アミですが、ニャニか？ ～ 自分で確かめなくちゃね！

こんにちは、アミです。

 

みなさん、おひさしぶりですね。

 

お元気でしたか？

 

アミはね、相変わらずまあまあ元気にや

ってます。

 

お姉ちゃんも元気は元気なんですけどね

……

 

あんまり暑くて、汗を拭くのに忙しいか

ら、ブログの更新をするヒマもないわ

……なんて言ってるので……

 

しょうがないなあ。じゃあアミが代打をし

てあげるとしますか。

 

実はアミ、ひと月くらい前に、プチ脱走し

たんですけどね……

 

去年の秋の家出と違って、ひと晩で帰って

来ちゃいました。

 

本当は、もうちょっといるつもりで出て行

ったんだけど…..

 

おウチの周りをウロウロしている、真っ黒

なデカいヤツににらまれて。

 

ギャーギャー言われるし、引っかかれそう

になって、アミ、完全にビビりましたよ。

 

あれで懲りちゃって、もう、お外は当分、

いいかなと思っています。

 

しばらくは大人しくしていようっと。

 

 

ところで、みなさん、最近、ニホンセイフ

（日本政府）が変なんですってね。

 

岸田さんがナイカクカイゾウ（内閣改造）

というのをしたときに記念写真を撮った

んですが……

 

そこに写っている男の人たちがズボンを

後ろ前反対にはいているんですって。

 

（アミは人間の服のこと、よく知らない

から、ホントかどうかわからないけど。）

 

それに、ナイカクフ（内閣府）のホーム

ページというのを見てみると、ダイジン

（大臣）の写真がのってない人がいる！

 

今日、お姉ちゃんが教えてくれたんです

けど、11人のうち、6人は写真がなかっ

たです。

 

ナンデカナ？

（お姉ちゃんは、「タイホされちゃった

かも」と言ってました。）

 

それでね。

 

ネットでこのことを知ったお姉ちゃんは

お母さんにも教えてあげようとしたんで

すけど……

 

お母さんは即座に、「私は信じない」と言

い切ってました。

 

お母さんはね、お姉ちゃんの見せようとし

た写真を、ほんのチラ見しただけで……

 

ちゃんと確認しようとはしてなかったんで

す。

 

ホームページの話も、無視してました。

 

それを見ていて、思ったんですが……

 

お姉ちゃんの言うことが信じられないとい

うのなら、自分で写真を見て、確かめてみ

ればいいのに。

 

それをしないで、頭から「そんなことある

はずない」って決めてしまっていいの？

 

アミは別に、お姉ちゃんの味方をするわけ

じゃないんですよ。

 

でもね、人の話がウソかホントかどっちか

なっていう時は、まず自分でできる範囲で

確認してみないとね。

 

そうしないと……

 

もし自分が間違っていても、ずーっとその

ことに気がつかないままになってしまいま

すよ。

 

そして、ずーっと後でそれに気づいても、

もう、遅すぎるってことになるかも。

 

 

あ、ついつい長話になっちゃって。

 

いけない、そろそろお姉ちゃんがお風呂に

入る時間だ。

 

その前につかまえて、おやつを確保しなく

ちゃ！

 

じゃあ、みなさん、またね。

 

おやすみなさい！

アミですが、ニャニか？ ～ ただいま、です。

ただいま、アミです。

 

みなさん、お元気でしたか。

 

アミはね、ちょっとの間、お外に行って来

ましたよ。

 

このあいだの夜、お姉ちゃんが、戸を閉め

たんですけど……

 

よく見たら、ちょっとすき間が空いている

じゃないですか。

 

これはチャンス！ と思って、出ちゃいま

した。

 

その時は、ノアと一緒だったんですけど…

 

ノアは「私、やっぱりおウチに戻る」とい

うものだから、アミ一人で行くことにした

んです。

 

だって、こんなチャンス、二度とないと思

って。

 

アミはね、小さい頃はお外にいたこともあ

ったけれど……

 

お姉ちゃんの家に来てからは、ずーっとウ

チの中ばかりで。

 

