■(第7話)トロピカル~ジュ!プリキュア「やってくる!海の妖精くるるん!」感想
(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第7話より)
(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第7話より)
みのりん先輩が想像力で頑張るお話。
めでたく部として立ち上がった「トロピカる部」、早速活動を始めます。とりあえず砂浜をジョグ。それにトロピカるさを感じるのは少数派かと思いますが、まぁ何をやるにも基礎体力は大事だ。伸び盛りの今、体を鍛えることは将来を左右する。うん、前回の「今一番大事なこと」の定義通りです。
部長も創設者も肉体派ですから、このままでは「来るべき未来に備えて、ひたすら体を鍛える」部になりかねない。
北条響さんという成功事例があるだけに、洒落になっていません。
非肉体派の嘆きは、息も絶え絶えで言葉にならない…。
そこに今作のマスコット枠・くるるんが到着。ようやくです。そしてお土産渡して帰っていった…かと思いましたが、アクアポットに居着くらしい。
くるるんは現女王様のペットだそうで。何気に「ペット」は初かもしれない。メルポは何だかよく分からんし。
ペットなので喋れません。というか言語で意志疎通が可能な相手を「ペット」にしてたら、人魚世界の倫理観がかなり怖い。
何しにやってきたのか等々、コミュニケーションは難航したのですが、みのりん先輩の想像力によって乗り越えられました。知性派の面目躍如。体力ばかりが「今一番大事なこと」ではない。知識を積むことも将来に役立つ=今一番大事なことなのだ。
「大人になること」を後回しにして遊んでいるエルダとは違うのです。
ところで涼村さんはどうなされるんだろう?
悲しいことに、自動相づち機の呪縛から逃れきれていません。個人的には、青い顔して背景でコクコク頷いている彼女のままでいて欲しい。
【これからのことは明日考えよう】
素直に考えれば、くるるんが帰らなかったのは現女王の指示です。
ローラの様子を視察に来て、ひとまず問題はなかったので、そのままお目付け役として残った。
もしくは次期女王候補に(ペットというより使い魔的な位置付けで)くるるんの扱いを継承するために派遣した。
これはこれで人魚の国の計画的代替わりが素晴らしいのですが、「くるるんが自発的に残った」の可能性もそれなりにありそう。
今回の敵幹部はまさしく「ガキの使い」的にやってきて、彼女らにとっては無価値と判明しても、当初の指示通りお土産を狙ってきています。真面目にいうなら、本来ならあの時点で撤退すべきです。浄化消滅して情報を持ち帰れない恐れもあるんだから、臨機応変に引き上げるべき。
前回の「「計画を立てる」は満点ではない」にも通じる。
その対比として見るなら、くるるんは指示されたわけでなく、自分から残ったんじゃないかしら。そして現女王も、そうなる可能性も踏まえて(期待して)お使いを頼んだんだ。