木曽駒ケ岳の山頂から馬の背という稜線を進んでいきました。
ここから先訪れる人は少なく、ほとんどの人はここで引き返していきます。
稜線の横にはハイマツが広がり、チングルマは既に穂が出ています。
コケモモも小さな赤い実ができていました。
何の葉かわかりませんが、真っ赤に色づいています。
最初は気持ちよく平らなところを進んでいたのですが、次第に段差が険しいガレ場が出てきました。
横はすっぱり切れている所もあり、子供たちを安全に下らせるのに必死です。
谷の下の方には、これから行く濃ヶ池が見えるものの、尾根から降りる分岐が行けども行けどもありません。
既にコースタイムの倍近く歩いているのに(汗)
ひっそりとした緑豊かな稜線が延々続いています。
振り返ると、木曽駒ケ岳の山頂がはるか彼方に見えるようになり、さすがに不安になりました。
ちょうど登ってきた方がいらしたので、分岐は?とお聞きすると、
「この先、まだ大分かかりますよ。それから、濃ヶ池から戻る登り返しは、かなりきついですよ。」のお言葉。
子供たちも疲れが出てぐずり始めたのですが、歩かないことには戻れない!
戻らないことには遭難する!!と思い、そこからは必至に歩きました(苦笑)
ほどなくして分岐に到着。
下りながら、折り返します。
しばらくして濃ヶ池に着きました!
お昼もすぎ、1時近くなってました。
訪れているのは他に2組だけ。
ここでしっかり腹ごしらえをして、帰りの登りに備えようと
はやる心を静めながら、昼食になりました。
周りはカール地形になっていて、ナナカマドが見ごろです。
下ってきた稜線がすぐそばに見えました。
少しガスが沸いて見れませんでしたが、晴れれば池から逆さに映る宝剣岳が美しいそうです。
もっとゆっくりしたかったけれど、時間が気になり出発。
私たちが最後なのかなあ~(汗)
無事に戻れるだろうかと不安になりながらも、
自然の中にどっぷりつかっていると、なんとも贅沢です。
気持ちいい~!
写真の奥に写っている建物が宝剣山荘ですが、そこまで折り返します(汗)
途中、トリカブト群落
オオヒョウタンボクの対になっている赤い実
ヤマハハコ
渓流沿いには、アキノキリンソウ
ウサギギクもまだ咲いていました。
水場は、落ちたらずぶ濡れになるので、注意深く渡ります。
途中、梯子と橋がありましたが、難なくクリア
最後の登りは、すっかり子供たちの方がペースが速く、
私は取り残されてゼイゼイ言いながら上がっていきました。
16:20ようやく千畳敷のロープウェイ駅までたどり着きました~
ついてみれば、さすがのシルバーウィーク。
ロープウェイは2時間待ちで混雑していました。
結局、外はもう真っ暗。18:20分発の最終便で下ってきました。
バスで駐車場まで戻り、近くの温泉に立ち寄り、
遅い夕食をとり、帰宅したのは、23:30
1時に起きて家を出たんだっけ・・・
ここ10年の中で一番働いた1日です(苦笑)
恐るべし、シルバーウィークの人気の山でした!!
事故もなく帰ってこれたから言えることですが、
木曽駒ケ岳から奥の稜線、濃ヶ池周遊までできたのは、よい思い出になりました!!
自然の山に抱かれ、充実した時間を過ごせました。
またアルプスの山に行けるといいなあ。