窓からいつもお外を見ていて、時々おトモ

ダチ（注：猫のこと）が自由に道を歩いて

るのを見て、いいなぁって思ってました。

 

それで、今回は、おウチのまわりをいろい

ろ見て回ったんですよ。

 

やっぱり、お外はいいですね。

 

なんたって、ウチの中より、空気が新鮮で

風がさわやか。

 

お日さまも、ポカポカして、とっても気持

ちがいいんです。

 

おウチの中とは、ぜんぜん違った。

 

アミのお気に入りは、近くの川の岸辺で、

好きなだけ日向ぼっこすることです。

 

寝る場所は、お隣のお家の建物の下に、

ちょっとお邪魔させてもらいました。

 

ご飯は……

 

もう夏が終わっちゃったので、セミとか

捕まえて食べることもできないし、これ

ばっかりはどうしようかなと思ってたん

ですけど……

 

ナント、お姉ちゃんが、いつも食べてい

たカリカリを届けてくれたんです。

 

それがすごくおいしくて。

 

おウチでは、運動不足でお腹も空かない

から、あまりおいしいと思わなかったん

ですけどね。

 

お外を走り回っていると、お腹がぺこぺ

こになるから、何でもおいしいんですよ

ね。

 

 

そんな具合で、しばらく楽しくやってた

んですけど……

 

お隣の家にいる「チョビさん」（注：お隣

の猫。実はアミの祖母にあたる。）がね、

アミがお隣にいるのがすごーく嫌そうだ

ったんです。

 

それで、アミ、チョビさんにすごく怒られ

て……怖かった……。

 

だから、お隣にも居づらくなってしまっ

て。

 

それに、急に寒くなってきて……。アミ、

冬中お外にいたことがないから、寒いのは

苦手なんです。

 

そんなこんなで、そろそろお外の生活にも

疲れてきたなあって思い始めて。

 

そんな時、お姉ちゃんが、ご飯を持って来

てくれたので、アミから近寄って行ったん

です。

 

それまでは、捕まえられないように、すぐ

そばへは行かないようにしてたんだけど

……

 

もう、いいかなって思って。

 

お姉ちゃんは、アミの気持ちがわかったみ

たいで、すぐに抱っこして、おウチに連れ

て帰ってくれました。

 

ああ、よかった。

 

お母さんも心配してたみたいで、いきなり

のただいまに驚いていたけど、とても喜ん

でくれました。

 

久しぶりのおウチはとても暖かくてびっく

り。

 

お外へ行く前は、当たり前だと思ってたけ

ど、今は、ホントにありがたいことなんだ

なって、わかりました。

 

やっぱり、おウチはいいね！

（でも、時々、お外にも行けたらなあ。）

 

とにかく、アミは帰って来ましたよ。

 

これからも、どうぞよろしく！

 

 

（ロージーから、ごあいさつ）

アミの突然の家出で、ご心配をおかけしま

した。

 

家出の期間は、11月3日～12月1日で、

ほぼ一カ月ということになります。

 

きっとアミにとって憧れの、外の生活を満

喫できた時間だったでしょう。

 

私たち人間も、緊急事態宣言で家にこもる

ことの息苦しさを味わいましたが……

 

猫にとっても、家にこもる窮屈さは苦痛が

伴うことに違いありません。

 

今回、家出したアミの居場所はわかってい

たものの、もう戻ってはくれないかと、半

分覚悟もしていました。

 

でも……

 

最後は私たちを信じ、戻る決断をしてく

れたことを本当にうれしく思います。

 

また、アミの気が向いたら、記事を投稿

してくれることと思います。

 

よかったら、読んでやってください。

アミですが、ニャニか？ ～ ご報告

ロージーです。

 

え、なんでアミちゃんの記事にロージーが

しゃしゃり出るの？

 

そう思われた方もいらっしゃるでしょう。

 

そんな（もしかしたら）アミのファンに

なってくださった方に、ちょっと残念な

お知らせをしなければなりません。

 

実は……

 

アミが家を出ました。

 

今月の3日、文化の日のことです。

 

