穴にハマったアリスたち

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トロピカル~ジュ!プリキュア第2話「まなつとローラ! どっちのダイジが一番大事?」感想

2021年03月07日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
■トロピカル~ジュ!プリキュア第2話「まなつとローラ! どっちのダイジが一番大事?」感想


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第2話より)

新学期です。新学年です。夏海さんは今日から新中学一年生。なので転入生のようでいて転入生ではない。
そして盛大に自己紹介で滑った後、紫色の子と仲良くなった。

意気揚々と帰宅なされた夏海さんが見たのは、自室に残る謎のナメクジ痕。人魚です。人魚が逃げた。

這いずり回った人魚は、脇目もふらず浴室に直行したようです。サカナだ。
人魚さんとバスタブ。素晴らしき様式美。尾びれが縁から出てるのとか、惚れ惚れする。

「果てしなく退屈だった」と宣う人魚さんに、夏海さんは学校での様子を語ります。しかしながら人魚からの返事はただ一言「で、その子はプリキュアに向いてるのか」。地上のサル=プリキュア戦力。

夜。不満たらたらな人魚さんを閉鎖された水族館に連れ出してみた。引っ越して数日で街を熟知しています。ローラのために調べたのか、彼女の異様な行動力の結果なのか…。

満月の下、サカナとヒトは語り合う。ちょくちょくサカナが何か受け売りや建前的なのを口にしてた気もしますが、とりあえず語り合う。人魚さんと満月。素晴らしき様式美。

翌日、元気溌剌で部活紹介に向かう夏海さんは人魚さんをロスト。なまじコンパクトに持ち歩けるようにしたせいで、サカナが地上に放置される…。

不幸中の不幸で近くに水路があり、人魚さんの姿が一般民衆に。
再三に渡る警告にも従わないサカナに、夏海さんも激怒。しかしサカナからすれば、何故にプリキュアの自覚を持たないのか理解できない。早く世界を救おう。そして私を女王にしよう。昨夜の交流は何だったのか。

こうして別行動になったもののサカナの悲しさ。移動が制限されるわプリキュアは見つからないわ。そこに敵も現れた。目的はさっぱり分からない(サカナ曰く)がとにかく襲ってきた。

人魚さんもプリキュアで応戦します。そこら辺にいっぱいニンゲンはいる。弾なら十分。
しかしなんたることか。みんな悲鳴をあげて逃げて行く。敵の姿を見ては逃げ、プカプカ浮かぶ人魚を見ても逃げる。まぁどちらも化け物だし。

そうこうする内に水路を塞がれ。ならばと地上に這いずり出たものの、そこは灼熱の舗装道路。じたんばたんとのたうってる内に、あっさりと大ピンチに。

そこに夏海さんがやってきてくれた。そして過剰なまでの戦闘力で屠ってくれた。おぉ頼もしい…。

得難い人材を得ていたと気づくと同時に、追加戦力の重要性に深刻になったところで、次回は2人目登場だそうです。とりあえず友人筋で妥協するみたい。選り好みしてる場合じゃないと悟ったらしい。

【後回しなのか前倒しなのか】

後回しにする。今やりたいことをやる。
この2つはどうとでもいえる。
宿題より先に遊ぶのは、宿題を後回しにしているのか。今やりたいことを優先したのか。

夏海さんは「プリキュア探し」より「学校生活」を優先した。
しかしローラのピンチには、あんなに楽しみにしていた部活紹介より、救出を優先した。
(その気持ちを汲んでくれなかったので、喧嘩にも発展しましたが)

2回目の際には「どちらもやる」ともおっしゃった。
これらから見るに、テーマ的には「自分で優先順を判断する」もしくは「全てやる」なのかしら。

「後回し」といえば「アラモード」の後期EDが思い返されます。
ホイップさんは「大好きを諦めない」の信念のもと奮闘なされた。視覚・聴覚・嗅覚を奪われ、物理的・精神的・金銭的にも打撃を受けまくる中でもスイーツを作れ。それがパティシエだ。大好きを諦めるな。

