

小柄な雌猫に限ってヨタヨタと酔っ払ったように

欲しがるのだ。




とてもマタタビが大好きだった『ミーディ』を思い出す。

小柄な雌猫で綺麗な三毛猫の『ミーディ』に

初めてマタタビを振舞った時の事だ。

グルングルンと転がってはテンションが上がり、

やたら爪を立てて引っ掻かれたのを覚えている。

それ以降、私の顔を見るなり

「姐さん、今日アレ、持ってませんでしょうか?」

ってな顔をして、

私の事を薬の売人を見るような目で見るのだ。

ちょっと良心が咎める罪悪感があるのは何故だろう。

麻薬と違い、副作用は無いのだが。





久々に『』に出くわしたので

『茜』にもマタタビをあげてみた。




彼女もかなりの小柄な雌猫だ。

凄い効き目の猫のダンスが始まった。

『ミーディ』の様に爪を立てはしないが

かなりの興奮の後、

「姐さん、まだ持ってませんでしょうか?」

って顔をする。




やはり、複雑な心境は否めない。












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誰もかも

2009-02-13 | ★フォトログ

誰もが探っている。




「他人が生活上のどの点で自分よりも先に行っているか、

 そして、

 他人が主張する処世術の内、自分はどれに賛成できるか」を。


そして繰り返す、愚かな過ちを。







「そんな事は、どうでも良い事だよ」

と、路上の猫は言う。











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あ、

2009-02-12 | ★フォトログ

あ、

いつから

見てたんですか?











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ねずみの国の未来

2009-02-11 | ★ほんの日常

例えば、

貴方が親友の運転する車に乗ってドライブ中、見通しの良い通りを
どんどんスピードを上げて走っていたら車道に人が飛び出して来た。
ブレーキを踏むが間に合わず歩行者をハネて死なせてしまった。
死亡事故なので裁判になり、事故の目撃者は貴方しかいない。

「事故の時、運転者はどの位のスピードを出していましたか?」

貴方の証言次第で友人の刑は重くも軽くもなる。正直な証言をして
友人を刑務所に入れるのは可哀想だが、嘘の証言をすれば宣誓し
ているので偽証の罪……



…この、偽証して友人を助けようとする「個別主義的立場」をとる人
が日本人では九割を越えるそうだ。ところがアメリカでは九割の人が、
国民の義務として偽証はしないという立場に立つ、「普遍主義的立場」
をとるらしい。

国民性の違いとも言えるが、アメリカ人は、普遍的価値を守る為には
人情をも切り捨てる。企業の公害問題などで内部告発が多いのもそ
の為だし、日本人の情実絡みの経営が批判されるのもそうだろう。

だが、最近やたらと日本の問題企業の内情が告発されている。
日本人もアメリカ人の様に普遍主義的価値を持つ様になったのか?



いや、そうではなさそうだ。



恐らく「窮鼠猫を咬む」か、「飼い犬に咬まれる」と言った所だろう。
不況を生き抜く為の企業の安易な雇用形態に押しつぶされた
そこで働く者達が、追い詰められ、虐げられているからだとしたら、
あくまでこれは「個別主義的価値」になる。





川沿いで『小鉄』に会いに通っていた頃、
散歩の常連のおばちゃんが、

「あのスーパーの魚は買わん方が良いよ。
 仕入れから一日置いてから店頭に出しよるけん、古かもん。
 私、あそこで働きよるけん、知っとるったい。」

と、言っていたのを思い出した。
意外と内部事情はこの様にして露見するのかも知れない。

「人の口には戸は立てられぬ」とは良く言ったものだ。

人を使う以上、人を大事にしなければこれからの企業は続かない。
使い捨ての人事をやって来た企業ほど、要注意だ。








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ご出勤

2009-02-10 | ★フォトログ

花屋の猫

店と店の間の細い隙間を

これから

ご出勤の様子。







行ってらっしゃい。










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白い鼠小僧

2009-02-09 | ★フォトログ

フェンスの隙間に

ひょいと飛び乗る『』。








軽い身のこなし。

その運動神経…羨ましいです。









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その足で

2009-02-08 | ★フォトログ

そのラブリーな足で

ぐぐっと、

踏んでくれませんか?






やっぱり、

ダメですか?












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黒い友達

2009-02-07 | ★フォトログ

この黒い友達は

音も無く近付いて

傍らに寄り添い

撫でろと言う。






この黒い友達は

地面に転がり

腹を預け

擦れと言う。











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久し振りの茜空

2009-02-06 | ★フォトログ

「久し振りだね。」




「元気だったかい?

「いつも何処に居るんだい?」




応えてくれなくても

そんな事ばかり

聞いてしまうね。








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米三昧

2009-02-05 | ★フォトログ

』の優しさは筋金入りだ。




だから、

小豆』は『米』の傍を

離れない。









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小豆の路地

2009-02-04 | ★フォトログ

この路地を通ると私は

困った顔になる。







何故かって?

帰りたくなくなるからさ。










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誕生日にお花を頂きました。
実は昨日が誕生日だったのですが、
祖母の命日である今日にアップする事にしました。












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前略、駐輪場の隙間から。

2009-02-03 | ★フォトログ

雨が降っても

風が吹いても

夏の暑い日差しからも

冬の凍える寒さからも





意外にも

駐輪場は守ってくれる。

隙間だらけの

あばら家だけれど

良い家なんだ。









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強 さ

2009-02-02 | ★フォトログ

本当の「強さ」って

目に見えないからね。




意外と「優しさ」の中に

あるのかも知れない。





誰かの「優しさ」に

救われた時。

それが、

歩き出す「勇気」に

変わる時。












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雪の日

2009-02-01 | ★ほんの日常

雪 気が付けばいつしか
なぜ こんな夜に降るの
今 あの人の命が
永い別れ 私に告げました


手をさしのべれば いつも
そこにいてくれた人が
手をさしのべても 消える
まるで 淡すぎる雪のようです


あの人が教えるとおり
歩いてくはずだった私は
雪で足跡が見えない
立ちすくむ あなたを呼びながら


手をさしのべれば いつも
そこにいてくれた人が
手をさしのべても 消える
まるで 淡すぎる雪のようです   

               (中島みゆき『雪』より)







数年前の私の誕生日の翌日、祖母が亡くなった。

誰にでも優しくて、

ニコニコ顔しか思い出せない祖母の最期は

とても静かだった。







惚けの進んだ祖母は既に長い事入院中で、

とても白く、小さくなった祖母を見舞うと

訳もなく涙が出た。

私達が誰かも解からないのに

ニコニコしてる祖母が帰り際に、

思い出したように名前をポツリと呼んだりした。



「おばあちゃんが毎年作ってくれてた柏餅、凄く美味しかったよね。」

…なんて、言い訳っぽい話をしながら帰ったのを覚えている。







故人を偲ぶ暇も無く、忙しく儀式の様な葬儀を終えて帰宅し、

独りの部屋へ戻った私は

数日ほったらかしの流し台を片付けながら

何故か歌を唄っていた。



大きな声で。

泣きながら。











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 ←湿っぽくてすいません。
村では14位
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