これは、私のヘマから生じたことなんです

が……

 

一口に言うと、うっかり開いたままにして

いたガラス戸の隙間から抜け出して行った

んです。

 

なぜ開いたままになっていたかというと

……

 

毎月恒例になっている、玄関横のショーウ

インドーの展示物を入れ替えた後、閉めた

つもりだったのが、どういうわけか隙間が

開いた状態になっていたのです。

 

ちゃんと確かめるのを怠った自分を責めて

も、後の祭り。

 

その隙間から、アミとノアが外に出たよう

なのですが、ノアはすぐ引き返してきて…

 

アミだけが戻らなかったんです。

 

 

思い返せば、最近のアミは、以前から仲の

よくなかったミラと、しょっちゅうモメて

……

 

お互いに睨み合ったり、うなり声を上げた

りしていましたっけ。

 

それに、外の世界に憧れるように、窓から

表通りを眺めたりもしていました。

 

そうか……

 

だから、ここぞとばかりに飛び出していっ

たんだなあ。

 

そう思いました。

 

でも、まだ遠くへは行っていないはず。何

とか探し出せれば。

 

そう思っていた矢先に、お隣の方が、アミ

らしい三毛猫が倉庫の下にいると知らせて

くださったんです。

 

実はその場所は、以前、ミラが家出した

時、拠点にしていた所で……

 

早速見に行ってみると、確かにアミでした。

                                                                                            

とりあえず、無事に近くにいてくれて嬉し

かったし、ホッとしました。

 

ただ…そこからが問題でした。

 

アミの、外に出たい、自由になりたいとい

う意志はよほど固いと見えて、どうしても

捕まえて連れ戻すことができません。

 

辛うじて、ご飯は食べてくれるのですが。

 

それで……

 

母とも相談し、しばらくはこのまま様子を

見ることにしました。

 

きっとアミは今、自由を謳歌しているので

しょう。

 

いつもいつも眺めて憧れていた外の世界を

満喫しているのでしょう。

 

ならば、アミの気の済むまでは、このまま

見守ってやろうと思います。

 

このロージーが、ご飯の専属配達員になれ

ばいい。

 

そして、実は今日もつい先ほど、カリカリ

のカツオ節トッピング付きを届けてきたと

ころです。

 

アミはお腹がペコペコの様子で、ウチにい

た時は沢山残していたカリカリをモリモリ

食べてくれました。

 

 

これから冬に向かい、日ごとに寒さが増し

ていきます。

 

凍えるような夜に外で過ごす辛さを、アミ

はまだ知りません。

 

そんな時、もし、ウチに帰りたい、そう

思ってくれたなら、いつでもよろこんで

迎えよう。

 

そう思っています。

 

 

そんなわけで、いつもアミの記事を楽し

みにしてくださっている方に、改めて

お知らせします。

 

筆者の一身上の都合により、「アミです

が、ニャニか？」は、しばらくお休みを

いただきます。

 

再開の目途が立ちましたら、またご連絡

いたしますね。

 

それまで、ごきげんよう！

アミですが、ニャニか？ ～ 脱走と「怖い」について

こんにちは。アミです。

 

またまた、ずいぶんごぶさたしてしまいま

した。

 

みなさんは、お元気ですか？

 

アミはね、元気なことは元気なんですけど

……

 

最近、ちょっとね、「すとれす」っていう

のがたまっていて。

 

だって、毎日毎日おウチの中にいるだけ

なんて、ツマラナイ。

 

朝起きて、ゴハン食べて、天気のいい日

は日向ぼっこもできるけど……

 

お昼ごろにお姉ちゃんがちょっとおやつ

をくれて……

 

その後は、お夕飯まで何もすることがな

くて。

 

だいたい、寝ています。

 

たま～に、お姉ちゃんがボール遊びをし

てくれることもあるんですけどね。

 

ボールが小さくて、遊んでいるうちに

部屋のすき間に入って、なくなりそうに

なるものだから……

 

本当になくすともったいないからって、

お姉ちゃんからストップがかかるんで

すよ。

 

