C100等と違いスポーツカブで特徴的なのはクランクケースからヘッドに送られるオイルは途中にキャブレターを中継し、キャブレターが冷えすぎる事の防止及びオイルクーラー代わりをしているようです。この為クランクケースから出てキャブにつながるパイプとキャブからヘッドにつながるパイプがあるわけですが・・・。
このクランクケースからキャブという部分に使われるオイルパイプは距離がある分長く、特にこの機構がスポカブのみと言う共通性の無さから早くから部品としては無くなったようで、市場に部品が出回る事も有りません。
そんな事も知らなかった最初の赤スポのレストアの時、何を思ったのかこの長い方のオイルパイプを切ってしまいました!
上記の理由で中々部品も手に入らず、サンタンの物を使っていたのですサンタンのレストアも終わりコチラにもオイルパイプが欲しいところ。先日捨てたかどうか探していたオイルパイプを切ったものも雑部品置き場から出てきたので、コレを修理して使う事にしました。
修理と言ってもコレだけ細いものなので突き合せてロウ付けという訳にもいかず、その辺りが修理せずに放置していた理由なのですが先日仕事先で修理方法を思いつきまして。
このオイルパイプの金属部分は銅で出来ているのですが、ものとオイルパイプに二分の銅管をかぶせてコレをスリーブにして溶接すると言う手法。
これだとロウ付けし易くうまく行きそうだ・・・という事でやってみました。
溶接部分だけちょいと太くなってしまいましたが。
とりあえずコイツを赤スポに取り付け。
オイル漏れが出ないか、いきなり破断しないか確認した上でビニルチューブで仕上げようかと。銅管は結構弾力があるのでイキナリ折れたりという事は少ないと思うのですが・・・。その辺りの理由で銅管が使用されているのでしょうね。
振動が出る箇所なので前述の突合せでロウ付けだと溶接できてもその後の強度に問題が出るので、このスリーブを入れて溶接の方法しかないかと。
しばらく赤スポにつけていたサンタンのオイルパイプもサンタンへ戻しOK♪コレで気になっていた些細な事も解消です。
やたら関心してしまいました!!
スポカブをいじり始めたころ、このパイプの役目が分からず、キャブにつながないで走っていましたが、気温が下がってくるとエンジンがふけずに悩んだことがありました。キャブにオイルをまわし、温めることの重要さが特に冬になるとわかりますね。
パイプの修復術はさすがですね。KATSUさんのひらめきには頭が下がりますよ。
メーカーの小細工ですね(笑)
カムのシャフトにらせん状の溝が切って有りまして、コレがオイルポンプ代わりになってオイルが送られています。
キャブの暖めは一般のバイクや今のモンキー等はキャブとマニホールド、ヘッドが完全に連結されているので若干熱さが伝わるのだと思いますが、当時のものはマニホールドとキャブの間がインシュレーターで一旦切れているのでこの様な事を考えたのかな?と思いました。
当初機構を知らない私は無謀な事を色々としていました。今のモンキー系ではちゃんとしたオイルポンプが有り、エンジン内で行き来してますよね。
文中でも書いたのですが、この部位は非常に振動が出るので突合せだとまたソコからヒビが出易く、細いので肉盛りするのも大変です。
という事で耐振動性だとコレかなと思いやってみました。施工も簡単です。
ほぼ同じのC100系は無いものですから。
その辺りがキャブの違いによるものなのか分かりませんが、とりあえず私も赤スポを組んでから1年近くはオイルパイプ無しで乗ってました。
クーラーの作動原理と同じでガソリンが気化すると同時にソコから熱が奪われるので、短時間ではさほど感じないのですが長時間乗るとキャブが氷のように冷えていて、結露してベタベタでした。
私もパイプを切ってしまったので最悪ヘッドにオイルを回せればよいかなとやっていた時分、長時間乗るとキャブがべたべたでした。
気化熱ロスで冷えていくので何処までも冷えていきますね(笑)あそこまで冷えるとセッティングが変わってしまってもおかしくないかな~と。
私も最初の頃、突然ふけなくなりしばらく経つと何事もないかのように復活する事が多かったわけですが、コンデンサー辺りの不調だったのかキャブのアイシングが問題だったのか・・・。とりあえず今はその症状は出ませんね~。