カツ★ガレーヂ

Vintage Motorcycle Laboratory

ワークベンチの製作

2015-05-21 22:45:28 | 工具・ガレージ
ガレージ内の工具繋がりでワークベンチを製作した時の事等。


元々ワークベンチのスペースは大きめにとる予定だったのですが、近くにシンクや扉を配置した事でワークベンチは幅の狭い物でなくては入らない様になりました。
さらに実際にガレージが出来てみて単車を配置してみると案外作業スペースも狭く、奥行も出来るだけ抑える事に。


色々物色してみました。アストロプロダクツに行ってワークベンチをリサーチしたのですが、万力なども付けたいのでがっちり加減はこちらのワークベンチくらいは欲しいですが、物が大きすぎます。


こちらのワークベンチは寸法は悪くないのですがあまりにも軽くて作りも弱いです。
加えて見てくれは良いのですがキャビネットが有るので正面のボード部分は不要です。
色々ネットでも物色しましたがこれと言った物も無し
結局気に入った寸法で気に入った形、寸法、作りの物となると自分で作るかしかないという結論に・・・。



少々気合いを入れて作るのでざっと図面を書いてみました。
アストロのワークベンチの構造をお店で見て覚えて来たので大体似たような感じで作ります。
この通り作れば全く問題無く出来上がる・・・はず。


木工はイマイチ苦手なので今回は市販ワークベンチの様に鉄骨で組みます。
穴開きアングルなどを使うとかなり安く楽に仕上がりますが、今回はどっしりと組みたいので支柱部分はL形鋼のL-65×65、その他はL-50×50でかなりしっかりと作る事に。
L-65×65はホームセンターには無かったので近くの建材専門店、建デポPROで仕入れてきました。


材質に迷っていたワークベンチの天板ですが、ホームセンターなどで色々材料を物色していると赤松集成材の厚み30mmの板が有ったのでこれを使ってみる事に。
厚みはあるのですが、触ってみると結構柔らかくちょっと天板にしては強度不足の様な気も・・・。


まずは設計図通りにL形鋼を切断。電動ノコが無いのでサンダーで地道に切断していきますが、65×65は6mm程度厚さが有るのでかなり切断がハードです。


切断完了。買って来た鉄骨をほとんど無駄なく使いました。
サンダーなので切り口のラインが出ていませんが、支柱の他は穴のピッチさえあっていれば組み立てに支障はないのでこんなものでOKです。


次に穴開け作業。なんとなく電動ドリルで開けようとしたらこれまたL-65×65が手強く速攻ビットを1本折ってしまいました
諦めてボール盤での作業に切り替えて穴あけを進めていきます。
いちいちセットするのが面倒ですが、さすがボール盤、穴はサクサクと開いていきます。
弘法筆を選ばずとも言いますが、やはり作業は工具次第!


穴あけ時に注油したのでかるく脱脂していよいよ組み立て開始。
ここが一番ドキドキします。


ボルトはM6を使用。強度的にM8かM10を使用しようかとも思ったのですが、各連結ポイントを2点止めにしたかったのと、下手にボルトを太くするとナットが回せなかったりするのでこのサイズにしました。結果的に作業性を考えるとM6で丁度良かったです。


組み立て完了。穴をボルトよりも1mm程度は大き目に開けておいたのでその辺で微調整が出来ました。
手直しなく一発で組みあがり♪
穴は大きめに開けていると穴の位置の誤差は修正できるので組み立てはし易いのですが、組んだ時に調整が必要になります。レベルもボチボチ出ている様です。
強度も希望のレベルでどっしりと作れています。


組んだだけで完成にしようかと思っていたのですが、予想よりもよく出来たのでちょっと綺麗に仕上げをしてみようと油性ペンキで塗装をしてみました。
市販品の様に真っ赤に塗ってみましたが、今から思うと青で統一しても良かったなと・・・。


天板と下部の収納部用にベニヤ板をはめ込んで完成。思っていた寸法で思っていたように出来上がりました。
ワークベンチの天板までの高さは90cmにしたのですが、立って作業をするにはちょうど良い高さ、座って作業をするには高すぎる高さです。
座って作業を前提にするなら天板高さは80cm以下が良いかと。


最後はステンシル風にアクセント塗装。
我ながらまあマシに出来た一品になりました。
使ってみての感想ですが、赤松集成材の天板が軟らかすぎて作業をするとどんどん凹みます(泣)
天板見直しや中間棚の設置、バイスの取付などこれからボチボチと改良していきたいと思います。
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