まったく、何のためのボールなのか、

ワケワカンナイ。

 

そんなこんなで、この間ついに「すとれ

す」が爆発しちゃって……

 

脱走してやりましたよ。

 

まあ、そんな大したことでもなくて、た

だ、ウチの畳の下（「えんのした」って

いうんですよね）に一日だけいて、すぐ

戻って来たんですけどね。

 

けっこう、おもしろかったなあ。

 

暗くて、クモの巣がいっぱいで歩きにくか

ったけど……何だか探検してる気分でワク

ワクしちゃって。

 

もう少し長くいるつもりだったけど、みん

なシンパイしてるかなと思ったときに……

 

縁の下の入り口から、

 

「アミさ～ん、アミ～」って声がして。

 

お姉ちゃんが呼んでるなって思って、しょ

うがないから、戻ってきてあげたんです。

 

まあ、お腹も空いたしね。

 

その後、アミの好きな「ちゅるちゅる」

をいっぱいもらったんですよ。エヘヘ。

 

（注：「ちゅるちゅる」は、袋入りでチュ

ウチュウ吸うタイプの猫用おやつ。商品名

は敢えて書きませんが、アミはそのカツオ

味が大好物。）

 

 

ところで……

 

アミほどではないけれど、最近、お姉ちゃ

んも、ずっとウチにいるんですよ。

 

前は、お仕事とか、買い物とか言って、し

ょっちゅうお出かけしていたのに。

 

それに、お出かけする時、なんだかいつも

マスクをして行きますね。

 

お姉ちゃんだけじゃなくて、テレビに出て

くる人、いっぱいマスクをしてる。

 

もっと「ヘン」なのは……

 

みんな、「怖いな」って思ってる。

 

なんでかなあ？

 

アミには、そのワケはよくわからないけど

……

 

これだけは、わかってる。

 

「怖いな」って思うと、そのせいで、もっ

ともっと「怖い」ことが起きることになっ

ちゃうんだよ。

 

だから、つい「怖いな」って思っちゃった

ときはね……

 

深呼吸してから、心をフワッと浮かび上が

らせてみて。

（心をドローンに乗っけるみたいなイメー

ジでね。）

 

そうすれば、もっと高い所から自分を見て

気持ちが落ち着くはず。

 

そうすれば、冷静になれて、きっとわかる

はず。

 

やたら「怖がる」必要は、どこにもないっ

て。

 

 

ああ、ついこんな長々とおしゃべりしちゃ

った。

 

お腹すいたー。

 

お姉ちゃん、そろそろ夜のおやつの時間だ

よ。

 

「ちゅるちゅる」早くちょうだい！

 

あ、カツオ味にしてよ。絶対。

5月のギャラリー展示 ～ テーマは「猫」！

こんにちは。アミです。

 

？？？

 

あれれ？　何でアミちゃんがギャラリー

展示のことで登場するのかな……

 

もっともなクエスチョンですね。

 

すみません……連休で、お姉ちゃんが

ぐだーっとしちゃって……グースカ寝て

ばかりいるもので……

 

仕方なくアミがピンチヒッターをする

羽目になりました。

 

（うかうかしていると、5月が終わっちゃ

いますからね。）

 

さて、今月の展示のテーマは……

 

「猫」なんだそうです。

（だから代役を押し付けられたのかな？）

 

メインの展示物は、写真の右上に写ってい

る本ですね。

 

レオノール・フィニ作

『夢先案内猫』（工作舎）

 

アミはこの、レオノールさんのことはよく

知らないんですけど……

 

お姉ちゃんが何年も前に、この人の絵の展

覧会を観に行ったらしくて。

 

その作品にひかれたので、会場のショップ

に置いてあったこの本を買って来たんだそ

うです。

 

アミはまだ見せてもらったことはないから

うまく説明できないんですけど、どんな人

が好みそうな感じかっていうと……

 

パリのアーケード街（「パサージュ」って

いうみたいですね）が好きなら、大抵好き

なんじゃないかって、お姉ちゃんが言って

ました。

 

実は、アミがこの家に来る何年か前のこと

なんですけど……

 