この過酷な覚悟を歌い上げた後期EDですが、最後のサビが素晴らしいです。

(引用)
これからのことは 明日かんがえよう
気まぐれな昨日へ ありがとうを言えるように
(引用終)

あまりに過酷な状況に、先を考えると怖くて心が折れてしまう。心が折れてしまったら「何でこんなことに」と悩み、「それが大好きだった昨日までの自分」を嫌いになってしまう。
だから今は先のことは考えない。昨日に「ありがとう」を言えるように。
そしていざ明日を迎えたとき叫ぶんです。「OK!キラッとひらめいた!!」。明日の自分は解決できると信じよう。昨日の自分にありがとうを言えるように。

このお歌を思い起こすに、「全て今やる」はそれだけでは破綻しそうです。「前向きな後回し」は話題になりそうに思える。
「敵の目的は不明」とも明言されたので、何か仕掛けがあるのかも。今回の「伸びないラーメン」のように、彼らは「いかに後回しにするか」を真面目に追求しています。技術は「楽をする」「怠ける」ために発達したともいえる。

あと「人魚はプリキュアになれない」とも明言されました。情報源がローラなので不安はありますが良いことです。
プリキュアなんて汚れはニンゲンにやらせればいいんだ。人魚さんは尾びれを大事にしていこう。

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「タイムパラドックスの真相」: HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察

2021年03月07日 | ハグプリ最終回考察
真相というか私の解釈を、まとまったので書いてみる。

【歴史を変えたもの】

私としては「未来は変わらない。世界はひとつ」派ですが、「歴史が変わった」パターンも吸収できると気づきました。
(タイトルを含め、以下の文章はすべて「~だと私は思った」が文末につくのですが、冗長なので記載は省略します)

前提:
ハグプリ世界は「未来不変」。タイムトラベルをしても未来は変わらない。
未来を変えたのは外部からの干渉、すなわち我々視聴者が観測したことにより、オールスターズメモリーズと同様の「プリキュア」の歴史が持ち込まれる現象が起きたから。

本来の歴史はこうだった。

2018年:
はぐたんが2043年から飛来する。それを追いかけてクライアスも出現、やがて放浪中のジョージも合流。

2018年:
21話にあたるタイミングにてキュアブラック、キュアホワイトの召喚が行われない。
この影響によりジョージに敗北。時間が停止する。

2018年:
量子論的ゆらぎ、もしくはシステムの限界により遥かな断絶を経て時間が再開する。
(参考:「停止した時の果て」
未来からきたジョージ消滅。強いわだかまりを残したまま、戦いが終わる。

2030年:
野乃はなと現代ジョージの間に、はぐたん誕生。同時期にルールーも誕生。
その後、野乃さん死亡。
(追記:後に再考して改めて記事にしました。「歴史が変わる前の物語」

2043年:
時間停止現象が自然発生(参考:「オシマイダー療法」の冒頭)。元来ポジティブ思考の集まりであったアカルイアス社はその中にあっても活動を継続。しかし指導者を失ったこともあり、いつしか社名をクライアスに変更する。
これに呼応してキュアトゥモローらも出現。

2043年夏頃:
クライアスにトゥモローら敗北。ハリーが救出し、2018年へ。野乃さんと遭遇する。

2043年秋頃:
19年からトゥモロー帰還。しかしながら自然発生する時間停止にあらがえず、以下、未来は止まる。そこから先は不明。

ハグプリ世界ではこのループを繰り返していた。
途中に時間停止を挟む、1周に永劫の時間がかかる暗黒のループです。

ジョージが「未来は変えられない」と認識しているように、何度繰り返そうと上記となる。
ですが「今回の」ループでは「黒白キュアが召喚される」変化が起きた。それまではいなかった、我々視聴者による観測が行われたためです。
21話のあの時「メロディソード」をねだったマシェリを見て、私たちは玩具を連想した。そして私たちの知る玩具の代表格である「プリキュア」が召喚された。「オールスターズメモリーズ」と同様の手法です。野乃さんたちを救ったのは、プリキュアの歩みを知る私たち視聴者だった。


(「HUGっと!プリキュア」21話より)

