穴にハマったアリスたち

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帰国報告

2009年05月11日 | 旅行・ジャンヌダルク
どうにか無事に戻ってこれました。
とんでもなく楽しかった。そして物凄く収穫があった。
詳細な感想も書こうと思ってますけれど、ひとまずご報告までに。

【行程】

 5月5日(火) 成田発
 5月5日(火) パリ着 → エッフェル・凱旋門観光(パリ泊)
 5月6日(水) パリ発 → ナンシー・ヌフシャトー経由 → ドンレミ観光(ドンレミ泊)
 5月7日(木) ドンレミ発 → ヌフシャトー・パリ経由 → ランス観光 → パリ(パリ泊)
 5月8日(金) パリ発 → オルレアン観光 → パリ(パリ泊)
 5月9日(土) ヴェルサイユ観光 → コンシュルジュリ・カルナヴァレ美術館 → パリ発
 5月10日(日) 成田着

振りかえってみるとフランスには4泊しかしていない。
でも朝早くから夜遅くまで、移動と食事の時以外は常に動き続けてたせいで異常に充実してました。
もっと滞在日数を増やすという案もあったのだけど、純粋に体力と精神力の限界だったような気がする。

【インフルエンザ】

マスコミ各社では大賑わいですが、成田や海外に実際に行った感想としては、現実から乖離した報道だなという印象でした。
成田からパリまで行く道程で、マスクをしていたのは日本人観光客のみ。
パリの到着ロビーでは、マスクをしている日本人に対して現地の人から失笑が漏れていました。

パリやその他の街中も同じくで、マスクをしている人なんて全くおらず。
日本人にしてもさすがに過剰防衛だと気が付き始めたのか、街中で出会った人たちは一様にマスクを外していました。
凱旋門の床に、おそらくは日本人が落としたと思われるマスクが転がっていたのが印象的でした。(捨てたのではなく落としたのだと思いたい)

フランスのテレビでも、インフルエンザの話は見た限り全くやっていませんでした。
それよりも世界不況による労働問題を連日取り上げていました。
派遣切りだとかの騒ぎじゃない。向こうでは焼き打ちと言ってもいいくらいの暴動が起こってる。
正直なところ、日本でインフルエンザが騒がれてるのはマスコミがエンターテイメント的に煽ってるだけなんじゃなかろうかと思います。
不景気ネタに飽きた・もしくは触れたくないので、不満の目を逸らすためにわざと過剰に報道してるんじゃないかとすら勘繰りたくなる。

現地の知人曰く、一応フランスでもインフルエンザ特集のような番組を一度見かけはしたそうです。
なんでも「これがマスクです」「マスクはこう着けます」といったようなレベルから始まる番組だったそうな。
フランスではマスクの文化がないらしい。多分、花粉症がないからだと思いますが、実際、普通の店に行っても売ってないらしい。

成田空港でやってる『検疫』も意外と適当でした。
毒にも薬にもならないアンケートに回答するだけで、ほとんど素通し。
一観光客に過ぎない私ですら上記のような感想を抱いたのですから、ずっと現場で働いてる人たちからしたら「まぁ騒ぎすぎだよな」「でも形だけは一応やっておくか」というのが率直なところじゃなかろうか。

現実に死者も出ているので笑い事じゃないですけれど、通常のインフルエンザでも亡くなられる方はいるわけで、殊更に過敏反応する必要はなさそうに感じました。
普通に東京で電車に乗って、通常のインフルエンザに感染して倒れる危険性の方がよほど高そうなくらい。
この流れで言うならば、新型云々以前に人ごみに出るときはマスクすべし、なのかもしれません。
(ちなみにですが、飛行機内ではいずれにせよマスクはしておいた方が無難です。乾燥対策と防寒になる)

結果的に私や同乗者が感染してる可能性もありますけど、まぁ結果論。概ね上記のような感じでした。

【1日目:パリ】

当初予定には入ってませんでしたが、時間が中途半端に余ったのでエッフェル塔や凱旋門を見に行きました。
時間的にルーブルには行けなかった。
渡仏はこれで2回目ですが、いつになったらルーブルに行く日が来るのだろう。



今回の目的はジャンヌ・ダルクゆかりの土地の観光。
何故ジャンヌが好きなのかを、出発前にウザい長文で書き並べましたが、一言でいえば「戦うヒロイン万歳」と同系統です。
多分、「プリキュア」を初めとした弊ブログでネタにしてるコンテンツに興味のある人と、ジャンヌ好きはかなり被りうると思う。
我々の世界にだって、無闇やたらに戦ったヒロイン様は実在した。幸いにして私らの世界の「プリキュア」さんは剣を振りまわすことはあまりお好きではなかったそうですが、とにかく実在した。
某所で「プリキュア国教理論」という妄言を拝読しましたが、その妄言を本気で実行してしまったのがフランスだと思っても、それほど間違いじゃないはず。そんな国に勝てる気はしない。

【2日目:ドンレミ】

そのジャンヌの生まれ故郷・ドンレミ村。
ジャンヌを好きな日本人はかなり多い。下手したらフランス人よりも潜在需要は大きいんじゃないかとすら思えます。
何せアニメや漫画、ゲームに登場する「戦うヒロイン」そのまんまの人ですので。