お姉ちゃんが朝、仕事に行く途中で不思議

な猫に出会ったらしいんです。

 

そして、このレオノールさんの本のことを

思い出して、そのエピソードについてブロ

グを書いたそうです。

 

お暇なら、読んでやってください。

 

「動物」のブログ記事一覧(3ページ目)-天使のエナジー (goo.ne.jp)

（11月2日付にあります。）

 

他の展示物は……

 

猫のオルゴール（お姉ちゃんの弟さんから

のプレゼント。曲は「アンチェインド・

メロディー」。）

 

猫のイラスト入りの封筒（お姉ちゃんの

お気に入りで、最後の一枚がなかなか使え

ないらしい。）

 

さらにさらに……

 

月半ばでの展示替えの計画がありまして。

 

レオノールさんの本を、

 

和田博文編『猫の文学館Ⅰ』（ちくま文庫）

 

にチェンジするつもりで、ただ今、お姉ち

ゃんが全力で読破中。

 

でもね……読書のスピードが絶望的にのろ

いお姉ちゃんのこと。

 

月半ばまでに読み終わるかどうか、保証の

限りではありませんけどね。

 

ああ、つかれた。

 

ここまでやらされて、これじゃあ、お夕食

のカツオ節のトッピングを、いつもの二倍

にしてもらわなきゃ、合わないなあ。

アミですが、ニャニか？ ～ お姉ちゃんの「自主トレ」

こんにちは。アミです。

 

ちょっと久しぶりのごあいさつになってし

まいました。

 

皆さんは、お元気ですか。

 

アミは、元気ですよ、相変わらず。

（ノアも、ミラもね。）

 

アミはお外に出られないので、なにしろ

娯楽があまりなくて、退屈しちゃうこと

もあるんです。

 

お姉ちゃんはそれに気づいていて……

 

アミが好きそうなテレビの番組を教えて

くれることもあります。

 

チュッチュ（注：鳥）の出る番組とか…

（NHK「さわやか自然百景」）

 

お友だち（注：猫）が出て、おじさんが

ブツブツ言う番組とか。

（NHK「岩合光昭の世界ネコ歩き」）

 

チュッチュやお友だちが自由にお外で

動き回るのを見ていると……

 

ああ、いいなあ、楽しそうだなあと思

って、アミも楽しくなってきます。

 

でも、ずっと見ているのも疲れるので、

たいては途中でリタイアしちゃいます

けど。

 

 

ところで、最近、エッと思うことがあっ

たんですよ。

 

お姉ちゃんが、急に、私たちの声を真似

するみたいに鳴き始めたんです。

 

普段、言葉を使って話しているのに、突然

ニャアとかウーとか言い出すから、面食ら

っちゃって。

 

ノアもミラも、目を丸くして、当惑してま

したっけ。

 

鳴き真似にしては、かなり下手なほうかな

あ。（お姉ちゃんにはナイショですよ。）

 

でも、一体なんでそんなことを？

 

そう思って、お姉ちゃんの気持ちを探って

みたんです。

 

それでわかったのは……

 

「テレパシー」というのを使って、アミた

ちと話してみたかったらしいんです。

 

アミは、ノアやミラと、声を出さないで話

せるけれど、それを「テレパシー」と呼ぶ

人もいるんですよね。

 

お姉ちゃんはそれをやりたいらしい。

 

そもそも、声を出したら「テレパシー」に

ならないから、そこがおかしいんですけど

ね。

 

でも、そこへ到達するまでの一つのプロセ

スとして、試してみたらしい。

 

それで、まあ、お姉ちゃんの気持ちはわか

ったんですけど……

 

アミが思うには……

 

人間は、いずれ近いうちに、「テレパシ

ー」を使って話をするようになります。

 

今、地球が変わろうとしていて……

 

新しい地球では、誰もが自然にそれができ

るようになるんですって。

 

だから、お姉ちゃんみたいに前のめりに

ならなくても、大丈夫なんです。

 

まあ、それでも、自主トレがしたいなら

ご自由にどうぞ。

 