これによりもたらされた「15年」の積み重ねにより、野乃さんはジョージとの決着をつけることができ、未来は変わった。

【変わらない歴史】

大事なポイントのひとつは「私たちが第1話から見ていたのは、変わった後の歴史」であること。

時間とは、過去から未来に向かって一方向に進むのではなく、過去・現在・未来が同時に存在します。
21話で歴史が変わったからといって、「1話~20話は改変前」とはなりません。現代物理がどうこう以前に、ストーリーが破綻してしまいます(参考:「改変世界のルールー」の冒頭)。
「破綻するからダメ」なわけではないけれど、説明がつくのにわざわざ破綻させる必要もない。私たちが見ていた「第1話」は「第21話」で歴史が変わったあとの世界とすれば、辻褄も物語も両立できます。

本質的にはハグプリ世界は「タイムトラベルしても未来は変えられない」世界。
変化をもたらしたのは、世界の外からの干渉があったから。(参考:「世界はいつ分岐したのか」
この解釈ならタイムパラドックスは回避できます。
私たちが知る未来(ルールーたちが来た未来)は、「変わったあと」の未来ですから、再会不能の謎の別世界ではない。この世界の未来と、ルールーが戻った未来は同じ世界にある。

「変わったあと」の世界の流れは、以前に考えた「未来不変」と同じ。(参考:「最終回に起きたこと」
これで「歴史は変えられる」と「変えられない」のふたつの説を統合できます。

【補足1】
以前の説を2ヶ所、修正したい。

①プリハートが分裂した理由

「2044年に、えみるが送り届けたから」と設定しましたが、これだとトゥモローチームにいた本来の持ち主と上手く噛み合いません。なので「未来でも分裂したから」で考えたい。
未来に帰る際、分裂したプリハートはひとつに戻しルールーへ。帰還後、本来の持ち主にプリハートを返却。ですが敗戦の余波か、彼女は単独変身できなくなっていた。そこでルールーと協力して変身することになり、結果としてプリハートが分裂した。

未来でこの現象が起きたので、過去でも分裂できた。
未来で分裂できた理由は、もちろん過去で分裂したからです。王道のタイムパラドックス。

では未来の持ち主は誰だったかといえば、やはりしっくり来るのは愛崎えみるさん(推定37歳)です。
一度できたのだから、二度できてもおかしくない。これが過去と未来でグルグルと起きる。


(「HUGっと!プリキュア」40話より)

そして「えみるっぽい」のは、右から2番目の子です。
これまた以前に考えたとおり、右から2番目は主人公の可能性がある。(参考:「明日は何色」
理路整然と「愛崎えみる(37歳)主人公説」を導けました。万歳。

【補足2】
②トラウムがオールスターズと戦った理由

本来トラウムには36話にてプリキュア数十人を同時に相手する必然性がない。
わざわざ多方面作戦をとらず、ハグプリチームだけと戦うべきです。

また、あくまで私の妄想ですが、トラウムは2033年を経由してきているように思う(アラモード・魔法つかいの年齢齟齬の解消のために捻り出した仮説)。
そんなことまでして、何故あんな無謀な玉砕をしたのか。(これまた私の妄想では、トラウムはあの戦いで消滅している。最終回トラウムが未来に帰ったあと、未来で決着がついてから再び戻ってきたと思ってる)

いまいち説明に苦労していたのですが、上記の歴史改変案ならどうにかなります。
トラウムはプリキュアオールスターズ戦をやることで、プリキュアの歴史を野乃さんに刻みたかったんだ。

黒白先輩の召喚により歴史が変わり、ハグプリ世界に「プリキュアの15年の歴史」が出現した。
これを野乃さんに刻むためにオールスターズ戦を引き起こした。この集結があったからこそ、対ミデンや対ジョージを踏ん張れた。
トラウムはそのために玉砕を分かった上で、過去に舞い戻った…のだと思う。

【変わる未来と変わらぬ未来】

半年かかって「未来不変」の仮説を組み立てた後、また半年かけて「歴史改変」との統合を果たせました。
他の人がどう感じるかはさておき、私としては納得感ある。仮説は進化する。「なんでもできる」を改めて実感しました。

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「ハグプリ最終回に起きたこと」「世界はいつ分岐したのか」
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