で、そういったファンにとってドンレミは憧れの地なわけですが、これがハードルがやたらに高い。
まず鉄道が通っていない。公共の交通手段は最寄駅から走るバスのみ。
しかもバスは週に4本しか走ってない。日に4本ではなく、週に4本。その上ダイヤの詳細も分からない。

…というのが、行く前の私の認識でした。
他のジャンヌファンの認識も大体同じだと思うし、実際、間違いでもなかった。
だけど行ってみて分かった。

 ドンレミに行くのは簡単だ。

今回の私の場合、フランス語の分かる知人におんぶに抱っこで旅行したので、偉そうに「簡単だ」と言うのもおかしいのですが、拍子抜けするほどあっさり行けました。
これは「答えが分かってれば楽勝」という類の問題だった。
ネット上にも「答え」がなかなか載ってないので、ぜひ国内で燻ってるジャンヌファンに伝えたい。



ジャンヌ旅行記は大御所の方が残したものもあるのですが、情報はどうしても古い。
現地に行かないと分からないことがいっぱいあるなと、再認識しました。
マジで新しい知識の宝庫だった。ドンレミ、すげぇ。

【3日目:ランス】

フランス国王の戴冠式が行われるランス大聖堂がある街。
ジャンヌもここにやってきた。
そして百年戦争の勝敗が決定的になったのは、ここでの戴冠式だった。



とりあえず画像は撮ったけれど、全く意味がない。
というのも、巨大さや荘厳さはカメラではどうやっても記録できない。
この圧倒的な迫力は、実際に行ってみないと分からない。

【4日目:オルレアン】

百年戦争の事実上の決戦が行われた街です。
包囲され陥落寸前のオルレアンにジャンヌが援軍に駆けつけ見事に逆転、その後の百年戦争の勝利へと続きます。
日本でいえば関ヶ原や壇ノ浦以上の決戦地。歴史に「if」はないですが、仮にオルレアンが陥落していた場合、今日のフランスもイギリスも存在しなかったかもしれない。

当初はオルレアンではなくルーアンに行く予定だったのですが、行きの機内で「そういえば5月初めはオルレアン解放の記念日じゃないか」と思いだし、慌てて行き先を変更しました。
この判断で大正解。
毎年この時期はオルレアン解放(1428年5月8日)を記念して街をあげてのジャンヌ・ダルク祭、通称「コスプレは正義」週間が実施されてます。

見どころは盛り沢山ですが、一番は毎年一人選出されるミス・ジャンヌによる行軍。



今年のミス・ジャンヌさん。絶望的までに可愛らしい方でした。
「ミス・ジャンヌ」の選出基準は「オルレアン市民であること」等しかなく、いわゆる美人コンテスト的な要素はないのですが、どう考えてもビジュアルで選ばれてる気がします。
ていうか、その基準で選ばれてないのだとしたら、オルレアンはどんだけレベル高いんだ。

ちょうど第二次世界大戦の戦勝記念日とも被るため、軍事パレードも行われジャンヌに敬意を表されてました。
陸海空軍や戦車・戦闘機まで駆り出す大騒ぎ。
ジャンヌを称えるために、そこまで悪ノリするあたり、スケールが違うなと思いました。

【5日目:ヴェルサイユ】

時代は下ってフランス革命関連の場所を回ってみた。
真面目な話、世界史・日本史全てを通じて、最も力を入れて学校で伝えるべきはフランス革命だと思う。
日本では得てして義務を果たさないなら権利も得られない、といった考えが強いですが、実際は一切の理由や根拠を必要とせず権利は主張していいし、しないといけない。
現人神である国王による絶対政治に対し、血筋や宗教といった大義名分なしに権利を主張し、つかみ取った当時の民衆のことは素直に尊敬します。
そして、「そうはいっても自由にやりすぎると無法地帯と化すよな」という極端から極端に振れた状態も、恐怖政治やナポレオン独裁、王政復古と経験してくれている。
自由は大事だが、無制限だと困る。でも制限しすぎるのも大問題だ。微妙な「ちょうどいい塩梅」に至るまでの血を伴った試行錯誤からは、学ぶことがたくさんあるはず。



ヴェルサイユには以前にも行きました。その時は滞在時間が1時間。
結論から言えば、「ヴェルサイユ宮を1時間で見て回るのは無理」。
王宮をちょっと見ただけで終わってしまった。

プチ・トリアノンを見れなかったのが心残りだったので、今回は反省を活かし、滞在時間を約3時間に伸ばしてみた。
結論から言えば、「トリアノンを3時間で見て回るのは無理」。
プチとか言いつつ広大すぎるせいで、全力疾走する羽目に陥りました。(ちなみにジョギングしてる人は他にもたくさんいた)


とりあえずそんな感じの旅行でした。
簡単に書いたつもりなのに、やっぱり長くなってしまった。
詳細は別項でまた書こうと思います。

(※コメントの返信が遅れていますが、しばらく大目に見てください…)
コメント (4)
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