店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

歴史小説

2005-02-23 10:09:15 | 小説・読んだ本
 最近はずっと池宮彰一郎の「平家」を読んでます。
 全4冊のうち3冊まで読了。
 この本がおもしろかったのはあの古典の名作「平家物語」を解体してしまったことです。
 今までに出ている小説は、女性の視点で平家物語を読み替えたり、平家物語の足りない部分を補ったり、なんらかの形で平家物語に沿って書かれたものが多かったけれど、この本は平家物語のカラーを完全に取っ払い、一代の政治家清盛の「政治小説」なのかなと思ってしまいます。
 「平家物語のヒーローのひとり」と言われるあの重盛を「バカ」といわんばかりな言い回しで斬って捨てるあたり、すがすがしさを感じてしまうおいらはヘンでしょうか?
 
 歴史小説は、好きなジャンルのひとつです。