いつでも練習相手ぐらい、してあげても

いいよ。

アミですが、ニャニか？ ～ ミラは「3C」

こんにちは。アミです。

 

さっき、お姉ちゃんが言いました。

 

今日は、「ネコの日」だよ。

おめでとう！

 

でもね、プレゼントはなんにもないんで

すって。

 

あんまりだなあと思って、スネて見せた

ら……

 

お母さんがカリカリにカツオ節をかけて

くれました。

 

オイシカッタ。

 

 

ところで……

 

今日の写真、またアミじゃないの、わかり

ましたか？

 

これはね、新参者なんですよ。

 

ミラっていうんです。

 

アミとノアはきょうだいなんですけど、ミ

ラはそうじゃないの。

 

お姉ちゃんが言うには、私たちふたりのお

母さんと、ミラのお母さんは、きょうだい

なんだそうです。

 

だから、私たちふたりとミラは、人間だと

「いとこ」って言うんですってね。

 

それじゃあ、まあ、あかの他人でもないん

でしょうけど……

 

アミ、正直言って、ミラにはほとほと困っ

てるんです。

 

私たちふたりの中に、いきなり割り込んで

きたっていうのに……

 

ずうずうしい

ふてぶてしい

そうぞうしい

 

の「３C」がそろっていて、

 

「おてんばクラブ」のメンバーになっちゃ

ったんですよ。

 

おまけに、お母さんのおひざを独り占めし

たりなんかして。

 

あんまり好き放題ばっかりするので、アミ

も頭にきて、にらめっこの勝負をしかける

と……

 

お姉ちゃんから決まって「よしなさい！」

とストップがかかります。

 

まあ、同じ家の中でけんかしたら、みんな

居心地がよくないですもんね。

 

実はね、ふた月くらい前、ミラが家出した

んです。

 

ある夜、お姉ちゃんが玄関の戸をちょっと

開けたすきに、脱走して……

 

そのまま、どのくらいかなあ……多分、十

日くらい行方不明になっちゃって。

 

お母さんもお姉ちゃんも心配そうだったけ

ど、近所を見て回っても見つからなくて。

 

ああ、ミラはもう、戻って来ないつもりな

んだ。

 

またノアとふたりになるのかなあ。

 

アミがそう思い始めた頃……

 

お隣の人が、物置にネコが一匹ずっと隠れ

ているけどもしかして……って教えてくれ

て……

 

お母さんがあわてて見に行って、ミラ発

見。

 

「もう放さないわよ」って言いながらぎゅ

っと押さえ込んで、連れ戻してきたんで

す。

 

それを見ていて……

 

これまであんなにプリプリしてたのも忘れ

て、なんだかホッとしちゃったんです。

 

おかしいなあ。

 

でもまあ、これからはもう少し、仲よくし

てみようかと思ってます。

 

「いとこ」だし。

 

ただし、アミのカリカリにふりかけてもら

ったカツオ節を盗み食いするのだけは……

 

絶対にゆるさないからね！

アミですが、ニャニか？ ～ ノアのこと

こんにちは。アミです。

 

え、何か変だな？

 

と思った人、すごいです。

 

そう、今日の写真、アミじゃありません

よ。

 

この子は、ノアといいます。

アミと同じく、お姉ちゃん（注：ロージ

ー）が名前をつけてくれました。

 

ノアは、アミと、お母さんがいっしょなん

です。

 

人間なら、きょうだいですね。

 

私たち、お姉ちゃんのお家の近くで生まれ

たみたい。

 

よくおぼえていないんですが、まだ小さい

ときに、お姉ちゃんのお家の子になったん

です。

 

ふたりいっしょだったから、さみしくない

のはよかったけれど……

 

私たち、ちっとも似ていないんですよね。

 

見た目も、性格も。

 

アミは三毛で、体が小さいし、シッポがち

ょっと短いんですけど……

 

ノアは毛の色が全然ちがって、体がモデル

みたいにスラっとしてるんです。いいな

あ。

 

シッポもまっすぐで長いし。

 

性格もね……

 

