2016年、あけまして おめでとうございます。
どんなお正月をお過ごしですか。
私は、特にどこへも出かけず、家でのんびりしています。
仕事のことを一切忘れて、好きなように過ごしていい。
お正月って、そういうところが好きです。
そのお正月気分を盛り上げようと、玄関横の小さなショー
ウインドーを、写真のようにディスプレイしてみました。
赤いバンダナを掛けた棚に、ミニサイズのお飾りと、坂本
政道さんの本(『明るい死後世界』)、それから、去年撮影
した日暈の写真を置きました。
小さな田舎町の通りにあるこんなショーウインドー。
目に留めてくれる人が、はたしているのかな。
もしかして、一人もいないかも。
でもね……。
実は今日の午後、運動も兼ねて散歩に出かけたんです。
町内をぐるっと一周まわる、1時間弱のコース。
薄手のコートを選んで、おだやかな午後の日差しを浴びな
がら歩いている途中で、ふと思い出した場所があって、
細い脇道へ入りました。
その道沿いには、あるお邸が建っているのですが、以前、
何かの用があってそこを通ったとき、とても心を惹かれる
ものを見たのです。
それは……
2階にある、いわゆる出窓、なのですが……
そこに、大きな飾り皿が置かれているのが見えました。
しかもその皿は、表を窓の外側に向けて置かれていたの
です。
つまり、その飾り皿は、その家に住む人のためではなく、
その道を通る人が、それを眺めるために置かれているも
のだとわかったのです。
「これは、道行く人のための、小さなギャラリーだ」
そう思ったら、何て素敵なアイデアなんだろうと、ワクワク
してしまいました。
こんな小さな町の、細い脇道沿いにある、お店でもなん
でもない家の窓……およそ注意を向ける人などほとんど
いないと思われる場所を……
それをたまたま見つけるかもしれない、数少ない人のた
めに、素敵な空間に創り上げようという、その発想力。
それにヤラレたんですねえ。
そして、今日は久しぶりにその窓が見たくなって、散歩
の途中でちょっと寄ってみたというわけなのです。
果たして今日の展示品は……
茶色の釉薬のかかった、優美な形の壷でした。私はひどい
近眼なので、どこのどんな焼き物なのかまでは判別できな
いのが残念でしたが。
でも、ちゃんと時々展示品を替えていることが確認できて、
なおさら嬉しくなりました。
ここまで読んで、ピンときた方もあるでしょうね。
そう、冒頭で紹介したウチのウインドーディスプレイも、
このお宅の窓に触発されているところが多分にあるのです。
実は、去年は仕事の比重が少し重く、ショーウインドーの
展示を数ヶ月替えられないときもあったけれど……
今年は、できれば月に一度は模様替えをしたいな。
「豊かな生活」って、きっとそうやって創り出していくもの
なんじゃないでしょうか。
どんなお正月をお過ごしですか。
私は、特にどこへも出かけず、家でのんびりしています。
仕事のことを一切忘れて、好きなように過ごしていい。
お正月って、そういうところが好きです。
そのお正月気分を盛り上げようと、玄関横の小さなショー
ウインドーを、写真のようにディスプレイしてみました。
赤いバンダナを掛けた棚に、ミニサイズのお飾りと、坂本
政道さんの本(『明るい死後世界』)、それから、去年撮影
した日暈の写真を置きました。
小さな田舎町の通りにあるこんなショーウインドー。
目に留めてくれる人が、はたしているのかな。
もしかして、一人もいないかも。
でもね……。
実は今日の午後、運動も兼ねて散歩に出かけたんです。
町内をぐるっと一周まわる、1時間弱のコース。
薄手のコートを選んで、おだやかな午後の日差しを浴びな
がら歩いている途中で、ふと思い出した場所があって、
細い脇道へ入りました。
その道沿いには、あるお邸が建っているのですが、以前、
何かの用があってそこを通ったとき、とても心を惹かれる
ものを見たのです。
それは……
2階にある、いわゆる出窓、なのですが……
そこに、大きな飾り皿が置かれているのが見えました。
しかもその皿は、表を窓の外側に向けて置かれていたの
です。
つまり、その飾り皿は、その家に住む人のためではなく、
その道を通る人が、それを眺めるために置かれているも
のだとわかったのです。
「これは、道行く人のための、小さなギャラリーだ」
そう思ったら、何て素敵なアイデアなんだろうと、ワクワク
してしまいました。
こんな小さな町の、細い脇道沿いにある、お店でもなん
でもない家の窓……およそ注意を向ける人などほとんど
いないと思われる場所を……
それをたまたま見つけるかもしれない、数少ない人のた
めに、素敵な空間に創り上げようという、その発想力。
それにヤラレたんですねえ。
そして、今日は久しぶりにその窓が見たくなって、散歩
の途中でちょっと寄ってみたというわけなのです。
果たして今日の展示品は……
茶色の釉薬のかかった、優美な形の壷でした。私はひどい
近眼なので、どこのどんな焼き物なのかまでは判別できな
いのが残念でしたが。
でも、ちゃんと時々展示品を替えていることが確認できて、
なおさら嬉しくなりました。
ここまで読んで、ピンときた方もあるでしょうね。
そう、冒頭で紹介したウチのウインドーディスプレイも、
このお宅の窓に触発されているところが多分にあるのです。
実は、去年は仕事の比重が少し重く、ショーウインドーの
展示を数ヶ月替えられないときもあったけれど……
今年は、できれば月に一度は模様替えをしたいな。
「豊かな生活」って、きっとそうやって創り出していくもの
なんじゃないでしょうか。