次の日。
仕事の資料を探しに、神田古書店街まで出かける。
「荷物の整理をするので、3時には帰ってくるように」
と母上がうるさいので、取り急ぎ猛スピードで古書店を回る。
当日は雨のせいか、売台を店の外に出している店が少なく、一見営業してないような店もちらほらある。
昔に比べて店の数も確実に減っているし、そのぶんチェーン店の食堂・コーヒーショップなどが増えた気がして、だんだんここも味気ない街になってしまうのかもしれない。
でも一部の昔からある本屋は、若い兄ちゃんが懸命に荷造りや品出しをしていて、店主らしいおっさんが帳場にデンと座っていた。
あと高級漢方薬店みたいに、でっかいショーウインドゥとガラスの扉の店も健在だ。
中で売っているのは主に専門書で、ウインドゥに飾ってあるのは、もちろんぶったまげるような値段の稀少本が鎮座しているのだ。
本の並び順を崩すことなど決して許されないような、整然とした配列。
ちょっとだけ漂う古い紙の匂い。
おいら、そういうのも好きなんだけれど、今回見た店は、おいらの欲しい本は置いてなかったようだ。
ルイヴィトンとこの店と、入るとしたらどっちが場違いなんだろうか・・・と思いつつ、次の店にどんどん移動していく。
雑誌専門、ミリタリー専門、その昔お世話になったエロ本専門、地方出版物専門・・・かつての壮観な通りの面影が、まだ残ってはいる。
まだまだこの街は生きているし、ずっと生きていて欲しい。
ろくにガイドブックをみたり検索もしなかったので、欲しい本を探すのに時間がかかってしまったが、とりあえず今回欲しいものは探すことができた。
その後は浅草橋まで出かける。
東京の地下鉄は覚えるかたっぱしからどんどん新しくなるので、相変わらずややこしいが、浅草橋に行くのも一年ぶりだったのでまた迷う。
もう10年以上通っているはずの駅から徒歩5分程度の和紙工芸の店を探すのに、30分ぐらいかかる。
いつも行ってるのに、なんで道を間違えたりするんだ。
これも生活が変わってしまったからなのか。
その他にもシモジマとかを見て回る。
時間がないせいか、全部「とばし見」しかできない。
そのくせ荷物はどんどん増え、今回は紙を買うのはよそうと思いつつも、また衝動買いで「鎌倉彫ふう和紙千代紙」全紙版まで2枚買っちまった。
時間が夕方近くになったので、あわてて電車に飛び乗る。
また熱があるのか、少しだるい。
仕事の資料を探しに、神田古書店街まで出かける。
「荷物の整理をするので、3時には帰ってくるように」
と母上がうるさいので、取り急ぎ猛スピードで古書店を回る。
当日は雨のせいか、売台を店の外に出している店が少なく、一見営業してないような店もちらほらある。
昔に比べて店の数も確実に減っているし、そのぶんチェーン店の食堂・コーヒーショップなどが増えた気がして、だんだんここも味気ない街になってしまうのかもしれない。
でも一部の昔からある本屋は、若い兄ちゃんが懸命に荷造りや品出しをしていて、店主らしいおっさんが帳場にデンと座っていた。
あと高級漢方薬店みたいに、でっかいショーウインドゥとガラスの扉の店も健在だ。
中で売っているのは主に専門書で、ウインドゥに飾ってあるのは、もちろんぶったまげるような値段の稀少本が鎮座しているのだ。
本の並び順を崩すことなど決して許されないような、整然とした配列。
ちょっとだけ漂う古い紙の匂い。
おいら、そういうのも好きなんだけれど、今回見た店は、おいらの欲しい本は置いてなかったようだ。
ルイヴィトンとこの店と、入るとしたらどっちが場違いなんだろうか・・・と思いつつ、次の店にどんどん移動していく。
雑誌専門、ミリタリー専門、その昔お世話になったエロ本専門、地方出版物専門・・・かつての壮観な通りの面影が、まだ残ってはいる。
まだまだこの街は生きているし、ずっと生きていて欲しい。
ろくにガイドブックをみたり検索もしなかったので、欲しい本を探すのに時間がかかってしまったが、とりあえず今回欲しいものは探すことができた。
その後は浅草橋まで出かける。
東京の地下鉄は覚えるかたっぱしからどんどん新しくなるので、相変わらずややこしいが、浅草橋に行くのも一年ぶりだったのでまた迷う。
もう10年以上通っているはずの駅から徒歩5分程度の和紙工芸の店を探すのに、30分ぐらいかかる。
いつも行ってるのに、なんで道を間違えたりするんだ。
これも生活が変わってしまったからなのか。
その他にもシモジマとかを見て回る。
時間がないせいか、全部「とばし見」しかできない。
そのくせ荷物はどんどん増え、今回は紙を買うのはよそうと思いつつも、また衝動買いで「鎌倉彫ふう和紙千代紙」全紙版まで2枚買っちまった。
時間が夕方近くになったので、あわてて電車に飛び乗る。
また熱があるのか、少しだるい。