アミはいろいろ気になっちゃうたちで……

 

おやつの時間がおそくなったりすると、お

姉ちゃんが忘れるんじゃないかって、すぐ

心配しちゃうんですけどね。

 

ノアは、そういうこと、ぜんぜん考えてな

いみたい。

 

ああいうのを、マイペースっていうのか

な。

 

ごはんだよって、呼ばれても、ちっとも来

なかったり、頓珍漢なことばっかりするか

ら……

 

「おたんこなす協会」の会員に認定されち

ちゃったくらいなんです。

 

ちなみに、アミはフリー（無所属）です

からね。エヘン。

 

どうして、きょうだいなのに、こんなに違

うんだろうって、よくお姉ちゃんたちも話

してます。

 

でも、アミは、ノアがいてくれて、よかっ

た。

 

時々、けんかもするけど、やっぱり、ノア

がいなくなったら、さみしい。

 

アミの気持ち、お姉ちゃんたちには通じな

くても、ノアだけはわかってくれるから。

 

きょうだいだもの。

 

でも、でも、でも……

 

実はね……

 

あ、そろそろ晩ごはんみたい。

 

続きは、また。

アミですが、ニャニか？ ～ チュッチュの出る番組

こんにちは。アミです。

 

このあいだ、おねえちゃんにたのまれて、

アミの写真をみなさんに見せていいよっ

て言ったんですが……

 

それを見てくれた人から「いいね」とか、

「応援」とか……

 

いつもよりいっぱいもらったそうです。

 

ありがとうございます。

 

今日はね、こんなかっこうで失礼します。

 

こたつにもたれかかって、リラックスして

いるところを、またおねえちゃんに撮られ

てしまいました。

 

ほんとうは、ひとがくつろいでいるところ

を邪魔しないでほしいなあ。

 

でも、さっき、ブラッシングしてもらって

気持ちがよかったから、ゆるしてあげる。

 

でもね……

 

アミが何がしてほしいか、おねえちゃんは

すぐにはわかってくれません。

 

何でかなあ……？

 

私たち（注：猫一般）は、仲間同士でしゃ

べらなくても、思ってるだけで気持ちが伝

わるんですけど……。

 

おねえちゃんやお母さんは、そうじゃない

みたい。

 

いつも、声を出してしゃべってる。

 

あれは、日本語って言うみたいですね。

 

アミは、日本語、少しわかりますよ。

 

おねえちゃんが時々、こう言うんです。

 

「アミさん、明日の朝、チュッチュの出る

番組がやるから、見てね。」

（注：NHK「さわやか自然百景」のこと。

毎週日曜、朝7:45より放映。）

 

はい、これ、私の好きなテレビ番組なんで

す。

 

チュッチュ（注：鳥）がよく出てきますね。

 

チュッチュが出ると、つい興奮しちゃって。

 

自分でハンティングしてる気分になれるか

らでしょうね。

 

時々、出ないこともあるので、そんなとき

はがっかりして、速攻、日向ぼっこに切り

替えますけど。

 

ちなみに、おねえちゃんは極度の朝寝坊な

ので、いっしょに見たことは、ほとんどあ

りません。

 

そろそろ、あの番組、やる頃かな。

 

前の晩に、決まっておねえちゃんが教えて

くれるので、助かるっちゃあ、助かります

けどね。

 

あ、そろそろお夕飯なので、今日はこれで。

 

では、また。

 

（ロージーの影の声：明日は日曜なので、

「さわやか自然百景」の予告、忘れないで

しようと思います。）

 

アミですが、ニャニか？ ～ はじめましての ごあいさつ

はじめまして。アミです。

おねえちゃん（注：ロージー）のおうち

に住んでいます。

 

さっき、おねえちゃんが聞きました。

 

「アミさんの写真、みなさんに見せても

いい？」

 

まあ、いいかなと思ったので、おねえち

ゃんの手をぺろぺろなめてあげました。

 

できるだけ、かわいく撮れてるのにし

てね。

 

 

アミの話、聞きたい人がいたら、また

自己紹介しますね。

 

じゃあ、また。