8月9日(土)
涼を求めて日光・霧降高原の滝めぐりに出かけた。
6年前に買ったハイキングの本で、「マックラ滝」へのハイキングコースが紹介されていた。
マックラ滝? 真っ暗なん???
名前が興味をそそり、いつか行ってみたいと思っていたのが、6年かかってやっと行くことになった

霧降の滝入り口に10時。
霧降の滝は以前観光で行ったことがあるので、後回し。
天気は午後から崩れる予報なので、今日はさっさと歩かねば
それにしても暑い
首から掛けたタオルで汗をふきふき歩く。
霧降川沿いの道は平坦で歩きやすい。





途中に木の橋を渡る。
増水したら渡れなくなる橋もあった。
相棒、不安そう
先を急ごう。

花が少ないな~と言った途端、強烈な香りとともに、ハンドボール位の大きな花が一輪だけ咲いていた
お~、これはすごい
カサブランカのような香りだ。 山百合?
今までに山で出逢った花の中で、ダントツに大きく、ダントツに強い香りで、ダントツに驚いた
さて、先を急ごう。
最初の滝、「丁字滝」へと向かうべく、コースから左折し橋を渡る。
ほどなく到着。

上品なお嬢様のような滝
(写真再生しましたが、この滝かどうかは不明です)



なるほど・・・、先を急ごう。
元のコースに戻ってしばらく歩くと、次の滝「王簾滝」への分岐を入る。

ほどなく到着。
黒とオレンジの岩肌を暖簾のように流れている。

<Oh~
暖簾や~
> の王簾滝かな? 違うやろね
ここは明るくてのんびりできそうだ。

ランチにしたい気分だが、一番の期待の星「マックラ滝」でゆっくりしたい
20分位は居ただろうか?
名残惜しいが、先を急ごう。
また元の道に戻る。
しばらく歩くと舗装道路に出る。
横断してマックラ滝へと向かう。
ほどなく滝が見える。
出来るだけ近くまで行ってみよう

←この時点ですでに水しぶきが降ってくる
ここから上がったところまで行くと、シャワーのよう。
<すごい~~~! ベタベタになるわ~~~!> と喜ぶワタシ
それを見て、相棒も上がってきた。
ふと振り返ると、相棒がっ!!
滝のしぶきで濡れた岩に滑った!
おっとっとと前のめりになった時、何か白い物が飛んだのが見えた。
体勢が落ち着かない
<これは落ちたな。。。 怪我するかも。。。> 瞬時に思い鳥肌が立った。

幸い、なんとか体勢を立て直した。
ほっとした後、相棒が言った。
<メガネが落ちた・・・・・
>
滝壺の下の下の小さな滝壺に、メガネが落ちたらしい。
でも、その時すぐに、<あんたが落ちやんだで良かったやん!!> と言った。
そのくらい、本当に危なかった
山の事故ってこんなふうにして起こるのだ!! と本当に鳥肌が立ったのだった。
メガネを無くして見えづらくなった相棒の代わりに目を凝らして見てみたが、水の流れが凄すぎて見えない。


多分もうどんどん流れていったに違いない。
<もうあかんで・・・。 諦めよ。>と言って振り向くと、今までにあまり見たことがないような寂しそうな顔をして突っ立ってる、とっても可哀相な図の相棒がそこに居た
<まあええがな、メガネだけで済んだで。。。 > と言うと、小さく頷いた。
帰りは私が運転していかなあかんな・・・。
何だか急に暗くなってきた
まるで追い返されたような気分になり、私たちは早々にマックラ滝を後にした。
舗装道路の周辺でランチにしたかったが、あまり良い場所はなく・・・。
そこから舗装道路を歩いて帰るのが嫌だと相棒が言うので、また王簾滝の方に戻ることにした。
相棒は目もあまり見えず疲れきった表情で足取りも重いので、私がゆっくり前を歩く。
王簾滝を見下ろせる展望台のある場所の木のベンチで、ランチにすることにした。
実は、相棒のメガネ。。。。。
最近見えづらくなり、新しいメガネに買い換えようと、先週にもメガネ屋さんに行きたかったのが、用事があって行けなかったのだった。
そういう時って物を無くすような気がする。
私も昨年、ある山でサングラスを無くした。
写真から、無くした場所は山頂から300mの範囲内だ。
でも探したけど見つからない。
10年以上も愛用してきたお気に入りのサングラスだった。
アンティークっぽい華奢なフレームが気に入って、サングラスにしてもらったもの。
海外旅行にいつもお供してくれた。
山用にもう一つスポーティなサングラスが欲しいなと思い始めた時、無くした。
私が浮気心を出したからだと思った
ショックは相棒の比ではなく、眠る前に思い出しては淋しくなり、朝起きたらすぐに思い出して悲しくなったのだった
今回は身の危険もあったから、メガネだけで済んだので充分に幸いだったと思う。
さて。。。。。
カップラーメンを食べていると益々雲行きが怪しくなってきた
珈琲は諦めて、帰りを急ごう。
足元に注意しながら往路を慎重に戻る。
登山口手前では雷も鳴り始めた。
天候の急変は予想していたが、これほど早いとは
霧降の滝はパス。
駐車場に戻った。
出発してすぐに雨が少し落ちてきた。
日光市内に入ると前が見えない位の大粒の雨に変わった。
そして、有料道路の分岐を過ぎたあたりでは雹まで降ってくる始末。
恐ろしや~~~
しかも最近あまり運転していない相棒の車だ。
慎重に運転。
トンネルの手前で急に雨足が弱くなり、桐生市に入ると全く降ってない。
本当に局地的な大雨だった

アクシデントに見舞われはしたが、個性的な美しい滝を愛でることが出来たので良しとしよう
これでいいのだ 
<この日出逢ったお花たち>


*写真再生 2020/08/09
滝の記憶が曖昧で、名前と滝が一致しないかもしれません^^;
この時は、相棒の眼鏡が滝壺にドボンして、帰りは私が車を運転して行ったのを覚えています^^;;
今となっては懐かしい思い出ですが、これがトラウマとなってるせいか?
相棒は、この日以来、滝が苦手です^^;